同期のポリシー設定
このセクションには、プロファイルがインストールされているシステムとユーザーストア間で同期する、ユーザープロファイル内のファイルやフォルダーの指定に関するポリシー設定が含まれています。
同期するディレクトリ
Profile Managementは、プロファイルがインストールされたシステムおよびユーザーストア間で各ユーザーのプロファイル全体を同期します。ユーザープロファイルのサブフォルダーは、この一覧に含めなくても同期されます。
この一覧にパスを追加するときは、ユーザープロファイルからの相対パスを入力します。
例:
- 「Desktop\exclude\include」と指定した場合、Desktop\excludeフォルダーを同期対象から除外しても、includeフォルダーは同期されます。
このポリシーを無効にすると、これを有効にして空の一覧を構成するのと同じ結果になります。
このポリシーをここで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。このポリシーをここでまたはINIファイルで構成しない場合、ユーザープロファイル内の非除外フォルダーのみが同期されます。
同期するファイル
Profile Managementは、プロファイルがインストールされたシステムおよびユーザーストア間で各ユーザーのプロファイル全体を同期します。ユーザープロファイル内のファイルは、この一覧に含めなくても同期されます。
このポリシーを使用して除外フォルダーのファイルを含めることができます。この一覧にパスを追加するときは、ユーザープロファイルからの相対パスを入力します。ファイル名に対してのみ、ワイルドカードを使用できます。ワイルドカードは入れ子にできず、再帰的に適用されます。
例:
- 「AppData\Local\Microsoft\Office\Access.qat」と指定した場合、デフォルト構成で除外されるフォルダー内のファイルAccess.qatは同期されます。
- 「AppData\Local\MyApp*.cfg」と指定した場合、プロファイルフォルダーAppData\Local\MyAppとそのサブフォルダー内の.cfg拡張子を持つすべてのファイルが同期されます。
このポリシーを無効にすると、これを有効にして空の一覧を構成するのと同じ結果になります。
このポリシーをここで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。このポリシーをここでまたはINIファイルで構成しない場合、ユーザープロファイル内の非除外ファイルのみが同期されます。
ミラーリングするフォルダー
このポリシーは、(参照フォルダーとしても知られる)任意のトランザクションフォルダーが関連する問題の解決に役立ちます。このフォルダーには、あるファイルがほかのファイルを参照する相互依存ファイルが含まれています。フォルダーのミラーリングにより、Profile Managementがトランザクションフォルダーおよびその内容を単一エンティティとして処理するため、プロファイルの膨張を防ぐことができます。たとえば、Internet ExplorerのCookieフォルダーをミラーリングして、Index.datが対象のCookieと同期されるように設定できます。このような状況では、最後の書き込みが優先されます。そのため、ミラーリングされたフォルダー内のファイルが複数のセッションで変更された場合、最後の更新によりそのファイルが上書きされ、プロファイルの変更が失われます。
たとえば、ユーザーがインターネットをブラウズする間にIndex.datがどのようにCookieを参照するかを考えます。ユーザーが異なるサーバー上の2つのInternet Explorerセッションを実行して、各セッションで異なるWebサイトにアクセスする場合、それらのWebサイトからのCookieがそれぞれのサーバーに追加されます。ユーザーが1つ目のセッションからログオフするときに(アクティブライトバック機能が有効な場合はセッションの途中でも)、2つ目のセッションからのCookieにより最初のセッションのCookieが置き換えられなければなりません。ところが、これらのCookieはマージされてしまい、Index.datのCookieへの参照は最新ではなくなります。新しいセッションでの以降のWebサイト閲覧ではマージが繰り返され、Cookieフォルダーのサイズが膨張します。
Cookieフォルダーをミラーリングすると、ユーザーがログオフするたびにCookieが最新セッションのもので上書きされます。したがって、Index.datが最新の状態で維持されます。
このポリシーをここで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。このポリシーをここでまたはINIファイルで構成しない場合、フォルダーはミラー化されません。
プロファイルコンテナ
プロファイルコンテナは、プロファイルディスクに含めるフォルダーを指定できるVHDXベースのプロファイルソリューションを提供します。プロファイルコンテナは、これらのフォルダーを含むプロファイルディスクを接続するため、フォルダーのコピーをローカルプロファイルに保存する必要がなくなります。これにより、ログオン時間が短縮されます。
プロファイルコンテナを使用するには、このポリシーを有効にし、フォルダーの相対パスを一覧に追加します。一覧には、大きなサイズのキャッシュファイルを含むフォルダーを含めることをお勧めします。たとえば、Citrix Filesのコンテンツキャッシュフォルダーを一覧に追加します:AppData\Local\Citrix\Citrix Files\PartCache
。
次の2つのシナリオに注意する必要があります:
- プロファイルコンテナは、複数のセッションによる同時アクセスをサポートしていません。
- プロファイルコンテナには、プロファイル全体を含むことはできません。
このポリシーをここで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。このポリシーをここまたはINIファイルで構成しない場合、無効になります。