Product Documentation

オートクリッカー

Jul 08, 2016

概要

オートクリッカーは、Install Capture処理を呼び出すInstall CaptureおよびForward Pathタスクスクリプトのオプション機能です。 オートクリッカーは、手動のインストール画面のデフォルトのオプションをできる限り自動的にクリックして受け入れることにより、Install Capture処理の自動化を向上させます。 これは、サイレントスイッチオプションのないインストーラーでも、キャプチャをまとめて無人で実行できるということを意味します。

オートクリッカーによる処理では、すべてのインストール画面を完了できないことがあります。たとえば、ライセンスコードなどの情報を入力する必要がある場合です。 その場合は、オートクリッカーは情報が手動で入力されるまで待機します。 (まとめて夜間に実行するキャプチャなどで)情報が入力されない場合は、Install Captureは構成可能なタイムアウト期間の間待機してからキャプチャを破棄して、(あれば)次のキャプチャへと進みます。 [Import Applications]画面の[Install Capture]タブに、インストール状態が「failed」と表示されます。 この場合は、オートクリッカーを使用せずにキャプチャを再実行する必要があります。

オートクリッカーでは、自動的にクリックされた各インストール画面のスクリーンショットが自動的に作成され、1つのHTMLページに追加されます。このページには、各画面がキャプチャされた時間が表示されます。 このページはキャプチャ出力の場所に保存されます。 これにより、インストールおよび選択された各オプションの記録を確認できます。

注:自動クリッカーはセルフプロビジョニングではデフォルトで無効になっています。セルフプロビジョニングは主に、インストールを手動で実行する上級ユーザー向けであるためです。 ただし必要な場合は、以下の手順に従って[Quick Edit Parameter]ボックスでUseAutoClick置き換え可能パラメーターを有効にすることにより、オートクリッカーを有効にできます。

オートクリッカーの有効化

Install Capture処理中に実行される手順は実行プロファイルに定義されます。 オートクリッカーを機能させるには、実行プロファイルがオートクリッカーをサポートしていて、プロファイルにUseAutoClickという名前の置き換え可能パラメーターが含まれている必要があります。 使用する実行プロファイルがこの条件に当てはまる場合は、[Import Application]画面の現在選択されているアプリケーションについて、オートクリッカーを有効または無効にすることができます。 [Install Capture]タブのツールバーの[Use Auto Click]チェックボックスをオンまたはオフにするだけです。

たとえばForward Pathタスクスクリプトでオートクリッカーを制御するためなど、置き換え可能パラメーターの構成について詳しくは、後の「オートクリッカーの置き換え可能パラメーターの構成」を参照してください。

重要:最近アップグレードした場合は、「AppDNAツールのアップグレード」の説明に従って忘れずに仮想マシンのAppDNA VM構成ツールもアップグレードしてください。 以前のバージョンのツールではオートクリッカーは動作しません。

オートクリッカーをサポートする実行プロファイル

以下の表は、AppDNAに付属する実行プロファイルと、それらがオートクリッカーをサポートするかどうか、そしてAppDNAをアップグレードすると自動的に更新されるかどうかを示します。

実行プロファイルオートクリッカーをサポートするアップグレード時に自動的に更新される
Snapshot Extendedはい既にアクティブ化してある場合のみ
App-V 5.0 Sequencerはい既にアクティブ化してある場合のみ
App-V 4.6 SP1 Sequencerはい既にアクティブ化してある場合のみ

実行プロファイルのインポートおよびアクティブ化の手順については、「実行プロファイル」の「実行プロファイルをアクティブ化するには」を参照してください。

注:アップグレード時に実行プロファイルが更新される前に、元のプロファイルのコピーが_oldというサフィックス付きで保存されます。 これは、以前に実行プロファイルをカスタマイズしていた場合は、その変更がこのコピーに保存されるということを意味します。

タイムアウト期間の構成

前に説明したように、オートクリッカーによる処理では、すべてのインストール画面を完了できないことがあります。たとえば、ライセンスコードなどの情報を入力する必要がある場合です。 その場合は、Install Captureは情報つまりオプションが手動で入力されるまで待機します。 情報が入力されない場合は、Install Captureは構成可能なタイムアウト期間の間待機してからキャプチャを破棄して、(あれば)次のキャプチャへと進みます。

このタイムアウト期間は、仮想マシン構成の["Abort Installation" Timeout]オプションにより制御されます。 デフォルトでは、このタイムアウト期間は40分に設定されています。この期間によってインストールが完了するまでの待機時間も制御されるためです。サイズの大きなアプリケーションでは、インストールにかなりの時間がかかることがあります。 このタイムアウト期間は短縮できます。 ただし、それによりサイズの大きなアプリケーションのキャプチャが失敗する可能性があることに注意してください。

["Abort Installation" Timeout]値は、[Virtual Machine Configuration]ダイアログボックスで変更します。

オートクリッカーの置き換え可能パラメーターの構成

実行プロファイルのUseAutoClick置き換え可能パラメーターは、その実行プロファイルでオートクリッカーをデフォルトで有効にするかどうかを制御します。

  • デフォルトで自動クリッカーを有効にするには、UseAutoClick置き換え可能パラメーターの値を --use-autoclickに設定します。
  • デフォルトでオートクリッカーを無効にするには、UseAutoClick置き換え可能パラメーターの値を空の文字列("")に設定します。

以下の場所でこの置き換え可能パラメーターを設定できます。

  1. [Import Applications]画面の[Install Capture]タブまたは[Self-Provisioning]タブの、アプリケーションの下の[Quick Edit Parameter]ボックス。 ここでの設定は、選択したアプリケーションについてほかのすべてのオプション上書きし、置き換え可能パラメーターを変更します (これはセルフプロビジョニングでオートクリッカーを有効にする唯一の方法です)。

  2. Edit an execution profile]の[Replaceables]タブ。
  3. [Virtual Machine Configuration]ダイアログボックスの[Replaceables]タブ。

該当する項目が複数ある場合は、一覧の上にある項目が常に優先されます。 たとえば、置き換え可能パラメーターを[Quick Edit Parameter]ボックスに設定した場合は、これが常に優先されます。

無人バッチ処理の注意事項

オートクリッカーの利点の1つは、たとえば夜間にキャプチャをまとめて無人で実行できるという点です。 仮想マシン構成に問題があると、バッチ処理が失敗する可能性があることに注意してください。 たとえば、IPアドレスを動的に割り当てる環境の仮想マシンをIPアドレスで識別する場合、バッチ処理の途中でIPアドレスが変更されるとバッチ処理は失敗します。 同様に、仮想マシンに自動ログオンが構成されていないとバッチ処理は失敗します。 したがって、仮想マシンをセットアップするときは「仮想マシンのセットアップ」の推奨事項に従うことをお勧めします。

次の「制限事項」で詳しく説明するとおり、オートクリッカーはどのアプリケーションでも成功するとは期待できません。 したがって、バッチ処理が完了した後は各キャプチャの状態を確認する必要があります。 バッチ処理の実行方法に応じて、状態を[Import Applications]画面の[Install Capture]タブまたは[Forward Path Task Sequencing]画面で確認できます。 オートクリッカーで処理した画面を記録したスクリーンショットを表示することもできます。 これらはキャプチャの出力ディレクトリに格納されます。 スクリーンショットをそれぞれが作成された時刻と共に順番に表示するには、Webブラウザーでoutput.htmを開きます。

失敗したキャプチャを注意深く記録し、失敗の原因がオートクリッカーの制限によるものである場合は、手動で(オートクリッカーを使用せずに)キャプチャを再実行します。

注:キャプチャが失敗した場合に必ずスクリーンショットを利用できるように、仮想マシン構成を作成するときに[Capture Output Location]ページで、結果をストリーム配信ではなくコピーするオプションを選択する必要があります。

制限事項

インストーラーの種類は多様であり、さまざまな異なる技術が使用されています。 Citrixでは、オートクリッカーを広範囲にわたるインストーラーでテストしてきました。 ここでは、オートクリッカーの既知の制限事項について説明します。

  • デフォルト以外のオプション – 前に述べたように、オートクリッカーはインストーラーのデフォルトのオプションを受け入れます。 オートクリッカーでほかのオプションを選択するには、インストールコマンドを入力して、ほかの必要なオプションを選択するサイレントスイッチおよびパラメーターを指定する必要があります。

    デフォルトのインストールコマンドは、前に説明した[Quick Edit Parameter]ボックスのApp:InstallCommandオプションを使用して変更できます。

  • ユーザー入力が必要 – インストーラーの中には、ユーザーに何らかの入力(ライセンスコードなど)やオプションの明示的な選択を要求するものがあります。 この種の状況では、オートクリッカーはユーザーが情報を入力するか必要な操作を実行するまで待機します。 ユーザーが一定期間内にこれを行わない場合は、キャプチャが失敗します。 その場合は、必要なユーザー入力に注意しながら手動でキャプチャを再実行します。
  • インストーラーによりマシンが再起動される – インストーラーの中には、インストールの完了後にマシンの再起動が必要なものがあります。 多くの場合、これらのインストーラーではマシンを自動的に再起動するオプションが提供されます。 インストールを手動で実行する場合は、このオプションを使用しないよう指示されます。キャプチャが完了する前にマシンを再起動すると、キャプチャが失敗するからです。

    したがって、オートクリッカーはマシンを再起動するオプションを拒否しようとします。 ときどき、オートクリッカーでこの動作が失敗し、再起動の試行が開始されます。 Remote Adminにより再起動が禁止され、このことを説明するWindowsメッセージが表示されます。 その後で、ユーザーによるメッセージへの応答がWindowsによって待機されます。 インストールが完了しているためオートクリッカーは応答できず、ユーザーが介入しなければタイムアウト期間が経過してキャプチャが失敗します。 この場合は手動でキャプチャを再実行して、マシンを再起動するオプションを拒否する必要があります。

  • 言語サポート – このリリースでは、オートクリッカーを英語のインストーラーでのみテストしています。ほかの言語のインストーラーでの正常な動作は期待できません。