StorageLinkストレージ

重要: StorageLinkの機能は、XenServerの6.5以降のバージョンでは削除されています。StorageLinkの機能を使用するアプリケーションやコードなどは、XenServerの6.5以降のバージョンでは使用できません。

StorageLinkストレージリポジトリでは、高性能なストレージへの直接アクセスが提供されます。このため、XenServer環境の仮想マシンで、複製、重複排除、シンプロビジョニング、スナップショットおよび複製、データ保護、パフォーマンス最適化など、アレイにより提供されるエンタープライズレベルのストレージサービスを利用できます。

StorageLinkストレージリポジトリは、ストレージアダプタを使って、一般的なあらゆるストレージテクノロジ上のさまざまなストレージアレイにアクセスします。このストレージテクノロジには、ファイバチャネルまたはiSCSI上のNASやSANなどが含まれます。使用できる機能は、基になるアレイ製品によって異なります。1つのストレージアレイ上で、StorageLinkとほかの種類のストレージリポジトリを共存させることができます。また、1つのリソースプールに複数のStorageLinkストレージリポジトリを定義することもできます。

環境や使用目的により異なりますが、StorageLinkには以下の長所があります。

  • StorageLinkストレージリポジトリでは、ストレージのアクセスにストレージ管理ソフトウェアが使用されます。
  • StorageLinkを使用すると、ストレージの設定プロセスが簡略化されます。たとえば、XenCenterでStorageLinkストレージリポジトリを作成する場合、LUN、ボリューム、およびイニシエータグループが自動的に作成されます。このため、管理者がストレージ管理ソフトウェアを使ってこれらの項目を作成する必要はありません。ただし、XenCenterストレージリポジトリウィザードの実行前にアグリゲートを作成しておく必要があります。
  • 作成されるすべてのVDIに独自のLUNが設定されます。すべてのStorageLinkストレージリポジトリで、各仮想ディスク(VDI)に新しいLUNがプロビジョニングされるLUN-per-VDIモデルが使用されます。

デフォルトのXenServerブロックデバイスベースのストレージは、論理ボリュームマネージャ(LVM)をローカル接続のデバイス(LVMストレージリポジトリ)またはSAN接続のLUN(ファイバチャネル接続のLVMoHBAストレージリポジトリ、iSCSI接続のLVMoISCSIストレージリポジトリ、またはSAS接続のLVMoHBAストレージリポジトリ)のディスク上に挿入します。StorageLinkを使用してストレージリポジトリを設定すると、LUNはVDIとして仮想マシンに直接マップされます。この結果、抽象化されたVDIとアレイストレージが一致するため、アレイレベルでストレージプロビジョニングを管理する場合に便利です。

注: StorageLinkストレージリポジトリは、Citrix Virtual Desktopsではサポートされません。

StorageLinkストレージリポジトリの作成方法

新しいストレージリポジトリの作成:StorageLinkによるボリュームの自動作成を使用するか(デフォルト)、事前にボリュームを作成しておきます。ただし、デフォルトの作成方法がすべての環境に最適であるとは限りません。

StorageLinkによるボリューム作成(デフォルト)
StorageLinkストレージリポジトリのデフォルトの作成方法では、新規ストレージリポジトリウィザードでアグリゲートを選択すると、StorageLinkによりボリュームとLUNが自動的に作成されます。この方法でストレージリポジトリを作成すると、個別のボリュームのLUNが各VDIに設定されます。ただし、多くのVDIを作成する環境でこの方法を使用すると、ボリューム数が多くなってしまします。一部のストレージベンダでは、ストレージアレイ上に作成するボリュームの数に推奨最大値を設定しています。また、このデフォルトの作成方法ではボリューム名が自動的に設定されるため、ボリューム管理が複雑になる場合があります。さらに、共通のデータ(オペレーティングシステムやアプリケーションなど)により消費されるボリューム領域を排除する機能(重複排除)を使用することもできません。
ボリュームの事前作成
推奨されるStorageLinkストレージリポジトリの作成方法は、事前にボリュームを作成しておき、XenCenterストレージリポジトリウィザードで([すべて表示]をクリックして)そのボリュームを選択することです。この方法でも各仮想ディスクにLUNが設定されますが、自動生成の(意味のない)名前を持つボリュームが多く作成されるという問題を避けることができます。
事前にボリュームを作成してStorageLinkストレージリポジトリを作成すると、ボリューム管理が容易になります。この方法では、選択したボリュームのLUNが各VDIに設定されます。ただし、ボリューム数が多くなって管理不能になる状況を避けることができます。この方法を使用すると、ボリューム数を増やさずに多くのVDIを作成できます。また、各ボリュームにその内容を示すユーザーフレンドリな名前を設定することもできます。事前にボリュームを作成しておく方法では、重複排除機能を使用して、複数の仮想ディスクイメージが持つ共通データ(オペレーティングシステムやアプリケーションなど)を同一ボリューム上に格納できるため、ストレージを効率的に使用できます。

NetAppアレイのStorageLinkストレージリポジトリの作成

StorageLinkでストレージリポジトリ(およびそのLUNとボリューム)を作成すると、Linuxオペレーティングシステムによるイニシエータグループが自動的に作成されます。ほかのオペレーティングシステムを使用してイニシエータグループを設定することは推奨されません。

StorageLinkでファイバチャネルストレージリポジトリを作成するには、NetAppストレージコントローラの初回検出時にストレージ上にiSCSIライセンスが存在しているか、ONTAP 8.1を実行している必要があります。これらのいずれかの条件が当てはまらない場合、「 新しいストレージリポジトリの作成 」で説明されている標準的な方法(StorageLinkを使用せずに)ストレージリポジトリを作成してください。

注: StorageLinkでNetAppストレージアレイに接続するには、ストレージアレイ上でhttpdを有効にしてからXenCenterの新規ストレージリポジトリウィザードを開始する必要があります。

StorageLinkストレージリポジトリを作成するには

注: ここで説明するXenCenterでのStorageLink(Dell EqualLogicおよびNetApp)ストレージリポジトリの作成手順は、XenServerバージョン6.0以降が動作するサーバーにのみ適用されます。

  1. 新規ストレージリポジトリ ウィザードを開きます。これを行うには、ツールバーの [新規ストレージ] をクリックします。

    または、次のいずれかを行います:

    • 選択したプールまたはサーバーの [ストレージ] タブで、[新規SR] をクリックします。
    • [ストレージ] メニューの [新規SR] を選択します。
    • リソース ペインでサーバーまたはプールを右クリックして、[新規SR] を選択します。
  2. 物理ストレージの種類として、[StorageLinkテクノロジ] をクリックし、[次へ] をクリックします。
  3. [名前] ページでは、作成するストレージリポジトリの名前を入力します。デフォルトでは、選択したオプションに基づいて説明が自動生成されます。独自の説明を作成するには、[説明を自動生成する] チェックボックスをオフにして、[説明] ボックスに説明を入力します。

    [次へ] をクリックして続行します。

  4. [ストレージアダプタ] ページでは、使用するストレージシステムアダプタを選択して [次へ] をクリックします。
  5. [ストレージシステム] ページでは、このストレージリポジトリのストレージをホストするストレージシステムを選択します:
    1. [アレイターゲット] ボックスで、アレイの管理コンソールのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    2. [資格情報] で、アレイの管理コンソールに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。
    3. [検出] をクリックして、ストレージシステムのターゲットアレイを検出します。検出が完了したら、[ストレージシステム] ボックスの一覧でストレージシステムを選択し、[次へ] をクリックします。
  6. [設定] ページでは、ストレージリポジトリの設定を定義します。表示されるオプションは、使用するストレージシステムのベンダ、モデル、およびストレージプールの構成により異なります。

    • ストレージプール:ストレージ割り当てに使用するストレージシステム内のストレージプールを識別するための情報です。一部のストレージシステムでは、[すべて表示]チェックボックスをオンにしてすべてのストレージプールを表示することもできます。
    • RAIDの種類:ストレージリポジトリで使用するRAIDレベルを指定します(ストレージアレイでサポートされている必要があります)。
    • プロビジョニングの種類:プロビジョニングの種類(デフォルト、シック、またはシン)を指定します。
    • プロビジョニングオプション:プロビジョニングオプション(重複排除など)を指定します。
    • プロトコル:ホストサーバーをストレージに接続するときに使用されるストレージプロトコル(iSCSI、ファイバチャネル、または自動)を指定します。[自動]を選択すると、システムにより自動的にプロトコルが選択されます。
    • CHAP認証を使用する:CHAP認証を行うサーバーでは、このチェックボックスをオンにして、ユーザー名およびパスワードを入力します。
  7. [完了] をクリックして新しいストレージリポジトリの設定を完了し、ウィザードを閉じます。

StorageLinkでファイバチャネルのストレージリポジトリとLUNを作成するには

  1. XenCenter リソース ペインでプールを右クリックして、[新規SR] を選択します。
  2. [StorageLink Web] をクリックして、[次へ] をクリックします。
  3. [名前] ボックスにストレージリポジトリの名前を入力して、[次へ] をクリックします。
  4. [ストレージアダプタ] ページで [NetApp/IBM N Series Storage Adapter] を選択して、[次へ] をクリックします。
  5. [ストレージシステム] ページで、以下を行います:
    1. [アレイターゲット] ボックスに、ストレージコントローラのIPアドレスを入力します。StorageLinkは、まずIPを使ってストレージと通信します。
    2. [資格情報] でストレージにアクセスするためのユーザー名とパスワードを入力して、[検出] をクリックします。
  6. [ストレージシステム] ボックスにNetAppコントローラが表示されたら、[次へ] をクリックします。
  7. [設定] ページで、LUNの設定を行います:
    1. [ストレージプール] ボックスで、LUNを作成するアグリゲートを選択します。

      注: NetApp社では、システムファイル用に予約されているaggr0アグリゲート上にLUNを作成することを推奨していません。

    2. [RAIDの種類] ボックスで、LUNをフォーマットするRAIDレベルを選択します。「RAID6」は、NetAppのRAID-DP RAIDに相当します。
    3. [プロビジョニングの種類] ボックスで、シックプロビジョニングまたはシンプロビジョニングを選択します。使用量に応じてストレージに領域を割り当てるには、[NetAppシンプロビジョニングを使用する]チェックボックスをオンにします。
    4. [プロビジョニングオプション] ボックスで、[なし] または [重複排除] を選択します。
    5. [プロトコル] ボックスで、[ファイバチャネル] を選択します。
  8. [完了] をクリックします。これにより、ストレージリポジトリとLUNが作成されます。StorageLinkによりストレージリポジトリとLUNが作成されると、そのストレージリポジトリが リソース ペインに表示されます。