Product Documentation

製品の技術概要

Feb 04, 2016

Citrix HDX RealTime Optimization Pack for Microsoft Lync 1.7は、Microsoft Lyncと組み合わせて使用することで鮮明で高品位な音声/ビデオ通話機能を提供します。ユーザーは、ほかのLyncユーザーやほかの標準ベースのビデオデスクトップおよび会議室Multipoint Control Unit(MCU)システムとの、音声/ビデオ通話またはオーディオのみを使った音声通話にシームレスに参加できます。すべてのオーディオ/ビデオ処理はサーバーではなくエンドユーザーデバイスまたは端末側で行われるため、サーバーのスケーラビリティを損なうことなく通話品質を最適化できます。

Citrix HDX RealTime Optimization Pack for Microsoft Lyncにより、XenAppおよびXenDesktop環境に以下の機能が提供されます。

  • WindowsおよびLinuxデバイス上でLync音声およびビデオ通話を最適化します。
  • Lync Server 2013、Lync Server 2010、およびLync Online(Office 365)がサポートされます。
  • Lyncダイヤルパッド、Lyncダイヤルインバー、Lync連絡先リスト、Lync会話ウィンドウ、およびOutlookまたはそのほかのOfficeアプリケーションからの通話の開始を有効にします。
  • 最適化されたビデオを表示する通話ウィンドウが別に開き、通話を制御(保留、転送、通話終了など)できます。
  • ピアツーピアおよびマルチパーティ通話がサポートされます。
  • Microsoft社独自のRT-Audioコーデックがサポートされます。さらに、3kHzから14kHz(ウルトラワイドバンド)までの音声通話で、業界標準のG.771、G.722、G.722.1、およびG722.1cがサポートされます。
  • ビデオコーデックとして、RT-Video、H.264、H.263、H.263+、およびH.263++がサポートされます。ビデオ通話レートは128kb/秒から2048kb/秒です。また、すべてのビデオは最大30fps(使用するWebカメラに依存)でエンコードされ、RTPまたはTCP上で転送されます。
  • HDがサポートされ、WindowsおよびLinuxクライアントデバイスでは以下のビデオ解像度がサポートされます。
    • 720P30(1280×720ピクセル)
    • 4CIF解像度(704×576ピクセル)
    • VGA解像度(640×480ピクセル)
    • CIF解像度(352×288ピクセル)
    • SIF(352×240ピクセル)
    • QCIF解像度(176×144ピクセル)またはQSIF(176×120ピクセル)
  • アダプティブジッターバッファー、パケット損失補間(Packet Loss Concealment)、コールレートアダプテーションなどの機能により、QoE(Quality-of-Experience)が最適化されます。
  • ユーザーデバイス側にHDX RealTime Media Engineがインストールされていない場合は、サーバー側でメディア処理(汎用的なHDX RealTime)が行われます。
  • Windowsデバイス内蔵のものを含め、多くのWebカメラがサポートされます。
図1: HDX RealTime Optimization Packの概要

ユーザーが仮想デスクトップ上のLyncを開くと、ユーザーデバイス上のRealTime Media Engineにより、初期化およびMicrosoft Lync SIP(Session Initiation Protocol:セッション開始プロトコル)サーバーへの登録が実行されます。SIPを使用して電話をかけると、シグナル情報のみがICAプロトコルで送信されます。電話がつながると、二者間でも複数のパーティおよびLync Server会議ブリッジの間でも、Citrixサーバーを介さず、すべてのメディアトラフィックが直接流れます。

エンドポイントデバイスで動作するRealTime Media Engineにより、圧縮されたビデオがエンドポイントから直接送信され、未圧縮のビデオがネットワークに送信されることを防ぎます。これにより、ソリューションがWAN環境で機能することを保証し、LAN環境でのスケーラブルな展開が可能になります。

エンドポイントデバイスで動作するRealTime Media Engineにより、UDP(User Datagram Protocol:ユーザーデータグラムプロトコル)を使ってオーディオとビデオがクライアントの間で直接送信され、TCPベースのVDIプロトコルが完全にバイパスされます。これにより音声とビデオのトラフィックを、最小限の遅延で待ち時間のスパイクを発生させずに流すことができます。

RealTime Media EngineによりCitrixサーバーではなくエンドポイントでオーディオとビデオの圧縮および展開が処理されるため、VDI展開のスケーラビリティが大幅に向上します。

Version 1.7.xの制限事項

HDX RealTime Optimization Pack for Lyncでサポートされていない以下の機能については、汎用的なHDX RealTimeテクノロジ、ローカルアプリケーションアクセス機能、またはMicrosoft Lync 2013 VDIプラグインを使用してLyncクライアントを配信することをお勧めします。詳しくは、『Delivering Microsoft Lync to XenApp and XenDesktop Users』(英語版)を参照してください。

XenAppおよびXenDesktopからLyncクライアントを配信するそのほかの方法については、http://support.citrix.com/article/CTX200279を参照してください。

注意:レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、Windowsの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、Citrixでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。
  • Office 365クイック実行を使ってインストールされる場合、HDX RealTime Connector for Lync 2013のインストーラーは、Lyncをサポートしません。
  • RealTime ConnectorはLync Basicをサポートしません。解決策:フル機能バージョンのLyncを使用します。
  • 応答グループはサポートされません。
  • 代理はサポートされません。
  • このリリースにはRealTime Connector for Microsoft Lync 2010はありません。Lync 2010ユーザーは、RealTime Media Engineと互換性があるバージョン1.6のRealTime Connectorを引き続き使用する必要があります。
  • ボイスメールへのアクセスおよび再生はサポートされていません。ボイスメールのメッセージはMicrosoft Outlookを使って表示、アクセス、および再生してください。
  • レコーディングはサポートされません。
  • Lyncサーバーを検索する自動検出は実装されていません。構成は、DNS/SRV方式を使ってLyncサーバーの検出を行います。
  • マルチパーティ通話におけるギャラリービューはサポートされていません。Optimization Packを使用するLyncマルチパーティ通話では、アクティブスピーカービューが使用されます。
  • Lync連絡先カードには通話およびビデオ通話ボタンはありません。
  • Linux端末では、RealTime Media EngineインストーラーによりLinux Receiverのマルチメディアリダイレクトが無効になります。これにより、ビデオデバイスへのアクセス時にOptimization PackおよびLinuxまたはUnix Receiverが競合状態になるのを防ぎます。ただし、この処置によりRealTime Media EngineがインストールされたLinux端末でアクセスされた場合には、ほかの統合コミュニケーションアプリケーションによる汎用USBリダイレクトを実行できなくなります。
  • 表示機能があるUSB電話デバイス上の日時情報は正しくローカライズされません。
  • Optimization Packは、Logitech C920カメラを使用するハードウェアアクセラレータH.264ビデオの使用を無効にして、ビデオ品質の低下を阻止します。Logitech C920でハードウェアアクセラレータを使用するには、次のレジストリキーを作成または変更します。

    32ビットWindows:

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix\HDXRTConnectorLC13\MediaEngine\MediaControls

    値の名前:DisableHardwareAcceleratedH264

    種類:REG_DWORD

    データ:0(ハードウェアアクセラレータを有効にする)

    64ビットWindows:

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Wow6432Node\Citrix\HDXRTConnectorLC13\MediaEngine/MediaControls

    値の名前:DisableHardwareAcceleratedH264

    種類:REG_DWORD

    データ:0(ハードウェアアクセラレータを有効にする)

特殊考慮事項

  • 古いバージョンのLync 2013を使用している場合、Lync連絡先情を右クリックしてもRealTime Connectorにより挿入されたメニューアイテムが表示されません。これは、Lyncのバグによるものです。LyncをSP1更新プログラム(15.0.4569.1503)以降に更新してください。RealTime ConnectorはLync SP1をインストールの最小要件としてチェックします。
  • 仮想デスクトップを実行している場合、Lyncにより場所の設定機能が自動的に無効になります。これは問題ではありません。詳しくは、http://support.microsoft.com/kb/2500669を参照してください。
  • RealTime Connector for Lync 2010と2013とのキーを識別するため、RealTime Connector for Lync 2013のレジストリキーは次の場所にあります。

    32ビットWindows:

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix\HDXRTConnectorLC13

    64ビットWindows:

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Wow6432Node\Citrix\HDXRTConnectorLC13

  • このバージョンのOptimization Packでは、バージョン1.0.1lのOpenSSLが使用されます。このバージョンのOpenSSLに関するすべてのセキュリティ情報を確認してください。
  • Windows端末にのみ適用されます。Plantronicsは、自社のデバイス用の追加のソフトウェアまたはSDKを提供しています。これは、RealTime Media Engineを干渉します。RealTime Media Engineは、USBヘッドセットおよびハンドセット用のネイティブのWindowsデバイスドライバーとのみ機能します。こういったベンダー提供のソフトウェアはアンインストールしてください。たとえば、

    http://www.plantronics.com/us/product/spokes-windows

    http://www.plantronics.com/us/product/plantronics-hub-desktop