Product Documentation

複数の種類の物理デバイスで使用する共通イメージの作成

Mar 24, 2016

共通NIC手法を使うと、複数の異なるマザーボード、ネットワークカード、ビデオカード、およびそのほかのハードウェアデバイスを、単一のvDiskで同時にサポートすることができます。 その結果、単一のvDiskを異なるターゲットデバイスで使用できるため、管理者が保守する必要のあるvDiskの数を非常に減らすことができます。

前提条件

  • 共通イメージを使用するすべてのターゲットデバイスのHALが一貫していること、つまり論理プロセッサ数が同じであることを確認します。
    注:単一プロセッサでハイパースレッディングが可能なシステムは、ハイパースレッディングをBIOSで有効にすると、2つの論理プロセッサを持つとみなされます。
  • BIOS構造は起動処理中にオペレーティングシステムに提示されますが、標準イメージを共有するすべてのターゲットデバイスで同じ形式である必要があります。 BIOS構造にはマザーボードに接続されるすべてのコンポーネントの一覧が含まれます。これにより、適切なドライバーがロードされ、コンポーネントが正常に動作します。
  • 3Com Managed PC Boot Agent(MBA)またはPXE準拠のNICを使用できるようにします。 このカードは、共通イメージの作成処理中に各ターゲットデバイスに挿入する共有NICです。
  • すべての最新のデバイスドライバーを各ターゲットデバイスにインストールします。
  • 共通イメージを構成した後でデバイスが応答しない場合は、デバイスドライバーが不足しています。 たとえば、共通イメージを割り当てたターゲットデバイスのUSBマウスとキーボードが応答しない場合は、ターゲットデバイスのチップセットに対応するドライバーをインストールしていないためであると考えられます。 デバイスマネージャーを開いて、黄色い感嘆符がどのデバイスにも、特にUSBルートハブとコントローラーに表示されていないことを確認します。
  • 最新のマザーボードチップセットを搭載しているターゲットデバイスを特定します。 共通イメージの作成処理中に、このターゲットデバイスを最初のターゲットデバイスとして使用します。 最新のIntelチップセットドライバーには常に以前のバージョンのチップセットのすべてのドライバーが含まれているので、共通イメージの作成中に同じ数のドライバーをインストールする必要がありません。
  • 最初のターゲットデバイスを除き、共通イメージを使用するすべてのターゲットデバイスで内蔵NICを無効にします。最初のターゲットデバイスの内蔵NICは有効のままにしておきます。 これにより、共通イメージの作成処理中に使用すべきNICにかかわる混乱を防ぐことができます。
  • Provisioning Servicesコンポーネントをインストールします。

共通イメージの作成

共通イメージの作成には、次の手順があります:
  • マスターターゲットデバイスの構成
  • 特定のデータファイルのエクスポート
  • マスターターゲットデバイスの起動
  • 共通イメージへのほかのターゲットデバイスの追加
注:重要! 共通イメージを作成するときは、追加される情報を格納できる十分な領域を持つvDiskを作成します。

マスターターゲットデバイスの構成

  1. 共通NICをマスターターゲットデバイスに挿入します。
  2. マスターターゲットデバイスにターゲットデバイスソフトウェアをインストールします。 インストール中に、共通NICと内蔵NICの両方を選択します。
  3. vDiskを作成し、マウントし、フォーマットし、マウントを解除します。 共通イメージの作成処理により追加される情報を格納できる、十分な領域を持つvDiskを作成する必要があります。
  4. ターゲットデバイスでイメージ作成ウィザードを実行して、vDiskを構成します。
  5. (推奨)手順3.で作成した元のvDiskのコピーを作成して、Provisioning ServicesサーバーのvDiskディレクトリに保存します。
  6. 最初のターゲットデバイスのC:\Program Files\Citrix\Provisioning Servicesから、CIM.exeをUSBフラッシュドライブなどのリムーバブルストレージデバイスにコピーします。 このユーティリティを使用して、異なるターゲットデバイスを共通イメージに含めます。
  7. マスターターゲットデバイスをシャットダウンして、共通NICを取り外します。

特定のデータファイルのエクスポート

  1. 共通イメージに追加するターゲットデバイスに共通NICを挿入し、ローカルハードドライブからターゲットデバイスを起動します。
    注:ターゲットデバイスにはWindowsオペレーティングシステムをインストールしておく必要がありますが、ターゲットデバイスソフトウェアをインストールしておく必要はありません。
  2. リムーバブルストレージデバイスからターゲットデバイスにCIM.exeをコピーします。
  3. コマンドプロンプトでCIM.exeのあるディレクトリに移動し、次のコマンドを実行して、ターゲットデバイスから情報を抽出して.datファイルに取り込みます。
    CIM.exe e targetdeviceName.dat

    ここで、 targetdeviceName は共通イメージを使用するターゲットデバイスを特定する名前です。 たとえば、 TargetDevice1.dat

    手順3.で作成した.datファイルを、リムーバブルストレージデバイスにコピーします。

  4. ターゲットデバイスをシャットダウンして、共通NICを取り外します。
注:異なるハードウェア構成のほかのターゲットデバイスを共通イメージに追加するには、デバイスごとにこの手順を繰り返します。各.datファイルには一意の名前を付けます。

マスターターゲットデバイスの起動

  1. 共通NICをマスターターゲットデバイスに再度挿入します。 「マスターターゲットデバイスの構成」の手順でNICを取り外したスロットにNICを挿入します。 マスターターゲットデバイスを起動する前に、BIOSのセットアップ画面を開いて共通NICが起動処理で使用されることを確認します。
  2. 共通NICを使用して、プライベートイメージモードのvDiskからマスターターゲットデバイスを起動します。
  3. CIM.exeと最初のターゲットデバイスの.datファイルを、リムーバブルストレージデバイスからマスターターゲットデバイスにコピーします。
  4. コマンドプロンプトでCIM.exeと.datファイルのあるディレクトリに移動します。
  5. 次のコマンドを実行して、.datファイルの情報を共通イメージにマージします。
    CIM.exe m targetdeviceName.dat
  6. マスターターゲットデバイスをシャットダウンします。

共通イメージへのほかのターゲットデバイスの追加

  1. 共通イメージに含める追加のターゲットデバイスに共通NICを挿入します。 「特定のデータファイルのエクスポート」の手順でNICを取り外したスロットにNICを挿入します。
  2. 共通NICを使用して、プライベートイメージモードのvDiskからターゲットデバイスを起動します。
  3. Windowsにより、ターゲットデバイス上のすべてのデバイスドライバーが検出および構成されるのを待機します。これにはしばらくかかります。 新しいハードウェアの検出ウィザードが開き、新しいハードウェアのインストールを求められた場合は、ウィザードをキャンセルして手順4.に進みます。
    注:Windowsの検出処理でも手作業でもターゲットデバイスの内蔵NICのドライバーをインストールできない場合は、共通NICとターゲットデバイスの内蔵NICが非常に似通っており、ドライバーのインストールプログラムが両方のNICのドライバーを更新しようとしています。 たとえば、共通NICがIntel Pro 100/sでターゲットデバイスの内蔵NICがIntel Pro 100+の場合にこの問題が発生します。 この競合を解決するには、コントロールパネルの[システム]を開き、 [デバイスマネージャー]をクリックします。 [デバイスマネージャー]ウィンドウで内蔵NICを右クリックして[ドライバーソフトウェアの更新]を選択し、ドライバーソフトウェアの更新ウィザードを開始します。 一覧または特定の場所からインストールすることを選択し、NICのドライバーファイルの場所を指定します。
  4. [ネットワーク接続]を開いて内蔵NICを右クリックし、[プロパティ]を選択します (内蔵NICのアイコンには赤いX印が付いています)。
  5. [この接続は次の項目を使用します][Network Stack]を選択して[OK]をクリックします。
  6. コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
    C:\Program Files\Citrix\Provisioning Server\regmodify.exe
    注:手順4.~6.を実行したらターゲットデバイスを再起動し、Windowsにより、残りのデバイスが検出および構成されるのを待機します。 新しいハードウェアの検出ウィザードが開き、新しいハードウェアのインストールを求められた場合は、ウィザードを実行してハードウェアをインストールします。
  7. 元のvDiskを使用して、共通イメージに含める追加のターゲットデバイスのそれぞれについて手順1.~6.を繰り返します。
  8. ターゲットデバイスを共通イメージに含めたら、コンソールで共通イメージのディスクアクセスモードを標準イメージモードに設定し、デバイスを起動します。