Citrix Hypervisor

ワークロードバランスの基本タスク

ワークロードバランスが有効なリソースプールでは、管理者は定期的に以下の基本タスクを実行することになります:

ワークロードバランスは、これらの基本タスクを実行できるだけでなく、環境内のワークロードを最適化する強力なCitrix Hypervisorコンポーネントです。ワークロードの最適化に使用できる機能は次のとおりです:

  • ホストの電源管理
  • 最適化モードのスケジュール化
  • レポート生成
  • 各リソース負荷の測定基準を微調整して、適切な最適化推奨項目が生成されるようにワークロードバランス機能を設定できます。

これらの複雑な機能について詳しくは、「ワークロードバランスの管理」を参照してください。

注:

  • ワークロードバランスは、Citrix Hypervisor Premium Editionのユーザー、またはCitrix Virtual Apps and DesktopsやCitrix DaaSの利用特典によりCitrix Hypervisorにアクセスできるユーザーが使用できます。Citrix Hypervisorのライセンスについて詳しくは、「ライセンス」を参照してください。Citrix Hypervisorライセンスをアップグレードまたは購入するには、Citrix Webサイトにアクセスしてください。
  • ワークロードバランス8.2は、XenServer 7.1 CU2およびCitrix Hypervisor 8.2と互換性があります。
  • XenServer 7.1 CU2ホストでワークロードバランス仮想アプライアンスの最新バージョンを実行するには、XenServer 7.1 CU2ホストにHotfix XS71ECU2040をインストールします。これにより、すべてのワークロードバランス機能を使用できます。

仮想マシンの起動に最適なサーバーを決定する

ワークロードバランスを有効化してオフラインの仮想マシンを再起動すると、XenCenterにより、仮想マシンの起動に最適なプールメンバーが提案されます。推奨起動サーバーは、星の数で示されます。

この図は、[起動サーバー]機能のスクリーンショットを示しています。この仮想マシンの推奨起動ホストとして、host17が星の数で示されています。host16には星が表示されておらず、仮想マシンの起動ホストとして推奨されていません。ただし、このホストは選択可能なので、必要に応じて仮想マシンを起動することができます。host18には十分なメモリがないため、選択できない状態になっています。

ワークロードバランスを有効化すると、XenCenterにより、仮想マシンの起動に最適なホストが評価されます。この評価は、以下の場合にも提供されます:

  • 電源オフの仮想マシンを起動するとき
  • 一時中止中の仮想マシンを起動するとき
  • 別のホストに仮想マシンを移行するとき(移行およびメンテナンスモード)

この機能では、推奨ホストの評価が星の数で示されます。ホスト名の横に白抜きの星(☆)が5つ表示される場合は、仮想マシンのホストとして最も不適切であることを意味します。ホストで仮想マシンを起動、またはホストへ仮想マシンを移行できない場合、[起動サーバー]メニューコマンドで該当するホスト名が灰色で表示されます。ホスト名の横に、ホストで仮想マシンを使用できない理由が表示されます。

推奨起動ホストとは、ワークロードのホストとして最適な物理サーバーを指します。ワークロードバランスは、以下の点を考慮して推奨起動ホストを決定します:

  • プール内の各ホストで使用可能なリソースの量。最適化モードとしてパフォーマンスの最大化が選択されている場合、すべての仮想マシンが良好なパフォーマンスで動作するように、各ホスト上にバランスよく仮想マシンを配置しようとします。密度の最大化が選択されている場合は、仮想マシンのリソースを維持したまま、ホスト上により多くの仮想マシンを配置しようとします。

  • プールで選択されている最適化モード([パフォーマンスの最大化]または[密度の最大化])。パフォーマンスの最大化が選択されている場合、その仮想マシンが必要とするリソースの負荷が最も低いホストにその仮想マシンが配置されます。密度の最大化が選択されている場合、別の仮想マシンが既に実行されているホストに仮想マシンが配置されます。このアプローチにより、仮想マシンは可能な限り少ないホストで実行されます。

  • 仮想マシンで必要とされるリソースの量とタイプ。ワークロードバランスは仮想マシンのメトリックを利用し、仮想マシンが必要とするリソースの種類に応じて推奨起動ホストを決定します。たとえば、ワークロードバランスでは、仮想マシンが必要とする場合、使用可能なCPUは少ないが使用可能なメモリが多いホストを選択する場合があります。

通常、ワークロードバランスで推奨されたホスト上で仮想マシンを起動すると、より効率的に推奨項目が生成され、不要な推奨項目が生成されなくなります。ホストの推奨項目に従う場合は、[起動サーバー]メニューから横に表示される星の数が1番多いホストを選択します。この機能は「配置推奨項目」と呼ばれ、Citrix Virtual Desktops環境でも有用です。

最適なサーバーで仮想マシンを起動するには

  1. XenCenterの[リソース]ペインで、起動する仮想マシンを選択します。

  2. [VM] メニューから [起動サーバー] を選択し、次のいずれかを選択します:

    • 最適なサーバー。選択した仮想マシンで要求されるリソースを持つ、ホストとして最も適したサーバーです。ワークロードバランスでは、パフォーマンス測定値の履歴レコードと選択されている最適化モードに基づいて最適なサーバーが決定されます。最適なサーバーの名前には、最も多くの星が表示されます。

    • [最適なサーバー]コマンドの下で星による評価が付けられているサーバーの1つ。5つの星が表示されるサーバーは最も推奨されるサーバー(最適なサーバー)を示し、5つの白抜きの星が表示されるサーバーは推奨されないサーバーを示します。

ヒント:

[リソース]ペインで仮想マシンを右クリックして[起動サーバー]を選択することもできます。

最適なサーバーで仮想マシンを再開するには

  1. XenCenterの[リソース]ペインで、再開する仮想マシンを選択します。

  2. [VM] メニューから [再開サーバー] を選択し、次のいずれかを選択します:

    • 最適なサーバー。選択した仮想マシンで要求されるリソースを持つ、ホストとして最も適したサーバーです。ワークロードバランスでは、パフォーマンス測定値の履歴レコードと選択されている最適化モードに基づいて最適なサーバーが決定されます。最適なサーバーの名前には、最も多くの星が表示されます。

    • [最適なサーバー]コマンドの下で星による評価が付けられているサーバーの1つ。5つの星が表示されるサーバーは最も推奨されるサーバー(最適なサーバー)を示し、5つの白抜きの星が表示されるサーバーは推奨されないサーバーを示します。

ヒント:

[リソース]ペインで仮想マシンを右クリックして[再開サーバー]を選択することもできます。

ワークロードバランスにより提示された最適化推奨項目を適用する

ワークロードバランスをしばらく使用すると、環境を最適化するための推奨項目が生成されるようになります。たとえば、プール内で必要最小限のホストを稼働させるために、仮想マシンを特定のホスト上に集約するように提案する推奨項目が生成されます。自動モードを有効にしていない場合、これらの推奨項目を適用するかどうかを管理者が選択できます。

重要:

ワークロードバランスをしばらく使用しても意図したとおりに配置推奨項目が生成されない場合は、パフォーマンスしきい値の設定を再評価してください。再評価について詳しくは、「ワークロードバランスの推奨項目生成のしくみ」を参照してください。運用環境に合ったしきい値を設定することで、より適切な最適化推奨項目が作成されるようになります。

ワークロードバランスでは、以下の条件に基づいて最適化推奨項目が生成されます:

  • 管理者が設定した最適化モード。

    プールの最適化モードを確認するには、XenCenterで目的のプールを選択します。[WLB]タブの[構成]セクションに、この情報が表示されます。

  • 物理ホスト上のCPU、メモリ、ネットワーク、およびディスクについて収集されたパフォーマンス測定値。

  • リソースプール内でのホストの役割。

    プールマスター上に仮想マシンを配置する推奨項目は、ほかのホスト上への配置が不可能な場合のみ生成されます。同様に、最適化モードとして密度の最大化が選択されているプールでは、仮想マシンの移行先としてプールマスターが選択されるのは最後になります。

最適化推奨項目は、XenCenterの [WLB最適化] タブに表示されます。

この図は、[WLB]タブに表示される最適化推奨項目一覧のスクリーンショットを示しています。[操作] 列には、その最適化推奨項目について、提案された動作変更が表示されます。[理由] 列には、推奨項目の目的が表示されます。この場合、仮想マシンHA-prot-VM-7およびホストhost17.domain4.bedford4.ctx4に対する最適化推奨項目が表示されています。

[最適化の推奨項目]には以下の情報が表示されます:

  • ワークロードバランスで再配置が推奨される仮想マシンの名前
  • 仮想マシンが現在存在するホスト
  • 新しい配置先としてワークロードバランスが推奨するホスト

また、仮想マシンの再配置が推奨される理由も示されます。たとえば、推奨理由がCPU使用率の場合は「CPU」と表示されます。ワークロードバランスの電源管理が有効な場合は、電源を投入または切断すべきホストも示されます。この推奨項目は、特に集約化に関するものです。

[最適化の推奨項目]の一覧に表示されたすべての処理を実行するには、[すべて実行] をクリックします。

最適化推奨項目を適用するには

  1. XenCenterの[リソース]ペインで、推奨項目を確認するリソースプールを選択します。

  2. [WLB]タブをクリックします。選択したリソースプールの最適化が必要な場合は、[WLB]タブの[最適化の推奨項目]に内容が表示されます。

  3. 推奨項目を適用するには、[すべて実行] をクリックします。Citrix Hypervisorにより、[最適化の推奨項目]の[操作]列のすべての処理が実行されます。

    [すべて実行]をクリックすると、XenCenterによって自動的に[ログ]タブが表示され、ここで仮想マシンの移行状況を確認できます。

高可用性環境でのワークロードバランス

ワークロードバランス機能とCitrix Hypervisorの高可用性機能を有効にしたリソースプールでは、これらの2つの機能が相互にどのように影響するかを理解する必要があります。ワークロードバランスは、高可用性機能と競合しないように設計されています。ワークロードバランスで生成される推奨項目と高可用性設定が競合する場合は、常に高可用性機能の設定が優先されます。つまり、以下のようになります:

  • 仮想マシンの移行先として高可用性プランで許可されないホストは、ワークロードバランスでは推奨起動ホストとして表示されません。

  • [高可用性の構成] ダイアログボックスの[許可する障害数]ボックスの値を超える数のホストは、ワークロードバランスにより自動的に電源が切断されることはありません。

    • ただし、電源を切断することが推奨項目として提示される場合があります(たとえば、高可用性で許可する障害数として1が設定されている場合に、ワークロードバランスにより2台のホストのシャットダウンが推奨されることがあります)。この推奨項目を適用しようとすると、XenCenterに「高可用性が保証されなくなる」という内容のエラーメッセージが表示されます。

    • 自動モードでワークロードバランスが動作する場合は、電源管理を有効にしても、高可用性で許可される障害数を超える数の推奨項目は無視されます。この場合、ワークロードバランスのログファイルに「高可用性が有効なため電源管理推奨項目を適用できない」という内容のメッセージが記録されます。

ワークロードレポートの生成

ワークロードバランスではパフォーマンスのデータが記録されるため、このデータを使用して、ご使用の仮想化環境におけるホストやVMについて、ワークロードレポートと呼ばれるレポートを生成することができます。ワークロードバランスレポートを使用すると、リソースプールの能力を評価したり、仮想マシンのヘルス状態を確認したり、設定したパフォーマンスしきい値の有効性を評価したりできます。

プールヘルスレポートを使用して、設定したしきい値の有効性を評価できます。ワークロードバランスでは各パフォーマンスしきい値にデフォルト値が設定されますが、環境によっては調整が必要な場合があります。これを行わないと、ワークロードバランスで適切な推奨項目が生成されません。

レポートを実行するために、配置推奨項目を作成したり仮想マシンを移行したりするようにワークロードバランスを構成する必要はありません。ただし、ワークロードバランスコンポーネントを設定する必要があります。リソース負荷(限界しきい値)は、プール内のホストのパフォーマンスが低下するときの値に設定するのが理想的です。さらに、有用なレポートを作成するには、ワークロードバランスによるデータ収集が十分な期間行われている必要があります。

ワークロードバランスでは、物理ホスト、リソースプール、および仮想マシンに関するレポートを生成できます。以下の2種類のレポートが作成されます:

  • 日別データを表示する履歴レポート

  • 特定の項目に関する概要情報を表示するロールアップスタイルのレポート

  • 仮想マシンの移行回数などを記録した監査用のレポート

  • 仮想マシンの使用状況を示す、コストの評価と割り当てに役立つチャージバックレポート

ワークロードバランスレポートの生成

  1. XenCenterで、[プール] メニューの [ワークロードレポートを表示] を選択します。

    [WLB] タブの [レポート] をクリックすることでも、[ワークロードレポート] ダイアログボックスを開くことができます。

  2. [ワークロードレポート] ダイアログボックスの [レポート] ペインの一覧で、生成するレポートの種類を選択します。

  3. レポート期間の [開始日][終了日] を選択します。選択したレポートの種類によっては、[ホスト] ボックスの一覧でレポート対象のサーバーを選択する必要があります。

  4. [レポートの実行] をクリックします。レポートウィンドウにレポートが表示されます。レポートの意味について詳しくは、「ワークロードバランスレポートの種類について」を参照してください。

ワークロードバランスレポートの使用

レポートを生成したら、ツールバーのボタンを使用してさまざまなタスクを実行できます。ツールバーのボタンの名前は、マウスポインタをそのボタンに合わせると表示されます。

ツールバーのボタン 説明
ドキュメントマップ [ドキュメントマップ] ボタンをクリックすると、サイズの大きなレポートを表示するときに便利なドキュメントマップが開きます。
ページ操作 [ページ操作] ボタンを使用して、レポートの次のページや前のページ、または特定のページを表示できます。
元のレポートに戻る [元のレポートに戻る] ボタンをクリックすると、ドリルスルーレポートから元のレポートに戻ります。注: このボタンは、プールヘルスレポートなどのドリルスルーレポートでのみ使用可能です。
生成停止 [生成停止] ボタンは、レポートの生成処理をキャンセルします。
印刷 [印刷] ボタンでは、一般的な印刷オプションを指定してレポートを印刷できます。これらのオプションには次が含まれます:プリンター、ページ数、およびコピー数。
印刷レイアウト [印刷レイアウト] ボタンをクリックすると、レポートの印刷プレビューを確認できます。印刷レイアウトを終了するには、もう一度 [印刷レイアウト] ボタンをクリックします。
ページ設定 [ページ設定] では、用紙サイズ、印刷の向き、余白などの印刷オプションを指定できます。
エクスポート [エクスポート] をクリックすると、Acrobat(PDF)形式またはExcel(XLS)形式のファイルとしてレポートをエクスポートできます。
検索 [検索] をクリックすると、仮想マシンの名前など、レポート内の特定の文字列を検索できます。

ワークロードバランスレポートのエクスポート

ワークロードバランスレポートは、Acrobat(PDF)形式またはExcel(XLS)形式のファイルとしてエクスポートできます。

  1. レポートを生成したら、[エクスポート]をクリックします。

  2. [エクスポート]ボタンのメニューから、以下のいずれかを選択します。

    • Excel

    • Acrobat(PDF)ファイル

注:

選択したエクスポート形式に応じて、レポートに含まれるデータの量は異なります。Excelにエクスポートしたレポートには、「ドリルダウン」データを含め、レポートで利用可能なすべてのデータが含まれます。PDFにエクスポートしたレポート、およびXenCenterで表示するレポートに含まれるデータは、レポートの生成時に選択したもののみです。

ワークロードバランスレポートの種類について

ここでは、ワークロードバランスの各レポートについて説明します。

チャージバック使用解析

このレポート(「チャージバックレポート」)では、組織内の特定の部署で使用されたリソースの量を確認できます。具体的には、リソースプール内のすべての仮想マシンのアベイラビリティやリソース使用などの情報が含まれます。このレポートには仮想マシンのアップタイムが含まれるため、SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証契約)に役立てることができます。

このレポートを使用して、課金用のシンプルなチャージバックソリューションを実装できます。特定のリソースについて顧客に課金するには、レポートを生成してExcelデータとして保存し、そのスプレッドシートを編集したり、組織の課金システムにインポートしたりできます。

組織内の部署または外部の顧客に仮想マシンの使用料を請求する場合は、仮想マシンの名前に部署や顧客の名前を含めることを検討します。これにより、チャージバックレポートが読みやすくなります。

このレポートのリソース関連のデータは、個々の仮想マシンへの物理リソースの割り当てにより異なる場合があります。

このレポート内の平均メモリデータは、仮想マシンに現在割り当てられているメモリの量に基づいています。Citrix Hypervisorを使用すると、固定メモリ割り当てまたは自動調整メモリ割り当て(動的メモリ制御)を使用できます。

チャージバック使用解析レポートには、以下のデータ列が含まれます。

  • 仮想マシン名。仮想マシンの名前です。

  • VMアップタイム:仮想マシンの実行時間(XenCenterで緑色のアイコンで表示される時間)を分単位で示したものです。

  • vCPU割り当て:その仮想マシンに割り当てられている仮想CPUの数です。各仮想CPUには、そのホストの物理CPUから均等に割り当てられます。たとえば、物理CPUを2つ搭載した1台のホストに、仮想CPUを8個設定しているとします。[vCPU割り当て] 列の数値が「1」の場合、この値はホストの総処理能力の16分の2に相当します。

  • 最小CPU使用率(%):レポート期間内に記録された仮想CPU使用率の最小値です。仮想マシンの仮想CPU能力に対するパーセンテージとして示されます。この能力は、仮想マシンに割り当てられている仮想CPUの数に基づきます。たとえば、仮想マシンに仮想CPUを1つ割り当てている場合、[最小CPU使用率]には、記録された中で最も低い仮想CPUの使用率が表示されます。仮想マシンに2つの仮想CPUを割り当てている場合は、それらの合計能力に対する最小使用率が示されます。

    この最小CPU使用率は、仮想CPUが処理した最小ワークロードを示します。たとえば、仮想マシンに仮想CPUを1つ割り当てており、ホストの物理CPUは2.4GHzである場合、仮想マシンには0.3GHzが割り当てられます。ここで [最小CPU使用率] が20%であった場合、この仮想マシンでの物理ホストCPUの最小使用量が60MHzであったことを示します。

  • 最大CPU使用率(%):レポート期間内に記録された仮想CPU使用率の最大値です。この値はその仮想マシンの仮想CPUの能力に対するパーセンテージで示され、仮想CPUの能力はその仮想マシンに割り当てられている仮想CPUの数に基づきます。たとえば、仮想マシンに1つの仮想CPUを割り当てた場合、その仮想CPU使用率の最大値がXenServerにより記録され、最大CPU使用率として示されます。仮想マシンに2つの仮想CPUを割り当てた場合は、それらの合計能力に対する最大使用率が示されます。

  • 平均CPU使用率(%):レポート期間内に記録された仮想CPU使用率の平均値です。この値はその仮想マシンの仮想CPUの能力に対するパーセンテージで示され、仮想CPUの能力はその仮想マシンに割り当てられている仮想CPUの数に基づきます。仮想マシンに2つの仮想CPUを割り当てた場合は、それらの合計能力に対する最大使用率が示されます。

  • ストレージ割り当て合計(GB):レポート期間内にその仮想マシンに割り当てられていたディスク容量です。通常、この値は仮想マシンの作成時に割り当てたディスクのサイズを示します(作成後に変更していない場合)。

  • 仮想NIC割り当て:仮想マシンに割り当てられている仮想インターフェイス(VIF)の数です。

  • 現在の最小動的メモリ(MB)

    • 固定メモリ割り当て:仮想マシンに特定のメモリ量(1,024MBなど)を割り当てた場合、次の列には同じ値が表示されます:[現在の最小動的メモリ(MB)]、[現在の最大動的メモリ(MB)]、[現在のメモリ割り当て(MB)]、および[平均メモリ割り当て(MB)]。

    • 動的メモリ割り当て:動的メモリ制御を有効にした場合、Citrix Hypervisorでは、設定範囲内の最小メモリ量がこの列に表示されます。範囲で設定している最小メモリが1,024MB、最大メモリが2,048 MBである場合、[現在の最小動的メモリ(MB)]列には「1,024MB」と表示されます。

  • 現在の最大動的メモリ(MB)

    • 動的メモリ割り当て:Citrix Hypervisorで仮想マシンに動的メモリ範囲を割り当てて自動的に調整されるようにした場合は、その範囲の最大メモリ量がこの列に表示されます。たとえば、範囲内の最小メモリ値が1,024MB、最大メモリ値が2,048MBである場合、[現在の最大動的メモリ(MB)]には「2,048MB」と表示されます。

    • 固定メモリ割り当て:仮想マシンに特定のメモリ量(1,024MBなど)を割り当てた場合、次の列には同じ値が表示されます:[現在の最小動的メモリ(MB)]、[現在の最大動的メモリ(MB)]、[現在のメモリ割り当て(MB)]、および[平均メモリ割り当て(MB)]。

  • 現在のメモリ割り当て(MB)

    • 動的メモリ割り当て:動的メモリ制御を有効にした場合、レポート対象期間内にCitrix Hypervisorが仮想マシンに割り当てたメモリ量が表示されます。

    • 固定メモリ割り当て:仮想マシンに特定のメモリ量(1,024MBなど)を割り当てた場合、次の列には同じ値が表示されます:[現在の最小動的メモリ(MB)]、[現在の最大動的メモリ(MB)]、[現在のメモリ割り当て(MB)]、および[平均メモリ割り当て(MB)]。

    注:

    仮想マシンのメモリ割り当てを変更した直後にこのレポートを実行した場合、この列には変更後の値が表示されます。

  • 平均メモリ割り当て(MB)

    • 動的メモリ割り当て:動的メモリ制御を有効にした場合、レポート期間内にCitrix Hypervisorが仮想マシンに割り当てたメモリ量の平均値が表示されます。

    • 固定メモリ割り当て:仮想マシンに特定のメモリ量(1,024MBなど)を割り当てた場合、次の列には同じ値が表示されます:[現在の最小動的メモリ(MB)]、[現在の最大動的メモリ(MB)]、[現在のメモリ割り当て(MB)]、および[平均メモリ割り当て(MB)]。

    注:

    仮想マシンのメモリ割り当てを変更した直後にこのレポートを実行した場合、この列の値に変更内容が反映されない場合があります。この列には、指定した期間での平均値が表示されます。

  • 平均ネットワーク読み取り(bps):レポート期間内に仮想マシンが受信したデータ量(1秒あたりのビット数)の平均値です。

  • 平均ネットワーク書き込み(bps):レポート期間内に仮想マシンが受信したデータ量(1秒あたりのビット数)の平均値です。

  • 平均ネットワーク使用(bps):平均ネットワーク読み取りと平均ネットワーク書き込みの合計データ量(1秒あたりのビット数)です。レポート期間における仮想マシンの平均送信速度が1,027bps、平均受信速度が23,831bpsである場合、[平均ネットワーク使用]にはこれらの値を合計した次の値が表示されます:24,858bps。

  • ネットワーク使用合計(bps):レポート期間内に行われたネットワーク読み取りおよび書き込みトランザクションの合計値です。

ホストヘルス履歴

このレポートでは、特定のホスト上のリソース(CPU、メモリ、ネットワーク読み取り、およびネットワーク書き込み)のしきい値に対するパフォーマンスが示されます。

各しきい値は、色つきの線(赤、緑、黄色)で示されます。このレポートとプールヘルスレポートを使用して、特定ホストのパフォーマンスがリソースプールのパフォーマンスにどう影響しているかを評価できます。パフォーマンスしきい値を変更する場合は、このレポートでホストのパフォーマンスを確認します。

リソース使用のデータは、日別または時間別の平均値として表示できます。時間別の平均値では、その日のピーク時刻を確認できます。

時間別のデータを表示するには、[ホストヘルス履歴]の下の [クリックして特定期間内の時間別レポートデータを表示します]をクリックします。

このレポートには、指定した期間の時間別平均値が表示されます。つまり、データポイントは、指定期間のすべての日の特定時刻の平均使用量に基づいています。たとえば、2009年5月1日から2009年5月15日までのレポートの場合、[平均CPU使用率]のデータポイントはこの15日間の午後12時のすべてのリソース使用量を示します。値は平均値となります。5月1日の午後12時のCPU使用率が82%、5月2日の午後12時が88%、残りの日の午後12時がすべて75%だった場合、午後12時の平均値として76.3%が表示されます。

注:

ワークロードバランスでは、パフォーマンス測定値に急激な増加があっても平滑化されます。

プール最適化パフォーマンス履歴

このレポートでは、最適化イベントがリソースプールの平均リソース使用に対して示されます。最適化イベントとは、管理者がリソースプールを最適化したときのことを指します。このレポートに表示されるリソース使用は、CPU、メモリ、ネットワーク読み取り、およびネットワーク書き込みです。

点線は、指定した期間のプール内の平均リソース使用を示します。青いバーは、プールを最適化した日を示します。

このレポートを使用して、設定したワークロードバランスが意図したとおりに動作しているかどうかを評価できます。また、何が最適化イベントの原因になっているか(つまりワークロードバランスの推奨項目生成前のリソース使用)を確認できます。

このレポートに示されるのは、対象日の平均リソース使用量です。システムに高負荷がかかった場合などのピーク時のデータは表示されません。また、ワークロードバランスの推奨項目を適用しなかった場合のプールのパフォーマンスを確認することもできます。

通常、最適化イベントの後はリソース使用量は低下するか、または一定の値になります。最適化してもリソース使用が改善しない場合は、しきい値の調整を検討します。また、リソースプールに配置している仮想マシンが多すぎないかどうかや、指定期間内に仮想マシンの新規追加や削除を行っているかどうかを調べてください。

プール監査記録

このレポートには、Citrix Hypervisorの監査ログの内容が表示されます。監査ログはCitrix Hypervisorの一機能であり、承認されていないアクションの試みを記録し、承認するアクションを指定できます。こうしたアクションには以下のものがあります:

  • インポートとエクスポート
  • ホストとプールのバックアップ
  • ゲストおよびサーバーからのコンソールへのアクセス

RBAC(Role Based Access Control:役割ベースのアクセス制御)機能を使用することで各Citrix Hypervisor管理者に役割を割り当てた環境では、このレポートでより詳しい情報を取得することができます。

重要:

監査ログレポートを実行するには、監査ログ機能を有効にする必要があります。デフォルトでは、ワークロードバランス仮想アプライアンスの監査ログ機能が常に有効になっています。

プール監査記録レポートでは、監査ログレポートに収集されるデータの詳細度を指定できます。また、特定のユーザー、オブジェクト、および時間を指定して監査記録ログの内容を検索したりフィルタとして適用したりできます。[プール監査記録レポートのデータ量]は、デフォルトで [最小] に設定されています。この設定により、ユーザーおよびオブジェクトの種類についての限定された量のデータが収集されます。この設定は、レポートで必要な情報の詳細度に応じていつでも変更できます。たとえば、[中] を設定すると、監査ログのユーザーフレンドリなレポートが生成されます。詳細なレポートが必要な場合は、オプションを [最大] に設定します。

プール監査記録レポートに含まれる内容は以下のとおりです:

  • 時間。Citrix Hypervisorでのユーザーアクションの記録日時です。

  • ユーザー名。そのアクションを実行したときのセッションを作成した管理者のユーザーアカウントです。ユーザーIDが表示される場合もあります。

  • イベントオブジェクト。アクションの対象オブジェクト(仮想マシンなど)です。

  • イベントアクション。アクションの内容です。アクションの定義については、「監査ログでのイベント名」を参照してください。

  • アクセス。その管理者に当該アクションの実行が許可されていたかどうかが示されます。

  • オブジェクト名。対象オブジェクトの名前(仮想マシン名など)です。

  • オブジェクトUUID。対象オブジェクトのUUID(Universally Unique Identifier:汎用一意識別子)(仮想マシンのUUIDなど)です。

  • 成功。アクションの実行結果(成功したかどうか)が示されます。

監査ログでのイベント名

監査ログレポートには、Citrix Hypervisorのイベントやイベントオブジェクトだけでなく、インポートやエクスポート、ホストやプールのバックアップ、仮想マシンやサーバーのコンソールへのアクセスなどの操作が記録されます。次の表は、Citrix Hypervisorの監査ログレポートおよびプール監査記録レポートに出力される主なイベントの一覧です。また、これらのイベントのその出力データの量も示しています。

プール監査記録レポートの[Event Action]列には、プール、仮想マシン、またはサーバーに関するイベントが出力されます。何に関するイベントかを確認するには、[Event Object]列と[Object Name]列を参照してください。そのほかのイベントについては、「Citrix Hypervisor Management API」のイベントのセクションを参照してください。

プール監査記録でのデータ量 イベントアクション ユーザーアクション
最小 pool.join 新規プールへのホストの追加
最小 pool.join_force プールへのホストの(強制)追加
Medium SR.destroy ストレージリポジトリの破棄
Medium SR.create ストレージリポジトリの作成
Medium VDI.snapshot VDIの読み取り専用スナップショットの作成(そのスナップショットへの参照を返す)
Medium VDI.clone VDIの完全複製の作成(その新規ディスクへの参照を返す)
Medium VIF.plug 特定VIFのホットプラグ。実行中の仮想マシンに動的に接続
Medium VIF.unplug 特定VIFのホットアンプラグ。実行中の仮想マシンから動的に接続解除
最大 auth.get_subject_identifier 人間が判読できるサブジェクト名からサブジェクト識別子を文字列として取得するための外部ディレクトリサービス照会
最大 task.cancel タスクのキャンセルの要求
最大 VBD.insert デバイスへの新規メディアの挿入
最大 VIF.get_by_uuid 指定UUIDによるVIFインスタンスへの参照取得
最大 VDI.get_sharable 指定VDIの共有可能フィールドの取得
最大 SR.get_all システムで既知の全ストレージリポジトリ一覧の取得
最大 pool.create_new_blob このリソースプールに関連付けられた名前付きバイナリBLOB用のプレースホルダー作成
最大 host.send_debug_keys デバッグキーとしての指定文字列のXenへの送信
最大 VM.get_boot_record 仮想マシンの動的状態レコードの取得。仮想マシンの起動時に初期化され、実行時の構成内容の変更(CPUホットプラグなど)を反映して更新

プールヘルス

プールヘルスレポートには、リソースプールおよびそのホストでの時間およびリソースの使用率が表示されます。これらの情報は、限界しきい値、高しきい値、中しきい値、および低しきい値の平均パーセンテージで示されます。

このレポートの内容は以下のとおりです。

  • [中しきい値の平均](青)は、最適化モードの設定にかかわらず、好ましいリソース使用を示します。同様に、円グラフの青い部分は、そのサーバーのリソース使用が良好だった期間を示します。

  • [低しきい値の平均(%)](緑)は、必ずしも好ましいリソース使用を示すとは限りません。低しきい値のリソース使用が好ましいかどうかは、最適化モードの設定によって異なります。最適化モードとして[密度の最大化]を選択したリソースプールで、ほとんどの期間のリソース使用量が緑で示される場合、ワークロードバランスでホストまたはプールの仮想マシンの密度が最大化されていないことが考えられます。この場合は、リソース使用の多くが[中しきい値の平均](青)で示されるようになるまで、パフォーマンスしきい値を調整します。

  • [限界しきい値の平均(%)](赤)は、平均リソース使用が限界しきい値以上になった期間を示します。

サーバーのリソース使用の円グラフをダブルクリックすると、そのサーバーのリソースについてのホストヘルス履歴レポートがXenCenterに表示されます。プールヘルス履歴レポートに戻るには、ツールバーの [元のレポートに戻る] をクリックします。

このレポートで示される値の大半が[中しきい値の平均]の範囲に収まらない場合は、このリソースプールのパフォーマンスしきい値を調整します。ワークロードバランスでは各パフォーマンスしきい値にデフォルト値が設定されますが、環境によっては調整が必要な場合があります。これを行わないと、ワークロードバランスで適切な推奨項目が生成されません。詳しくは、「しきい値を変更する」を参照してください。

プールヘルス履歴

このレポートでは、リソースプール内のすべての物理サーバーのリソース使用が線グラフで示されます。これにより、しきい値(限界、高、中、および低)に関して、リソースの使用傾向を確認できます。このレポートのデータポイントの傾向を監視することで、設定したパフォーマンスしきい値の効果を評価できます。

ワークロードバランス仮想アプライアンスへの接続時に管理者設定したしきい値(限界しきい値)に基づいて、高、中、および低しきい値の範囲が決定されます。プールヘルス履歴レポートはプールヘルスレポートに似ていますが、表示されるのは日別の平均リソース使用量です。各しきい値状態で動作した期間は示されません。

[平均空きメモリ]グラフを除き、データポイントの平均値が限界しきい値(赤線)以下に維持される必要があります。[平均空きメモリ]グラフの場合は、データポイントの平均値が限界しきい値(グラフの最下部)を下回ることはありません。これは、このグラフが空きメモリを示すためで、ほかのリソースのしきい値とは異なり、許容最小値を限界しきい値として設定するためです。

このレポートの内容は以下のとおりです。

  • 平均使用量のグラフが[中しきい値の平均](青線)に近い場合、リソース使用量は適切です。この表示は、最適化モードの設定に依存しません。

  • [低しきい値の平均](緑)に近い場合は、必ずしも好ましいリソース使用を示すとは限りません。低しきい値のリソース使用が好ましいかどうかは、最適化モードの設定によって異なります。以下のような場合があります:
    • 最適化モードを[密度の最大化]に設定している。
    • 平均使用量のグラフが多くの日で緑線以下である これらの場合、ワークロードバランスでプールの仮想マシンの密度が最大化されない可能性があります。この場合は、リソース使用の多くが[中しきい値の平均](青)で示されるようになるまで、プールの低しきい値を調整します。
  • リソースの平均使用量のラインが[限界しきい値の平均(%)](赤)と交差する個所は、リソース使用量平均が限界しきい値以上になった日を示します。

グラフのデータポイントが[中しきい値の平均]範囲外に表示されているものの、プールで良好なパフォーマンスが得られる場合は、パフォーマンスしきい値の調整を検討します。詳しくは、「しきい値を変更する」を参照してください。

プールの最適化履歴

プールの最適化履歴レポートでは、ワークロードバランスによる最適化処理の内容が時系列で示されます。

最適化処理は、グラフおよび表で示されます。表の[日付]列の[+]をクリックすると、その日に実行された最適化処理の詳細が表示されます。

このレポートの内容は以下のとおりです。

  • VM名:ワークロードバランスにより最適化された仮想マシンの名前です。

  • 理由:最適化の理由。

  • 方法:最適化処理が成功したかどうかを示します。

  • 移行元:仮想マシンの移行元の物理サーバーです。

  • 移行先:仮想マシンの移行先の物理サーバーです。

  • 時間:最適化処理の実行時刻です。

ヒント:

プールの最適化履歴レポートは、[WLB]タブの[履歴を表示]をクリックすることでも生成できます。

仮想マシン移動履歴

この線グラフでは、リソースプールでの仮想マシンの移動(移行)数が示されます。仮想マシンの移行が推奨項目を適用した結果なのかどうか、および移行先のホストが表示されます。また、このレポートでは移行理由も示されます。このレポートを使用して、リソースプールの仮想マシンの移行を監査できます。

このレポートの内容は以下のとおりです。

  • グラフの左側の数値は可能な移行数を示します。この値は、リソースプール内の仮想マシンの数に基づいています。

  • レポートの[日付]列の[+]をクリックすると、その日に実行された移行処理の詳細が表示されます。

仮想マシンパフォーマンス履歴

このレポートでは、特定ホスト上の各仮想マシンのパフォーマンスデータが示されます。ワークロードバランスでは、仮想マシンに割り当てられた仮想リソースの量に基づいてパフォーマンスデータが評価されます。たとえば、仮想マシンの平均CPU使用率が67%の場合、対象期間に平均で仮想マシンの仮想CPUの67%が使用されたことになります。

このレポートの初期表示では、指定した期間でのリソース使用の平均値が示されます。

[+]をクリックすると、各リソースの線グラフが表示されます。これにより、特定期間でのリソースの使用傾向を確認できます。

このレポートには、CPU使用率、空きメモリ、ネットワーク読み取り/書き込み、およびディスク読み取り/書き込みのデータが表示されます。

ワークロードバランスの基本タスク