Product Documentation

アップグレードツールの前提条件

Apr 27, 2017

XenMobile 9.0からXenMobile 10.4にアップグレードするには、XenMobile 10.4内蔵アップグレードツールを使用します。

アップグレードツールは次のものをサポートします。

  • すべてのXenMobile Serverモード(ENT、MAM、MDM)で登録されたiOSおよびAndroidデバイス
  • MDMモードで登録済みのWindows Phoneおよびタブレット
  • Enterpriseモードで登録済みのWindows Phone
  • MDMモードのWindows CEデバイス

XenMobile 9.0でマルチテナントコンソール(Multi-Tenant Console:MTC)が有効化されている場合は、MTCをスタンドアロンのXenMobile 10.4展開に移行できます。XenMobile 10ではMTCはサポートされないため、アップグレードしたインスタンスは個別に管理する必要があります。この記事の前提条件を完了したら、「MTCテナントサーバーからXenMobile 10.4へのアップグレード」を参照してください。

XenMobile 10.4は、NetScaler Gatewayのバージョン11.1.x、11.0.x、および10.5.xをサポートしています。

XenMobile 10.4内蔵のアップグレードツールは、NetScaler Gatewayのバージョン10.1.xもサポートしています。NetScaler Gateway 10.1をXenMobile 10.4とともに使用することはサポートされていません。ただし、XenMobile 10.4内蔵のアップグレードツールを使用して、NetScaler Gateway 10.1の展開をアップグレードできます。その後で、NetScaler Gatewayをサポートされている最新バージョンにアップグレードすることをお勧めします。

Important

アップグレード処理は複雑です。アップグレードを開始する前に、必ず、この記事の説明に従って既知の問題を確認し、アップグレードを計画し、前提条件をすべて完了します。また、このブログにある前提条件のチェックリストは、アップグレードを計画する助けになります。

アップグレードツールの実行後、すべてのアップグレード後要件を完了していることを確認します。

前提条件を完了していない場合、アップグレードが失敗することがあります。その場合は、コマンドラインコンソールで新しいXenMobile 10.4インスタンスを構成し、アップグレードツールを再起動するする必要があります。

アップグレードの計画

次の段階でアップグレードすることをお勧めします。

1. 体験版アップグレードをステージング環境で実行し、前提条件とアップグレードツールの手順をすべて完了します。まず体験版アップグレードを実行して、一連の過程がどのようなものになるか、実稼働環境を完全にアップグレードした後の予想結果の感触をつかむことをお勧めします。体験版アップグレードは、ユーザーデータでなく構成データのアップグレードをテストします。

NetScaler 11.1(または最小バージョンNetScaler 10.5)では、NetScaler for XenMobileウィザードを使用して、フレッシュなNetScalerをNetScaler GatewayおよびNetScaler負荷分散仮想サーバーに設定することをお勧めします。

2. 体験版アップグレードで、構成データ(たとえばLDAP、ポリシー、およびアプリ)が正しくアップグレードされたことを確認します。テストデバイスを確認します。

3. 実際の稼働環境で実稼働環境のアップグレードを実行して本稼働に入ります。アップグレードのためのサービス停止時間を計画します。

体験版アップグレードと実稼働環境のアップグレードについて

XenMobile 10.4アップグレードツールを使用して、まずアップグレードをテストし、続いて実稼働環境を完全にアップグレードします。

体験版アップグレードを選択する場合:
アップグレードツールが実稼働環境の構成データで体験版アップグレードを実行して、実稼働環境に影響を与えずにXenMobile 9.0とXenMobile 10.4を比較できます。体験版アップグレードでは構成データのみがテストされます。デバイスデータ(XenMobile Enterprise Edition展開の場合)またはユーザーデータはテストされません。

体験版アップグレードの結果は、テストだけのためのものです。体験版アップグレード展開をアップグレードすることはできません。その代わりに、もう一度実稼働環境のアップグレードからはじめる必要があります。体験版アップグレードは、すべてのXenMobile 9.0エディションで動作します。

アップグレードを選択する場合
アップグレードツールはまずすべての構成、デバイス、およびユーザーデータをXenMobile 9.0から、同じ完全修飾ドメイン名(Fully Qualified Domain Name:FQDN)を持つXenMobile 10.4の新しいインスタンスにコピーします。XenMobile 10サーバーが実稼働に移行するまで、XenMobile 9.0のすべてのデータはそのまま保持されます。

アップグレード後にXenMobile 10.4コンソールにログオンすると、アップグレードでXenMobile 9.0から移動されたすべてのユーザーおよびデバイスデータが表示されます。

アップグレードツールで実行されない内容

アップグレードツールを使用した場合、次の情報はXenMobile 10.4にアップグレードされません。

  • ライセンス情報
  • レポートのデータ
  • サーバーグループのポリシーおよび関連する展開(XenMobile 10.4でサポートされません)。
  • Managed Service Provider(MSP)グループ
  • Windows 8.0に関連するポリシーおよびパッケージ
  • 使用していない展開パッケージ(展開パッケージにユーザーまたはグループが割り当てられていない場合など)
  • アップグレードログファイル内に記述されている、そのほかの構成またはユーザーデータ
  • CXM Web(Citrix Secure Webに置き換えられます)
  • DLPポリシー(Citrix Sharefileに置き換えられます)
  • カスタムのActive Directoryの属性
  • 複数のブランド設定ポリシーを構成している場合、ブランド設定ポリシーはアップグレードされません。XenMobile 10.4では1つのブランド設定ポリシーがサポートされます。正常にXenMobile 10.4にアップグレードするには、XenMobile 9.0のブランド設定ポリシーを1つに維持する必要があります。
  • コンソールへのアクセスの制限に使用される、XenMobile 9.0のauth.jspファイル内の設定。XenMobile 10.4のコンソールへのアクセスの制限は、コマンドラインインターフェイスで構成できるファイアウォール設定です。
  • Syslogサーバーの構成
  • XenMobile 9.0で構成されたフォーム入力コネクタ(XenMobile 10.1でサポートされません)

XenMobileの変更

  • アップグレードツールでは、ローカルグループに割り当てられたActive Directoryユーザーはアップグレードされません。 後からActive Directoryユーザーをローカルグループに割り当てることができます。
  • XenMobile 10では、入れ子になったローカルグループはサポートされていません。XenMobile 9からアップグレードすると、ローカルグループの階層がフラット化されます。
  • 次の図に示すように、Device Managerの展開パッケージはXenMobileではデリバリーグループと呼ばれます。詳しくは、「リソースの展開」を参照してください。
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デリバリーグループ内では、リソースを必要とするユーザーのグループに必要なポリシー、アクション、およびアプリケーションを表示できます。

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XenMobile 9.0からXenMobile 10.4へのワークフローのアップグレード

次の図は、XenMobile 9.0からXenMobile 10.4にアップグレードする場合に実行する基本的な手順を示しています。

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EnterpriseモードのWindows Phoneの前提条件

Windows PhoneがEnterpriseモードで登録されており、Worx Home 9.xを使用している場合、XenMobile 9.0 Enterprise環境のXenMobile 10.4へのアップグレードでは以下の手順が推奨されます。

1. Device Manager上のWorx HomeをWorx Home 10.2にアップグレードしてから、Worx Home 10.2を展開します。

2. ユーザーデバイスから手動でWorx Home 9.xをアンインストールします。

3. ユーザーに、Windows PhoneでDownload Hubにアクセスして、Device Managerで展開したWorx Home 10.2をインストールするように伝えます。

4. この記事で説明した前提条件の完了後、「XenMobileアップグレードツールの有効化および実行」の説明に従って、XenMobile 10.4へアップグレードします。

5. 「アップグレードツールのアップグレード後要件」の説明に従って、デバイスを接続するようにNetScalerを変更します。

App Controllerの必須パッチ

https://support.citrix.com/article/CTX218552からXenMobile 9.0 App Controller Rolling Patch 9をダウンロードします。

App Controller管理コンソールで、[Settings]>[Release Management]の順にクリックします。[Update]をクリックして、ダウンロードしたパッチファイルを選択します。[Upload]をクリックしてApp Controllerを再起動します。

XenMobile 9でのカスタムストア名

登録済みのWindowsデバイスがアップグレード後も動作するように、XenMobile 9をXenMobile 10.4にアップグレードする前にカスタムストア名をデフォルト値に戻す必要があります。詳しくは、http://support.citrix.com/article/CTX214553を参照してください。

MAMモードまたはEnterpriseモードのアップグレードで、App Controllerでストア名がデフォルトの「Store」から変更されている場合は、アップグレードのサポートバンドルを生成する前に、ストア名をデフォルト設定の「Store」に戻します。  

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システムおよびポートの要件

Citrixライセンスサーバーなど関連コンポーネントの必要なバージョンは、「システム要件」やそのサブ記事を参照してください。

  • NetScaler:NetScalerをアップグレードする前に、NetScaler構成ファイル(ns.conf)のコピーを必ず保存してください。Netscalerの現在のリリースには、使いやすいクイック展開ユーティリティと、NetScalerとXenMobileを統合する手順が順を追って表示されるNetScaler for XenMobileウィザードが含まれています。詳しくは、「XenMobile環境の設定の構成」および「FAQ: XenMobile 10 and NetScaler 10.5 Integration」を参照してください。
  • ファイアウォールのポート:新しいXenMobile 10.4サーバーのIPに対して開放するファイアウォールのポートはXenMobile 9.0サーバーのIPに対して開放するポートと同様です。XenMobile 10.4のポートの要件については、「ポート要件」を参照してください。
  • LDAPサーバー:新しいXenMobile 10.4サーバーが1つまたは複数のLDAPサーバーに接続していることを確認します。サーバーを再起動するとき、アップグレード後のLDAPサーバーへの有効なルートがある必要があります。

データベースの移行

次の表は、実行できるデータベースの移行オプションを示しています。システム要件については、「XenMobile 10.4のデータベース要件」を参照してください。

XenMobile 9.0から

XenMobile 10.4へ


Enterprise Edition

App Controller

MDM

 

ローカルのPostgreSQL

ローカルのPostgreSQL

ローカルのPostgreSQL

ローカルのPostgreSQL

MS SQL

MS SQL

ローカルのPostgreSQL

リモートのPostgreSQL

リモートのPostgreSQL


App Edition

ローカルのPostgreSQL

 

ローカルのPostgreSQL

ローカルのPostgreSQL

 

リモートのPostgreSQL

ローカルのPostgreSQL

 

MS SQL


MDM Edition

ローカルのPostgreSQL

 

ローカルのPostgreSQL

MS SQL

 

MS SQL

リモートのPostgreSQL

 

リモートのPostgreSQL

XenMobileは、データベースの移行プロセスにおいて、XenMobile 9.0 Device Managerで実装されたデータベースソリューションにアクセスできる必要があります。たとえば、次のポートを開く必要があります。

  • Microsoft SQL Serverの場合、デフォルトポートは1433です。
  • PostgreSQLの場合、デフォルトポートは5432です。

PostgreSQLへのリモート接続を許可するには、次の手順を実行する必要があります。

1. ファイルpg_hba.confを開き、次の行を検索します。

host all all 127.0.0.1/32 md5

2. すべてのIPアドレスを許可するには、この行を次のように変更します。

host all all 0.0.0.0/0 md5

   または、XenMobileサーバーのIPアドレスへの接続を許可する別のホストエントリを追加します。 

host all all 10.x.x.x/32 md5

3. ファイルを保存します。

4. サービスを停止してから開始します。

5. postgresql.confファイルを開き、次の行を検索します。

#listen_addresses = 'localhost'

6. 行を次のように変更します。

listen_addresses = '*'

7. PostgreSQLサービスを停止して起動し、変更を適用します。

カスタムポートがデータベースソリューションに割り当てられている場合、XenMobile 9.0 Device Managerのファイアウォール保護でそのポートが許可されて開いている必要があります。こうすることで、XenMobile 10.4がデータベースに接続し、必要な情報を移行できるようになります。

特殊文字を含む展開パッケージ名

特殊文字(!、$、()、#、%、+、*、~、?、|、{}、および[])を含むXenMobile 9.0の展開パッケージ名はアップグレードされますが、アップグレード後にXenMobile 10.4のデリバリーグループを編集することはできません。さらに、XenMobile 9.0で作成された、開き角かっこ([)を含むローカルユーザーおよびローカルグループにより、XenMobile 10で登録招待状を作成するときに問題が発生します。アップグレード前に、展開パッケージ名からすべての特殊文字を削除して、ローカルユーザーおよびローカルグループの名前から開き角かっこを削除します。

外部SSL証明書

外部SSL証明書が、Citrixのサポート記事「How to Configure an External SSL Certificate」で示される条件を満たす必要があります。アップグレードを開始する前にpki.xmlを確認して、SSL証明書がこれらの条件を満たしていることを確認します。

XenMobile 9.0のサーバー証明書のエクスポート

XenMobile 9.0 Enterprise Editionの展開をアップグレードする場合は、App Controllerのサーバー証明書をエクスポートする必要があります。後で、アップグレード後要件を処理するときに、サーバー証明書をNetScaler Gatewayにインポートする必要があります。以下の手順に従ってサーバー証明書をエクスポートします。

1. XenMobile 9.0 App Controllerにログオンして[Certificates]をクリックします。 

2. 証明書一覧でエクスポートするサーバー証明書をクリックし、[エクスポート]をクリックします。

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3.[証明書のエクスポート]ダイアログボックスの両方のフィールドに証明書のパスワードを入力して[OK]をクリックします。

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暗号化されたサポートバンドルのアップロード用のサーバー

FTP(File Transfer Protocol:ファイル転送プロトコル)またはSCP(Secure Copy Protocol:セキュアコピープロトコル)を使用して、XenMobileコマンドラインインターフェイスから暗号化されたサポートバンドルをアップロードすることができるサーバーを用意します。