ストレージのマルチパス
ファイバチャネルおよびiSCSIのストレージバックエンドでは、動的なマルチパスがサポートされます。マルチパスを有効にするには、XenCenterまたはxe CLIを使用します。
重要:
マルチパスを有効にする前に、以下の事項を確認してください:
ストレージサーバーで複数のターゲットが使用できる。
たとえば、iSCSIストレージバックエンドの特定のポータルに対して「sendtargets」を照会した場合、以下のように複数のターゲットが返されます:
iscsiadm -m discovery --type sendtargets --portal 192.168.0.161
192.168.0.161:3260,1 iqn.strawberry:litchie
192.168.0.204:3260,2 iqn.strawberry:litchie > > - (iSCSIの場合のみ)コントロールドメイン(dom0)で、マルチパスのストレージにより使用されるサブネットごとにIPアドレスが構成されている。 > > ストレージへのパスごとにNICがあり、各NICにIPアドレスが構成されていることを確認してください。たとえば、ストレージにアクセスする4つのパスを作成する場合は、それぞれにIPアドレスが構成された4つのNICが必要です。 > > - (HBAの場合のみ)複数のHBAがスイッチファブリックに接続されている。
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Citrix Hypervisorサーバーのコンソールを開きます。
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次のコマンドを使用して、サーバー上のすべてのPBDをアンプラグします:
xe pbd-unplug uuid=<pbd_uuid>
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次のコマンドを使用して、
other-config:multipathing
パラメーターの値をtrue
に設定します:xe host-param-set other-config:multipathing=true uuid=<server_uuid>
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次のコマンドを使用して、
other-config:multipathhandle
パラメーターの値をdmp
に設定します:xe host-param-set other-config:multipathhandle=dmp uuid=<server_uuid>
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サーバー上でシングルパスモードで動作しているストレージリポジトリのマルチパスを有効にするには、次の操作を行います:
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そのストレージリポジトリ上の仮想ディスクを使用している、実行中の仮想マシンを移行またはサスペンドします。
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そのストレージリポジトリのPBDをマルチパスで再接続するために、アンプラグして再プラグします:
xe pbd-unplug uuid=<pbd_uuid> xe pbd-plug uuid=<pbd_uuid>
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マルチパスを無効にする場合は、まずVBDをアンプラグし、ホストのother-config:multipathing
パラメータをfalse
に設定して、上記の手順でPBDを再プラグします。このとき、other-config:multipathhandle
パラメータは変更しないでください。このパラメータは自動的に変更されます。
Citrix Hypervisorでのマルチパスのサポートは、デバイスマッパーmultipathd components
に基づいています。マルチパスノードの有効化および無効化は、ストレージマネージャAPIにより自動的に処理されます。Linuxの標準ツール dm-multipath
とは異なり、システム上のすべてのLUNのデバイスマッパーノードが自動的に作成されるわけではありません。ストレージ管理レイヤーによりLUNがアクティブに使用されるときにのみデバイスマッパーノードがプロビジョニングされます。このため、dm-multipath
CLIツールを使ってCitrix HypervisorのDMテーブルノードを照会したり更新したりする必要はありません。システム上のアクティブなデバイスマッパーマルチパスノードを確認したり、デバイスマッパーテーブルの状態を手作業で照会したりするには、以下のmpathutil
ユーティリティを使用します:
mpathutil list
mpathutil status
注:
- 組み込まれているマルチパス管理アーキテクチャとの互換性がないため、標準的なCLIユーティリティ
dm-multipath
をCitrix Hypervisorで使用しないでください。ホスト上のノードの状態を照会するには、CLIツールmpathutil
を使用してください。- EqualLogicアレイでは、従来の意味でのストレージI/Oのマルチパス化がサポートされず、ネットワーク/NICボンディングレベルでマルチパス化する必要があります。EqualLogic/LVMoISCSIストレージリポジトリのネットワークフェイルオーバーの設定については、EqualLogicのドキュメントを参照してください。