SAN環境からの起動

XenServerをSAN環境から起動するSANブート環境を構成すると、パフォーマンスや冗長性の向上、ストレージの効率利用などのメリットが提供されます。このような環境では、ブートディスクがローカルホスト上ではなく、リモートのSAN上に配置されます。ホストは、ホストバスアダプタ(HBA)を使ってSANと通信します。HBAのBIOSに含まれている情報に基づいてブートディスクからホストが起動します。

SANブート環境では、ハードウェアのファイバチャネル、またはHBA iSCSIアダプタサポートのSANベースディスクアレイが必要です。SANブート環境の冗長性を確保するには、I/Oアクセスをマルチパス構成にします。このためには、ルートデバイスのマルチパスサポートを有効にする必要があります。使用するSAN環境でマルチパスを使用できるかどうかについては、ストレージベンダまたは管理者に問い合わせてください。マルチパスを使用できる環境では、XenServerのインストール時にマルチパス機能を有効にできます。

警告:

アップグレード処理では、SANブート設定が保持されません。ISOまたはネットワークブートを使用してアップグレードする場合は、multipathが正しく設定されるように、後述のインストール手順に従う必要があります。

マルチパスを有効にしてSAN上にXenServerをインストールするには:

  1. 「Welcome to XenServer」画面で、F2キーを押します。

  2. ブートプロンプトが開いたら、次のように入力します。 multipath

XenServerのインストールプロセスでは、マルチパス構成のリモートSANからブートされるXenServerホストを設定します。

PXEまたはUEFIインストールでファイルシステムマルチパスを有効にするには、設定ファイルにdevice_mapper_multipath=yesを追加する必要があります。たとえば、以下のようになります。

default xenserver
label xenserver
   kernel mboot.c32
   append /tftpboot/xenserver/xen.gz dom0_max_vcpus=1-2 \
   dom0_mem=1024M,max:1024M com1=115200,8n1 \
   console=com1,vga ---  /tftpboot/xenserver/vmlinuz \
   xencons=hvc console=hvc0 console=tty0 \
   device_mapper_multipath=yes \
   install ---  /tftpboot/xenserver/install.img

XenServer環境のストレージマルチパス構成について詳しくは、「ストレージ」を参照してください。

Cisco UCSのSoftware-boot-from-iSCSI

Software-boot-from-iSCSI機能により、iSCSIを使用してSANからXenServerをインストールしたり起動したりできます。この機能を使用して、XenServerをiSCSIターゲットが提供するLUNにインストールすることや、このLUNから起動および実行することができます。iSCSIターゲットは、iSCSIブートファームウェアテーブルで指定されています。この機能により、ルートディスクをiSCSI経由で接続できます。

XenServerはSoftware-boot-from-iSCSIの以下の機能をサポートします。

  • PXEブート経由のホストのインストール

  • Cisco UCS vNIC

    Software-boot-from-iSCSIは、従来のBIOSおよびUEFIブートモードで、Cisco UCS vNICsおよびPower Vault、NetAppおよびEqualLogicアレイを使用してテストされています。そのほかの構成も正常に動作する可能性がありますが、検証されていません。

  • Cisco UCSマネージャーで構成されたジャンボフレーム(MTU=9000)

  • Cisco UCSのラインレート制限

  • 非タグ付きVLANs

  • vSwitchバックエンドを使用するネットワーク

  • 同一または異なるSAN/NAS上のLVHDoISCSI SRおよびNFS SR

  • iSCSIルートディスクのマルチパス化

  • 一般的なXenServer(ネットワーク、メンテナンス)の操作との互換性

要件

  • プライマリ管理インターフェイス(IPアドレスの割り当てが可能)およびVMトラフィック用ネットワークは、別のインターフェイスを使用する必要があります。

  • ストレージ(iSCSIターゲット)は、ホスト上のIPアドレスを持つほかのすべてのネットワークインターフェイスへの別のレイヤー3(IP)ネットワークに属している必要があります。

  • ストレージは、XenServerホストのストレージインターフェイスと同じサブネットに属している必要があります。

CDメディアを使用してXenServerをインストールする

CDを使用してXenServerをインストールするには、以下の手順に従います。

  1. 起動メニューにアクセスします。boot:プロンプトで、menu.c32と入力します。

  2. カーソルキーを使用して、以下のインストールオプションを選択します。

    • 単一パスのLUNの場合は、installを選択します。

    • マルチパスのLUNの場合は、multipathを選択します。

  3. Tabキーを押します。

    以下で終わる行を編集します。

    ---  /install.img
    
  4. カーソルキーを使用して、この行を次のように変更します。

    use_ibft ---  /install.img
    
  5. Enterキーを押します。

    XenServerホストのインストールが通常どおりに処理されます。

PXEを使用してXenServerをインストールする

PXEを使用してXenServerをインストールするには、以下の手順に従います。

注:

カーネルパラメーターに、キーワード use_ibft を追加したことを確認する必要があります。マルチパス化が必要な場合は、device_mapper_multipath=enabledを追加する必要があります。

以下の例では、単一のLUNのPXE構成を示しています。

label xenserver
kernel mboot.c32
append XS/xen.gz dom0_max_vcpus=2 dom0_mem=1024M,max:1024M
com1=115200,8n1 console=com1,vga ---  XS/vmlinuz xencons=hvc console=tty0
console=hvc0 use_ibft ---  XS/install.img

以下の例では、マルチパスのLUNのPXE構成を示しています。

label xenserver
kernel mboot.c32
append XS/xen.gz dom0_max_vcpus=2 dom0_mem=1024M,max:1024M
com1=115200,8n1 console=com1,vga ---  XS/vmlinuz xencons=hvc console=tty0
console=hvc0 use_ibft device_mapper_multipath=enabled ---  XS/install.img

SAN環境からの起動