Profile Management 2106

固定? プロビジョニング? 専用? 共有?

プロファイルを作成するマシンの種類は、その構成内容に影響を及ぼします。最初の要因は、マシンの種類が固定なのかプロビジョニングなのかという点です。次の要因は、それが複数のユーザーによって共有されるのか特定のユーザーに専用のものなのかという点です。

固定システムにはある種のローカルストレージが備わっていて、システムの電源がオフになってもシステムの内容を維持することができます。固定システムでは、ローカルディスクとしてSANのようなストレージテクノロジを使用できます。これと対照的に、プロビジョニングシステムは基本ディスクとある種のIDディスクから「オンザフライ」で作成されます。通常、RAMディスクまたはネットワークディスクがローカル記憶域として使用され、ネットワークディスクはしばしば高速リンクのSANによって提供されます。プロビジョニングテクノロジとは、一般的にProvisioning ServicesまたはMachine Creation Services(またはサードパーティの同等物)を指します。場合により、プロビジョニングされたシステムがPersonal vDiskによって提供される固定ローカルストレージを伴うことがあります。この場合は固定システムとして分類されます。

これらの2つの要因により、以下の種類のマシンが定義されます:

  • 固定かつ専用 - Citrix Virtual DesktopsのMachine Creation Servicesで作成されるシングルセッション​OSマシンでPersonal vDiskを持ち静的に割り当てられるもの、VDI-in-a-Boxで作成されるデスクトップでPersonal vDiskを持つもの、物理的ワークステーション、およびラップトップコンピューターなど。
  • 固定かつ共有 - Citrix Virtual DesktopsのMachine Creation Servicesで作成されるマルチセッションOSマシン、Citrix Virtual Appsサーバーなど。
  • プロビジョニングかつ専用 - Citrix Virtual DesktopsのProvisioning Servicesで作成されるシングルセッション​OSマシンで、Personal vDiskを持たずに静的に割り当てられるものなど。
  • プロビジョニングかつ共有 - Citrix Virtual DesktopsのProvisioning Servicesで作成されるシングルセッション​OSマシンでランダムに割り当てられるもの、VDI-in-a-Boxで作成されるデスクトップでPersonal vDiskを持たないもの、Citrix Virtual Appsサーバーなど。

次の表は、各種類のマシンに適したProfile Managementポリシー設定を示しています。通常、これらの設定は効果的ですが、必要に応じて変更した方がよい場合もあります。

注:Citrix Virtual Desktops展開では、 [ログオフ時にローカルでキャッシュしたプロファイルの削除]、 [プロファイルストリーミング]、および [常時キャッシュ]は自動構成機能により有効になっています。

ポリシー 固定かつ専用 固定かつ共有 プロビジョニングかつ専用 プロビジョニングかつ共有
ログオフ時にローカルでキャッシュしたプロファイルの削除 Disabled Enabled 無効(注5) Enabled
プロファイルストリーミング Disabled Enabled Enabled Enabled
常時キャッシュ 有効(注1) 無効(注2) 無効(注6) Disabled
アクティブライトバック Disabled 無効(注3) Enabled Enabled
ローカル管理者のログオン処理 Enabled 無効(注4) Enabled 有効(注7)

メモ

  1. このマシンの種類では [プロファイルストリーミング] が無効なため、[常時キャッシュ] 設定は常に無視されます。
  2. [常時キャッシュ] は無効にします。ただし、このポリシー設定を有効にして制限サイズ(MB)を指定すると、ログオン後すぐにサイズの大きなファイルがプロファイルにロードされるようになります。制限サイズ以上のすべてのファイルは、すぐにローカルにキャッシュされます。
  3. [アクティブライトバック] は無効にします。ただし、Citrix Virtual Appsサーバー間を移動するユーザーのプロファイルの変更を保存する場合は、このポリシー設定を有効にします。
  4. [ローカル管理者のログオン処理] は無効にします。ただし、ホスト共有デスクトップの場合は、このポリシー設定を有効にします。
  5. [ログオフ時にローカルでキャッシュしたプロファイルの削除] は無効にします。これにより、ローカルにキャッシュされたプロファイルが保持されます。マシンは個々のユーザーに割り当てられるため、プロファイルがキャッシュされる場合にはログオンがより速くなります。
  6. [常時キャッシュ] は無効にします。ただし、このポリシー設定を有効にして制限サイズ(MB)を指定すると、ログオン後すぐにサイズの大きなファイルがプロファイルにロードされるようになります。制限サイズ以上のすべてのファイルは、すぐにローカルにキャッシュされます。
  7. [ローカル管理者のログオン処理]は有効にします。ただし、Citrix Virtual Appsサーバー間を移動するユーザーのプロファイルに対しては、このポリシー設定を無効にします。
固定? プロビジョニング? 専用? 共有?

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