ストレージリポジトリ(SR)の管理

ここでは、さまざまな種類のストレージリポジトリを作成して、XenServerホストから使用できるようにする設定例について説明します。また、ライブVDIマイグレーション機能を含め、ストレージリポジトリの管理に必要なさまざまな操作についても説明します。

ストレージリポジトリを作成する

ここでは、さまざまな種類のストレージリポジトリ(SR)を作成して、XenServerホストから使用できるようにする設定例について説明します。これらの例では、CLIを使用してストレージリポジトリを作成します。XenCenterの[新規ストレージリポジトリ]ウィザードでの作成方法については、XenCenterのオンラインヘルプを参照してください。

注:

lvmおよびext3の種類のローカルストレージリポジトリは、xe CLIを使用してのみ作成できます。ただし、作成後のすべての種類のストレージリポジトリは、XenCenterおよびxe CLIで管理できます。

ホストで使用するストレージリポジトリをCLIで作成するには、以下の2つの基本手順があります:

  1. 必要なパラメータの値を確認するためにストレージリポジトリをプローブする。

  2. ストレージリポジトリを作成してSRオブジェクトとそれに関連付けられたPBDオブジェクトを初期化し、そのPBDオブジェクトをプラグしてストレージリポジトリをアクティブ化する。

これらの手順の詳細は、作成するストレージリポジトリの種類により異なります。いずれの場合でも、sr-createコマンドによる作成に成功すると、そのストレージリポジトリのUUIDが返されます。

物理デバイスを解放するために不要なストレージリポジトリを破棄できます。また、XenServerホストからストレージリポジトリを消去して接続を解除したり、さらにそれをホストから別のホストに接続したりできます。詳しくは、次のセクションの「ストレージリポジトリを削除する」を参照してください。

ストレージリポジトリをプローブする

次の目的で、sr-probeコマンドを実行できます:

  • ストレージリポジトリ作成時に必要なパラメータを確認する
  • 既存のストレージリポジトリの一覧を表示する

これらのいずれの場合でも、ストレージリポジトリの種類と、その種類に応じたいくつかの device-configパラメータを指定して sr-probeコマンドを実行します。必要なパラメータを指定せずに sr-probeコマンドを実行すると、必要なパラメータと指定可能なオプションを示すエラーメッセージが表示されます。必要なパラメータを正しく指定した場合は、既存のストレージリポジトリの一覧が表示されます。sr-probeコマンドによる出力は、すべてXML形式で返されます。

たとえば、既知のiSCSIターゲットがある場合は、その名前またはIPアドレスを指定してプローブできます。これにより、そのターゲット上で使用可能なすべてのIQNが以下のように返されます:

xe sr-probe type=lvmoiscsi device-config:target=192.168.1.10

Error code: SR_BACKEND_FAILURE_96
Error parameters: , The request is missing or has an incorrect target IQN parameter, \
<?xml version="1.0" ?>
<iscsi-target-iqns>
    <TGT>
        <Index>
            0
        </Index>
        <IPAddress>
            192.168.1.10
        </IPAddress>
        <TargetIQN>
            iqn.192.168.1.10:filer1
        </TargetIQN>
    </TGT>
</iscsi-target-iqns>

次に、このターゲットの名前またはIPアドレスと、特定のIQNを指定してプローブを実行すると、そのIQN上で使用可能なすべてのSCSIids(LUN)が以下のように返されます。

xe sr-probe type=lvmoiscsi device-config:target=192.168.1.10  \
device-config:targetIQN=iqn.192.168.1.10:filer1

Error code: SR_BACKEND_FAILURE_107
Error parameters: , The SCSIid parameter is missing or incorrect, \
<?xml version="1.0" ?>
<iscsi-target>
    <LUN>
        <vendor>
            IET
        </vendor>
        <LUNid>
            0
        </LUNid>
        <size>
            42949672960
        </size>
        <SCSIid>
            149455400000000000000000002000000b70200000f000000
        </SCSIid>
    </LUN>
</iscsi-target>

最後に、これら3つのパラメータ(ターゲットの名前またはIPアドレス、IQN、およびSCSIid)を指定してプローブを実行すると、そのLUN上に存在するストレージリポジトリの一覧が以下のように返されます。

xe sr-probe type=lvmoiscsi device-config:target=192.168.1.10  \
device-config:targetIQN=192.168.1.10:filer1 \
device-config:SCSIid=149455400000000000000000002000000b70200000f000000

<?xml version="1.0" ?>
<SRlist>
    <SR>
        <UUID>
            3f6e1ebd-8687-0315-f9d3-b02ab3adc4a6
        </UUID>
        <Devlist>
            /dev/disk/by-id/scsi-149455400000000000000000002000000b70200000f000000
        </Devlist>
    </SR>
</SRlist>

次の表は、ストレージリポジトリの各種類に対して、プローブ可能なパラメータの一覧です。

SRの種類 device-configパラメーター(依存順) プローブの可否 sr-createで必須?
lvmoiscsi target いいえ はい
  chapuser いいえ いいえ
  chappassword いいえ いいえ
  targetIQN はい はい
  SCSIid はい はい
lvmohba SCSIid はい はい
NetApp target いいえ はい
  username いいえ はい
  password いいえ はい
  chapuser いいえ いいえ
  chappassword いいえ いいえ
  aggregate いいえ(注1参照) はい
  FlexVols いいえ いいえ
  allocation いいえ いいえ
  asis いいえ いいえ
nfs server いいえ はい
  serverpath はい はい
lvm device いいえ はい
ext device いいえ はい
EqualLogic target いいえ はい
  username いいえ はい
  password いいえ はい
  chapuser いいえ いいえ
  chappassword いいえ いいえ
  storagepool いいえ(注2参照) はい

注:

  • アグリゲートのプローブは sr-createの実行時のみ可能です。
  • ストレージプールのプローブは sr-createの実行時のみ可能です。

ストレージリポジトリを削除する

ストレージリポジトリ(SR)は、一時的または永続的に削除できます。

detach: ストレージデバイスとプールまたはホストの間の関連付けを削除します(pbd-unplug)。ストレージリポジトリ(およびその仮想ディスクイメージ)にはアクセスできなくなります。仮想ディスクイメージの内容と、仮想ディスクイメージにアクセスするために仮想マシンで使用されるメタ情報は保持されます。保守などのためにストレージリポジトリを一時的にオフラインにするときに、このコマンドを使用します。接続を解除したストレージリポジトリは後で再接続できます。

forget: 物理ディスク上のストレージリポジトリの内容は保持されますが、仮想マシンを仮想ディスクイメージに接続するのに使用した情報は永続的に削除されます。たとえば、ストレージリポジトリの内容を削除せずに、ストレージリポジトリを別のXenServerホストに再接続できます。

destroy: 物理ディスクからストレージリポジトリの内容を削除します。

destroyまたはforgetの場合、ストレージリポジトリに接続されているPBDをホストからアンプラグする必要があります。

  1. 次のコマンドを実行して、PBDをアンプラグします。これにより、XenServerホストからストレージリポジトリが接続解除されます。

    xe pbd-unplug uuid=pbd_uuid
    
  2. sr-destroyコマンドを使用してストレージリポジトリを削除します。このコマンドにより、ストレージリポジトリが破棄されます。これにより、XenServerホストのデータベースからストレージリポジトリおよびそのPBDが削除され、そのストレージリポジトリの内容が物理ディスクから削除されます:

    xe sr-destroy uuid=sr_uuid
    
  3. sr-forgetコマンドを使用してストレージリポジトリを消去します。このコマンドにより、XenServerホストのデータベースからストレージリポジトリおよびそのPBDが削除されますが、ストレージリポジトリのコンテンツ自体は物理メディア上に残ります:

    xe sr-forget uuid=sr_uuid
    

注:

対象のストレージリポジトリのソフトウェアオブジェクトでガベージコレクション処理が完了するまで、時間がかかる場合があります。

ストレージリポジトリをイントロデュースする

以前に接続を消去したストレージリポジトリを再度イントロデュースするには、PBDを作成します。このPBDを適切なXenServerホストに手動でプラグし、ストレージリポジトリをアクティブ化します。

以下の例では、lvmoiscsiストレージリポジトリを接続します。

  1. 次のコマンドを実行して、既存のストレージリポジトリのUUIDを確認します。

    xe sr-probe type=lvmoiscsi device-config:target=192.168.1.10 \
    device-config:targetIQN=192.168.1.10:filer1 \
    device-config:SCSIid=149455400000000000000000002000000b70200000f000000
    
  2. 次のコマンドを実行して、sr-probeで返された既存のストレージリポジトリのUUIDをイントロデュースします。これにより、新規SRのUUIDが返されます。

    xe sr-introduce content-type=user name-label="Example Shared LVM over iSCSI SR"
    shared=true uuid=valid_sr_uuid type=lvmoiscsi
    
  3. 次のコマンドを実行して、ストレージリポジトリに添付するPBDを作成します。これにより、新規PBDのUUIDが返されます。

    xe pbd-create type=lvmoiscsi host-uuid=valid_uuid sr-uuid=valid_sr_uuid \
    device-config:target=192.168.0.1 \
    device-config:targetIQN=192.168.1.10:filer1 \
    device-config:SCSIid=149455400000000000000000002000000b70200000f000000
    
  4. 次のコマンドを実行して、PBDをプラグします。これにより、ストレージリポジトリが接続されます。

    xe pbd-plug uuid=pbd_uuid
    
  5. 次のコマンドを実行して、PBDプラグの状態を確認します。PBDが正しくプラグされている場合、currently-attachedプロパティがtrueになります:

    xe pbd-list sr-uuid=sr_uuid
    

注:

リソースプール内の各サーバーに対して、手順3〜手順5を実行します。これらの手順は、XenCenterの[ストレージ]>[修復]コマンドでも実行できます。

LUNのライブ拡張

ストレージの要件に応じてストレージアレイにキャパシティを追加して、XenServerホストにプロビジョニングされるLUNのサイズを増やすことができます。LUNのライブ拡張機能を使用すると、仮想マシンを停止せずにLUNのサイズを増やすことができます。

ストレージアレイの容量を増やしたら、次のように入力します。

xe sr-scan sr-uuid=sr_uuid

これにより、ストレージリポジトリが再スキャンされ、追加されたストレージ領域が使用可能になります。

この操作はXenCenterでも使用できます。ストレージリポジトリを選択してサイズを変更し、[再スキャン] をクリックします。詳しくは、F1キーを押してXenCenterのオンラインヘルプを参照してください。

警告:

  • 既存のLUNのサイズを小さくすることはできません。ストレージアレイ上のLUNのサイズを小さくすると、データが失われることがあります。
  • LUNのサイズ変更は、GFS2のストレージリポジトリではサポートされていません。

ライブVDIマイグレーション

ストレージXenMotionのライブVDIマイグレーション機能を使用すると、仮想マシンの仮想ディスクイメージ(VDI)を仮想マシンを停止せずに再配置できます。これにより、管理者は以下のタスクを実行できます:

  • 安価なローカルストレージに格納されている仮想マシンを、高速で耐障害性の高いストレージアレイに移動する。
  • 仮想マシンを開発環境から実務環境に移動する。
  • ストレージ容量による制限がある場合に、仮想マシンをストレージ階層間で移動する。
  • ストレージアレイをアップグレードする。

制限事項

ライブVDIマイグレーションには、以下の制限事項があります。

  • 移動先のリポジトリ上に十分な空きディスク容量が必要です。

  • 複数のスナップショットを持つVDIは移行できません。

を使用して仮想ディスクを移動するには XenCenter

  1. リソースペインで、仮想ディスクが格納されているストレージリポジトリを選択して [ストレージ] タブをクリックします。

  2. [仮想ディスク] の一覧で、移動する仮想ディスクを選択して [移動] をクリックします。

  3. [仮想ディスクの移動]ダイアログボックスで、移動先のストレージリポジトリを選択します。

    注:

    一覧には、各ストレージリポジトリの空き容量が表示されます。移動先のストレージリポジトリ上に十分なディスク容量があることを確認してください。

  4. [移動] をクリックして仮想ディスクを移動します。

xe CLIリファレンスについては、「vdi-pool-migrate」(/ja-jp/xenserver/current-release/command-line-interface.html#vdi-pool-migrate)を参照してください。

停止した仮想マシンのVDIをほかのストレージリポジトリに移行する(オフラインマイグレーション)

メンテナンス時または階層ストレージを使用する場合は、仮想マシンに関連付けられた仮想ディスクイメージ(VDI)をほかのストレージリポジトリに移動することができます。XenCenterを使用すると、仮想マシンおよびそのVDIを、同一または異なるストレージリポジトリにコピーできます。個々のVDIをコピーするには、XenCenterとxe CLIを使用します。

xe CLIリファレンスについては、「vm-migrate」(/ja-jp/xenserver/current-release/command-line-interface.html#vm-migrate)を参照してください。

仮想マシンのすべての仮想ディスクイメージをほかのストレージリポジトリにコピーする

XenCenterの[VMのコピー]コマンドでは、選択した仮想マシンのすべてのVDIを同一または異なるストレージリポジトリ上にコピーできます。このとき、デフォルトでは、元の仮想マシンおよびVDIは変更されません。コピーを作成するのではなく、選択したストレージリポジトリに仮想マシンを移動するには、[VMのコピー]ダイアログボックスで[元のVMの削除]オプションを選択します。

  1. 仮想マシンをシャットダウンします。
  2. XenCenterで仮想マシンを選択し、[VM]> [VMのコピー] を選択します。
  3. コピー先のストレージリポジトリを選択します。

個々の仮想ディスクイメージをほかのストレージリポジトリにコピーする

個々のVDIをストレージリポジトリ間でコピーするには、xe CLIとXenCenterを使用します。

  1. 仮想マシンをシャットダウンします。

  2. 次のコマンドを実行して、コピーするVDIのUUIDを確認します。仮想マシンにDVDドライブがある場合、その vdi-uuidnot in databaseで示され、無視できます。

    xe vbd-list vm-uuid=valid_vm_uuid
    

    注:

    vbd-listコマンドにより、VBD UUIDおよびVDI UUIDが表示されます。ここでは、VBD UUIDではなくVDI UUIDを使用することに注意してください。

  3. XenCenterで、仮想マシンの [ストレージ] タブを選択します。コピーするVDIを選択して、[接続解除]をクリックします。この操作は、vbd-destroyコマンドでも実行できます。

    注:

    vbd-destroyコマンドでVDI UUIDを「接続解除」する場合は、そのVBDの other-config:ownerパラメーターがtrueに設定されていないことを確認してください。このパラメーターをfalseに設定します。VDIを「破棄」する場合は、vbd-destroyコマンドに other-config:owner=trueを指定して実行することもできます。

  4. 次の vdi-copyコマンドを実行して、仮想マシンの各VDIを指定したストレージリポジトリにコピーします。

    xe vdi-copy uuid=valid_vdi_uuid sr-uuid=valid_sr_uuid
    
  5. XenCenterで、仮想マシンの [ストレージ] タブを選択します。[接続]をクリックして、新しいストレージリポジトリのVDIを選択します。この操作は、vbd-createコマンドでも実行できます。

  6. 元のVDIを削除するには、XenCenterで元のストレージリポジトリの [ストレージ] タブを選択します。元のVDIは、一覧の[仮想マシン]列が空白になっています。そのVDIを選択して、[削除] をクリックするとVDIが削除されます。

ローカルのファイバチャネルストレージリポジトリを共有ストレージリポジトリに変換する

xe CLIおよびXenCenterの[ストレージ]>[修復]を使用して、ファイバチャネルストレージリポジトリを共有ストレージリポジトリに変換します。

  1. リソースプール内のすべてのホストを、XenServer 7.6にアップグレードします。

  2. すべてのホストで、ストレージリポジトリのLUNが適切にゾーン設定されていることを確認します。各ホストでLUNが存在するかどうかをsr-probeコマンドで確認する方法について詳しくは、「ストレージリポジトリをプローブする」を参照してください。

  3. 次のコマンドを実行して、共有ストレージリポジトリに変換します。

    xe sr-param-set shared=true uuid=local_fc_sr
    
  4. 共有されたストレージリポジトリは、XenCenterのツリー表示でホストレベルからプールレベルに移動します。このリポジトリには赤い感嘆符「!」が付き、プール内のすべてのホストに接続されていないことを示します。

  5. ストレージリポジトリを選択し、[ストレージ]> [ストレージリポジトリの修復] を選択します。

  6. [修復]をクリックすると、プール内のホストごとにPBDが作成され、プラグされます。

バッキングアレイ上で破棄操作によってブロックベースストレージの領域を解放する

領域の開放を使用すると、シンプロビジョニングされたLUN上で、未使用のブロックを解放できます。解放された領域は、ストレージアレイでの再利用が可能になります。

注:

領域の開放は、一部のストレージアレイでのみ使用できます。現在のアレイがこの機能をサポートしているかどうか、および操作に特別な設定が必要かどうかを判断するには、ハードウェア互換性一覧(HCL)およびストレージベンダー固有のドキュメントを参照してください。

XenCenterを使用して領域を解放するには:

  1. [インフラストラクチャ] ビューで、ストレージリポジトリに接続されているサーバーまたはリソースプールを選択します。

  2. [ストレージ] タブをクリックします。

  3. 一覧でストレージリポジトリを選択して、[空き領域の解放] をクリックします。

  4. [はい] をクリックして操作を確定します。

  5. [通知][イベント] の順にクリックして、操作の状態を表示します。

詳しくは、XenCenterでF1キーを押してオンラインヘルプを参照してください。

注:

  • この操作はXenCenterでのみ有効です。
  • この操作は、アレイ上でシンプロビジョニングされたLUNに基づいた、LVMベースのストレージリポジトリでのみ使用できます。ローカルSSDの場合も、領域を解放できます。
  • 領域の開放は、NFSやExt3などのファイルベースのストレージリポジトリでは必要ありません。これらのストレージリポジトリでは、XenCenterで [空き領域の開放] は使用できません。
  • 領域の解放は負荷の高い操作であり、ストレージアレイのパフォーマンスが低下する場合があります。このため、領域の解放はアレイで必要なときにのみ行うようにしてください。Citrixは、アレイ要求度の低いオフピーク時にこの操作を行うことをお勧めします。

スナップショット削除時にディスク領域を自動解放する

XenServerでは、スナップショットを削除するときに、LVMベースのストレージリポジトリに割り当てられていたディスク領域が自動的に解放されます。仮想マシンを再起動する必要はありません。この操作は「オンライン結合(Online Coalescing)」と呼ばれます。

オンライン結合は、LVMベースのストレージリポジトリ(LVM、LVMoISCSI、およびLVMoHBA)のみに適用されます。EXTやNFSストレージリポジトリには適用されません。オンライン結合が意図したとおりに実行されない場合があります。以下のシナリオでは、オフライン結合ツールを使用することをお勧めします:

  • 仮想マシンによる入出力スループットが大きい場合
  • いつまでも領域が解放されない場合

注:

  • オフライン結合ツールを使用すると、仮想マシンのサスペンドおよび再開によるダウンタイムが発生します。
  • オフライン結合ツールを使用する前に、不要なスナップショットや複製をすべて削除しておきます。これにより、より多くの領域が解放されます。すべての領域を解放するには、すべてのスナップショットおよび複製を削除しておきます。
  • 仮想マシンのディスクが、共有ストレージ上か、単一ホストのローカルストレージ上に格納されている必要があります。共有ストレージとローカルストレージ上の複数のディスクを持つ仮想マシンでは、結合を実行できません。

オフライン結合ツールでディスク領域を解放する

注:

オンライン結合は、LVMベースのストレージリポジトリ(LVM、LVMoISCSI、およびLVMoHBA)のみに適用されます。EXTやNFSストレージリポジトリには適用されません。

XenCenterで、隠しオブジェクトを表示します。[表示]> [隠しオブジェクト] をクリックします。リソースペインで仮想マシンを選択します。[全般] タブにUUIDが表示されます。

リソースペインで、リソースプールのマスタ(一覧の最初のホスト)を選択します。[全般] タブにUUIDが表示されます。スタンドアロンサーバー環境の場合は、仮想マシンのホストを選択します。

  1. ホスト上でコンソールを開き、以下のコマンドを実行します。

    xe host-call-plugin host-uuid=host-UUID \
        plugin=coalesce-leaf fn=leaf-coalesce args:vm_uuid=VM-UUID
    

    たとえば、仮想マシンのUUIDが 9bad4022-2c2d-dee6-abf5-1b6195b1dad5、ホストのUUIDが b8722062-de95-4d95-9baa-a5fe343898eaの場合は、次のコマンドを実行します:

    xe host-call-plugin host-uuid=b8722062-de95-4d95-9baa-a5fe343898ea \
        plugin=coalesce-leaf fn=leaf-coalesce args:vm_uuid=9bad4022-2c2d-dee6-abf5-1b6195b1dad5
    
  2. このコマンドにより、仮想マシンが実行中の場合はサスペンドされ、ディスク領域が解放された後で仮想マシンが再開されます。

注:

Citrixでは、オフライン結合ツールを実行する前に、仮想マシンを手動でシャットダウンまたは一時停止しておくことをお勧めします。仮想マシンをシャットダウンまたは一時停止するには、XenCenterまたはXenServer CLIコマンドを使用します。実行中の仮想マシンに対してこのツールを実行した場合、仮想マシンがサスペンドされ、VDI結合が行われた後で仮想マシンが再開されます。

結合する仮想ディスクイメージ(VDI)が共有ストレージ上にある場合は、プールマスタ上でオフライン結合ツールを実行する必要があります。

VDIがローカルストレージ上にある場合は、そのストレージが接続されているサーバー上でオフライン結合ツールを実行します。

ディスク入出力スケジューラを変更する

通常、すべての種類の新規ストレージリポジトリに、デフォルトのディスクスケジューラnoopが適用されます。noopスケジューラでは、同一デバイスにアクセスする複数の仮想マシンによる競合に対して、適切なパフォーマンスが提供されます。ディスクQoSを適用するには、このデフォルト設定を変更して、cfqディスクスケジューラをストレージリポジトリに割り当てる必要があります。スケジューラの変更を有効にするには、PBDをアンプラグして再プラグしてください。ディスクスケジューラを変更するには、次のコマンドを実行します。

xe sr-param-set other-config:scheduler=noop|cfq|anticipatory|deadline \
uuid=valid_sr_uuid

注:

このコマンドは、EqualLogic、NetApp、およびNFSストレージには適用されません。

仮想ディスクのQoS設定

仮想ディスクの入出力優先度に関するQoS(Quality of Service)オプションを設定できます。ここでは、xe CLIを使用して、既存の仮想ディスクに対してこの設定を行う方法について説明します。

複数のホストが同一LUNにアクセスするような共有ストレージリポジトリの場合、各ホストからLUNにアクセスするVBDにQoSオプションが適用されます。リソースプール内のホスト全体には適用されません。

VBDに対するQoSパラメータを設定する前に、そのストレージリポジトリのディスクスケジューラが正しく設定されていることを確認してください。スケジューラの設定について詳しくは、前のセクションの「ディスク入出力スケジューラの変更」を参照してください。QoSを有効にするストレージリポジトリでは、スケジューラ用のパラメーターをcfqに設定する必要があります。

注:

ストレージリポジトリのスケジューラをcfqに設定し、その変更を有効にするためにPBDを再プラグすることを忘れないでください。

最初のパラメーターは qos_algorithm_typeです。このパラメーターは、仮想ディスクのQoSアルゴリズムの種類を指定するもので、このバージョンので唯一サポートされるioniceを値として設定する必要があります。

QoSパラメーター自体は、qos_algorithm_paramパラメーターに割り当てられた「キー=値」のペアを使用して設定されます。仮想ディスクの場合、qos_algorithm_paramschedキーを指定し、そのキーの値によってはclassキーを指定します。

qos_algorithm_param:schedの設定可能な値:

-sched=rtまたは sched=real-timeを設定すると、QoSスケジューリングの優先度が「リアルタイム」に設定されます。この場合は、classパラメーターに値を設定する必要があります。

-sched=idleを設定すると、QoSスケジューリングの優先度が「アイドル」に設定されます。この場合は、classパラメーターに値を設定する必要はありません。

-sched=anythingを設定すると、QoSスケジューリングの優先度が「最大限の努力」に設定されます。この場合は、classパラメーターに値を設定する必要があります。

classに使用できる値は以下のとおりです:

  • キーワードhighest、high、normal、low、またはlowestのいずれか。

  • 0から7までの整数。7が最高で0が最低の優先度を示します。たとえば、優先度5のI/O要求は、優先度2のI/O要求よりも優先されます。

これらのディスクQoS設定を有効にするには、other-config:schedulercfqを設定し、そのストレージのPBDを再プラグします。

例えば、次のコマンドを実行すると、仮想ディスクのVBDが使用するリアルタイム優先度が5に設定されます:

xe vbd-param-set uuid=vbd_uuid qos_algorithm_type=ionice
xe vbd-param-set uuid=vbd_uuid qos_algorithm_params:sched=rt
xe vbd-param-set uuid=vbd_uuid qos_algorithm_params:class=5
xe sr-param-set uuid=sr_uuid other-config:scheduler=cfq
xe pbd-plug uuid=pbd_uuid