サーバーのアップデート

XenCenterでは、 [通知] ビューの [アップデート] タブで、利用可能なXenServerのアップデートを通知します。XenServerのアップデートは、次のいずれかの種類で配信できます。

  • Hotfix。1つまたは複数の特定の問題に対応するバグ修正プログラムが含まれています。Hotfixは、長期サービスリリース(LTSR)および最新リリース(CR)ストリームのXenServerリリースで、また、どちらのストリームの一部でもない以前のサポート対象リリースで提供されます。これらの修正プログラムの可用性は、使用しているXenServerまたはライセンスによって異なります。詳しくは、 XenServer Licensing FAQ を参照してください。
  • Cumulative Update。累積されたバグ修正プログラムが含まれています。 Cumulative Updateは、LTSRストリームのXenServerリリースで提供され、Citrixカスタマーサクセスサービスの顧客のみが利用できます。詳しくは、 XenServer Licensing FAQ を参照してください。
  • Current Releaseは、最新リリース(CR)ストリームにおけるXenServerのフルバージョンです。最新リリースは、XenServerの以前の最新リリースに適用できるアップデートです。
  • Service Pack。累積されたバグ修正プログラムに加えて、機能の向上や拡張が含まれることもあります。Service Packは、LTSRまたはCRストリームの一部ではない、サポート対象のXenServerリリースで提供されることがあります。

このトピックでは、XenServerのアップデートをサーバーに適用する方法について説明します。これらのアップデートに付属するリリースノートの内容を慎重に確認してください。各アップデートには独自のインストール手順があり、特に準備やアップデート後の操作が異なる場合があります。ライセンスが有効なユーザー、またはカスタマーサクセスサービスの顧客のみが利用できるアップデートもあります。

[アップデート]タブでは、XenServerのアップデートのほか、利用可能な新しいバージョンのXenServerおよびXenCenterも通知します。CRストリームの新しいXenServerリリースの中には、CRストリームのXenServerの以前のバージョンにアップデートとして適用できるものがあります。ただし、新しいリリースの多くはアップグレードプロセスでのみ利用可能です。XenServerのアップグレードについて詳しくは、「サーバーのアップグレード」を参照してください。XenCenterを新しいバージョンにアップデートするには、「XenCenterのアップデート」を参照してください。サプリメンタルパックのインストールについて詳しくは、「サプリメンタルパックのインストール」を参照してください。

XenCenterでは、 [アップデート] タブに一覧表示されたアップデートをクリアすることもできます。アップデートをクリアすると、そのアップデートは一覧に表示されません。一覧から不要なアップデートを選択し、 [クリア][選択項目のクリア] の順にクリックします。すべてのアップデートをクリアするには、 [すべてクリア] をクリックします。以前にクリアしたアップデートを表示するには、 [クリアしたアップデートの復元] をクリックします。

アップデートを行う前

サーバーにアップデートを適用する前に、以下の内容を確認してください。

  1. 各アップデートに付属のリリースノートの内容を確認することを強くお勧めします。
  2. ほかの保守作業と同様に、データのバックアップを作成しておきます。バックアップ方法については、 XenServer管理者ガイド を参照してください。
  3. アップデートをインストールする前に、すべてのサーバーを再起動して、仮想マシンが正しく起動するかどうか、ストレージに正しくアクセスできるかどうかなど、各サーバーの設定を確認してください。一部の設定変更は再起動するまで適用されないため、正しく再起動することを確認しておくと、予期しない問題によるアップデートの失敗を回避できます。
  4. サーバーのプールを新しいバージョンにアップグレードしている場合は、プールマスターから始めてプール内の各サーバーをアップグレードして、そのプールが正しく動作することを確認した 後で Hotfixやアップデートを適用してください。
  5. プール内のすべてのサーバーを短期間でアップデートしてください。アップデート済みのサーバーとそうでないサーバーを同一プール内で混在運用することはサポートされません。このため、アップデート済みのサーバーとそうでないサーバーが同時に動作する時間が最小になるようにアップデートのスケジュールを決定する必要があります。
  6. 必ずプールマスターを最初にアップデートし、残りのサーバーを順次アップデートします。
  7. プールのすべてのサーバーをアップデートした後、必要なドライバーディスクをアップデートしてからサーバーを再起動してください。

利用可能なアップデートを表示する

[通知] ビューの [アップデート] セクションでは、すべての接続されたサーバーおよびプールで利用できるアップデートが一覧表示されます。

注:

  • XenCenterのデフォルトでは、XenServerおよびXenCenterのアップデートが定期的にチェックされます。アップデートを必要に応じてチェックするには、 [更新] をクリックします。
  • アップデートの自動チェックを無効にしているため、 [アップデート] タブでアップデートが見つからない場合、[アップデート]タブにメッセージが表示されます。アップデートを手動で確認するには、 [アップデートのチェック] をクリックします。

[表示] ドロップダウンリストから、アップデートの一覧を [アップデートごと] で表示するか、 [サーバーごと] で表示するかを選択できます。

[アップデートごと] を選択すると、XenCenterにアップデート一覧が表示され、 サーバー/プール または 日付 の順に並べ替えることができます。

  • Cumulative Updateと新しいリリースは、この一覧の一番上に表示されます。すべての新しいリリースがアップデートとして適用できるわけではありません。
  • この情報を.csvファイルとしてエクスポートするには、 [すべてをエクスポート] をクリックします。.csvファイルには、アップデート名、アップデートの説明、このアップデートが適用されるサーバー、アップデートの日付、アップデートをダウンロードできるWebページへのリンクが含まれています。
  • アップデートをサーバーに適用するには、対象アップデートの [操作] ドロップダウンリストで [ダウンロードしてインストール] を選択します。これにより、アップデートファイルが抽出され、 [アップデートのインストール] ウィザードの [サーバーの選択] ページが開いて対象のサーバーが表示されます。詳しくは、次のセクションの「プールの自動アップデート」を参照してください。
  • アップデートのリリースノートをWebブラウザーで開くには、 [操作] ドロップダウンリストで [Webページを開く] を選択します。

アップデート一覧を [サーバーごと] で表示すると、XenCenterはXenCenterに接続されたサーバーの一覧を表示します。この一覧は、サーバーに適用可能なアップデートとサーバーにインストール済みのアップデートの両方を表示します。

  • この情報を.csvファイルとしてエクスポートするには、 [すべてをエクスポート] をクリックします。.csvファイルには、サーバーが含まれる プールサーバー 名、インストール済みXenServerの 状態 、サーバーのアップデートの 状態 、サーバーに 必要なアップデート 、サーバーで インストール済みアップデート の情報が含まれています。
  • このアップデートを適用するには、 [アップデートのインストール] をクリックします。 [アップデートのインストール] ウィザードの [アップデートの選択] ページに利用可能なアップデートが一覧表示されます。詳しくは、次のセクションの「プールの自動アップデート」を参照してください。

プールの自動アップデート

XenCenterでは、サーバーを最新状態にするために必要な自動アップデートを適用できます。これらのアップデートを、1つ以上のプールに適用できます。自動アップデートを使用する場合、XenCenterは選択したプールまたはスタンドアロンサーバーを最新状態にするために必要な最小限のアップデートセットを適用します。XenCenterは、このプールまたはスタンドアロンサーバーを最新状態にするために必要な再起動回数を最小限にします。可能であれば、再起動を一度のみにします。詳しくは 自動アップデートの適用 を参照してください。

サーバーへのアップデートの適用

XenCenterのアップデートインストールメカニズムでは、CitrixサポートWebサイトからアップデートをダウンロードして抽出し、 アップデートのインストール ウィザードを使用して複数のサーバーおよびプールに同時にアップデートを適用できます。インストールプロセス中に アップデートのインストール ウィザードによってインストール先サーバーの仮想マシンが自動的に移行され、サーバーが保守モードに切り替わります。アップデートのインストール後、サーバーが必要に応じて再起動され、元の仮想マシンがそのサーバー上に戻されます。アップデートの事前チェック時に実行された問題解決処理(高可用性の無効化など)も、すべて復元されます。

以下のセクションでは、 アップデートのインストール ウィザードを使用してアップデートを抽出し、適用する手順について説明します。CitrixサポートWebサイトからダウンロード済みのアップデートを適用する場合は、「ダウンロード済みのアップデートのインストール」セクションを参照してださい。

  1. [アップデートのインストール] ウィザードを開きます。次のいずれかの方法でウィザードを開くことができます。
    • XenCenterで、 [ツール][アップデートのインストール] の順に選択します。手順2に進みます。
    • XenCenterのナビゲーションペインで、 [通知][アップデート] の順にクリックします。リリース済みアップデートの一覧が表示されます。
      • [アップデートごと] の表示から必要なアップデートを選択し、 [操作] ドロップダウンリストで [ダウンロードしてインストール] をクリックします。これにより、アップデートファイルが抽出され、 [アップデートのインストール] ウィザードの [サーバーの選択] ページが開いて対象のサーバーが表示されます。手順4に進みます。
      • [サーバーごと] の表示で、 [アップデートのインストール] をクリックします。 [アップデートのインストール] ウィザードの [アップデートの選択] ページに利用可能なアップデートが一覧表示されます。手順3に進みます。
  2. [はじめに] ページの注意事項を確認して、 [次へ] を選択して続行します。
  3. インストールするアップデートを選択し、 [次へ] をクリックして続行します。
  4. アップデートをインストールするサーバーを選択し、 [次へ] をクリックして続行します。これによってアップデートがダウンロードされ、プールのデフォルトのストレージリポジトリにアップロードされます。
  5. [アップロード] ページにはアップロード状況が表示されます。

    注: プールのデフォルトのストレージリポジトリが共有されていない、または十分な領域がない場合は、XenCenterにより十分な領域がある別の共有ストレージリポジトリにアップデートがアップロードされます。十分な領域があるストレージリポジトリがない場合は、各サーバーのローカルストレージにアップデートがアップロードされます。

  6. アップデートのインストール ウィザードにより、サーバー上に利用できる領域があるかを含む数々のアップデート事前チェックが実行され、選択したサーバーにアップデートを適用できるかが検証されて、結果が表示されます。このウィザードによって、アップデート後にサーバーの再起動が必要かどうかもチェックされ、結果が表示されます。また、[アップデートのインストール]ウィザードは、アップデートに使用できるライブパッチがあるか、ライブパッチをサーバーに適用できるかをチェックします。ライブパッチについて詳しくは、「XenServerのライブパッチ」を参照してください。
  7. アップデート事前チェックにより問題が見つかった場合は、画面上に表示される解決処置に従ってください。 [すべて解決] をクリックすると、XenCenterにより問題の解決が試行されます。問題を解決したら、 [次へ] をクリックします。

  8. [アップデートモード] を選択します。画面の説明を参照して、アップデートモードを選択してください。サーバーに正常に適用できるライブパッチがアップデートに含まれている場合、 [アップデートモード] ページに [必要な操作はありません] と表示されます。

    注: この段階で [キャンセル] をクリックすると、 アップデートのインストール ウィザードでの変更内容が元に戻り、アップデートファイルがサーバーから削除されます。

  9. [アップデートのインストール] をクリックすると、インストールが開始されます。 アップデートのインストールウィザードにはアップデートの進行状況が表示され、プール内の各サーバーをアップデートする間にXenCenterが実行する主な操作が表示されます。
  10. アップデートが適用されたら、 [完了] をクリックしてウィザードを終了します。
  11. アップデート後のタスクを自分で行うオプション選択した場合は、必要なタスクをここで行います。

ダウンロード済みのアップデートのインストール

XenCenterでは、既にダウンロード済みのアップデートをインストールできます。アップデートファイルは、CitrixサポートWebサイトでzipファイルとして提供されます。

注: XenServerのアップデートはzipファイルとして公開されます。zipファイルをコンピューターの任意の場所にダウンロードし、アップデートをインストールする前に.isoファイルを抽出します。

  1. XenCenterで、 [ツール] メニューの [アップデートのインストール] を選択します。
  2. [はじめに] ページの注意事項を確認して、 [次へ] をクリックします。
  3. [アップデートの選択] ページで、 [参照] をクリックしてアップデートファイル(.iso)を見つけ、 [開く] をクリックします。 [次へ] をクリックして続行します。
  4. アップデートするプールとサーバーを選択します。アップデートを適用できないプールまたはサーバーは淡色表示され、選択できません。 [次へ] をクリックして続行します。
  5. サーバーへのアップデートの適用」セクションの手順3〜9を実行し、アップデートのインストール処理を完了します。