Citrix Hypervisor

技術面でのよくある質問

ハードウェア

Citrix Hypervisorを実行するための最小システム要件は何ですか?

このリリースの最小システム要件については、「システム要件」を参照してください。

Citrix Hypervisorの実行には、64ビットx86プロセッサを搭載したシステムが必要ですか?

はい。サポートされているすべてのゲストOSを実行するには、1つまたは複数のCPUが搭載された、Intel VTまたはAMD-Vのいずれかの64ビットx86ベースのシステムが必要です。

ホストシステム要件については、「システム要件」を参照してください。

ハードウェア仮想化をサポートするシステムが必要ですか?

プロセッサとBIOSで、Intel VTまたはAMD-Vのいずれかのハードウェア仮想化技術をサポートする64ビットx86プロセッサベースのシステムが必要です。

Citrix Hypervisor実行の認定を受けているシステムは何ですか?

Citrix Hypervisorの認定済みシステムの全一覧については、「Hardware Compatibility List(HCL)」(ハードウェア互換性リスト)を参照してください。

Citrix Hypervisorは、AMD Rapid Virtualization IndexingとIntel拡張ページテーブルをサポートしていますか?

はい。Citrix Hypervisorは、AMD Rapid Virtualization IndexingとIntel拡張ページテーブルをサポートしています。Rapid Virtualization Indexingでは、ネストされたテーブルテクノロジを実装することで、Xenハイパーバイザーのパフォーマンスがさらに強化されます。拡張ページテーブルでは、ハードウェア支援のページングを実装することで、Xenハイパーバイザーのパフォーマンスがさらに強化されます。

Citrix Hypervisorは、ノートブックまたはデスクトップクラスのシステムで実行できますか?

Citrix Hypervisorは、最小CPU要件に準拠しているノートブックまたはデスクトップクラスのシステムの多くで動作します。ただし、Citrixは、「Hardware Compatibility List(HCL)」(ハードウェア互換性リスト)に記載されている、認定済みのシステムのみをサポートします。

デモンストレーションとテストの目的で、サポートされていないシステムでの実行を選択することができます。ただし、電源管理機能などの一部の機能は機能しません。

Citrix HypervisorはSDカードまたはUSBカードにインストールできますか?

いいえ。Citrix Hypervisorは、インストールでのSDカードまたはUSBカードの使用をサポートしていません。

Citrixは、ハードウェア互換性リスト(HCL) に記載されている、認定済みのハードウェアのみをサポートします。

製品の制限

注:

Citrix Hypervisorでサポートされている制限の全一覧については、「構成の制限」を参照してください。

Citrix Hypervisorがホストシステムで使用できるメモリの最大サイズはどれくらいですか?

Citrix Hypervisorのホストシステムは、最大6TBの物理メモリを使用できます。

Citrix Hypervisorで使用できるプロセッサの数はいくつですか?

Citrix Hypervisorでは、ホストあたり最大448基の論理プロセッサがサポートされます。サポートされる論理プロセッサの最大数は、CPUによって異なります。

詳しくは、ハードウェア互換性リスト(HCL) を参照してください。

Citrix Hypervisorでは、何台の仮想マシンを同時に実行できますか?

Citrix Hypervisorのホストで実行できる仮想マシン(VM)の数は、最大で1000台です。500台を超えるVMを実行するシステムの場合、dom0に少なくとも16GBのRAMを割り当てることをお勧めします。詳しくは、「コントロールドメインに割り当てることができるメモリ量の変更」を参照してください。

特定のシステムでは、同時に、かつ許容できるパフォーマンスで実行できる仮想マシンの数は、利用可能なリソースと仮想マシンのワークロードによって異なります。Citrix Hypervisorでは、利用可能な物理メモリに基づいて、コントロールドメイン(dom0)に割り当てられたメモリ量を自動的にスケーリングします。

注:

ホストあたりのVMの数が50台を超えていて、かつホストの物理メモリが48GB未満の場合は、この設定を上書きすることをお勧めします。詳しくは、「メモリ使用率」を参照してください。

Citrix Hypervisorでサポートされる物理ネットワークインターフェイスの数はいくつですか?

Citrix Hypervisorでは、最大16個の物理NICポートがサポートされます。これらのNICをボンディングして、最大8個の論理ネットワークボンドを作成できます。各ボンディングには、NICを最大4つ含めることができます。

Citrix Hypervisorで、仮想マシンに割り当てることができる仮想プロセッサ(vCPU)の数はいくつですか?

Citrix Hypervisorでは、仮想マシンあたり最大32基のvCPUがサポートされます。サポートできるvCPUの数は、 ゲストOSによって異なります。

注:

ゲストOSのドキュメントを参照して、サポートされている制限値を超えていないかご確認ください。

Citrix Hypervisorで、仮想マシンに割り当てることができるメモリの量はいくつですか?

Citrix Hypervisorでは、ゲストあたり最大1.5TBがサポートされます。サポートできるメモリ容量は、 ゲストOSによって異なります。

注:

使用可能な物理メモリの最大量は、お使いのオペレーティングシステムによって異なります。オペレーティングシステムがサポートするメモリ量の上限を超えると、その仮想マシンでパフォーマンスの問題が発生する場合があります。一部の32ビット版Windowsでは、物理アドレス拡張(PAE:Physical Address Extension)モードを使用することで4GBを超えるRAMがサポートされます。詳しくは、ゲストオペレーティングシステムのドキュメントおよび「サポートされるゲストオペレーティングシステム」を参照してください。

Citrix Hypervisorで、仮想マシンに割り当てることができる仮想ディスクイメージ(VDI)の数はいくつですか?

Citrix Hypervisorでは、仮想マシンあたり、仮想DVD-ROMデバイス1台を含む、最大255個のVDIを割り当てることができます。

注:

サポートされるVDIの最大数は、ゲストオペレーティングシステムによって異なります。ゲストOSのドキュメントを参照して、サポートされている制限値を超えていないかご確認ください。

Citrix Hypervisorで、仮想マシンに割り当てることができる仮想ネットワークインターフェイスの数はいくつですか?

Citrix Hypervisorでは、仮想マシンあたり最大7個の仮想NICを割り当てることができます。サポートできる仮想NICの数は、 ゲストOSによって異なります。

リソース共有

処理リソースは仮想マシン間でどのように分割されますか?

Citrix Hypervisorでは、処理リソースは、公平分散アルゴリズムを使用してvCPU間で分割されます。このアルゴリズムによって、すべての仮想マシンが、それぞれの分のシステムの処理リソースを取得することができます。

Citrix Hypervisorでは、仮想マシンに割り当てる物理プロセッサはどのように選択されますか?

Citrix Hypervisorでは、特定の仮想マシンに物理プロセッサが静的に割り当てられることはありません。代わりに、Citrix Hypervisorでは、負荷に応じて、利用可能な論理プロセッサが動的に仮想マシンに割り当てられます。この動的な割り当てにより、空き容量があればどこでも仮想マシンを実行できるため、プロセッササイクルを効率的に使用することができます。

ディスクI/Oリソースは、仮想マシン間でどのように分割されますか?

Citrix Hypervisorでは、仮想マシン間のディスクI/Oリソースには、公平なリソース分割を使用します。また、ディスクI/Oリソースへの優先度の高いアクセスまたは低いアクセスを、仮想マシンに提供することもできます。

ネットワークI/Oリソースは、仮想マシン間でどのように分割されますか?

Citrix Hypervisorでは、仮想マシン間のネットワークI/Oリソースには、公平なリソース分割を使用します。また、 Open vSwitchを使用して、 仮想マシンごとの帯域幅調整の制限を制御することもできます。

ゲストオペレーティングシステム

Citrix Hypervisorでは、32ビットのオペレーティングシステムをゲストとして実行できますか?

はい。詳しくは、「サポートされるゲストオペレーティングシステム」を参照してください。

Citrix Hypervisorでは、64ビットのオペレーティングシステムをゲストとして実行できますか?

はい。詳しくは、「サポートされるゲストオペレーティングシステム」を参照してください。

Citrix Hypervisorで、ゲストとして実行できるMicrosoft Windowsのバージョンはどれですか?

サポートされているWindowsゲストオペレーティングシステムの一覧については、「サポートされるゲストオペレーティングシステム」を参照してください。

Citrix Hypervisorで、ゲストとして実行できるLinuxのバージョンはどれですか?

サポートされているLinuxゲストオペレーティングシステムの一覧については、「サポートされるゲストオペレーティングシステム」を参照してください。

サポートされているオペレーティングシステムの別のバージョンや、リストに記載されていないオペレーティングシステムは実行できますか?

Citrixでは、OSのベンダーサポート対象のオペレーティングシステム(OS)のみがサポートされます。サポートされていないオペレーティングシステムでも引き続き動作する可能性はありますが、問題を調査するにあたって、サポート対象のオペレーションシステムサービスパックへのアップグレードをお願いする場合があります。

サポートされていないオペレーションシステムバージョンでは、使用できるドライバーがない場合があります。ドライバーがないと、これらのオペレーションシステムバージョンは最適化されたパフォーマンスで機能しません。

多くの場合、Linuxのその他のディストリビューションをインストールすることもできます。しかし、Citrixでは、「サポートされるゲストオペレーティングシステム」に記載されているオペレーティングシステムのみがサポートされます。問題を調査する前に、サポートされているオペレーティングシステムに切り替えるようお願いする場合があります。

Citrix Hypervisorでは、ゲストオペレーティングシステムとして、FreeBSDやNetBSDなどのBSDをサポートしていますか?

Citrix Hypervisorでは、汎用の仮想化環境に、BSDベースのゲストオペレーティングシステムはサポートしていません 。ただし、Citrix Hypervisor上で実行されているFreeBSD仮想マシンは、特定のCitrix製品での使用が認定されています。

XenServer VM Toolsとはどのようなものですか?

XenServer VM Tools(旧称Citrix VM Tools)は、WindowsおよびLinuxのゲストオペレーティングシステム用のソフトウェアパッケージです。Windowsオペレーティングシステムの場合、Windows向けXenServer VM Toolsには、高性能I/Oドライバー(PVドライバー)と管理エージェントが含まれます。

Linuxオペレーティングシステムの場合、Linux向けXenServer VM Toolsには、仮想マシンに関する追加情報をCitrix Hypervisorホストに提供するゲストエージェントが含まれます。

詳しくは、「XenServer VM Tools」を参照してください。

Docker

Linux仮想マシンでDockerコンテナを実行できますか?

はい。Dockerは、Citrix HypervisorでホストされているLinux仮想マシンでサポートされています。

Windows仮想マシンでDockerコンテナを実行できますか?

いいえ。Citrix HypervisorでホストされているWindows仮想マシンではDockerコンテナを実行できません。この制限は、Citrix HypervisorがWindows仮想マシンの入れ子構造の仮想化をサポートしていないためです。

Citrix Hypervisorは、Dockerと連携するための追加機能を提供していますか?

いいえ。

Citrix HypervisorおよびXenServerの以前のリリースでは、XenCenterを使用してDockerコンテナを管理できるコンテナ管理サプリメンタルパックが使用できましたが、この機能は削除されました。

XenCenter

詳しくは、「XenCenter」を参照してください。

XenCenterは、Windowsコンピューターで実行しなければならないのですか?

はい。XenCenterの管理コンソールは、Windowsオペレーティングシステム上で実行されます。システム要件について詳しくは、「システム要件」を参照してください。

Windowsを実行しない場合は、xe CLIを使用するか、システム構成コンソールのxsconsoleを使用して、Citrix Hypervisorのホストとプールを管理することができます。

Active Directoryのユーザーアカウントを使用して、XenCenterにログオンできますか?

はい。Citrix Hypervisorのすべてのエディションで、Active Directoryを使用するようにXenCenterのログイン要求を設定できます 。

詳しくは、「ユーザーの管理」を参照してください。

特定のユーザーに対して、XenCenterの特定の機能へのアクセスを制限できますか?

はい。役割ベースのアクセス制御機能とActive Directory認証を組み合わせることで、XenCenterでのユーザーのアクセスを制限できます。

詳しくは、「ユーザーの管理」を参照してください。

1つのXenCenterコンソールで、複数のCitrix Hypervisorホストに接続できますか?

はい。1つのXenCenterコンソールで、複数のCitrix Hypervisorホストシステムに接続することができます。

XenCenterを使用して、異なるバージョンのCitrix Hypervisorを実行する複数のホストに接続できますか?

はい。XenCenterは、現在サポートされている、異なるバージョンのCitrix Hypervisorを実行している複数のホストシステムと下位互換性があります。

XenCenterを使用して、複数のリソースプールに接続できますか?

はい。1つのXenCenterコンソールから、複数のリソースプールに接続することができます。

Linuxの仮想マシンのコンソールにアクセスするにはどうすればよいですか?

XenCenterの [コンソール] タブから、Linuxのオペレーティングシステムを実行する仮想マシンの、テキストベースのグラフィックコンソールにアクセスできます。Linux仮想マシンのグラフィックコンソールに接続できるようにするには、VNCサーバーとXディスプレイマネージャーを仮想マシンにインストールして、設定しておく必要があります。

また、XenCenterでは、仮想マシンの [コンソール] タブの [SSHコンソールを開く] オプションを使用して、SSH経由でLinux仮想マシンに接続することもできます。

Windows仮想マシンのコンソールにアクセスするにはどうすればよいですか?

XenCenterでは、Windows仮想マシンのエミュレートされたグラフィックにアクセスすることができます。XenCenterが仮想マシンでリモートデスクトップ機能を検出すると、XenCenterがクイック接続ボタンを表示し、組み込みのRDPクライアントが起動します。このクライアントが仮想マシンに接続します。または、外部のリモートデスクトップソフトウェアを使用して、ゲストに直接接続することもできます。

コマンドラインインターフェイス(CLI)

詳しくは、「 コマンドラインインターフェイス」を参照してください。

Citrix HypervisorにはCLIが含まれていますか?

はい。Citrix Hypervisorのすべてのエディションに、xeと呼ばれる、コマンドラインインターフェイス(CLI)が含まれています。

Citrix Hypervisor CLIには、ホスト上で直接アクセスできますか?

はい。CLIにアクセスするには 、画面とキーボードをホストに直接接続するか、ホストのシリアルポートに接続された端末エミュレーターを使用します。

リモートシステムからCitrix Hypervisor CLIにアクセスできますか?

はい。Citrixにはxe CLIが付属しています。このCLIをWindowsおよび64ビットのLinuxマシンにインストールすることで、Citrix Hypervisorをリモートで制御できます。XenCenterを使用して[コンソール]タブからホストのコンソールにアクセスすることもできます。

Active DirectoryのユーザーアカウントでCitrix Hypervisor CLIを使用できますか?

はい。Citrix Hypervisorのすべてのエディションで、Active Directoryを使用してログインすることができます 。

特定のCLIコマンドの使用へのアクセスを特定のユーザーに制限できますか?

はい。Citrix Hypervisor CLIで、ユーザーアクセスを制限することができます。

仮想マシン

詳しくは、「仮想マシンの管理」を参照してください。

VMwareまたはHyper-Vで作成された仮想マシンは、Citrix Hypervisor上で実行できますか?

はい。業界標準のOVF形式を使用して、仮想マシンのエクスポートおよびインポートができます。

また、Citrix Hypervisor Conversion Manager使用して仮想マシンをバッチで変換することもできます。サードパーティ製のツールも利用できます。

詳しくは、「Conversion Manager」を参照してください。

ゲストオペレーティングシステムのインストールには、どのようなインストールメディアを使用できますか?

ゲストオペレーティングシステムは、次の方法でインストールできます:

  • ホストのCD-ROMドライブ内のCD
  • DRACなどの技術を使用した仮想CD-ROMドライブ
  • 共有ネットワークドライブへのISOイメージの配置
  • 特定のゲストがサポートする場合、ネットワークインストール。

詳しくは、「仮想マシンの管理」を参照してください。

既存の仮想マシンのクローンを作成できますか?

はい。Citrix Hypervisorで作成された仮想マシンはすべて、クローンを作成、またはVMテンプレートに変換できます。その後、VMテンプレートを使用して仮想マシンをさらに作成することができます。

仮想マシンは、あるバージョンのCitrix Hypervisorからエクスポートして、別のバージョンに移動できますか?

はい。古いバージョンのCitrix Hypervisorからエクスポートされた仮想マシンは、新しいバージョンにインポートできます。

オープンソース版のXenからCitrix Hypervisorに仮想マシンを変換することはできますか?

いいえ。

Citrix Hypervisorには、仮想マシンのディスクスナップショット機能はありますか?

はい。Citrix Hypervisorでは、すべてのエディションでスナップショットの使用がサポートされています。詳しくは、「仮想マシンスナップショット」を参照してください。

ストレージ

詳しくは、「ストレージ」を参照してください。

Citrix Hypervisorでは、どのようなローカルストレージを使用できますか?

Citrix Hypervisorは、SATA、SAS、NVMeなどのローカルストレージをサポートしています。

Citrix Hypervisorでは、どのようなSAN/NASストレージが使用できますか?

Citrix Hypervisorでは、ファイバチャネル、FCoE、ハードウェアベースのiSCSI(HBA)、iSCSI、NFS、SMBのストレージリポジトリがサポートされます。

詳しくは、「ストレージ」およびハードウェア互換性リストを参照してください。

Citrix Hypervisorでは、ソフトウェアベースのiSCSIはサポートされますか?

はい。Citrix Hypervisorには、ソフトウェアベースのiSCSIイニシエーター(open-iSCSI)が組み込まれています。

リモートストレージを使用するには、どのバージョンのNFSが必要ですか?

Citrix Hypervisorでは、リモートストレージを使用するために、TCPを利用するNFSv3またはNFSv4が必要です。Citrix Hypervisorは現在、ユーザーデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol:UDP)を利用するNFSをサポートしていません。

汎用サーバーで実行されているソフトウェアベースのNFSをリモート共有ストレージに使用できますか?

はい。ただし、許容可能なレベルのI/Oパフォーマンスを達成するため、NFSv3またはNFSv4を備えた専用NASデバイスを、高速の不揮発性キャッシングで使用することを推奨しています。

iSCSI、ファイバチャネル、またはFCoEのSANから、Citrix Hypervisorホストシステムを起動できますか?

はい。Citrix Hypervisorは、ファイバチャネル、FCoE、またはiSCSI HBAを使用したSANからの起動をサポートしています 。

UEFIを使用してCitrix Hypervisorホストを起動できますか?

はい。Citrix Hypervisorは、BIOSおよびUEFIからの起動をサポートしています。ただし、UEFIセキュアブートは、Citrix Hypervisorホストではサポートされていません。

詳しくは、「ネットワークブートによるインストール」を参照してください。

Citrix Hypervisorでは、ストレージ接続にマルチパスI/O(MPIO)をサポートしていますか?

はい。Citrixでは耐障害性のあるストレージ接続にマルチパスを使用することを推奨しています。

Citrix Hypervisorでは、ソフトウェアベースのRAID実装をサポートしていますか?

いいえ。Citrix Hypervisorでは、ソフトウェアRAIDはサポートしていません。

Citrix Hypervisorでは、HostRAIDまたはFakeRAIDのソリューションはサポートしていますか?

いいえ。Citrix Hypervisorでは、HostRAIDやFakeRAIDなどの、独自のRAIDのようなソリューションはサポートしていません 。

Citrix Hypervisorでは、既存の仮想マシンのシンクローニングはサポートされていますか?

はい。シンクローニングは、NFSおよびSMBストレージリポジトリのほかに、EXT3/EXT4としてフォーマットされたローカルディスクでも使用できます。

Citrix Hypervisorでは、Distributed Replicated Block Device(DRBD)ストレージはサポートされていますか?

いいえ。Citrix Hypervisorでは、DRBDはサポートしていません。

Citrix Hypervisorでは、ATA over Ethernetをサポートしていますか?

いいえ。Citrix Hypervisorでは、ATA over Ethernetベースのストレージはサポートしていません。

ネットワーク

詳しくは、「ネットワーク」を参照してください。

仮想マシンのグループを分離するプライベートネットワークは作成できますか?

はい。1つのホスト上に、常駐している仮想マシン用のプライベートネットワークを作成できます。

Citrix Hypervisorでは、複数の物理ネットワーク接続をサポートしていますか?

はい。物理ネットワーク上の異なるネットワークインターフェイスに接続している複数の物理ネットワークに接続したり、関連付けたりすることができます。

仮想マシンは複数のネットワークに接続できますか?

はい。仮想マシンは、 ホストで使用可能なネットワークに接続できます。

Citrix HypervisorはIPv6をサポートしていますか?

Citrix Hypervisorでホストされる仮想マシンは、IPv4およびIPv6で構成されたアドレスのあらゆる組み合わせを使用できます。

ただし、Citrix Hypervisorのコントロールドメイン(Dom0)でのIPv6の使用は、サポートしていません 。ホスト管理ネットワークおよびストレージネットワークには、IPv6は使用できません。Citrix Hypervisorホストが使用するIPv4が使用可能である必要があります。

Citrix Hypervisorでは、物理ネットワークインターフェイス上のVLANをサポートしていますか?

はい。Citrix Hypervisorでは、指定されたVLANへの仮想マシンネットワークの割り当てをサポートしています 。

Citrix Hypervisorの仮想ネットワークは、すべてのネットワークトラフィックをすべての仮想マシンに渡しますか?

いいえ。Citrix Hypervisorでは、Open vSwitch(OVS)を使用します。OVSは、レイヤー2スイッチとして機能します。仮想マシンは、その仮想マシンのトラフィックのみを認識します。また、Citrix Hypervisorのマルチテナントのサポートにより、分離とセキュリティのレベルが向上します。

仮想ネットワークインターフェイスとネットワークは無作為検出モードをサポートしていますか?

はい。ネットワークスタックとしてLinuxブリッジを使用している場合、仮想ネットワークインターフェイスは、無作為検出モードに設定できます。このモードでは、仮想スイッチ上のすべてのトラフィックを確認できます。無作為検出モード構成について詳しくは、次のナレッジセンターの記事を参照してください:

仮想ネットワークインターフェイスで無作為検出モードを有効にする場合、仮想マシンでこの構成を利用するには、仮想マシン内でも無作為検出モードを有効にする必要があります。

Citrix Hypervisorでは、物理ネットワークインターフェイスのボンディングやチーミングはサポートされますか?

はい。Citrix Hypervisorでは、フェイルオーバーとリンクアグリゲーションに対して、物理ネットワークインターフェイスボンディングをサポートしています。オプションで、LACPもサポートしています。詳しくは、「ネットワーク」を参照してください。

メモリ

Citrix Hypervisorを実行するとメモリの消費量はどれくらいですか?

Citrix Hypervisorホストでのメモリ占有量を計算する場合、考慮すべき3つのコンポーネントがあります。

  1. Xenハイパーバイザー
  2. ホスト上のコントロールドメイン(dom0)
  3. Citrix Hypervisorクラッシュカーネル

dom0の実行に必要なメモリ容量は、自動的に調整されます。デフォルトでは、Citrix Hypervisorは、1GiBに物理メモリの合計の5%を足した量のメモリをコントロールドメインに割り当てます(最大8GiB )。

注:

コントロールドメインに割り当てられるメモリの量は、デフォルトの量よりも増やすことができます。

XenCenterでは、[メモリ] タブの [Xen] フィールドには、コントロールドメイン、Xenハイパーバイザー、Citrix Hypervisorクラッシュカーネルにより使用されているメモリ量が表示されます。多くのメモリを搭載したホスト上では、ハイパーバイザーにより使用されるメモリ量も大きくなります。

詳しくは、「メモリ使用率」を参照してください。

Citrix Hypervisorでは、仮想マシンのメモリ使用量は最適化されますか?

はい。Citrix Hypervisorでは、動的メモリ制御(DMC)を使用して、実行中の仮想マシンのメモリを自動的に調整します。この調整によって、各仮想マシンに割り当てられたメモリ量を特定の範囲内で増減して、パフォーマンスを維持しながら仮想マシン密度を向上させることができます。

詳しくは、「仮想マシンのメモリ」を参照してください。

リソースプール

詳しくは、「ホストとリソースプール」を参照してください。

リソースプールとは何ですか?

リソースプールとは、1つのユニットとして管理される、Citrix Hypervisorホストのセットです。通常、リソースプールは、ネットワーク接続されたストレージの一定の量を共有し、仮想マシンを、あるホストからプール内の別のホストに迅速に移行できるようにします。

Citrix Hypervisorでは、リソースプールの管理に専用のホストが必要ですか?

いいえ。プール内のホストを1つプールマスターとして指定する必要があります。プールマスターは、 プールで必要な管理作業をすべて制御します。この設計は、外部の単一障害点がないことを意味します。プールマスターに障害が発生した場合、プール内のほかのホストは引き続き動作し、常駐する仮想マシンは通常どおりに動作し続けます。プールマスターがオンラインに復帰できない場合、Citrix Hypervisorによってプール内のほかのホストから1つをマスターに昇格させ、プールの制御を回復させます。

このプロセスは、高可用性機能によって自動で行われます。詳しくは、「高可用性」を参照してください。

リソースプールの構成データはどこに保存されますか?

構成データのコピーは、リソースプール内のすべてのホストに保存されます。現在のプールマスターに障害が発生した場合、このデータにより、リソースプール 内の任意の1つホストが新しいプールマスターになります。

リソースプールレベルでは、どのようなタイプの構成を作成できますか?

リモートの共有ストレージおよびネットワークの構成は、リソースプールレベルで作成できます。構成がリソースプール上で共有されている場合、マスターシステムによって構成の変更がすべてのメンバーシステムに自動的に反映されます。

新しいホストシステムがリソースプールに追加されると、このホストシステムは共有設定で自動的に構成されますか?

はい。リソースプールに追加された新しいホストシステムには、共有ストレージ設定およびネットワーク設定と同じ構成が自動的に適用されます。

同じCitrix Hypervisorリソースプールで、異なる種類のCPUを使用できますか?

はい。はい。Citrixでは、プール全体で同じCPUタイプを使用することを推奨しています(同種型リソースプール)。ただし、CPUのベンダーが同じであれば、CPUタイプが異なるホストをプールに追加することもできます(異種混在型)。

詳しくは、「ホストとリソースプール」を参照してください。

特定のCPUタイプに対する機能マスクのサポートに関する最新情報は、「ハードウェア互換性リスト」を参照してください。

ライブマイグレーション(旧XenMotion)

詳しくは、「仮想マシンの移行」参照してください。

実行中の仮想マシンをホスト間で移行できますか?

ライブマイグレーションでは、ホストが(プール内の)ストレージを共有している場合に、実行中の仮想マシンを移動することができます。

また、ストレージのライブマイグレーションでは、ストレージを共有しないホスト間での移行ができます。仮想マシンは、同一のプール内でも、異なるプール間でも移行できます。

高可用性

詳しくは、「高可用性」を参照してください。

Citrix Hypervisorには高可用性機能がありますか?

はい。高可用性機能が有効な場合、Citrix Hypervisorは、プール内のホストの健全性を継続的に監視します。ホストに障害があることを高可用性機能が検出すると、ホストは自動的にシャットダウンされます。この操作により、代替の正常なホストで仮想マシンを安全に再起動することができます。

Citrix Hypervisorの高可用性機能は、ローカルストレージをサポートしていますか?

いいえ。高可用性機能を使用する場合は、共有ストレージが必須です。この共有ストレージにより、ホストに障害が発生した場合に仮想マシンを再配置することができます。ただし、高可用性機能を使用すると、再起動後にホストが回復するときに、ローカルストレージに保存されている仮想マシンを自動的に再起動するようにマークできます。

高可用性機能を使用して、リカバリされた仮想マシンの再起動を自動的に順序付けすることはできますか?

はい。高可用性構成では、仮想マシンを起動する順序を定義できます。この機能により、相互に依存する仮想マシンを自動的に順序付けすることができます。

パフォーマンス測定値

Citrix Hypervisor管理ツールでは、パフォーマンス情報は収集されますか?

はい。Citrix Hypervisorでは、パフォーマンスメトリックの詳細な監視ができます。監視対象のメトリックは、CPU、メモリ、ディスク、ネットワーク、C-状態/P-状態情報、ストレージなどです。これらのメトリックは、必要に応じてホスト単位または仮想マシン単位で監視できます。パフォーマンス測定値は、直接アクセスして使用したり(ラウンドロビンデータベースとして公開)、XenCenterやそのほかのサードパーティ製アプリケーションで視覚的に表示したりできます。詳しくは、「環境の監視と管理」を参照してください。

Citrix Hypervisorパフォーマンスメトリックはどのように収集されますか?

Citrix Hypervisorパフォーマンスメトリックのデータは、さまざまなソースから収集されます。収集対象のソースには、Xenハイパーバイザー、Dom0、標準Linuxインターフェイス、WMIなどの標準Windowsインターフェイスなどがあります。

XenCenterでは、パフォーマンス測定値はリアルタイムで表示されますか?

はい。XenCenterでは、[パフォーマンス] タブに、実行中の各仮想マシンとCitrix Hypervisorホストのリアルタイムのパフォーマンスメトリックが表示されます。表示されるメトリックはカスタマイズできます。

XenCenterでは、パフォーマンス測定値の履歴の保存および表示はできますか?

はい。Citrix Hypervisorでは、昨年からのパフォーマンスメトリックが保持されます(粒度は低下します)。XenCenterでは、これらのメトリックがリアルタイムのグラフィック表示で視覚化されます。

インストール

詳しくは、「インストール」を参照してください。

Citrix Hypervisorは、既存のオペレーティングシステムを既に実行しているシステム上にインストールされますか?

いいえ。Citrix Hypervisorはベアメタルハードウェア上に直接インストールされるため、オペレーティングシステムの介在による複雑さ、オーバーヘッド、およびパフォーマンス上のボトルネックが生じません。

インストール済みのCitrix Hypervisorを新しいバージョンにアップグレードできますか?

はい。サポートされているバージョンのCitrix Hypervisorを実行している場合、新規のインストールではなく、Citrix Hypervisorの新しいバージョンに更新またはアップグレードすることができます。詳しくは、「更新」および「アップグレード」を参照してください。

サポートが終了しているバージョンのCitrix HypervisorまたはXenServerから、このバージョンにアップグレードできますか?

Citrix HypervisorまたはXenServerの既存のバージョンのサポートが終了している場合、Citrix Hypervisorの最新バージョンに直接アップグレードまたは更新することはできません。

Citrix Hypervisor 8.2累積更新プログラム1を新しくインストールする必要があります。これ以外の方法によるアップグレードは、サポートが終了しているバージョンではサポートされません。

Citrix Hypervisorを物理ホストシステムにインストールする場合に必要なローカルストレージの容量はどれくらいですか?

Citrix Hypervisorでは、物理ホストシステム上に46GB以上のローカルストレージが必要です。

ホストシステムにCitrix Hypervisorのネットワークインストールを実行するとき、PXEを使用できますか?

はい。PXEを使用して、Citrix Hypervisorをホストシステムにインストールできます。事前構成された回答ファイルを作成することで、PXEを使用してCitrix Hypervisorを自動的にインストールすることもできます。

XenハイパーバイザーはLinuxで実行されますか?

いいえ。Xenは、 ホストハードウェア(「ベアメタル」)上で直接実行される、タイプ1のハイパーバイザーです。ハイパーバイザーが読み込まれると、特権を持つ管理ドメイン - コントロールドメイン(dom0)が起動します。このドメインには、最小限のLinux環境が含まれています。

Citrix Hypervisorのデバイスドライバーサポートは、どこで入手できますか?

Citrix Hypervisorは、Linuxカーネルで提供されるデバイスドライバーを使用します。このため、幅広いハードウェアデバイスやストレージデバイス上でCitrix Hypervisorを実行できます。ただし、Citrixでは認定デバイスドライバーを使用することをお勧めしています。

詳しくは、「Hardware Compatibility List」(ハードウェア互換性リスト)を参照してください。

ライセンス

Citrix Hypervisorのライセンスについて詳しくは、「ライセンス」を参照してください。

テクニカルサポート

シトリックスでは、Citrix Hypervisorの直接のテクニカルサポートを提供していますか?

はい。詳しくは、Citrixのサポートとサービスを参照してください。

1つのサポート契約で、Citrix Hypervisorとそれ以外のシトリックス製品のテクニカルサポートを受けることはできますか?

はい。Citrixテクニカルサポート契約では、Citrix Hypervisorはもちろん、それ以外のCitrix製品に対してもサポートインシデントを開くことができます。

詳しくは、Citrixのサポートとサービスを参照してください。

シトリックスのテクニカルサポートは、Citrix Hypervisorを購入したときと同じタイミングで購入する必要がありますか?

いいえ。Citrixのテクニカルサポート契約は、製品の購入時でも、それ以外の時でも購入できます。

Citrix Hypervisorのテクニカルサポートを受けるためのチャネルは複数ありますか?

はい。Citrix Hypervisorのテクニカルサポートを受けるためのチャネルには、何種類かあります。このほかに、Citrix Support Knowledge Centerやフォーラムをご利用いただくこともできます。また、テクニカルサポートサービスを提供している、Citrix Hypervisorの認定パートナーに問い合わせることもできます。

Citrixでは、オープンソースのXenプロジェクトに対するテクニカルサポートは提供していますか?

いいえ。オープンソースのXenプロジェクトに対するテクニカルサポートは提供していません。詳しくは、http://www.xen.org/を参照してください。

技術以外の問題が発生した場合、Citrixのテクニカルサポートインシデントを開くことはできますか?

いいえ。技術以外のことに関するCitrix Hypervisorの問題は、Citrixカスタマーサービスを通じてお問い合わせください。たとえば、ソフトウェアのメンテナンス、ライセンス、管理サポート、注文確認に関連する問題などです。

技術面でのよくある質問