詳細設定

[詳細] ページでは、主に自動モードで動作するワークロードバランスで推奨項目をどのように自動適用するかを設定します。

重要:

ワークロードバランスをしばらく使用して意図したとおりに推奨項目が生成されない場合、Citrixは、パフォーマンスしきい値の設定を再評価することを強くお勧めします。方法については、「ワークロードバランス 」を参照してください。運用環境に合ったしきい値を設定することで、より適切な最適化推奨項目が作成されるようになります。

概要:推奨項目の自動適用の積極度

自動モードで実行している場合、最適化と統合の推奨頻度、およびそれらが自動的に適用される頻度は、以下を含む複数の要因の結果です。

  • 移行後の仮想マシンを次の推奨項目に含めるまでの時間(VM移行間隔)
  • 推奨項目を自動的に適用するまでの作成回数(推奨項目の回数)
  • 推奨項目を自動適用するときの最低重要度レベル(最適化の重要度)
  • 推奨項目を自動適用するときの推奨項目の一貫性レベル(移動する仮想マシンや移動先サーバーとして同じものが推奨されるかどうか)

VM移行間隔

ワークロードバランスにより仮想マシンを移動した後で、その仮想マシンを含んだ新しい最適化推奨項目を生成するまでの時間を分単位で指定できます。

仮想マシンの移行間隔は、人為的な操作(一時的な高負荷時など)が原因で推奨項目が生成されるのを防ぐために設定します。

ワークロードバランスの自動処理機能を有効にした場合は、仮想マシンの移行間隔を特に慎重に決定する必要があります。継続的および反復的に負荷が増加する環境で頻度を増やす(小さい値を設定する)と、多くの推奨項目が生成され、仮想マシンの再配置が頻繁に発生します。

注: この設定は、前回と同じサーバーを仮想マシンの起動または再開先サーバー、および保守モードの推奨項目に含むかどうかの決定には影響しません。

推奨項目の回数

ワークロードバランスでは、そのリソースプールで推奨項目の生成が必要かどうかが2分ごとにチェックされます。ワークロードバランスの自動処理機能では、推奨項目をいくつ生成したら自動的に適用するかを指定できます。これを行うには、[推奨項目の回数]を設定します。[推奨項目の回数]と[最適化の積極度]の設定により、推奨項目をどのように自動適用するかを微調整できます。

上記の「概要」で説明したように、ワークロードバランスでは、推奨項目の類似性に基づいてその推奨項目が必要かどうか、および仮想マシンの移行先サーバーのパフォーマンスが長時間安定しているかどうか(仮想マシンの再移行が発生しないように)が決定されます。[推奨項目の回数]では、推奨項目を自動適用するまでの作成回数を指定します。同じ推奨項目の生成がこの回数に達すると、その推奨項目が自動的に適用されます。

この設定は、以下のように使用されます。

  1. ワークロードバランスは、最適化の積極度設定で示されているように、一貫性要件を満たす推奨項目を生成するたびに、[推奨項目の回数]を増やします。一貫性要件を満たさない推奨項目が生成されると、(「ワークロードバランス」で説明されている要因によっては)推奨項目の回数が0にリセットされます。
  2. 一貫性要件を満たす推奨項目の生成数(連続推奨数)が[推奨項目の回数]の値に達すると、その推奨項目が自動的に適用されます。

この設定を変更する場合は、その環境に最適な値を決定する必要があります。以下のシナリオを検討してください。

  • サーバーの負荷およびアクティビティが極端に急増する環境では、[推奨項目の回数]の値を大きくします。推奨項目の生成が必要かどうかは、2分ごとにチェックされます。推奨化項目を適用するまでの作成回数として3を設定すると、6分後に推奨項目が自動適用されます。
  • サーバーの負荷およびアクティビティが段階的に増加する環境では、[推奨項目の回数]の値を小さくします。

推奨項目を適用すると仮想マシンの再配置処理が発生し、システムリソースに負担がかかってパフォーマンスが影響を受けます。[推奨項目の回数]の値を大きくすると、推奨項目が自動適用されるまでに、同様の推奨項目が多く生成されることになります。つまり、より慎重で一貫した推奨項目だけが適用され、仮想マシンが不適切に移行される可能性が低くなります。デフォルトでは、このような値が設定されています。

この値の変更は運用環境への影響が大きいため、CitrixはCitrixのサポート担当者からの指示がない限り、上記のオプションを変更しないことをお勧めします。変更する場合は、ワークロードバランスの動作について詳細にテストしてください。

最適化の重要度

すべての最適化推奨項目には、その推奨項目がどれだけ大切であるかを示す重要度レベル(最重要、高、中、低)が設定されます。この重要度レベルは、パフォーマンスしきい値や重要度などの設定と、ワークロードで使用可能なリソース、およびリソース使用履歴データに基づいて決定されます。

ワークロードバランスの推奨項目が自動的に適用されるように設定した場合、指定した最低重要度レベルを満たす推奨項目だけが適用されます。

最適化の積極度

自動モードで動作するワークロードバランスでは、一時的または異常な負荷の増加により仮想マシンの移行が行われないように、推奨項目の一貫性を判断するためのいくつかの基準が使用されます。自動モードでは、最初に生成された推奨項目は自動適用されません。サーバーや仮想マシンでその動作が継続的に発生することが検出されるまで、自動適用は行われません。つまり、同じサーバーや仮想マシンが原因で推奨項目が生成される場合、その推奨項目は一貫していると判断されます。

ワークロードバランスでは、一貫性を判断するための条件と、同じ推奨項目をいくつ生成したか( 連続推奨数 )により、その環境の動作の一貫性が決定されます。一貫性をどれだけ厳密に評価するかを制御するには、 [最適化の積極度] を設定します。

Citrixはこの [最適化の積極度] 設定を主にデモ用として設計しましたが、このオプションにより運用環境の安定性を制御することができます。デフォルトでは、積極度が低く設定されています。積極度を高くすると、推奨項目の類似性を評価するときの厳密度が低くなり、運用環境の安定性が低下します。

ワークロードバランスは、最大で4つの条件を使用して推奨項目の一貫性を判断します。使用される条件の数は、 [最適化の積極度] で設定されている積極度レベルにより異なります。積極度レベルが[低]または[中]の場合、推奨項目は積極的には自動適用されません。つまり、積極度レベルが低いと最適化条件が厳密に評価され、それらに合致しないと自動適用は行われません。

たとえば、積極度レベルとして[低]を設定すると、このレベルの条件に合致する推奨項目の数が[推奨項目の回数]の値に達するまで、その推奨項目は自動適用されません。

たとえば、 [推奨項目の回数] に「3」を設定した場合、低レベル用のすべての条件に合致する推奨項目(「ワークロードバランス 」参照)が連続して3回生成されたときに、その推奨項目が自動適用されます。これにより、長時間安定して動作しているサーバーに仮想マシンが移行されるようになり、移行されたばかりの仮想マシンが、そのサーバーのパフォーマンスが低下したために再移行されるという可能性が低くなります。デフォルトでは、積極度レベルとして[低]が設定されています。

Citrixでは、 [最適化の積極度] を高くしてサーバーの最適化頻度を上げることは推奨していません。サーバーの最適化がより高速または頻繁に行われるようにするには、パフォーマンスしきい値の調整を検討します。詳しくは、「しきい値の変更」を参照してください。

各積極度レベルで推奨項目の一貫性を判断するときに使用される条件については「ワークロードバランス」を参照してください。

推奨項目の自動適用が意図したとおりに行われない場合は、積極度の設定を高くします。ただし、Citrixでは、その前に「ワークロードバランス 」の内容を確認することを強く推奨します。

仮想マシン推奨項目の間隔を設定するには

  1. [インフラストラクチャ] ビューでプールを選択して [WLB] タブをクリックし、 [設定] をクリックします。
  2. ダイアログボックス左側の [詳細] をクリックします。
  3. [詳細] ページで、以下の設定を行います。

    [VM移行間隔] で、移行後の仮想マシンを最適化推奨項目に含めるまでの時間を、分単位で指定します。

    [推奨項目の回数] で、最適化推奨項目が自動的に適用されるまでの作成回数を指定します。

    [最適化の重要度] で、最適化推奨項目の最低重要度レベルを指定します。このレベルに達すると、推奨項目が自動的に適用されます。

    [最適化の積極度] で、最適化推奨項目をどれだけ積極的に自動適用するかを指定します。

プール監査記録でのデータ量

ワークロードバランスのプール監査記録レポートでは、収集されるデータの量を指定できます。また、特定のユーザー、オブジェクト、および時間を指定して監査記録ログの内容を検索したりフィルタとして適用したりできます。

[プール監査記録レポートのデータ量]は、デフォルトで [最小] に設定されています。この設定により、ユーザーおよびオブジェクトの種類についての限定された量のデータが収集されます。この設定は、レポートで必要な情報の詳細度に応じていつでも変更できます。たとえば、監査ログのユーザー向けのレポートの場合は、詳細を [中] に設定します。詳細なレポートが必要な場合は、オプションを [最大] に設定します。

重要: [プール監査記録レポートのデータ量]で[最大]を設定すると、ワークロードバランスサーバーでより多くのディスク領域およびメモリが消費されます。このため、[最大]を設定する場合は、ワークロードバランスサーバーでのディスク消費およびCPU負荷を注意深く監視することをお勧めします。ワークロードバランスサーバーでのリソース負荷が高い場合は、[プール監査記録レポートのデータ量]の設定を[中]または[最小]に変更するか、ワークロードバランスサーバー上のメモリやディスク領域を増やしてください。

詳しくは、「ワークロードバランスレポートの種類について」および「イベントの監査ログ」を参照してください。