サーバーのアップグレード

XenServerの [プールのローリングアップグレード] ウィザードを使用すると、スタンドアロンサーバーおよびリソースプール内の各サーバーを新しいバージョンにアップグレードできます。

[プールのローリングアップグレード]ウィザードでは、アップグレードパスが自動的に構成され、アップグレード手順が順番に表示されます。リソースプールでは、プールマスターが最初にアップグレードされ、ほかのサーバーが順番にアップグレードされます。アップグレードの前に、ウィザードによりいくつかの事前チェックが実行されます。これにより、高可用性やワークロードバランスなどのプールレベルの機能が一時的に無効になっており、個々のサーバーでアップグレードの準備が完了しているかどうか(各ホストのDVD/CDドライブが空かどうかなど)が確認されます。ローリングアップグレードでは、プール内のサーバーが1台ずつオフラインになり、アップグレードがインストールされます。そのサーバー上で実行中の仮想マシンは、自動的にほかのサーバー上に移行されます。

このウィザードでは、アップグレードモードとして [手動モード] または [自動モード] を選択できます。

  • 手動モードでは、各サーバー上でXenServerインストーラーを順次手作業で実行して、サーバーのシリアルコンソールに表示されるメッセージに従ってアップグレードします。アップグレードが開始されると、アップグレード対象の各サーバーについて、XenServerインストールメディアの挿入またはPXEブートサーバーの指定を確認するメッセージがXenCenterに表示されます。
  • 自動モードでは、HTTP、NFS、またはFTPサーバー上のインストールファイルにより、プール内のすべてのサーバーが自動的にアップグレードされます。XenServerインストールメディアを挿入したり、サーバーを再起動したり、各サーバーのシリアルコンソールに表示されるメッセージに従って操作したりする必要はありません。この方法では、XenServerインストールメディアの内容をHTTP、NFS、またはFTPサーバー上にコピーします。

[プールのローリングアップグレード] ウィザードでは、スタンドアロン サーバー (リソースプールに属していない サーバー )をアップグレードすることもできます。

重要:アップグレードを行う前に

リソースプールの サーバー のアップグレードは、慎重に計画する必要があります。以下の点に注意してください。

  • XenCenterの最新バージョンをダウンロードしてインストールします。たとえば、ホストをXenServer 6.5からXenServer 7.0,にアップグレードすると、XenServer 7.0でXenCenterを使用する必要があります。以前のバージョンのXenCenterを使用した新しいバージョンのXenServerへのアップグレードはサポートされていません。
  • アップグレード対象のサーバー上で実行されている仮想マシンは、同じまたはより新しいバージョンのXenServerが動作するサーバー(バージョン7.0から7.0、バージョン6.5から7.0など)にのみ移行可能です。アップグレード済みのサーバーから、アップグレード前のXenServerを実行しているサーバーに仮想マシンを移行することはできません(7.0から7.0に移行するなど)。仮想マシンを移行するための容量がサーバーにあることを確認してください。
  • Citrixでは、混在モード(XenServerの複数のバージョンが共存する状態)のプールを必要以上に継続運用することは極力避けるよう、強くお勧めします。ローリングアップグレード中のプールは、パフォーマンスが低下します。
  • アップグレードの間、一部の制御機能は使用できなくなります。仮想マシンは通常どおり動作を続けますが、移行を除く主な仮想マシン操作(シャットダウン、コピー、エクスポートなど)を実行することは避けてください。特に、仮想ディスクの追加、削除、またはサイズ変更などのストレージ関連の操作を行うと、予期せぬ問題が発生することがあります。
  • ウィザードでは、常にプールマスターが最初にアップグレードされます。また、アップグレード時に、XenCenterでプールマスターを保守モードに切り替えないでください。プールマスターが保守モードになると、新しいプールマスターが選出されてしまいます。
  • xe CLIコマンド pool-dump-database (『 XenServer管理者ガイド 』を参照)を使用して、アップグレード前のプールをバックアップしてください。これにより、仮想マシンデータを失うことなく、ローリングアップグレードを中断して元の状態に戻すことも可能になります。アップグレード済みのサーバーからアップグレード前のサーバーに仮想マシンを移行することはできないため、何らかの理由でローリングアップグレードを元に戻す必要が生じた場合、仮想マシンのシャットダウンが必要になることがあります。
  • 各サーバーで、アップグレードに必要なメモリが使用可能であることを確認してください。アップグレードの間、不要な仮想マシンをすべて一時停止状態にしておくことをお勧めします。
  • [プールのローリングアップグレード] ウィザードでは、アップグレード前に以下の項目がチェックされますが、自分で確認することもできます。
    • プール内の各仮想マシンのCD/DVDドライブを空にする。方法については、『 XenServerインストールガイド 』を参照してください。
    • 高可用性を無効にする
    • WLBの無効化

プールのローリングアップグレードウィザードでXenServerをアップグレードするには

  1. [プールのローリングアップグレード]ウィザードを開きます。これを行うには、[ツール]メニューの[プールのローリングアップグレード]を選択します。
  2. [はじめに]ページの注意事項を確認して、 [次へ] をクリックします。
  3. アップグレードするリソースプールまたは スタンドアロン サーバー を選択して、 [次へ] をクリックします。
  4. アップグレードモードを選択します。HTTP、NFS、またはFTPサーバー上のインストールファイルを使った自動アップグレードを行うか、CD/DVDドライブのインストールメディアまたはPXEブートサーバーを使った手動アップグレードを行うかにより、 [自動モード] または [手動モード] を選択できます。

    注: 手動モード では、各サーバー上でXenServerインストーラーを順次実行して、サーバーのシリアルコンソールに表示されるメッセージに従ってアップグレードします。アップグレードが開始されると、アップグレード対象の各サーバーについて、XenServerインストールメディアの挿入またはPXEブートサーバーの指定を確認するメッセージがXenCenterに表示されます。

    アップグレードモードを選択したら、 [事前チェックの実行] をクリックします。

  5. アップグレード事前チェックにより問題が見つかった場合は、画面上に表示される解決処置に従ってください。 [すべて解決] をクリックすると、XenCenterにより問題の解決が試行されます。 問題を解決したら、 [次へ] をクリックします。
  6. XenServerインストールメディアを用意します。
    • [自動モード] を選択した場合は、ネットワーク上のインストールメディアに接続するための情報を入力します。ネットワークインストールファイルの場所として [HTTP][NFS] または [FTP] を選択して、パス、ユーザー名、およびパスワードを入力します。
    • [手動モード] を選択した場合は、表示されるアップグレードプランおよび手順を確認します。

    [アップグレードの開始] をクリックして、アップグレードを開始します。

  7. アップグレードを開始すると、各サーバーのアップグレードに必要な手順がウィザードに表示されます。この手順に従って、プールのすべてのサーバーをアップグレードします。
  8. アップグレードが完了すると、ウィザードにその結果が表示されます。 [完了] をクリックしてウィザードを終了します。