XenApp and XenDesktop

VDIデスクトップ

デスクトップOSマシンを使用してユーザーにVDIデスクトップを配信します。

VDIデスクトップは、仮想マシン上でホストされ、各ユーザーにデスクトップオペレーティングシステムを提供します。

VDIデスクトップでは、XenAppの公開デスクトップよりも多くのリソースが必要になります。ただし、サーバーオペレーティングシステムをサポートしないアプリケーションをインストールできる点が公開デスクトップと異なります。また、VDIデスクトップの種類によっては、特定のユーザーにデスクトップを割り当てて、個々のユーザーによるデスクトップのパーソナル設定を許可できます。

VDIデスクトップのマシンカタログを作成するときは、以下のいずれかの種類のデスクトップを作成します。

  • ランダムな非永続デスクトップ。「プール型のVDIデスクトップ」とも呼ばれます。この種類のデスクトップでは、ユーザーがログオンするたびに、単一のマスターイメージに基づいたデスクトッププールからデスクトップが動的に選択されます。デスクトップに対するユーザーの変更内容は、マシンの再起動時に破棄されます。
  • 静的な非永続デスクトップ。これらのデスクトップの1つを使用するために、ユーザーが初めてログオンしたときに、マスターイメージに基づいたデスクトッププールからデスクトップが割り当てられます。以降のログオンでは、同じデスクトップに接続されます。デスクトップに対するユーザーの変更内容は、マシンの再起動時に破棄されます。
  • 静的な永続デスクトップ。Personal vDiskを使用するVDIデスクトップです。ほかの種類のVDIデスクトップとは異なり、ユーザーによるデスクトップのパーソナル設定が許可されます。これらのデスクトップの1つを使用するために、ユーザーが初めてログオンしたときに、マスターイメージに基づいたデスクトッププールからデスクトップが割り当てられます。そのユーザーによる以降のログオンでは、最初の使用時に割り当てられたデスクトップに接続します。デスクトップに対するユーザーの変更内容はPersonal vDisk内に保持されるため、マシンを再起動しても破棄されません。

VDIデスクトップは、以下の手順で配信します。

  1. WindowsデスクトップOSを実行するマスターイメージを作成します。
  2. このマスターイメージのマシンカタログを作成するか、既存のマシンカタログをこのマスターイメージで更新します。マシンカタログのデスクトップエクスペリエンスを定義するときに、ユーザーがログオンするたびに新しい仮想マシンに接続するのか同じ仮想マシンに接続するのかを指定します。ユーザーが同じマシンに接続する場合は、デスクトップへの変更を保持する方法を指定できます。
  3. デスクトップをユーザーに配信するためのデリバリーグループを作成します。

詳しくは、「インストールと構成」を参照してください。

VDIデスクトップ

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