プリンター
Citrix Provisioningサーバーにはプリンター管理機能が搭載されており、仮想ディスクから起動するターゲットデバイスでアクセスするプリンターを管理することができます。プリンターは [ターゲットデバイスプロパティ] ダイアログボックスで管理します。
Active Directoryを使用してプリンターを管理する場合は、この機能を有効にしないでください。既存のプリンター管理ツールを使用する場合は、プリンター設定が競合しないように、この機能を無効にします。
プリンターは、保守モードの間、またはディスクがプライベートイメージモードの場合に、差分ディスクの最上位バージョンにのみ追加できます。デバイスを以前のバージョンから起動すると、プリンター構成が一致しません。
Citrix Provisioningコンソールウィンドウに表示されるプリンターには2種類あります。
- ネットワークプリンター
- ローカルプリンター
ターゲットデバイスからプリンターにアクセスできるようにするには、次のタスクをこの順序で完了する必要があります。
- 仮想ディスクへのプリンターのインストール
- 仮想ディスク上のプリンターの有効化
- プリンター管理機能の有効化
仮想ディスクへのプリンターのインストール
仮想ディスクから起動するターゲットデバイスでプリンターを使用できるようにするには、そのディスクにプリンターをインストールする必要があります。プリンターは保守モードまたはプライベートイメージモードの、差分ディスクの最上位バージョンにのみ追加できます。デバイスを以前のバージョンから起動すると、プリンター構成が一致しません。
仮想ディスクにプリンターをインストールするには
- 仮想ディスクイメージのモードをプライベートイメージモードに変更します。
- 仮想ディスクを使用するターゲットデバイスに必要なプリンターをインストールします。
- 仮想ディスクを使用するターゲットデバイスを完全にシャットダウンします。
- この仮想ディスクを複数のユーザーが共有する場合は、仮想ディスクイメージのモードを共有イメージモードに戻します。
- コンソールにプリンターが表示されるかどうか検証します:
- ターゲットデバイスを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- [vDisk] タブをクリックし、プリンターボタンをクリックします。その仮想ディスクに関連付けられているプリンターが、使用できるプリンターの一覧に表示されます。
プリンターが正常にインストールされたら、この仮想ディスクにアクセスするターゲットデバイスに対してプリンターを有効にします。
仮想ディスクでのプリンターの有効化または無効化
プリンターは、デフォルトでは仮想ディスクで有効になっていません。[ターゲットデバイスプロパティ]ダイアログボックスの[vDisk] タブからプリンターを有効または無効にします。[プリンター] ダイアログボックスで、有効または無効にするプリンターのチェックボックスをオンまたはオフにします。ターゲットデバイスに対してプリンターを割り当てた後で、仮想ディスクでプリンター管理機能を有効にします。
プリンター管理機能を有効にするまでは、ターゲットデバイスにインストールされているすべてのプリンターをそのターゲットデバイスで使用できます。プリンター管理機能を有効にすると、個々のターゲットデバイスのプリンターを選択したり削除したりできます。
注:
プリンター管理機能は、プリンターグループの管理にActive Directoryを使用しない環境にのみお勧めします。
仮想ディスクイメージに含まれているプリンター情報は、ターゲットデバイスが起動した後でそのデバイスで使用できるようになります。仮想ディスクでプリンターとターゲットデバイスの割り当てが完了するまで、プリンター管理は無効になります。個々のプリンターを無効にすると、ターゲットデバイスがそれらのプリンターにアクセスできなくなります。
ヒント:
プリンターを無効にしても、仮想ディスクからプリンター情報は削除されません。ターゲットデバイスのプリンター割り当ては、ターゲットデバイスが再起動するまで変更されません。
次のような場合にプリンター管理機能を無効にします:
- 有効なプリンターを各ターゲットデバイスにインストールする別のプリンターシステムを使用している。その後のソフトウェアのインストールでプリンターが削除されるか、設定の競合が発生します。
- 仮想ディスクに含まれるプリンターに一部のユーザーがアクセスできない。
- 展開する前にシステムを構成しておく必要がある。プリンター管理機能を有効にするまでは、異なるターゲットデバイスごとに必要に応じた変更を加えることができます。
仮想ディスクの[プリンター]フォルダーが展開されているとき、その仮想ディスクにインストールされているすべてのプリンターが [詳細] ペインに表示されます。
高可用性機能が有効な(同じ名前の複製がある)仮想ディスクの場合、プリンターに対する変更(ターゲットデバイスに対して有効かどうか)は自動的に複製の仮想ディスクに加えられます。
有効化の方法
コンソールを使用して、ターゲットデバイスが使用するプリンターを管理できます。ターゲットデバイスのプリンター割り当てを管理する方法はいくつかあります。次の方法を選択できます。
- プリンターの設定オプションを使用してプリンターを有効にします。この方法は、1つの仮想ディスクにアクセスする複数のターゲットデバイスに対して、単一のプリンターを有効または無効にするために使用します。
- [プリンター] フォルダーを使用してプリンターを有効にします。この方法は、単一のターゲットデバイスのプリンター設定を選択するために使用します。プリンター設定には、有効、無効、デフォルトがあります。
- コピーアンドペーストを使用してプリンターを有効にします。この方法は、1つのターゲットデバイスのプリンター設定を、[詳細] ペインで選択する1つまたは複数のターゲットデバイスと共有するために使用します。プリンター設定には、有効、無効、デフォルトがあります。
- 既存のターゲットデバイスをテンプレートとして使用したプリンターの有効化この方法は、ターゲットデバイスがネットワークに追加されたときにプリンター設定を自動的に設定するために使用します。
注:
特定のターゲットデバイスのプリンター数を制限したり、デフォルトプリンターを変更したりできます。選択した設定はターゲットデバイスのパーソナリティ情報に保存されます。このフィールドの上限に達した場合は、設定の一部が保存されないためデータを減らすことを勧めるメッセージが表示されます。
仮想ディスクでのプリンターの有効化方法
このセクションの情報を使用して、仮想ディスクでプリンターを有効にします。
プリンターの設定オプションを使用してプリンターを有効にします
この方法は、単一のプリンターを複数のターゲットデバイスに割り当てるために使用します。プリンターとすべてのターゲットデバイスの関係を管理するときに便利な方法です。
- コンソールのサーバーで [プリンター] フォルダーをクリックします。そのグループに関連付けられているすべてのプリンターが [詳細] ペインに表示されます。
- [詳細] ペインでプリンターを右クリックして [クライアントプリンターの設定] を選択します。そのプリンターのプリンター設定ダイアログボックスが開きます。
- 次のオプションのどちらかを使用して、1つまたは複数のターゲットデバイスに対してこのプリンターを有効または無効にします。
- [有効化] 列で、各ターゲットデバイスのチェックボックスをオンまたはオフにします。
- このプリンターを仮想ディスクに割り当てられているすべてのターゲットデバイスに対して有効または無効にするには、[有効化] 列の下のチェックボックスをオンまたはオフにします。
- このプリンターをこの仮想ディスクにアクセスするターゲットデバイスのデフォルトプリンターとして選択するには、次の方法のいずれかを選択します:
- このプリンターをこの仮想ディスクに割り当てられているすべてのターゲットデバイスのデフォルトプリンターとして設定するには、[デフォルト] 列で、[デフォルト] チェックボックスをオンにします。
- 1つまたは複数のターゲットデバイスを右クリックしてメニューを表示します。[デフォルト]、[非デフォルト]、[すべてデフォルト]、または[すべて非デフォルト]のいずれかを選択します。
- [デフォルト] 列で、このデバイスをデフォルトプリンターとして使用する各ターゲットデバイスのチェックボックスをオンにします。1つしかプリンターがない場合は、そのプリンターが自動的にデフォルトプリンターになります。
- [OK] をクリックしてこのプリンターの設定を保存し、ダイアログボックスを閉じます。
プリンターフォルダーを使用したプリンターの有効化
この方法は、単一のターゲットデバイスのプリンター設定を選択するために使用します。プリンター設定には、有効、無効、デフォルトがあります。
-
コンソールツリーで、ターゲットデバイスの仮想ディスクの [プリンター] フォルダーをクリックします。そのフォルダーに関連付けられているプリンターが [詳細] ペインに表示されます。デフォルトでは、プリンターはターゲットデバイスに対して有効ではなく、一覧表示される最初のプリンターがデフォルトプリンターに設定されます。
-
プリンターの横の [有効化] チェックボックスを選択または選択解除して、このターゲットデバイスに対して各プリンターを有効または無効にします。次の補足的な選択方法のどちらかを選択することもできます。
[詳細] ペインで次のどちらかを行います:
- すべてのプリンターを有効または無効にするには、表見出し内の [有効化] チェックボックスをオンまたはオフにします。
- プリンターを強調表示し、スペースキーを使用してプリンターを有効または無効にします。
ヒント:
単一のターゲットデバイスのプリンター設定を選択した後は、コピーアンドペースト機能を使用してこれらの設定を複製できます。
コピーアンドペーストを使用したプリンターの有効化
この方法は、あるターゲットデバイス用に存在するプリンター設定を、同じvDiskを使用するほかのターゲットデバイスに設定するために使用します。プリンター設定には、有効、無効、デフォルトがあります。この方法は、新しいターゲットデバイスを追加するときに役立ちます。
- コンソールで、プリンター設定をコピーするターゲットデバイスを右クリックします。
- [コピー] を選択します。[ターゲットデバイスプロパティのコピー] ダイアログボックスが開きます。
- [オプション] の [プリンター] チェックボックスをオンにし、[OK] をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
- ナビゲーションツリーでターゲットデバイスフォルダーを強調表示し、すべてのターゲットデバイスを [詳細] ペインに表示します。
- プリンター設定を貼り付けるターゲットデバイスを1つまたは複数強調表示します。プリンター設定には、有効、無効、デフォルトがあります。
- 強調表示したターゲットデバイスを右クリックして [貼り付け] を選択します。
既存のターゲットデバイスをテンプレートとして使用したプリンターの有効化
この方法は、ネットワークに追加されるすべての新しいターゲットデバイスに、プリンター設定を自動的に共有させるために使用します。プリンター設定には、有効、無効、デフォルトがあります。
- コンソールでテンプレートとして選択するターゲットデバイスを右クリックします。[ターゲットデバイスプロパティ] ダイアログボックスが開きます。
- [全般] タブの [デバイスをテンプレートとして設定] を選択します。
- [OK] をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
プリンター管理機能の有効化
プリンターをターゲットデバイスに割り当てた後でプリンター管理機能を有効にすると、プリンターをターゲットデバイスから削除できるようになります。プリンター管理機能を有効にするまでは、ターゲットデバイスにインストールされているすべてのプリンターをそのターゲットデバイスで使用できます。機能を有効にすると、ターゲットデバイスのプリンター設定の変更は、ターゲットデバイスが次回仮想ディスクから起動したときに反映されます。
重要:
プリンター管理機能は、Active Directoryを使用しない環境にのみお勧めします。
プリンター管理機能を無効にして、その後プリンターがインストールされている仮想ディスクからターゲットデバイスを起動すると、そのターゲットデバイスは仮想ディスク上のすべてのプリンターにアクセスできます。プリンター管理機能を有効にして、その後同じ仮想ディスクからターゲットデバイスを起動すると、そのターゲットデバイスはそのプリンターにのみアクセスできます。
選択した仮想ディスクでプリンターを有効または無効にするには
- コンソールでサーバーノードを展開し、プリンターを有効または無効にする仮想ディスクを選択します。
- 右クリックして [ファイルプロパティ] を選択し、[オプション] タブをクリックします。
- [プリンター管理] チェックボックスをオンにして、設定を有効にします。またはチェックボックスをオフのままにして、プリンター設定を無効にします。
- [プリンター管理] チェックボックスがオンの場合、[プリンター]フォルダーが強調表示されているときに [プリンター管理] メニューオプションが表示されます。
- [プリンター管理] チェックボックスがオフの場合、選択した仮想ディスク上にすべてのプリンターが存在します。
次のどちらかの方法を使用して、右クリックメニューでプリンター管理機能を有効または無効にできます。
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プリンターフォルダー - ナビゲーションツリーでサーバーノードを展開し、プリンター管理を無効にする仮想ディスクを展開します。その仮想ディスクの [プリンター] フォルダーを右クリックして [プリンター管理の無効化] を選択します。
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仮想ディスク - ナビゲーションツリーのサーバーでプリンター管理を無効にする仮想ディスクを右クリックして [プリンター管理の無効化] を選択します。