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Windowsデスクトップおよびサーバーアプリケーションの移行

Jul 08, 2016

Microsoft Windows XPは2014年4月8日、Microsoft Server 2003は2015年7月14日に延長サポートが終了します。Windows 8/7(32/64ビット)またはWindows Server 2012/2008 R2への移行を検討してください。 多くの組織でどこから手を付けるかに悩み、投資して移行に成功する代わりに、Microsoftに延長サポート費用を支払うことになるでしょう。

移行戦略をまだ策定していない、またはAppDNAを環境内に導入して移行を成功に導く方法を知りたい場合は、このトピックを参照することから始めます。 Windows 8/7(およびIE 9/10)またはWindows Server 2012/2008 R2へのアプリケーションの移行は、サポートされるハードウェアに関する判断よりはるかにうまくいきます。

移行手順

以下の手順に従って、AppDNAを使用して初めから終わりまで移行計画を進めます。 これらの手順には、アプリケーションの移行についてのベストプラクティスと、移行時のAppDNAソフトウェアの使用方法についての情報が含まれています。

手順1

環境内で使用されるアプリケーションの検出

アプリケーションを検出します。 移行計画において予期しない遅れを防ぐには、環境内で使用されているアプリケーションを検出する必要があります。

Lakeside SysTrackのようなツールを使用して、それらのWindowsアプリケーションのインベントリと合理化を行います。 毎四半期および/または年度末に、6週間から2か月かけて環境を監視することが重要です。 これにより、業務に重大な影響を与える未管理のアプリケーションが特定されるだけでなく、依然として使用されているアプリケーションや、重複する機能を持つ類似したアプリケーションがないかどうかも確認できます。

手順2

AppDNAを使用したLakeside SysTrackデータベースとの統合(オプション)

[Discover Applications]画面を使用してAppDNAを構成し、Lakeside SysTrackと統合します。

手順3

検出されたアプリケーションの合理化

検出されたアプリケーションのデータが完成したら、AppDNAの[Discover Applications]画面で検出されたアプリケーションの合理化を行います。 この文脈において、合理化には、アプリケーションのインベントリの調査、維持するアプリケーションおよびAppDNAへインポートするアプリケーションの決定が含まれます。 [Discover Applications]画面には、Lakeside SysTrackで追跡しているWindowsアプリケーションの未処理のインベントリが表示されます。

注: [Discovered Applications]をクリックして、重複するアプリケーション、インストール、および使用状況の統計情報を参照します。
手順4

検出結果の追跡

最適なフォーマットで検出結果を追跡します。 Excelのスプレッドシートを使用するか、Lakeside SysTrackを使用する場合はAppDNAソフトウェアと統合します。 統合により以下のことが可能になります。

  • 合理化状態を検討から移行または廃棄に変更する。
  • 重複するアプリケーションをフィルターし、維持するバージョンを簡単に判断する。
  • インストールと使用状況の統計情報を確認する。
  • Microsoft Active Directory(AD)またはMicrosoft System Center Configuration Manager(Configuration Manager)を使用する場合は、検出されたアプリケーションと、対応する管理対象アプリケーションをリンクする。
手順5

ADおよびConfiguration ManagerのデータのAppDNAへのインポート(オプション)

管理対象アプリケーションを、ADまたはConfiguration Managerを通じて展開したときに使用したインストールメディアを使用してインポートするには、まず、ADおよびConfigMgrデータのロードウィザードを使用してADおよびConfiguration ManagerのデータをAppDNAにロードします。

データを直接または間接のどちらの方法でロードするかを決定します。 ADおよびConfiguration Managerのデータを間接的にロードする場合は、AppDNAとは独立してADドメインコントローラー上またはConfiguration Managerサーバー上でデータを抽出できます。 その結果、AppDNAユーザーが管理者にADまたはConfiguration Managerデータへのアクセス権を要求する必要も、ADドメインおよびConfiguration Managerの管理者がAppDNAをインストールする必要もありません。

注:最上の結果を得るには、ADおよびConfiguration Managerのデータを両方ともインポートします。 通常、ADは組織構造に関する豊富なデータを提供し、Configuration Managerは集中管理されているアプリケーションのデータを提供します。
手順6

レビューのためのアプリケーション検出情報の配布、およびアプリケーション一覧の合理化

アプリケーションの業務上の所有者と共にアプリケーションの検出結果を確認し、合理化の処理を行います。 どのアプリケーションを維持し、統合し、破棄するかを決定する必要があります。

最適な形式で決定を追跡します。単純なスプレッドシートまたはAppDNA内での追跡が考えられます。

手順7

管理対象外のアプリケーションのインストールソースファイルの検索

ADまたはConfiguration Managerを通じて管理されていないアプリケーションのインストールソースファイルを見つけます。 これは、ほとんどの会社が想定するより常に長くかかり、移行計画に大きな影響を与える可能性があります。

  1. AppDNAで提供されるテンプレートファイルを使用して、インポートするアプリケーションの一覧を定義します。
  2. アプリケーションをバッチインポートするためのテンプレートをダウンロードするには:
    1. サイドメニューバーから[Import]、[Applications]の順に選択します。
    2. [Import Applications]画面のツールバーの[Import from List]をクリックします。

      テンプレートのImport Listファイルはコンマ区切り値(.csv)ファイルで、AppDNAにインポートするアプリケーションの一覧を定義するために使用します。

手順8

カスタムオペレーティングシステムのAppDNAへのインポート

環境内で使用される、独自にカスタマイズしたオペレーティングシステムイメージをインポートします。 AppDNAには、使用可能なデフォルトのオペレーティングシステムイメージの独自なセットが搭載されていますが、カスタマイズしたイメージをインポートすれば、AppDNAでその実環境で使用するイメージをベースに分析を行い、より正確な結果を導くことができます。

手順9

重要度または事業単位に基づくアプリケーションのグループ化

重要度または事業単位に基づきアプリケーションをグループ化して、移行計画を組織内の最重要項目に的を絞ったものにします。また、ポートフォリオ内のそのほかの項目とは別に、簡単にグループ内のアプリケーションを確認し、報告できるようにします。

AppDNAの[Manage Groups]画面を使用して、アプリケーショングループの作成と管理、選択したグループ内のアプリケーションの分析、および選択したグループ内のアプリケーションのレポートの表示を行います。

手順10

管理対象外の(MSI、SFT、APPV)アプリケーションのAppDNAへのインポート

管理対象外のアプリケーションをインポートします。これは、最も重要なものまたは最初に展開を計画している事業単位のものから先に始めます。[Import Applications]画面を使用します。

注:このプロセスでは、アプリケーションDNAと呼ぶ要素をAppDNAデータベースにインポートするのみです。 特定のプラットフォームに対するアプリケーションの互換性をチェックするには、次の手順で発見的アルゴリズムのセットに対してデータを分析します。

[Import Applications]画面で以下のタブを使用します。

Direct Import – Windowsインストーラー(MSI)またはApp-V(SFTまたはAPPV)パッケージでアプリケーションをインポートするために使用します。 これは、アプリケーションDNAをデータベースにインポートする、最も時間がかからない方法です。

Install Capture – Windowsインストーラー(MSI)またはApp-V(SFTまたはAPPV)パッケージがないアプリケーションをインポートするために使用します。 Install Captureは、仮想マシンを使用してアプリケーションのインストールと構成の詳細をMSI内にキャプチャし、そのMSIをAppDNAにインポートします。

ヒント:AppDNAでは、アプリケーションデータのインポートとデータの分析は2つの別のプロセスに分かれています。 通常の業務時間内にアプリケーションをインポートし、ネットワークトラフィックが少ない夜間に分析を開始することをお勧めします。 また、同時に複数の分析を実行することはできず、分析中にはレポートを生成できないことに注意してください。
手順11

管理対象外の(セットアップ実行可能ファイル、スクリプト、ファイルコピー)アプリケーションのAppDNAへのインポート

MSI、SFT、またはAPPVファイルを利用できない管理対象外のアプリケーションを、[Install Capture]タブを使用してインポートします。 最も重要なものまたは最初に展開を計画している事業単位のものから先に始めます。 Install Captureで仮想マシンにアプリケーションをインストールし、MSIファイルを作成します。このMSIファイルをAppDNAにインポートします。
注:Install Captureでアプリケーションをインポートするには、その前に適切な仮想化技術にアクセスする必要があります。 AppDNAクライアントと通信できる仮想マシンをセットアップおよび構成する必要があります。 詳しくは、「Install Captureの構成」を参照してください。
ヒント:Install Captureのインストール時にコンピューターの再起動が必要な場合は、[コンピューターを後で再起動します]などのオプションを選択します。 Install Capture処理の実行時に仮想マシンを再起動するとInstall Captureが失敗します。
手順12

管理対象アプリケーションのAppDNAへのインポート

維持すると決定した管理対象アプリケーションをAppDNAにインポートします。 ADまたはConfiguration Managerを通じて展開したときに使用したインストールメディアを使用して、アプリケーションをインポートします。 アプリケーションの「DNA」をインポートした後で、Lakeside SysTrackで検出されたアプリケーションをインポートしたアプリケーションとリンクすることができます。
注:適切なインストールを選択したこと、修復またはアンインストールのインストールを選択していないことを確認します。 1つのパッケージに複数のインストールがある場合は、そのうちの1つのみ、なるべくなら展開済みのもの([Users]列または[Computers]列の件数が0より大きいインストール)を選択したことを確認します。
手順13

管理対象アプリケーションのリンク

ADまたはConfiguration Managerのデータをインポートする前に、アプリケーションをAppDNAにインポート済みである場合は、[Link Managed Applications]画面を使用して、ADおよびConfiguration Managerで管理されるアプリケーションを、AppDNAにインポート済みのアプリケーションとリンクします。
注:ADおよびConfiguration Managerのデータの構成において、これは重要な段階です。 これにより、ADおよびConfiguration Managerのユーザー、コンピューター、グループ、および組織単位に対して展開されているアプリケーションの、RAG状態のレポートをAppDNAで作成できるようになります。 [Managed Applications]画面および[Discover Applications]画面でインポートした管理対象アプリケーションは、自動的にリンクされます。
手順14

プラットフォームに対するアプリケーションの互換性およびアプリケーション間の相互運用性のチェック

アプリケーションをインポートしたら、互換性をチェックするプラットフォームに対してアプリケーションを分析します。 この移行における重点は、Windows 8/7(32/64ビット)、Windows Server 2012/2008 R2、Internet Explorer、およびFirefoxとの互換性にあります。 相互運用性ソリューションを使用して、アプリケーション間の競合を確認します。

手順15

レポートオプションの分析

分析の結果は、一連のレポートビューで示されます。 レポートビューには、サイドバーの[Reports: Applications]セクションからアクセスできます。 ここに、太字のモジュール名の後に続いてレポート名が表示されます。 レポート名をクリックすると、レポートビューが表示されます。これらのオプションは、すべてのレポートで同じです。 各レポートビューでは、結果に対する異なるビューが提供されます。

レポートについて理解し、データをレビューするさまざまなレベルのチームに最適なフォーマットが何か判断します。

選択したアプリケーションのレポートを表示するには:

  1. AppDNAのサイドバーから[Select]>[All Applications]の順に選択します。
  2. [Application List]画面で、レポートに含めるアプリケーションを選択します。
  3. [Application List]の上のツールバーのドロップダウンリストから表示するレポートを選択して、[View Report]をクリックします。

    または、AppDNAのサイドバーから[Reports: Applications]>[Module]>[Report]>[Report view]の順に選択します。ここで、Module、Report、およびReport viewによって、表示するレポートビューが特定されます。

    レポートビューとその対象読者について詳しくは、この表の後の「レポートビュー」を参照してください。

手順16

RAG/重要度に基づくアプリケーションの優先度の決定

RAG状態と業務ニーズの組み合わせに基づいて、アプリケーションの優先度を決定します。 それに応じてアプリケーションをグループ化した場合は、グループフィルターを使用して同じグループに属するアプリケーションのレポートを表示して、まず最も重要なアプリケーションに的を絞り、各グループ内のRAG状態に基づいて優先度を決定できるようにします。

目的のオペレーティングシステムのIssues Viewレポートを使用して、RAG状態によってアプリケーションの優先度を決定することをお勧めします。これは、このビューを使用して、必要な修復の種類、したがって、問題の修復に必要な開発者やパッケージ作成者などの専門家も判断できるためです。

  • 赤 - 赤のアプリケーションには回避策がなく、破棄、置き換え、再開発、または従来のオペレーティングシステムを実行する仮想デスクトップ上でホストする必要があります。

    各アプリケーションのApplication Issuesレポートを確認します。アプリケーション名をクリックすると、詳細な修復レポートが開きます。 アプリケーションの状態が赤と判断されても、問題があるのは実際の環境で使用されないコンポーネントである可能性があります。 アプリケーション所有者と密に連携し、最適な行動指針を決定して進め方を計画します。 移行期間中の置き換えおよび再開発が選択肢にならない場合は、従来のオペレーティングシステム上でアプリケーションをホストするなどの従来の代替策を検討します。

  • 黄色 - 黄色のアプリケーションには、shimの適用、オペレーティングシステムビルドの変更、再パッケージ化など、何らかの回避策が必要です。

    各アプリケーションのApplication Issuesレポートを確認します。 アプリケーション名をクリックすると、詳細な修復レポートが開きます。

  • 緑 - 緑のアプリケーションは、ユーザー承認テストの準備ができています。

    アプリケーションを実稼働環境に展開する前に、アプリケーションの所有者が直ちにアプリケーションのテストを開始できるように準備します。 アプリケーションに問題がある場合は、各アプリケーションのレポートに戻ってトリガー項目がないか確認します。 ただし、RAGが緑のアプリケーションがアルゴリズムをトリガーすることはありますが、ハードコードされたパスなど、ベストプラクティスに反する項目に関連する場合がほとんどです。 実際の環境の問題であり、アプリケーションをユーザー承認テストにかける前に対処する必要があることに気づいた場合は、アルゴリズムに関連するRAGを変更することができます。

手順17

修復アクションの割り当て

特定のプラットフォームのレポートデータを確認し、Windows 8/7、Internet Explorer 10/9、およびWindows Server 2012/2008 R2に移行した場合に組織内のアプリケーションに発生する問題の種類を把握します。 次に、アプリケーションに割り当てる修復の種類を判断します。

これは、オペレーティングシステムビルドの変更と各アプリケーションの修正とで、どちらに費用効果があるのかを判断するのに役立ちます。 たとえば、よくある問題にセッション0の分離があります。 影響を受けるアプリケーションがどれか、またその数が簡単に把握できるので、修復オプションについて適切な判断をすることができます。

手順18

アプリケーションの修復に必要な要員またはグループの決定

アプリケーションの修復に必要な要員またはグループを決定します。 Issues Viewレポートを使用して、アプリケーションの修復が必要かどうかを判断します。修復や置き換えは、社内開発者、パッケージ作成者、IT管理者(オペレーティングシステムビルドの変更などの問題)、または独立系ソフトウェア開発会社が行います。 適切なチームまたは要員に、アプリケーションのRemediation Viewレポートを送付します。 Remediation Viewを表示するには、Application Issues Viewを開いてアプリケーション名のリンクをクリックします。

Remediation Viewレポートは、Word、PDF、HTML、またはMHT形式で送付できます。

手順19

アプリケーションのユーザー承認テストの実施

アプリケーションのRAGが緑、または機能テストが必要な黄色である場合、または修復の後にテストを実施する準備ができたら、アプリケーションをユーザー承認テストにかけます。 ユーザー承認テストには上級ユーザーを参加させてください。

手順20

アプリケーションの展開

ユーザー承認テストが成功したら、アプリケーションを互換性のあるオペレーティングシステムに展開します。

レポートビュー

レポート説明使用者
Application Issues検出された問題に関する、選択されたアプリケーションの状態の概要です。 アプリケーション名をクリックして、アプリケーションの修復レポートビューにドリルダウンします。このビューでは問題の修正方法に関する詳細情報が提供されます。

IT管理者

開発者

パッケージ作成者

シーケンス作成者

Remediation View特定のアプリケーションで検出された問題の詳細なビューです。問題および推奨される修復オプションの情報が提供されます。

IT管理者

開発者

パッケージ作成者

シーケンス作成者

Application Actions選択されたアプリケーションの状態の概要で、問題の修正に必要なアクションの種類を提示します。 アプリケーション名をクリックすると、アプリケーションの修復レポートビューにドリルダウンします。

IT管理者

IT管理部門

Issues View検出されたさまざまな問題の概要です。 問題ごとに、影響を受けるアプリケーションの一覧を提示します。 アプリケーション名をクリックすると、アプリケーションの修復レポートビューにドリルダウンします。

IT管理者

IT管理部門

Actions View検出された問題を修正するために実施する必要のあるさまざまな修復アクションの種類の概要です。 アクションの種類ごとに、影響を受けるアプリケーションの一覧を提示します。 アプリケーション名をクリックすると、アプリケーションの修復レポートビューにドリルダウンします。

IT管理者

IT管理部門