しきい値の変更

ここでは、デフォルトの限界しきい値の変更方法と、高、中、および低しきい値がどのように変更されるかについて説明します。

これらの情報は、しきい値を変更するときのリファレンスとして提供されています。このトピックで説明されている概念を理解するには、『 ワークロードバランスドキュメント 』をよく読んでください。

概要

ワークロードバランスは、日別の平均値を4つのしきい値(低、中、高、および限界)と比較して、リソース使用を評価します。XenCenterでしきい値を指定(またはデフォルトのしきい値を使用)すると、その値は限界しきい値として設定され、それを基にほかの3つのしきい値が相対的に決定されます。最適化の推奨項目の生成を制御するために、限界しきい値を変更できます。

ワークロードバランスでは、リソースプールの各物理サーバーのCPU、メモリ、ネットワーク読み取り、ネットワーク書き込み、ディスク読み取り、およびディスク書き込みの測定値が評価されます。

ワークロードの再配置を推奨項目として提示するか、および物理サーバーが仮想マシンのワークロードに適しているかは、以下を評価して決定されます。

  • 物理サーバー上のリソースの負荷が限界しきい値に達しているかどうか。
  • (限界しきい値に達していない場合は)各リソースの重要度。

注: ワークロードバランスでは、パフォーマンス測定値に急激な増加があっても平滑化され、日別の平均値が評価されます。

詳しくは、『 ワークロードバランスドキュメント 』を参照してください。

リソース負荷の履歴平均値がそのしきい値を超えると、ワークロードバランスで推奨項目が生成されます。『 ワークロードバランスドキュメント 』で説明されているように、 パフォーマンスの 最大化 では高しきい値、 密度の最大化 では低しきい値または限界しきい値を超えたときに、推奨項目が生成されます。リソースの限界しきい値を指定すると、 ワークロードバランス は新しい 限界しきい値に 基づいてリソースの他のしきい値を相対的にリセットします。(XenCenter上で変更できるのは 限界しきい値 のみです)

しきい値のデフォルト設定

次の表は、各しきい値のデフォルト値を示しています。

         
設定 デフォルト
CPU使用率 90% 76.5% 45% 22.5%
空きメモリ 51MB 63.75MB 510GB 1020GB
ネットワーク読み取り 25MB/秒 21.25MB/秒 12.5MB/秒 6.25MB/秒
ネットワーク書き込み 25MB/秒 21.25MB/秒 12.5MB/秒 6.25MB/秒
ディスク読み取り 25MB/秒 21.25MB/秒 12.5MB/秒 6.25MB/秒
ディスク書き込み 26MB/秒 21.25MB/秒 12.5MB/秒 6.25MB/秒

限界しきい値を以下の数で乗じたものが高、中、および低しきい値として設定されます。

  • 高しきい値:0.85
  • 中しきい値:0.50
  • 低しきい値:0.25

空きメモリのしきい値は、限界しきい値を以下の数で乗じたものが使用されます。

  • 高しきい値:1.25
  • 中しきい値:10.0
  • 低しきい値:20.0

つまり、CPU使用率の限界しきい値を95%に変更した場合、高、中、および低しきい値がそれぞれ80.75%、47.5%、および23.75%に変更されます。

特定のしきい値についてこの計算を行うには、限界しきい値として指定した数値にこれらの数を乗じます。

高、中、または低しきい値=限界しきい値*しきい値

たとえば、[ネットワーク読み取り]のしきい値を40MB/秒に変更した場合、低しきい値は40×0.25=10MB/秒となり、中しきい値は40×0.50で計算できます。

プールマスターとして動作するサーバーが過負荷状態にならないように、プールマスターには自動的に低いしきい値が適用されます。

ほかのしきい値により生成される推奨項目

多くの推奨項目は限界しきい値に基づいて生成されますが、ほかのしきい値により推奨項目が生成される場合もあります。

高しきい値

  • パフォーマンスを最大化: 高しきい値を超えたときに、仮想マシンをリソース負荷の低いサーバー上に移行するための推奨項目が生成されます。
  • 密度を最大化: 追加の仮想マシンによりサーバーのいずれかのリソース負荷が高しきい値を超える場合、そのサーバー上に仮想マシンを移行する推奨項目が生成されなくなります。

低しきい値

  • パフォーマンスを最大化: 推奨項目は生成されません。
  • 密度を最大化: リソース負荷が低しきい値を下回ると、仮想マシンをそのホスト上に集約するための推奨項目が生成されます。そのサーバーのいずれかのリソース負荷が高しきい値に達するまで、仮想マシンの集約先としてそのサーバーの推奨が続行されます。

    仮想マシンの集約によりそのサーバーのリソース負荷が限界しきい値を超えた場合は、パフォーマンスの最大化の場合と同様のロードバランスアルゴリズムにより、仮想マシンの新しい集約先が検索されます。リソースプール内のすべてのサーバーのリソース負荷が高しきい値を下回るまで、このアルゴリズムによる推奨項目の生成が続行されます。

しきい値を変更するには

  1. リソース ペインでプールを選択して [WLB] タブをクリックし、 [設定] をクリックします。
  2. ダイアログボックス左側の [しきい値] をクリックします。
  3. [しきい値] ページでは、各リソース使用量の 限界 しきい値を設定できます。ワークロードバランスでは、仮想マシンの推奨再配置先を計算するときに、これらの限界しきい値が使用されます。各サーバーのリソース使用がこれらのしきい値を超えないように、仮想マシンによるワークロードを分散できます。