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配信方法

Mar 25, 2016

単一の仮想化環境ですべてのユーザーのニーズを満たすことは容易ではありません。 XenAppおよびXenDesktopの管理者は、さまざまな方法(「FlexCast」と呼ばれます)を使用してユーザーエクスペリエンスをカスタマイズできます。

これらの配信方法にはそれぞれ一長一短があり、ユーザーの使用方法に応じて最適なユーザーエクスペリエンスを提供できます。

Windowsアプリケーションをモバイルデバイス用に最適化する

今日、スマートフォンやタブレットなどのタッチスクリーンデバイスが移動環境として一般的に使用されています。 これらのデバイス上で、大きな画面と従来のポインティングデバイスでの使用が前提となっているWindowsベースのアプリケーションを操作する場合、問題が生じることがあります。

XenAppとCitrix Receiverによるソリューションでは、Windowsベースのアプリケーションを修正することなく、すべての機能を安全にモバイルユーザーに提供できます。

XenAppの公開アプリケーションによる配信方法では、HDX MobileテクノロジによりWindowsアプリケーションがモバイル環境に最適化されます。 この方法では、Windowsアプリケーションがタッチスクリーン上で操作できるようになり、マルチタッチジェスチャ、ネイティブのメニューコントロール、カメラ、およびGPS機能がサポートされます。 XenAppおよびXenDesktopでは、アプリケーションのソースコードを変更しなくても、多くのタッチ機能がそのまま使用可能になります。

以下のタッチ操作が含まれます。
  • 編集フィールド操作時にキーボードが自動的に表示されます。
  • Windowsコンボボックスコントロールの代わりにタッチ操作に適したピッカーコントロールが表示されます。
  • ピンチやズームなどのマルチタッチジェスチャを使用できます。
  • 慣性スクロールが適用されます。
  • タッチパッドまたはカーソル操作でナビゲーションできます。

PCの更新コストを削減する

多くの業種で3年から5年ごとに必要になる物理マシンの更新は面倒な作業であり、最新のオペレーティングシステムやアプリケーションが必要な部署では特に大掛かりになりがちです。 また、組織の成長による新しいマシンの導入に伴う諸経費も無視できません。

VDI Personal vDiskを使用した配信方法では、ユーザーによる完全なパーソナル設定が可能なデスクトップオペレーティングシステムをサーバーリソースからシンクライアントを含むさまざまなマシンに提供できます。 管理者は、プロセッサ、メモリ、およびストレージなどのリソースをネットワーク上のデータセンターで提供する仮想マシンを作成できます。

これにより、古いマシンの使用を延長しながら最新のソフトウェアを維持して、アップグレード時のダウンタイムを最小限に抑えることができます。

契約社員やパートナーが仮想アプリケーション/デスクトップに安全にアクセスできるようにする

ネットワークセキュリティの問題はますます重要になっており、契約社員やパートナーなどの社外作業者に社内のアプリケーションやデータへのアクセスを許可する場合は特に慎重に行う必要があります。 作業者にラップトップなどのデバイスを貸与する場合も、セキュリティに対する配慮が必要です。

XenDesktopおよびXenAppでは、データ、アプリケーション、およびデスクトップがファイアウォールで保護された安全なネットワーク内に格納されます。エンドユーザーが転送する情報は、画面の更新、マウスのクリック、キーボード入力のみです。 これらのリソースをデータセンター内に保持することで、XenDesktopおよびXenAppは一般的なSSL VPNよりも安全なリモートアクセスソリューションを提供します。

Personal vDiskを使用したVDI展開では、ネットワークサーバー上に仮想マシンを作成し、シングルユーザーデスクトップオペレーティングシステムをシンクライアントやユーザーの個人所有デバイスに配信できます。 これにより、高価な装置を購入しなくても、社外作業者のセキュリティの問題に対処できます。

移行を促進する

新しいオペレーティングシステムに移行する場合、従来のアプリケーションやそのオペレーティングシステムをサポートしないアプリケーションの処置が課題になります。

アプリケーションを仮想マシンでホストすることで、ユーザーはアップグレード済みの仮想マシン上のCitrix Receiverを使用して、従来のアプリケーションを正しく実行できます。 この間にIT部署は古いアプリケーションの問題を検証および解決でき、新しいオペレーティングシステムへのユーザーの移行を容易にして、ヘルプデスクへの問い合わせを効率化できます。

さらに、移行時にXenDesktopを使用することで、以下のメリットが生じます。
  • デスクトップに関する複雑さが軽減する。
  • IT部署が環境をより詳細に制御できるようになる。
  • エンドユーザーの使用デバイスや作業場所についての柔軟性が向上する。

デザイナーやエンジニア向けの高度な3Dグラフィックアプリケーションを仮想化する

多くの設計事務所や製造会社では、高度な3Dグラフィックアプリケーションが使用されています。 これらの組織では、グラフィックアプリケーションを実行するための強力なハードウェアに膨大なコストがかかります。また、FTPやメールなどの簡易的な手段で大きなサイズのデザインファイルを共有するなど、データ管理に関する問題も抱えています。

XenDesktopで物理デスクトップをホストする配信方法を使用すると、単一のデスクトップイメージを複数のワークステーションやブレードサーバーに提供でき、3Dグラフィックアプリケーションをネイティブのオペレーティングシステム上で実行するためのハイパーバイザーも不要です。

すべてのファイルはネットワーク内の中央データセンターに格納され、ワークステーション間で転送されることはありません。このため、ネットワーク内でデザインファイルをより高速かつ安全に共有できます。

コールセンターを効率化する

大規模なコールセンターの運営には、ピーク時と非ピーク時に適切な人員やマシンを配するという困難な課題が伴います。

VDIをプールして配信する方法を使用すると、最小限のコストで多くのユーザーに標準化されたデスクトップへのアクセスを動的に提供できます。 プールされた仮想マシンは、先にログオンしたユーザーから順に個別のセッションで割り当てられます。

セッション内のデスクトップで変更された内容はユーザーのログオフ時に破棄されるため、これらの仮想マシンに対する日々のメンテナンス作業が軽減されます。 また、セキュリティも向上します。

コールセンターを効率化するもう1つの配信方法として、XenAppでデスクトップをホストすることができます(従来の「公開デスクトップ」)。 この方法では、単一のサーバーオペレーティングシステムで複数のユーザーデスクトップをホストします。

VDIをプールする方法よりも低コストですが、ユーザーがアプリケーションをインストールしたり、システム設定を変更したり、サーバーを再起動したりすることは許可されません。