ADC

同期の設定

同期は、プライマリノードの設定をセカンダリノードに複製するプロセスです。同期の目的は、発生するフェイルオーバーの数に関係なく、プライマリノードとセカンダリノード間で構成情報が失われないようにすることです。同期には TCP ポート 3008 または 3010 が使用されます。

次の条件のいずれかが満たされると、同期がトリガーされます:

  • HA セットアップのセカンダリノードは、再起動後に起動します。
  • プライマリノードは、フェールオーバー後にセカンダリになります。

自動同期はデフォルトで有効になっています。同期を強制することもできます。

注:

HA 同期中、セカンダリノードはclear ns configコマンドを実行して既存の設定をクリアし、プライマリノードから取得した新しい設定をロードします。ただし、クリア構成では、セカンダリノードに設定されているデフォルトのスタティックルートは削除されません。このデフォルトの静的ルートが誤ったゲートウェイを指している場合、サービスのダウンタイムが発生する可能性があります。

同期の無効化または有効化

自動 HA 同期は、HA ペアの各ノードでデフォルトで有効になっています。どちらのノードでも有効または無効にできます。

コマンドラインインターフェイスを使用して自動同期を無効または有効にするには

コマンドプロンプトで入力します:

  • set HA node -haSync DISABLED
  • set HA node -haSync ENABLED

GUI を使用して同期を無効または有効にするには

  1. [System] > [High Availability]に移動します。
  2. [HA 同期] で、[セカンダリノード] を選択解除または選択すると、[プライマリ] オプションから構成が取得されます。

セカンダリノードを強制的にプライマリノードと同期させる

自動同期に加えて、NetScalerは強制同期をサポートしています。プライマリノードとセカンダリノードのどちらからでも強制的に同期できます。セカンダリノードから強制的に同期すると、プライマリノードとの設定の同期が開始されます。

ただし、同期が既に進行中の場合、強制同期は失敗し、システムは警告を表示します。強制同期は、次のいずれかの状況でも失敗します。

  • スタンドアロンシステムで同期を強制します。
  • セカンダリノードは無効です。
  • HA 同期はセカンダリノードで無効になっています。

コマンドラインインターフェイスを使用して強制的に同期させるには

コマンドプロンプトで入力します:

force HA sync

GUI を使用して強制的に同期させるには

  1. [System] > [High Availability]に移動します。
  2. ノード 」タブの「アクション」リストで、「 強制同期」をクリックします。
同期の設定