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オペレーティングシステム

Jul 08, 2016

一部のAppDNAアルゴリズムでは、オペレーティングシステムイメージに対してアプリケーションDNAが分析されます。 これらのアルゴリズムでは、次の処理が実行されます。

  • オペレーティングシステムが提供する機能への依存関係についてアプリケーションをテストします。

    当てはまる場合は、AppDNAデータベースにロードされたオペレーティングシステムイメージDNAが、これらのアルゴリズムによって調査されます。 たとえば、Internet Explorerレポートでは、関連するActiveXコンポーネントが登録されているかどうかを確認するために、Windowsのオペレーティングシステムイメージのレジストリエントリがチェックされます。

  • 移行元および移行先のオペレーティングシステムファミリのイメージに対してアプリケーションDNAを分析します。

    この分析では、プラットフォーム間でアプリケーションを移行したときの変更の効果が示されます。 AppDNAには、関連する各オペレーティングシステムファミリの、デフォルトのオペレーティングシステムイメージのセットが用意されています。 独自のカスタムオペレーティングシステムイメージをインポートすることもできます。

ベストプラクティス

  • 移行元のプラットフォームに展開した、そして移行先のプラットフォームに展開する予定の、実際のオペレーティングシステムイメージをAppDNAにロードします。 詳しくは、「オペレーティングシステムのイメージ」を参照してください。
  • 各オペレーティングシステムファミリについて、そのファミリの主要オペレーティングシステムイメージをデフォルトのオペレーティングシステムイメージとして設定します。 詳しくは、「OSイメージの設定」を参照してください。
  • デフォルトの移行元オペレーティングシステムが対象のオペレーティングシステムであることを確認します。 Windows XPおよびWindows Server 2003の場合、デフォルトのイメージは32ビットです。 Windows 8、Windows 7、Windows Server 2012、およびWindows Server 2008の場合、デフォルトのイメージは64ビットです。 デフォルトのイメージを変更するには、[Edit]、[Settings]、[OS Image Configuration]の順に選択します。

オペレーティングシステムのイメージに依存するアルゴリズム

オペレーティングシステムが提供する機能への依存関係についてアプリケーションをテストするアルゴリズムは、OSイメージ依存アルゴリズムと呼ばれます。 これらのアルゴリズムでは、オペレーティングシステムイメージについて以下のようなさまざまな情報をチェックします。

  • API
  • 証明書ストア
  • 各固定ドライブパーティションのファイル管理システム
  • グループポリシーオブジェクト(GPO)
    注:アプリケーションを別のオペレーティングシステムビルドに移動した後で、アプリケーションに障害が発生する主な原因の1つは、有効なGPOとの互換性がないことです。 AppDNAのGPOチェックには、16ビットアプリケーションへのアクセスを防止するポリシー、コントロールパネルアプレットの実行を防止するポリシー、インターネット通信を制限するポリシー、Windowsインストーラーを制限または無効にするポリシー、およびIISのインストールを防止するポリシーが含まれます。
  • レジストリ情報
  • 権限の互換性設定の一部

OSイメージ依存アルゴリズムのほとんどは、移行先のオペレーティングシステムファミリのオペレーティングシステムイメージを単にチェックするアルゴリズムです。 OSイメージ依存アルゴリズムを含むレポートのためにアプリケーションを解析するとき、当てはまるオペレーティングシステムファミリの内、AppDNAにインポート済みの各オペレーティングシステムイメージの情報がチェックされます。

アルゴリズムの結果は、オペレーティングシステムイメージによって異なる可能性があります。 したがってレポートビューで結果を表示するとき、アルゴリズムの結果とアプリケーションの全体的なRAG状態は、選択するオペレーティングシステムイメージに応じて異なる可能性があります。

OSイメージ差分アルゴリズム

オペレーティングシステムイメージをAppDNAにインポートするときは、そのイメージが移行元と移行先のどちらか、またAppDNAにロード済みのほかのオペレーティングシステムイメージとそのイメージの関係を指定します。 たとえば、Windows XPからWindows 8への移行作業をしているとします。組織ではWindows XPとWindows 8について、ラップトップの標準イメージを用意しています。 これらをAppDNAにインポートするとき、以下のように定義します。

  • Windows XPのラップトップイメージをWindows 8のラップトップイメージの移行元として
  • Windows 8のラップトップイメージをWindows XPのラップトップイメージの移行先として

次に、移行元イメージには存在するが移行先イメージに存在しない、API、機能、GPO、およびそのほかの設定の情報がAppDNAにより計算および保存されます。 この情報を、OSイメージ差分と呼びます。

OSイメージ差分アルゴリズムにより、オペレーティングシステムイメージの差分に含まれる機能に依存し、移行先のプラットフォームで動作しないと推定されるアプリケーションが検出されます。 OSイメージ差分アルゴリズムを含むレポートのためにアプリケーションを解析するとき、移行元および移行先として構成されているオペレーティングシステムイメージの組み合わせ(この例ではWindows XPとWindows 8)のそれぞれについて、オペレーティングシステムイメージの差分がチェックされます。 したがってレポートビューで結果を表示するとき、選択する移行元および移行先のオペレーティングシステムイメージに応じて、結果が異なる可能性があります。 通常は、1つのオペレーティングシステムファミリの主要(基準または「ゴールデン」)イメージを、そのオペレーティングシステムファミリのデフォルトのオペレーティングシステムイメージとしてセットアップします。

OSイメージ差分アルゴリズムの一部では、不足機能を提供するアプリケーションがあるかどうか、アプリケーションポートフォリオのチェックも実行されます。 このような状況では、アルゴリズムポートフォリオとは解析の実行時にAppDNAにインポート済みのすべてのアプリケーションのことです。 たとえば、Windows 8ではデフォルトで提供されない特定のDLLが、Windows XPでは提供されるとします。 これは、そのDLLに依存するアプリケーションがデフォルトではWindows 8で動作しないということを意味します。 ただし、そのDLLがほかのアプリケーションにより自動的にインストールされる場合があります。

通常は、OSイメージ差分アルゴリズムは対で機能します。

  • 一方のアルゴリズムで、移行元オペレーティングシステムイメージで提供されていたが、移行先オペレーティングシステムイメージまたはポートフォリオ内のほかのアプリケーションで提供されない機能に依存するアプリケーションを識別します。
  • もう一方のアルゴリズムで、ポートフォリオ内のほかのアプリケーションで提供される、オペレーティングシステムイメージの差分に含まれる機能に依存するアプリケーションを識別します。 修復レポートビューに、必要な機能とそれを提供するアプリケーションが表示されます。

対になっている2つのアルゴリズムの結果はインポート済みのほかのアプリケーションに依存するため、アプリケーションをさらにインポートした後でアプリケーションを再解析すると、結果が変化する可能性があります。

カスタムイメージのインポート

独自のイメージをインポートすることにより、AppDNAで、デフォルトのイメージではなく、環境で実際に使用するイメージに基づいて分析を行うことができます。 オプションで、各オペレーティングシステムファミリについて複数のイメージをインポートできます。 たとえばラップトップ用に1つ、デスクトップ用に1つなど、オペレーティングシステムに2つ以上の社内用ビルドがある場合に便利です。

独自のオペレーティングシステムイメージを1つインポートした後で、既にインポート済みのほかのイメージとの関係を指定します。 たとえば、Windows XPからWindows 8.1への移行作業をしているとします。組織ではこれらの両方のオペレーティングシステムについて、ラップトップとデスクトップの標準イメージを用意しています。 4つのイメージをインポートし、Windows XPのラップトップイメージをWindows 8.1のラップトップイメージの移行元イメージとして、そしてWindows XPのデスクトップイメージをWindows 8.1のデスクトップイメージの移行元イメージとして定義します。 次の図はこの関係を表しています。


OSイメージ

次に、Windows 8.1レポートのためにアプリケーションを分析するとき、ラップトップイメージとデスクトップイメージのそれぞれについて、Windows XPとWindows 8.1の違いが比較されます。 レポートを表示するには、ラップトップイメージとデスクトップイメージのどちらのレポートを表示するかを選択します。

オペレーティングシステムイメージの分析を実行する各レポートについて、デフォルトのオペレーティングシステムイメージまたはオペレーティングシステムのペアも定義します。 これは、[OS Image Configuration Settings]ページで行います。

複数の移行元OSを定義できます。 移行元オペレーティングシステムは、モジュール構成ウィザードで指定します。


OSイメージ