vSwitchの管理
vSwitch Controller GUIにより、以下のようなさまざまな管理タスクを実行できます:
- 仮想ネットワーク内の要素のステータスおよびフローの統計情報を表示する
- VMアクセス制御、QoS(サービス品質)、およびトラフィックミラーリングポリシーを設定する
- vSwitch Controller仮想アプライアンスの構成を変更する
注:
vSwitch Controllerは 8.1で廃止され、今後のリリースから削除されます。
インターフェイスの概要
vSwitch Controller GUIには、3つの異なるパネルがあります。これらのパネルを次の図に示します。
トップパネル
トップパネルはGUIを使用しているときは常に表示され、これにはステータスバーとメインナビゲーションアイコンのセットが表示されています。
ステータスバー
vSwitch Controllerウィンドウの上部にある灰色のステータスバーには、以下の情報と機能が含まれています(左から右):
- Version:現在のvSwitch Controllerのバージョン。
- Online Help:クリックすると、Controllerウィンドウ上部のオンラインヘルプ領域を表示または閉じます。
- Logout:クリックすると、vSwitch Controller GUIからログアウトします。
- User:現在ログインしているユーザーのユーザー名を表示します。
- Refreshアイコン:クリックすると、ページ上の情報を更新します。
- Play/Pause:クリックすると、GUIの背景の更新により画面上のデータを自動的に更新する/しないを切り替えます。Playモードでは、表示されるデータは15秒ごとに自動的に更新されます。Pauseモードでは、ほとんどのデータは更新されません。ただし、リソースツリーなどいくつかの要素は更新されます。Pauseモードでは、ボタンの後ろにあるステータスバーの背景がオレンジ色に変わり、ステータスバーに「データ更新の一時停止」インジケーターが表示されます。
上部のアイコン
上部のアイコンをクリックすると、GUI内の主な機能にアクセスできます。
- Dashboard:ネットワークと管理イベントに関する概要統計や情報を表示します。「ダッシュボードでのネットワークステータスの監視」を参照してください。
- Visitility and Control:仮想ネットワークにおける、ネットワークのステータスと統計を表示、または、アクセス制御、QoS、トラフィックミラーリングポリシーを構成します。「仮想ネットワークの可視性と制御」を参照してください。
- Settings:vSwitch Controllerの保守と管理の機能を実行します。「vSwitch Controllerの管理と保守」を参照してください。
サイドパネル
サイドパネルは[Visitility and Control]セクションと[Settings]セクションでのみ使用できます。
[Visibility and Control]セクションのサイドパネルには、仮想ネットワーク環境内のネットワーク要素の参照に使用できるリソースツリーが含まれています。内のリソースツリーと同様、要素は階層で整理され、これによりシステム内の要素を簡単に参照できます。リソースツリーのセクションを展開するには、ノードのテキストの横にある横向きの矢印をクリックします。展開されたノードには下向きの矢印が表示されます。この矢印をクリックすると折りたたむことができます。
リソースツリーから要素を選択すると、メインパネルにツリー内のノードのステータスと構成データが表示されます。たとえば、リソースツリーからVMを選択して [Visitility and Control] セクションの [Status] を選択した場合、メインパネルには選択したVMに関するステータス情報が表示されます。
リソースツリーでは検索を行うことができます。検索文字列に基づいて内容をフィルタリングするには、検索フィールドにテキストを入力しEnterキーを押します。検索をクリアするには [X] 記号をクリックします。検索ではワイルドカード文字(1つまたは複数の文字の場合は*
、1文字のみの場合は?
)を使用できます。ワイルドカードを使用しない場合、検索文字列の先頭と末尾にワイルドカード文字「*
」が付けられた部分文字列として検索が実行されます。たとえば、「Lab」で検索すると、「Laboratory-1」や「New-Lab-5」などのように、名前に「Lab」が含まれているすべての項目が検索されます。
[Settings]セクションのサイドパネルには、vSwitch Controller構成の各領域を選択するためのアイコンがあり、ユーザーはそこから表示または変更を行うことができます。
リソースツリーの使用
リソースツリーの最上位レベルでは、以下の項目が表示されます:
- All Resource Pools:使用可能なすべてのリソースプールのリスト。このリストには、各リソースプールの一部であるすべてのサーバー、ネットワーク、VM、およびVIFを検索するためのトップレベルのリソースが表示されています。
- Address Groups:IPアドレスとサブネット範囲の名前付きセット。これらのグループは、以下の目的で使用されます:
- アクセス制御セクションで規則の適用を制限する
- [Flow Statistics] セクションのクエリの範囲を制限する
- VM Groups:特定のVMコレクションのステータスおよびフローの統計を簡略化して表示するためのVMの名前付きセット。
リソースツリーでリソースプールを展開すると、以下の項目が表示されます:
- Pool-wide networks:このリストにはリソースプール内のすべてのネットワークが表示されます。これはの[Network]タブに表示されるリストに似ています。このリストを展開して個々のネットワークを表示したり、ネットワークを展開してそのネットワーク上のVMを表示したり、VMを展開してそのネットワーク上のVIFを表示したりすることができます。
- サーバー。このリストは、のサーバー階層に似ています。このリストを展開してプール内のすべてのサーバーを表示、単一のサーバーエントリを展開してサーバーに関連付けられたネットワーク、VM、VIFを表示できます。サーバーネットワークのリストは、のサーバーをクリックして[Network]タブを選択したときに表示されるリストに似ています。
- All VMs:このリストには、VMが単一のサーバー用に構成されているかどうかにかかわらず、リソースプール内のすべてのVMが表示されます。リストを展開して個々のVMを表示したり、VMを展開してVIFを表示したりすることができます。
ほとんどのノードでは、ノードのコンテキストメニューを右クリックしてリソースツリー内の項目を簡単に追加、変更、削除できます。
色分けされたアイコン
リソースツリーの色分けされたアイコンは、トップレベルの[All Resource Pools]ノードの下にあるツリーノードのステータスを示します。と同様、これらの色分けは、各プールマスタからXAPIを経由して取得したデータに基づいています。ノードのステータスが変更されたとき、アイコンは以下のように更新されます:
- 緑色:緑色のアイコンは、そのリソースがネットワーク上でアクティブであり、vSwitch Controllerによって適切に管理されていることを示しています。
- 赤色:[Resource Pool]ノードの場合、赤色のアイコンは、プールマスタにXAPI接続を確立できないことを示しています。[Resource Pool]ノードが緑色の場合、その下のノードの赤色のアイコンは、その要素がネットワーク上で現在アクティブではないことを示しています。たとえば、要素の電源が切られているか、または要素が切断されています。
- オレンジ色:オレンジ色のアイコンは、ノードまたはその子ノードのいずれかが正しく接続されていない、または管理されていないことを示しています。関連リソースのステータスページに、問題を説明したエラーメッセージが表示されます。
ノードの[Status]ページには、ツリーメニュー項目のカラーコードも表示されます。カラーコードとステータス情報について詳しくは、「vSwitch Controllerの問題のトラブルシューティング」を参照してください。
メインパネルのデータ領域
メインパネルのデータ領域には、ステータス情報、統計情報、構成設定が表示されます。
- Dashboard:サイドメニューはなく、メインパネルのデータ領域がトップパネルの下の全領域を占めています。ダッシュボードのメインパネルには、vSwitch Controllerにより管理されるすべての仮想ネットワークの概要が表示されます。
- Visibility and Control:メインパネルがトップパネルの下のウィンドウの右側を占めています。このパネルの上部には、以下の主要な可視性と制御の機能に対応するタブがあります:
- Status:選択したリソースツリーノードの詳細なステータス情報が表示されます。
- Flow Statistics:選択したノードのネットワークアクティビティに関するグラフとデータが表示されます。
- Access Control:選択したノードのアクセス制御ポリシーを設定します。
- Port Configuration:選択したノードのQoS(サービス品質)とトラフィックミラーリングポリシーを設定します。
- Settings:メインパネルがトップパネルの下のウィンドウの右側を占めています。設定のメインパネルには、サイドパネルで選択したサブセクションに基づいてvSwitch Controllerの設定を表示または構成するための詳細が表示されます。
[Visibility and Control]セクションでは、メインパネルに表示されるデータが変更されると、階層レベルと、サイドパネルで選択した特定の項目が反映されます。
たとえば、サイドパネルでリソースプールを選択して[Access Control]タブをクリックすると、メインパネルに以下の情報が表示されます:
- グローバルアクセス制御セキュリティポリシー
- 選択したリソースプールのポリシー
サイドパネルから仮想ネットワークインターフェイス(VIF)を選択して[Access Control]タブをクリックすると、メインパネルが表示されます:
- グローバルアクセス制御セキュリティポリシー
- VIFを含むリソースプールのポリシー
- VIFを含むVMのポリシー
- 選択したVIFのポリシー
ダッシュボードでのネットワークステータスの監視
ダッシュボードには、仮想ネットワーク環境内のイベントに関する概要統計と情報が表示されます。ダッシュボードを表示するには、vSwitch Controllerインターフェイスの上部にある [Dashboard] アイコンをクリックします。
ダッシュボードは、このセクションで説明する領域に分かれています。情報は数秒ごとに自動的に更新されます。
サーバー統計
このセクションでは、vSwitch Controllerに関する、以下の一般的な情報を示します。
- Up Time:vSwitch Controllerが最後に起動されてから今に至るまでの時間。
- CPU Load:vSwitch Controller仮想アプライアンスの現在のCPU使用率。
ネットワーク統計
このセクションでは、ネットワーク要素(リソースプール、サーバー、ネットワーク、VM)のインベントリを示します。以下の各カテゴリがあります:
- Managed:XAPIに従って実行状態にあり、現在vSwitch Controllerにより管理されているこのタイプの要素の数。
- Active:XAPIに従って実行状態にあるこのタイプの要素の数。管理対象と非管理対象の要素が含まれます。
- Total:XAPI経由で存在することがわかっている、このタイプ(アクティブまたは非アクティブ)の要素の数。
システムが正しく構成されており正常に動作している場合、管理対象の数とアクティブの数は同じです。Total数は、常に管理対象およびアクティブの数と同数以上になります。電源がオフになっているコンポーネントは、Controllerの管理対象として表示されません。
最近のネットワークイベント
このセクションでは、vSwitch Controllerが最後に再起動されてから管理対象の仮想ネットワーク内で発生した最新のイベントを示します。右のスクロールバーを使用してリストをスクロールします。最新のイベントがリストの最初に表示されます。時間が経つと、古いイベントがリストから削除されます。
ネットワークイベントごとに、以下の情報が報告されます:
- Priority:イベントの相対的重要度。
- Date/Time:イベントが発生した日時。
- Event:イベントの説明。イベントの説明にあるハイパーリンクをクリックすると、イベントに記載されているネットワーク要素の[Visibility and Control Status]ページにアクセスできます。
より永続的に記録するために、ネットワークイベントをsyslogサーバーにエクスポートできます。詳しくは、「Syslogファイルのエクスポート」を参照してください。
最近の管理イベント
このセクションでは、vSwitch Controller内で発生したイベントを示します。このイベントは、多くの場合GUI内で管理者が設定を変更したことが原因で発生します。右のスクロールバーを使用してリストをスクロールします。最新のイベントがリストの最初に表示されます。時間が経つと、古いイベントがリストから削除されます。
管理イベントごとに、以下の情報が報告されます:
- Priority:イベントの相対的重要度。
- Date/Time:イベントが発生した日時。
- Event:イベントの説明。イベントの説明にあるハイパーリンクをクリックすると、イベントに記載されているネットワーク要素の[Visibility and Control Status]ページにアクセスできます。
より永続的に記録するために、ネットワークイベントをsyslogサーバーにエクスポートできます。詳しくは、「Syslogファイルのエクスポート」を参照してください。
スループット、フロー、ビットレートのグラフ
これらのグラフには、最もアクティブなVMとプロトコルの動作に関する情報が表示されます。
グラフには、以下の情報が表示されます:
- 過去1時間のスループット(ビット/秒)の集計
- 過去1時間のパケットレート(パケット/秒)の集計
- 過去1時間の接続レート(フロー/秒)の集計