XenServerのネットワークについて

管理対象のサーバーには、1つ以上のネットワークが設定されます。XenServerのネットワークは、外部インターフェイスに(VLANタグ付きまたはVLANタグなしで)接続したり、特定のサーバーやリソースプール内部のみを接続したりする仮想イーサネットスイッチです。

XenServerを物理サーバーにインストールするときに、そのサーバーの物理NICごとにネットワークが作成されます。これらのネットワークは、仮想マシン上の仮想ネットワークインターフェイス(VIF)と、ホストサーバー上のネットワークインターフェイスカード(NIC)に関連付けられた物理ネットワークインターフェイス(PIF)との間のブリッジとして機能します。

サーバーをリソースプールに移動すると、これらのデフォルトネットワークがマージされ、同じデバイス名を持つすべての物理NICが同じネットワークに接続されるようになります。通常、内部ネットワークを作成する、既存のNICを使用して新しいVLANを設定する、またはNICボンディングを作成するときにのみ、新しいネットワークを追加します。各サーバーでは、最大16のネットワーク(または最大8組のボンディングしたネットワークインターフェイス)を設定できます。

ジャンボフレームは、ストレージトラフィックのパフォーマンスを最適化するために使用される機能です。ジャンボフレームを使用するには、XenCenterの [新規ネットワーク] ウィザードや既存のネットワークの [プロパティ] ダイアログボックスで、MTU(Maximum Transmission Unit)を設定します。設定可能なMTU値は、1500〜9216です。

ネットワークの種類

XenCenterで新規ネットワークを作成する場合、4種類の物理(サーバー)ネットワークから選択できます。

単一サーバーのプライベートネットワーク

物理ネットワークインターフェイスに関連付けられない内部ネットワークです。この種類のネットワークでは、そのサーバー上の仮想マシン間の接続が提供され、外部には接続できません。

サーバー間のプライベートネットワーク

リソースプールレベルのプライベートネットワークです。この種類のネットワークでは、そのリソースプール内の仮想マシン間の接続が提供され、外部には接続できません。サーバー間のプライベートネットワークは、単一サーバーのプライベートネットワークの独立性と、リソースプール全体での接続性を兼ね備えています。このネットワークでは、XenMotionによるライブマイグレーションや仮想マシンのワークロードバランス(WLB)などのアジリティ機能も使用できます。VLANでも同様の機能が提供されますが、サーバー間のプライベートネットワークでGRE(Generic Routing Encapsulation)IPトンネリングプロトコルを使用すると、物理スイッチファブリックを設定しなくても、ネットワークを隔離させることができます。サーバー間のプライベートネットワークを作成するには、以下の条件を満たす必要があります:

  • リソースプール内のすべてのサーバーで、ネットワークにOpen vSwitchが使用されている。
  • vSwitch接続に必要な初期化および構成タスク(これらのタスクはXenCenterを使用せずに行う必要があります)を行うvSwitchコントローラがリソースプールに設定されている。

外部ネットワーク

物理ネットワークインターフェイスに関連付けられ、仮想マシンと外部ネットワークとのブリッジとして機能するネットワークです。この種類のネットワークにより、仮想マシンがサーバーの物理ネットワークインターフェイスカード経由で外部リソースに接続できるようになります。

ボンディングしたネットワーク

複数のネットワークインターフェイスカードを「束ね」て単一の高性能チャネルを形成するネットワークで、仮想マシンと外部ネットワーク間の接続が提供されます。以下の3つのボンディングモードがサポートされています:

  • アクティブ/アクティブモード: このモードでは、ボンディングされたNIC間でトラフィックが分散されます。ボンディング内の一方のNICに障害が発生した場合、ホストサーバーのネットワークトラフィックは自動的に他方のNIC経由で転送されます。このモードにより、ボンディングされた物理NICによる仮想マシントラフィックの負荷分散が提供されます。
  • アクティブ/パッシブ(Active-Backup)モード: このモードでは、ボンディングされたNICのうち一方のみがアクティブになります。非アクティブなNICが使用されるのは、アクティブなNICに障害が発生した場合のみです。このモードにより、ホットスタンバイによる冗長化が提供されます。
  • LACP(Link Aggregation Control Protocol)モード: このモードでは、ボンディングされたNIC間でトラフィックが分散されるアクティブ/アクティブボンディングが提供されます。Linuxブリッジ環境でのアクティブ/アクティブボンディングとは異なり、LACPボンディングではすべての種類のトラフィック負荷が分散されます。このモードには、2つのオプションがあります:
    • LACP - 送信元のMACアドレスによる負荷分散: このモードでは、送信元の仮想マシンのMACアドレスに基づいてトラフィックの送信NICが選択されます。同一ホスト上でいくつかの仮想マシンが動作する環境では、このオプションによるトラフィック分散を使用します。VIFの数がNICよりも少ない場合、このハッシュアルゴリズムは適していません。トラフィックを複数のNICに分散できないため、適切な負荷分散は提供されません。
    • LACP - 送信元/送信先のポートとIPによる負荷分散: このモードでは、送信元のIPアドレスとポート番号、および送信先のIPアドレスとポート番号に基づいてトラフィックがNIC間で分散されます。このオプションは、VIFの数がNICよりも少ない環境で仮想マシンからのトラフィック負荷を分散させる場合に適しています。たとえば、3つのNICによるボンディングを単一の仮想マシンだけで使用する場合はこのオプションを使用します。

  • XenCenterでLACPボンディングのオプションを表示したりLACPボンディングを作成したりするには、ネットワークスタックとしてvSwitchを設定する必要があります。また、IEEE 802.3ad標準をサポートするスイッチを使用する必要があります。
  • アクティブ/アクティブモードおよびアクティブ/パッシブモードのボンディングは、vSwitchおよびLinuxブリッジの両方で使用できます。
  • ネットワークスタックとしてvSwitchを使用する場合は、最大で4つのNICを使用してボンディングを作成できます。Linuxブリッジネットワークスタックの場合、ボンディングを構成できるNICは2つまでです。

XenServerにおけるNICボンディングのサポートについて詳しくは、「ネットワーク構成」を参照してください。

XenServerのネットワークについて

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