XenCenter

GPU

注:

XenCenter 2023.xxは現在プレビュー段階にあり、実稼働環境でのサポートはされていません。これ以降に記載する実稼働環境でのサポートは、XenCenter 2023.xxおよびXenServer 8がプレビューステータスから一般提供に移行したときに初めて適用されることに注意してください。

XenServer 8およびCitrix Hypervisor 8.2 CU1の非実稼働環境は、XenCenter 2023.xxを使用して管理できます。これに対し、Citrix Hypervisor 8.2 CU1実稼働環境を管理する場合は、XenCenter 8.2.7を使用できます。詳しくは、XenCenter 8.2.7 documentationを参照してください。

XenCenter 8.2.7とXenCenter 2023.xxは同じシステムにインストールできます。XenCenter 2023.xxをインストールしても、XenCenter 8.2.7のインストールは上書きされません。

XenCenterでは、仮想マシンを作成する間に専用グラフィック処理装置(GPU)または仮想GPUを新しい仮想マシンに割り当てることができます。この機能により、GPUの処理能力を仮想マシンで利用できるため、高度な3Dグラフィックアプリケーションのサポートが向上します。これには、CAD/CAM、GIS、および医療用イメージングアプリケーションなどが含まれます。

詳しくは、「グラフィックの構成」を参照してください。

XenServerでは、追加のハードウェアを必要としないグラフィックアクセラレーションソリューションであるIntelの仮想GPUがサポートされます。一部のプロセッサに埋め込まれたIntel Iris Pro機能、および仮想マシン内にインストールされている標準のIntel GPUドライバーが使用されます。GPU機能を使用できるチップセットがマザーボードに備わっている必要があります(Xeon E3 v4 CPUの場合はC226、Xeon v5 CPUの場合はC236など)。サポートされるプロセッサについて詳しくは、XenServer ハードウェア互換性一覧を参照してください。

次の表は、ゲスト用にサポートされているGPUパススルー、共有GPU(vGPU)、複数の共有GPU(vGPU)の一覧です:

注:

Citrix Hypervisor 8.0以前のリリースでは、仮想マシンに追加できるvGPUは1つのみです。Citrix Hypervisor 8.1以降は、NVIDIA GPUがこの機能をサポートし、vGPUが同じタイプである場合、複数のvGPUを仮想マシンに追加できます。

  Windows VMに対するGPUパススルー Linux VMに対するGPUパススルー Windows仮想マシンの共有GPU(vGPU) Linux VMに対する共有GPU(vGPU) Windows VMに対する複数の共有GPU(vGPU) Linux VMに対する複数の共有GPU(vGPU)
AMD はい          
Intel はい   はい(廃止済み)      
NVIDIA はい はい はい はい はい はい

使用するグラフィックカードによっては、ベンダーのサブスクリプションまたはライセンスが必要な場合があります。

[追加]をクリックすると、[GPUの種類]の一覧には、使用可能なGPU、サポートされる仮想GPUの種類、解像度、および各仮想GPUで許可される最大ディスプレイ数が表示されます。一覧からGPUまたは仮想GPUの種類を選択して、仮想マシンにGPUまたは仮想GPUを追加します。

また、仮想GPU機能を使用している場合は、[GPU全体のパススルー]を選択して仮想マシンでGPUのすべての処理能力を使用できるようにします。GPUや仮想GPUの選択は、後で必要に応じて変更できます。詳しくは、「仮想マシンプロパティの変更」を参照してください。

注:

  • GPUパススルーおよびグラフィック仮想化は、XenServer Premium Editionユーザーのみが利用できます。詳しくは、「XenServerライセンスについて」を参照してください。
  • Linux仮想マシンに対してNVIDIA GPUパススルーを使用するためのライセンス制限はありません。
  • GPUをLinux仮想マシンに割り当てる場合、[GPUの種類] の一覧にホストまたはプール上の使用可能なすべてのGPUの種類が表示されます。ただし、Linux仮想マシンでサポートされるのはNVIDIA GPUパススルーだけです。

Intel GPUパススルーの有効化

XenServerでは、Intel統合GPUデバイスを使ったWindows仮想マシンに対するGPUパススルー機能をサポートします。これはHaswell(Xeon E3-12xx v3)またはIntel統合GPUデバイスを含みグラフィック可能なチップセットがある新しいCPUでサポートされます。サポートされるハードウェアについて詳しくは、XenServer ハードウェア互換性一覧を参照してください。

Intelサーバー上のIntel GPUを使用する場合、XenServerサーバーのコントロールドメイン(dom0)が、統合されたGPUデバイスにアクセスします。このような場合、GPUではパススルーが無効になります。IntelサーバーでIntel GPUパススルー機能を使用するには、GPUを仮想マシンにパススルーする前にdom0およびGPU間の接続を無効にする必要があります。

接続を無効にするには:

  1. リソースペインでXenSerevrホストを選択します。
  2. [全般]タブで[プロパティ]をクリックして、左ペインで[GPU]タブをクリックします。
  3. [統合されたGPUパススルー] で、[このサーバーは統合されたGPUを使用しません]をクリックします。

    この設定により、dom0とIntel統合GPUデバイスとの間の接続を無効にします。

  4. [OK] をクリックします。
  5. XenServerサーバーを再起動して、変更を適用します。

    新しい仮想マシンを作成する間、GPUの種類の一覧にIntel GPUが表示されるようになりました。また、仮想マシンの[プロパティ]タブにも表示されます。

注:

dom0とGPU間の接続を無効にした後はXenServerホストの外部コンソール出力(たとえば、VGA、HDMI、DP)は利用できません。

GPU

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