仮想マシンとテンプレートについて

仮想マシン(VM:Virtual Machine)とは、物理コンピューター上で実行され、物理コンピューターと同じように振る舞うソフトウェアコンテナ(「ゲスト」と呼ばれることもあります)を指します。仮想マシンは、オペレーティングシステム、CPU、メモリ(RAM)、ネットワークリソース、およびアプリケーションソフトウェアにより構成されます。

テンプレートは、ファイルにカプセル化された仮想マシンを指します。テンプレートを使用すると、新しい仮想マシンを高速に配備できます。各テンプレートには、特定のゲストオペレーティングシステムで新しい仮想マシンを作成するために必要なインストールメタデータと、最適なストレージ、CPU、メモリ、および仮想ネットワークの設定が含まれています。

XenCenterでは、いくつかの方法で仮想マシンを作成できます。

  • [新規VM]ウィザード を使用する。このウィザードでは、テンプレートまたはスナップショットから仮想マシンを作成する手順が順に示されます。これには、オペレーティングシステム、CPU、ストレージ、ネットワーク、およびほかのパラメーターの設定が含まれます。
  • カスタムの仮想マシンテンプレートを使用する。このテンプレートには必要なパラメーター設定がすべて含まれているため、[新規VM] ウィザードを使用せずに仮想マシンを作成できます。これを行うには、XenCenterでカスタムテンプレートを右クリックして、[テンプレートからの高速VM] を選択します。この方法は、管理者の介在が不要なため、同じ仮想マシンを大量に作成するときに便利です。
  • 既存の仮想マシンを コピー (クローン)する。
  • 事前にエクスポートしておいた仮想マシンを インポート する。

XenServer Tools

XenServer環境での仮想マシンには、完全に仮想化(HVM)されたものと 準仮想化 されたものの2種類があります。

  • HVM( Hardware Virtual Machine または Hardware-assisted Virtualization )モードの仮想マシンは完全に仮想化され、ゲストオペレーティングシステムの設定を変更しなくても、仮想化に対応したハードウェアの本来のプロセッサ速度に近い速度で実行できます。

    HVM Linux仮想マシンでは、最新プロセッサのx86仮想コンテナ技術により良好なパフォーマンスが得られます。ただし、これらの仮想マシンでのネットワークアクセスおよびストレージアクセスは、カーネルに組み込まれたドライバーによりPVモードで行われます。既存のLinux仮想マシンをHVMモード用にアップグレードする方法については、『 XenServer仮想マシンユーザーガイド 』の「Linuxカーネルおよびゲストユーティリティのアップグレード」を参照してください。

  • 準仮想化(非HVM)モードでは、ゲストオペレーティングシステムが仮想化環境での実行用に調整および最適化されるため、処理速度がプロセッサの性能に影響されません。その結果、パフォーマンスが向上し、優れた柔軟性が得られます。

    サポートされているゲストオペレーティングシステムについて詳しくは、『 XenServer仮想マシンユーザーガイド 』を参照してください。

Windows仮想マシンおよびLinux仮想マシンにI/Oドライバー(準仮想化ドライバーまたはPVドライバーともいいます)をインストールして、ディスクとネットワークのパフォーマンスを向上させることができます。これらのドライバーはすべての仮想マシンにインストールする必要があります。XenServer 7.0からは、Windows Updateメカニズムを使用してI/Oドライバーをインストールおよびアップデートすることができます。インストールを容易にするため、I/Oドライバーと管理エージェントが組み合わされ、XenServer Tools として提供されています。詳しくは、「XenServer Toolsのインストール」を参照してください。仮想マシンの移行やパフォーマンスの履歴データ追跡などのXenServer機能は、XenServer Toolsがインストールされた仮想マシンでしか使用できません。

テンプレートの使用

XenServerには多くのテンプレートが付属しており、新しい仮想マシンにさまざまなゲストオペレーティングシステムをインストールするために必要なすべての構成が設定されています。適切なゲストオペレーティングシステム、メモリ、CPU、ストレージ、およびネットワーク設定を使用して独自のカスタムテンプレートを作成して、それを使用して新しい仮想マシンを作成することもできます。このリリースでサポートされるWindowsおよびLinuxのテンプレート/オペレーティングシステムの一覧、および仮想マシンへのインストール方法の詳細については、『 XenServer仮想マシンユーザーガイド 』を参照してください。

XenServerの付属のテンプレートおよびカスタムのテンプレートは、XenCenterの リソース ペインに表示されます。

  • XenServerテンプレートアイコン XenServerテンプレート
  • カスタムテンプレートアイコン カスタムテンプレート

リソースペインでは、XenServerの付属のテンプレートおよびカスタムのテンプレートを非表示にすることができます。

  • XenCenterのナビゲーションペインで [インフラストラクチャ] を選択します。

    リソースペインに管理されたリソースがツリー表示されます。

  • 標準XenServer仮想マシンテンプレートを表示するには、[表示] メニューの [XenServerテンプレート] を選択します。標準テンプレートを非表示にするには、このコマンドを選択解除します。
  • カスタムの仮想マシンテンプレートを表示するには、[表示] メニューの [カスタムテンプレート] を選択します。カスタムテンプレートを非表示にするには、このコマンドを選択解除します。

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