仮想マシンのアップデート

ここでは、仮想マシンのWindowsオペレーティングシステムのアップグレード、XenServer PV Toolsの再インストール、およびLinuxカーネルのアップデートについて説明します。

通常、XenServerの新しいバージョンに移行する場合、仮想マシンをアップグレードする必要があります。XenServerの新しいバージョンに仮想マシンをアップグレードする場合は、次の制限事項を確認してください:

  • XenMotionを使用してWindows仮想マシンを移行する前に、各仮想マシンでXenServer PV Toolsをアップグレードする必要があります。

  • XenServer PV Toolsがアップグレードされるまで、Windows仮想マシンでサスペンド/再開操作はサポートされません。

  • XenServer PV ToolsがアップグレードされていないWindows仮想マシンで一部のアンチウイルスアプリケーションおよびファイアウォールアプリケーションを使用すると、仮想マシンがクラッシュすることがあります。

Windowsオペレーティングシステムのアップグレード

警告

Windowsオペレーティングシステムをアップグレードする前に、XenServer PV Toolsをアンインストールしてください。XenServer Toolsがインストールされていると、Windowsのアップグレードに失敗します。

Windowsの旧バージョンがインストールされている物理コンピュータを、新しいバージョンのWindowsインストールディスクから起動すると、アップグレードのオプションが表示されます。

これと同じ方法で、Windows仮想マシンのオペレーティングシステムをアップグレードできます。

XenServer Toolsをアンインストールするには

  1. [スタート]ボタンをクリックし、[コントロールパネル]を選択します。

  2. [プログラム]>[プログラムと機能]の順に選択します。

  3. 次の項目をすべて選択します(オペレーティングシステムと、仮想マシンにインストールされているXenServerPV Toolsのバージョンに応じて項目が表示されます):

    • Citrix XenServer Windows管理エージェント
    • Citrix Tools for Virtual Machines
    • Citrix XenServer PV Toolsインストーラー
    • Citrix XenServer Windowsゲストエージェント
    • Citrix XenServer Xen Windows x 64 PVドライバー
    • Citrix XenServer Xen Windows x 86 PVドライバー
    • Citrix XenServer VSSプロバイダー
  4. [アンインストール]を選択します。

    これによりXenServer PV Toolsが削除されます。終了すると、メッセージが表示されます。[OK]をクリックしてメッセージボックスを閉じます。

オペレーティングシステムをアップグレードしたら、Windows仮想マシンの新規インストール後と同じ要領で、XenServer PV Toolsを再インストールします。

XenServer PV Toolsの再インストール

XenServer PV Toolsは、XenCenterから組み込みのguest-tools.isoを使用してインストールします。[VM]メニューの[XenServer PV Toolsのインストール]を選択すると、XenServerPV Toolsを含むCDイメージが仮想マシンに挿入されます。

仮想マシンのCD/DVDドライブで自動実行が有効になっている場合は、しばらくすると自動的にインストールが開始されます。プロセスによってI/Oドライバーと管理エージェントがインストールされます。要求された場合は仮想マシンを再起動し、仮想マシンが最適化された状態にします。

自動実行が無効になっている場合は、XenServer PV Toolsインストーラーによってインストールオプションが表示されます。[XenServer PV Toolsのインストール]をクリックして、インストールを続行します。これにより、仮想マシンのCD/DVDドライブにXenServer PV Tools ISO(guest-tools.iso)がマウントされます。[setup.exeの実行]をクリックしてXenServer PV Toolsのインストールを開始し、要求された場合は仮想マシンを再起動して仮想マシンが最適化された状態にします。

XenServer PV Toolsのアップデート

XenServerでは、よりシンプルなメカニズムを導入し、Windows仮想マシンのI/Oドライバー(PVドライバー)と管理エージェントを自動的にアップデートします。これにより、アップデートが利用可能になると、Hotfixを待たずにアップデートをインストールできます。

XenCenterの仮想マシンの[全般]タブの[仮想化の状態]では、仮想マシンがWindows Updateからアップデートを受け取ることができるかどうかを指定します。Windows UpdateからI/Oドライバーのアップデートを受け取るメカニズムは、デフォルトではオンになっています。Windows UpdateからI/Oドライバーのアップデートを受け取らない場合は、仮想マシンでWindows Updateを無効にするか、グループポリシーを指定する必要があります。

以下のセクションで、I/Oドライバーおよび管理エージェントの自動アップデートについて説明します。

I/Oドライバーのアップデート

新しく作成したWindows仮想マシンをXenServer 7.0以降で実行している場合、以下の条件を満たしていれば、Microsoft Windows UpdateからI/Oドライバーのアップデートを自動的に取得できます:

  • XenServer 7.1 Enterprise Editionを実行している、またはXenApp/XenDesktop権限によりXenServerにアクセスできる

  • XenServer 7.1と動作するXenCenterを使用してWindows仮想マシンを作成している

    重要

    以前のバージョンのXenServerからインポートされた仮想マシンは、Windows UpdateからI/Oドライバーを取得することができません

  • 仮想マシンでWindows Updateが有効になっている

  • 仮想マシンがインターネットにアクセスできる、またはWSUSプロキシサーバーに接続できる

Windows Server Core 2016では、I/OドライバーのインストールまたはアップデートにWindows Updateを使用できません。代わりに、XenServer PV Tools ISOのインストーラーを使用します。

ユーザーは、管理エージェントの自動アップデートメカニズムでI/Oドライバーのアップデートを自動的に受信することもできます。この設定は、XenServer PV Toolsのインストール中に構成できます。詳しくは、section_titleを参照してください。

I/Oドライバーバージョンの確認:

仮想マシンにインストールされているI/Oドライバーのバージョンを確認するには、次の手順に従います。

  1. C:\Windows\System32\driversにアクセスします。

  2. 一覧からドライバーを見つけます。

  3. ドライバーを右クリックして[プロパティ]を選択し、次に[詳細]を選択します。

    [ファイルのバージョン]フィールドには、仮想マシンにインストールされているドライバーのバージョンが表示されます。

管理エージェントのアップデート

XenServerでは、新しいWindows仮想マシンおよび既存のWindows仮想マシンの両方で、管理エージェントを自動的にアップデートできます。XenServerは、デフォルトで管理エージェントの自動アップデートを許可します。ただし、管理エージェントが自動的にI/Oドライバーをアップデートすることは許可しません。XenServer PV Toolsのインストール中、管理エージェントのアップデート設定をカスタマイズできます。詳しくは、XenServer PV Toolsのインストールを参照してください。管理エージェントの自動アップデートはシームレスに行われ、仮想マシンを再起動しません。仮想マシンの再起動が必要なシナリオでは、必要なアクションをユーザーに通知するメッセージが仮想マシンの[コンソール]タブに表示されます。

XenServer 7.1でWindows仮想マシンを実行している場合、以下の条件が満たされていればManagement Agentのアップデートを自動的に取得できます:

  • XenServer 7.1 Enterprise Editionを実行している、またはXenApp/XenDesktop権限によりXenServerにアクセスできる

  • XenServer 7.0以降と動作するXenServer PV Toolsがインストールされている

  • Windows仮想マシンがインターネットに接続できる

重要

  • Windows UpdateからI/Oドライバーを受け取る機能と、管理エージェント機能の自動アップデートは、XenServer 7.1 Enterprise Edition、またはXenApp/XenDesktop権限によりXenServerにアクセスするユーザーが使用できます。

  • XenServer PV Toolsのアップデートは、標準のXenServerアップデート(Hotfix)メカニズムからも提供されます。Hotfixには、I/Oドライバーと管理エージェント両方のアップデートが含まれます。Hotfixとして提供されるXenServer PV Toolsをアップデートするためのライセンス制限はありません。

管理エージェントバージョンの確認:

仮想マシンにインストールされている管理エージェントのバージョンを確認するには、次の手順に従います。

  1. C:\Program Files\Citrix\XenToolsにアクセスします。

  2. 一覧からXenGuestAgentを右クリックして[プロパティ]を選択し、次に[詳細]を選択します。

    [ファイルのバージョン]フィールドには、仮想マシンにインストールされている管理エージェントのバージョンが表示されます。

自動アップデートの管理

XenServerユーザーが管理エージェントのアップデートを、内部Webサーバーにリダイレクトしてからインストールできます。これによって、アップデートが仮想マシンに自動的にインストールされる前にレビューできます。

管理エージェントのアップデートのリダイレクト:

管理エージェントのアップデートをリダイレクトするには:

  1. https://pvupdates.vmd.citrix.com/updates.jsonからupdates.jsonファイルをダウンロードします。

  2. updates.jsonファイルで参照されている管理エージェントのMSIファイルをダウンロードします。

  3. MSIファイルを仮想マシンがアクセスできる内部Webサーバーにアップロードします。

  4. updates.jsonファイルをアップデートして、内部WebサーバーのMSIファイルをポイントするようにします。

  5. updates.jsonファイルをWebサーバーにアップロードします。

自動アップデートも、仮想マシンごとやプールごとにリダイレクトできます。仮想マシンごとにアップデートをリダイレクトする手順は、以下のとおりです。

  1. 仮想マシンで、コマンドプロンプトを管理者として開きます。

  2. エラーが発生したコンピューター上で

    reg.exe ADD HKLM\SOFTWARE\Citrix\XenTools /t REG_SZ /v update_url /d \
    Webサーバー上のJSONファイルのURL
    

プールごとに管理エージェントの自動アップデートをリダイレクトするには、以下のコマンドを実行します。

xe pool-param-set uuid=pooluuid guest-agent-config:auto_update_url=url of the JSON file on the web server

注:

このファイルは、旧バージョンの管理エージェント用のTSV形式でも入手できます。 https://pvupdates.vmd.citrix.com/updates.tsv

管理エージェントのアップデートの無効化:

仮想マシンごとに管理エージェントの自動アップデートを無効にするには、以下の手順に従います:

  1. 仮想マシンで、コマンドプロンプトを管理者として開きます。

  2. 次のコマンドを実行します。

    reg.exe ADD HKLM\SOFTWARE\Citrix\XenTools /t REG_DWORD /v DisableAutoUpdate /d 1
    

プールごとに管理エージェントの自動アップデートを無効にするには、以下のコマンドを実行します。

xe pool-param-set uuid=pooluuid guest-agent-config:auto_update_enabled=false

自動I/Oドライバーのアップデートの設定変更:

XenServer PV Toolsのインストール中、管理エージェントが自動的にI/Oドライバーをアップデートするのを許可するかどうかを指定できます。XenServer PV Toolsのインストールプロセスが完了してからこの設定をアップデートする場合は、次の手順を実行します:

  1. 仮想マシンで、コマンドプロンプトを管理者として開きます。

  2. 次のコマンドを実行します。

    reg.exe ADD HKLM\SOFTWARE\Citrix\XenTools\AutoUpdate /t REG_SZ /v \
    InstallDrivers /d YES/NO
    

Linuxカーネルとゲストユーティリティのアップデート

Linuxゲストユーティリティをアップデートするには、組み込みのguest-tools.iso CDイメージからLinux/install.shスクリプトを再実行します。

yum対応のディストリビューション(CentOS 4と5、RHEL 5.4以降)の場合は、xe-guest-utilitiesによりyumの構成ファイルがインストールされ、それ以降のアップデートはyumによる標準的な方法で実行されるようになります。

Debianの場合、/etc/apt/sources.listのエントリにより、デフォルトでaptコマンドによるアップデートが可能になります。

アップグレード時に必ずLinux/install.shを再実行することをお勧めします。このスクリプトでは、仮想マシンのバージョンが確認され、必要に応じてアップデートされます。

Ubuntu 14.04、RHEL 7.x、およびCentOS 7.xゲストへのアップグレード

既存のLinuxゲストを現在HVMモードで動作しているバージョン(つまり、RHEL 7.x、CentOS 7.x、およびUbuntu 14.04)にアップグレードするには、ゲスト内アップグレードを実行する必要があります。この時点で、アップグレードされたゲストはPVモードでのみ動作します。ただし、これはサポートされている動作ではなく、既知の問題です。次のスクリプトを実行して、新規にアップグレードされたゲストを、サポートされているHVMモードに変換する必要があります。このためには、以下の手順を実行します:

XenServerホストで、ローカルシェルを開いてルートユーザーとしてログオンし、次のコマンドを実行します:

/opt/xensource/bin/pv2hvm vm_name

または

/opt/xensource/bin/pv2hvm vm_uuid

仮想マシンを再起動して処理を完了します。