ADC

レート制限用の SNMP アラームの設定

Citrix ADC MPX 10500、12500、15500などのCitrix ADC アプライアンスにはレート制限があります。最大スループット (Mbps) と 1 秒あたりのパケット数 (PPS) は、アプライアンス用に購入したライセンスによって決まります。レート制限のあるプラットフォームでは、スループットと PPS が上限に近づいて正常に戻ったときに通知を送信するように SNMP トラップを設定できます。

スループットと PPS は 7 秒ごとに監視されます。トラップには、高しきい値と標準しきい値を設定できます。これらの値は、ライセンス制限のパーセンテージとして表されます。次に、アプライアンスは、スループットまたは PPS が高いしきい値を超えるとトラップを生成し、監視対象パラメータが通常のしきい値に下がると 2 つ目のトラップを生成します。Citrix ADCは、構成された宛先デバイスにトラップを送信するだけでなく、トラップに関連するイベントを「イベントアラート開始」および「イベントアラート終了」として /var/log/ns.log ファイルに記録します。

スループット制限を超えると、パケットが失われる可能性があります。パケット損失を報告するように SNMP アラームを設定できます。

SNMPアラームとトラップの詳細については、「SNMP v1およびv2トラップを生成するようにNetScaler ADCを構成する」を参照してください。

このドキュメントでは、次の詳細について説明します。

  • スループットまたは PPS の SNMP アラームの設定
  • ドロップされたパケットの SNMP アラームの設定

スループットまたは PPS の SNMP アラームの設定

スループットと PPS の両方を監視するには、個別のアラームを設定し、PPS のしきい値を Mbps 単位で設定する必要があります。

コマンドラインインターフェイスを使用してスループットレートの SNMP アラームを設定するには

コマンドプロンプトで次のコマンドを入力して SNMP アラームを設定し、しきい値を Mbps 単位で設定し、構成を確認します。

  • set snmp alarm PF-RL-RATE-THRESHOLD [-thresholdValue <positive_integer> [-normalValue <positive_integer>]] [-state ( **ENABLED** | **DISABLED** )] [-severity <severity>] [-logging ( **ENABLED** | **DISABLED** )]
  • show snmp alarm PF-RL-RATE-THRESHOLD

> set snmp alarm PF-RL-RATE-THRESHOLD -thresholdValue 70 -normalValue 50
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コマンドラインインターフェイスを使用して PPS の SNMP アラームを設定するには

コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力して PPS の SNMP アラームを構成し、構成を確認します。

  • set snmp alarm PF-RL-PPS-THRESHOLD [-thresholdValue <positive_integer> [-normalValue <positive_integer>]] [-state ( **ENABLED** | **DISABLED** )] [-severity <severity>] [-logging ( **ENABLED** | **DISABLED** )]
  • show snmp alarm PF-RL-PPS-THRESHOLD

> set snmp alarm PF-RL-PPS-THRESHOLD -thresholdValue 70 -normalValue 50
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GUI を使用してスループットまたは PPS の SNMP アラームを設定するには

  1. [ **システム ] > [ SNMP ] > [ アラーム] に移動し、[ PF-RL-レートしきい値] (スループットレート) または [PF-RL-PPS-THRESHOLD ] (1 秒あたりのパケット数) を選択します。**
  2. アラームパラメータを設定し、選択した SNMP アラームを有効にします。

ドロップされたパケットの SNMP アラームの設定

スループット制限を超えた結果としてドロップされたパケットのアラームと、PPS 制限を超えた結果としてドロップされたパケットのアラームを設定できます。

コマンドラインインターフェイスを使用して、スループットの超過が原因でドロップされたパケットの SNMP アラームを設定するには

コマンドプロンプトで入力します。

set snmp alarm PF-RL-RATE-PKTS-DROPPED [-state (ENABLED | DISABLED)] [-severity <severity>] [-logging ( ENABLED | DISABLED )]

コマンドラインインターフェイスを使用して、PPS の過剰が原因でドロップされたパケットの SNMP アラームを設定するには

コマンドプロンプトで入力します。

set snmp alarm PF-RL-PPS-PKTS-DROPPED [-state (ENABLED | DISABLED)] [-severity <severity>] [-logging ( ENABLED | DISABLED )]

GUI を使用してドロップされたパケットの SNMP アラームを設定するには

  1. [ **システム ] > [ SNMP ] > [ アラーム] に移動し、[ PF-RL-RATE-PKTS-DROPPED](スループットが超過したためにドロップされたパケット)または [PF-RL-PPS-PKTS-DROPP-DROPP-DROPP-DROPED ](PPS の過剰によりドロップされたパケット)を選択します。**
  2. アラームパラメータを設定し、選択した SNMP アラームを有効にします。
レート制限用の SNMP アラームの設定