ワークロードバランスの利用を開始する

このワークロードバランス仮想アプライアンスは、以下の手順で簡単にセットアップできます。

  1. http://www.citrix.com/downloadsからワークロードバランス仮想アプライアンスをダウンロードし、を使ってインポートします。

  2. ワークロードバランス仮想アプライアンスのコンソールで、テキストベースのウィザード(Workload Balancing Configuration wizard)の手順に従ってワークロードバランス仮想アプライアンスを設定します(ここではこのウィザードを「ワークロードバランスの設定ウィザード」と呼びます)。

  3. リソースプールをワークロードバランス仮想アプライアンスに接続します。

以下のセクションでは、これらの手順について説明します。ワークロードバランス機能について詳しくは、『ワークロードバランス管理者ガイド』およびのオンラインヘルプを参照してください。

ワークロードバランス機能を使用してプールのワークロードを管理するには、各ホストがによるライブマイグレーションをサポートしている必要があります。の要件については、「ワークロードバランス仮想アプライアンスの管理」を参照してください。

ワークロードバランス仮想アプライアンスのインポート

ワークロードバランス仮想アプライアンスは単一のインストール済み仮想マシンで構成されており、ホスト上で動作するように設計されています。この仮想アプライアンスをインポートする前に、以下の要件および注意事項について確認してください。

前提条件

この仮想アプライアンスは、 またはそれ以降が動作するホスト用に設計されています。 5.5以降のホストを実行しているプールを監視できます。では、仮想アプライアンスのインポートは管理コンソールを使用して行うことをお勧めしています。ワークロードバランス仮想アプライアンスを実行するには、2GB以上のRAMと20GB以上のディスク領域が必要です。

仮想アプライアンスをインポートする前の確認事項

仮想アプライアンスをインポートする前に、以下の事項を確認して、必要に応じてXenServer環境を変更してください。また、ワークロードバランスのリリースノートを参照して、リリースの最新情報についても確認してください。

  • 通信ポート:ワークロードバランスの設定ウィザードを起動する前に、ワークロードバランス仮想アプライアンスとの通信で使用されるポートを決定しておきます。ウィザードで、このポートの入力を求めるメッセージが表示されます。デフォルトのポート番号は8012です。

    注:

    ワークロードバランスの通信ポートとして443を使用しないでください。ポート443(標準のSSL/HTTPSポート)からの接続は、ワークロードバランス仮想アプライアンスにより拒否されます。

  • ワークロードバランスのアカウント:ワークロードバランスの設定ウィザードでは、ワークロードバランスアカウントおよびデータベースアカウントのユーザー名およびパスワードを入力する必要があります。ただし、ウィザードを起動する前にこれらのアカウントを作成しておく必要はありません。ウィザードにより適切なアカウントが作成されます。

  • 異なるプールの管理:ワークロードバランス仮想アプライアンスをプールにインポートしたら、その仮想アプライアンスでほかのプールのワークロードを管理することもできます。たとえば、ワークロードバランス仮想アプライアンスをプールAにインポートして、プールBのワークロードを管理できます。

    注:

    ワークロードバランス仮想アプライアンスを実行する物理ホストと、管理対象のプールの時計が同期している必要があります。ただし、ワークロードバランス仮想アプライアンスの時計を変更することはできません。このため、では、この仮想アプライアンスの物理ホストと管理対象のプールで同じNTPサーバーを使用することをお勧めしています。

  • とワークロードバランスサーバーは、HTTPSを使用して通信します 。XenServerとワークロードバランスとの通信はHTTPSで行われるため、ワークロードバランスの設定時に、自己署名入りの証明書が自動的に作成されます。この証明書の代わりに信頼された機関からの証明書を使用するか、で証明書が検証されるように設定できます。詳しくは、『ワークロードバランス管理者ガイド』を参照してください。

  • 履歴データの保持とディスク容量:保持できる履歴データの量は、以下に基づいて決まります:
    • ワークロードバランスに割り当てられている仮想ディスクのサイズ(デフォルトは20GB)
    • 必要な最小ディスク領域(デフォルトは2,048MB。wlb.confファイルのGroomingRequiredMinimumDiskSizeInMBパラメーターで指定)

    多くの履歴データを保持する必要がある場合は、以下のいずれかを実行してください:

    こうした操作が必要になるのは、たとえば、WLBのプール監査記録機能を使用する場合や、レポートの詳細レベルを中以上に設定する場合などです。

    仮想ディスクのサイズを増やすには、仮想アプライアンスをインポートしてから、『ワークロードバランス管理者ガイド』で説明されている手順に従ってサイズを変更します。

  • ワークロードバランスの負荷分散:ワークロードバランス仮想アプライアンスでその仮想アプライアンス自体を管理する場合は、その仮想アプライアンスのインポート時にリモートの共有ストレージを指定します。

    注:

    ワークロードバランス仮想アプライアンスでその仮想アプライアンス自体を管理している場合、ワークロードバランスでこの仮想アプライアンスについて起動時の配置に関する推奨項目を作成することはできません。これは、その推奨項目の生成時にワークロードバランス仮想アプライアンスが既に実行されているためです。ただし、ほかの仮想マシンと同様に、ワークロードバランス仮想アプライアンスのワークロードを移動することは可能です。

リソースプールのサイズ決定

大規模なリソースプールでワークロードバランスを使用するには、特定の設定が必要です。

仮想アプライアンスのダウンロード

ワークロードバランス仮想アプライアンスは、.xva形式でパッケージ化されています。この仮想アプライアンスは、のダウンロードページ(http://www.citrix.com/downloads)からダウンロードできます。ローカルコンピュータ(がインストールされているコンピュータ)のローカルハードドライブにXVAファイルをダウンロードして、ダウンロードした.xvaファイルをでリソースプールにインポートします。

への仮想アプライアンスのインポート

を使用して、ワークロードバランス仮想アプライアンスをリソースプールにインポートします。

仮想アプライアンスをにインポートするには:

  1. を開き、
  2. インポート先のプールまたはホストを右クリックして[インポート]を選択します。
  3. ダウンロードしたvpx-wlb.xvaパッケージを指定します。
  4. ワークロードバランス仮想アプライアンスを実行するプールまたはホームサーバーを選択します。

    プールを選択すると、そのプール内の最適なホスト上で仮想アプライアンスが自動で起動します。

    ワークロードバランス仮想アプライアンスがワークロードバランスの管理対象に含まれないようにするには、その仮想アプライアンスのホームサーバーを設定します。これにより、仮想アプライアンスが常にそのホスト上で起動します。

  5. ワークロードバランス仮想アプライアンスの仮想ストレージを格納するストレージリポジトリを選択します。20GB以上の空き領域を持つストレージを選択してください。

    ローカルまたはリモートのストレージを選択できます。ただし、ローカルストレージを選択すると、ワークロードバランス仮想アプライアンス自体をワークロードバランスの管理対象にすることはできません。

  6. ワークロードバランス仮想アプライアンスの仮想インターフェイスを定義します。このリリースでは、単一の仮想インターフェイスが使用されます。
  7. 管理対象のプールに接続するためのネットワークを選択します。
  8. [インポート後にVMを起動する] チェックボックスがオンになっていることを確認して、[完了]をクリックします。仮想アプライアンスのインポート処理が開始されます。
  9. .xvaファイルのインポート処理が完了すると、の [リソース] ペインにワークロードバランス仮想アプライアンスが表示されます。

ワークロードバランス仮想アプライアンスの設定

インポートしたワークロードバランス仮想アプライアンスを使用するには、その仮想アプライアンスを設定する必要があります。仮想アプライアンスの設定は、上でウィザード形式の手順に従って行います。このウィザードを表示するには、リソースペインで仮想アプライアンスを選択し、[コンソール]タブをクリックします。すべてのオプションで、Enterキーを押してデフォルト値を受け入れます。

  1. インポートしたワークロードバランス仮想アプライアンスの[コンソール]タブをクリックします。
  2. ライセンス契約書の内容を確認して、同意する場合は「yes」と入力します。同意しない場合は、「no」と入力します。

    注:

    ワークロードバランス仮想アプライアンスには、このアプライアンスの/opt/vpx/wlbディレクトリに含まれているライセンス条項も適用されます。

  3. ワークロードバランス仮想アプライアンスのルートパスワードを指定して、確認のため再入力します。安全なパスワードを使用することをお勧めします。

    注:

    コンソールにパスワードを入力するときに、アスタリスク(*)などの文字は表示されません。

  4. ワークロードバランス仮想アプライアンスに割り当てるホスト名を入力します。
  5. 仮想アプライアンスのドメインサフィックスを入力します。

    たとえば、仮想アプライアンスのFQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)がwlb-vpx-pos-pool.domain4.bedford4.ctxの場合は、「domain4.bedford4.ctx」と入力します。

    注:

    ワークロードバランス仮想アプライアンスのFQDNが、DNS(Domain Name System:ドメインネームシステム)サーバーに自動で追加されることはありません。このため、プールをワークロードバランスに接続するときにFQDNを使用できるようにするには、ワークロードバランス仮想アプライアンスのFQDNをDNSサーバーに追加しておく必要があります。

  6. ワークロードバランス仮想アプライアンスのIPアドレスをDHCPから自動的に取得する場合は、「y」と入力します。特定の静的IPアドレスを指定する場合は、「n」と入力して、IPアドレス、サブネットマスク、およびゲートウェイを指定します。

    注:

    IPアドレスのリースが期限切れにならない場合に限り、DHCPを使用できます。仮想アプライアンスのIPアドレスが変更されないことが重要です。IPアドレスが変更されると、XenServerとワークロードバランス間の接続が切断されてしまいます。

  7. ワークロードバランスデータベースのユーザー名を入力するか、Enterキーを押してデフォルトのユーザー名(postgres)を使用します。

    ここでは、ワークロードバランスデータベースのアカウントを作成します。ワークロードバランスサービスでは、このアカウントを使用してワークロードバランスデータベースの読み取りおよび書き込みを行います。ユーザー名とパスワードは記録しておいてください。これらは、ワークロードバランスのPostgreSQLデータベースを直接管理する場合(データをエクスポートする場合など)に必要になります。

  8. ワークロードバランスデータベースのパスワードを入力します。Enterキーを押すと、データベースオブジェクトのロード過程を示すメッセージが表示されます。
  9. ワークロードバランスサーバーのユーザー名およびパスワードを入力します。

    ここで作成するアカウントは、でワークロードバランスへ接続するときに使用されます。デフォルトのユーザー名は、wlbuserです。

  10. ワークロードバランスサーバーのポート番号を入力します。ここで指定したポートが、ワークロードバランスサーバーの通信に使用されます。

    デフォルトのポート番号は8012です。標準のSSLポートである443を指定することはできません。

    注:

    ここでポートを変更した場合は、リソースプールとワークロードバランスを接続するときにそのポート番号を指定してください。ポート番号の指定は、[WLBサーバーへの接続]ダイアログボックスなどで行います。

    ここで指定するポートが、ファイアウォールでブロックされていないことを確認してください。

    Enterキーを押すと、仮想アプライアンスの設定(自己署名入りの証明書の作成など)が続行されます。

  11. この時点で、先ほど作成したアカウント(通常はroot)を使用して、ワークロードバランス仮想アプライアンスにログインすることも可能になります。ただし、この仮想アプライアンスへのログインが必要になるのは、ワークロードバランスコマンドを実行したりワークロードバランスの設定ファイルを編集したりする場合のみです。

ワークロードバランスを設定したら、「ワークロードバランス仮想アプライアンスへの接続」の手順に従ってプールをワークロードバランスに接続します。

必要であれば、ワークロードバランスの設定ファイルは、/opt/vpx/wlb/wlb.confにあります。また、ワークロードバランスのログファイルは、/var/log/wlb/LogFile.logにあります。これらのファイルとその用途について詳しくは、『ワークロードバランス管理者ガイド』を参照してください。

ワークロードバランス仮想アプライアンスへの接続

注:

ワークロードバランス機能は、 Enterprise Editionユーザー、または Virtual Apps and Desktops権限によりにアクセスするユーザーが使用できます。のライセンスについて詳しくは、「ライセンス」を参照してください。のライセンスをアップグレードまたは購入するには、 Webサイトにアクセスしてください。

ワークロードバランスの設定後、CLI(Command Line Interface:コマンドラインインターフェイス)またはを使用して、管理対象のリソースプールをWLB仮想アプライアンスに接続します。

でワークロードバランス仮想アプライアンスに接続するには、以下の情報が必要です。

  • ワークロードバランス仮想アプライアンスのIPアドレスまたはFQDNと、通信用のポート番号。

  • ワークロードバランスで監視するリソースプール(プールマスタ)の資格情報。

  • ワークロードバランスの設定時に作成したワークロードバランスアカウントの資格情報。は、このアカウントを使用してワークロードバランスと通信します。

この図の内容は次のとおりです:ワークロードバランスの設定時に作成したアカウントを使ってがワークロードバランスと通信し(1)、プールの資格情報を使ってワークロードバランス仮想アプライアンスがを認証(2)しています。

ワークロードバランスサーバーへの接続時にワークロードバランス仮想アプライアンスのFQDNを指定する場合は、まず仮想アプライアンスのホスト名およびIPアドレスをDNSサーバーに追加します。

ワークロードバランスに接続した直後では、デフォルトのしきい値および設定に基づいてワークロードが最適化されます。自動最適化モード、電源管理、および自動処理などの自動化機能は、デフォルトでは無効になっています。

ワークロードバランスへの接続と証明書

ワークロードバランス仮想アプライアンスの設定時に作成されたデフォルトの証明書とは別の(信頼された)証明書をアップロードする場合、またはXenServerでの証明書の検証を設定する場合は、プールをワークロードバランスに接続する前に、以下の点について注意してください。

  • 自己署名入りのワークロードバランス証明書をで検証する場合は、IPアドレスを指定してワークロードバランス仮想アプライアンスに接続する必要があります。これは、この証明書がワークロードバランス仮想アプライアンスのIPアドレスに基づいて作成されているためです。

  • 信頼された機関からの証明書を使用する場合は、FQDNを指定してワークロードバランス仮想アプライアンスに接続できます。ただし、[WLBサーバーへの接続]ダイアログボックスで静的IPアドレスを指定することもできます。このIPアドレスは、証明書のSAN(Subject Alternative Name:サブジェクトの別名)に使用します。

証明書の設定について詳しくは、『ワークロードバランス管理者ガイド』を参照してください。

リソースプールをワークロードバランス仮想アプライアンスに接続するには

注:

ワークロードバランス機能は、 Enterprise Editionユーザー、または Virtual Apps and Desktops権限によりにアクセスするユーザーが使用できます。のライセンスについて詳しくは、「 Licensing FAQ」を参照してください。のライセンスをアップグレードまたは購入するには、 Webサイトにアクセスしてください。

  1. のインフラストラクチャペインで、[]> [your-resource-pool]の順に選択します。

  2. プロパティペインの[WLB]タブをクリックします。

    [WLB]タブに[接続]ボタンが表示されます。

    XenCenterの[WLB]タブのスクリーンショット

  3. [WLB]タブの[接続]をクリックします。[WLBサーバーへの接続]ダイアログボックスが開きます。

    [WLBサーバーへの接続]ウィザードのスクリーンショット

  4. [サーバーのアドレス]セクションで、以下の情報を入力します:

    1. [アドレス]ボックスに、ワークロードバランス仮想アプライアンスのIPアドレスまたはFQDNを入力します。たとえば、「WLB-appliance-computername.yourdomain.net」などと入力します。

      ヒント:

      詳しくは、「ワークロードバランス仮想アプライアンスのIPアドレスを調べるには」を参照してください。

    2. (オプション)ワークロードバランス仮想アプライアンスの設定時にポート番号を変更した場合は、[ポート]ボックスにその番号を入力します。は、このポートを使用してワークロードバランスと通信します。

      のデフォルトでは、ポート8012が指定されています。

      注:

      ポート番号の変更は、ワークロードバランス仮想アプライアンスの設定時にポート番号を変更した場合のみ行ってください。[WLBサーバーへの接続]ダイアログボックスで指定するポート番号は、ワークロードバランス仮想アプライアンスの設定時に指定したもの(およびファイアウォール規則で指定したもの)と一致する必要があります。

  5. [WLBサーバーの資格情報]セクションで、のリソースプール(プールマスタ)がワークロードバランス仮想アプライアンスに接続するときに使用するユーザー名およびパスワードを入力します。

    [資格情報を変更する]ダイアログボックスのスクリーンショット

    これらの資格情報は、ワークロードバランス仮想アプライアンスの設定時に作成したものである必要があります。デフォルトのユーザー名は、wlbuserです。

  6. [の資格情報]セクションで、リソースプールにアクセスするためのユーザー名とパスワード(通常はプールマスターのパスワード)を入力します。これらの情報は、ワークロードバランス仮想アプライアンスがプールの各ホストに接続するときに使用されます。

    [XenServerの資格情報]ダイアログボックスのスクリーンショット

    現在ログイン中のと同じ資格情報を使用するには、[現在のの資格情報を使用する]チェックボックスをオンにします。RBAC(Roll-Based Access Control:役割ベースのアクセス制御)で役割を割り当てたアカウントを使用する場合は、そのアカウントにワークロードバランス機能の管理許可が付与されていることを確認してください。詳しくは、『ワークロードバランス管理者ガイド』のRBACに関するセクションを参照してください。

  7. プールをワークロードバランス仮想アプライアンスに接続すると、デフォルトの最適化設定でプールの監視が開始されます。ワークロードバランス仮想アプライアンスへの接続直後に最適化設定やリソースの優先度を変更する場合は、少なくとも60秒待機してください。または、のログに検出が完了したと表示されるまで待機してください。

重要:

ワークロードバランスをしばらく使用しても意図したとおりに推奨項目が生成されない場合は、「ワークロードバランス仮想アプライアンスの管理」に従って、パフォーマンスしきい値の設定を再評価してください。運用環境に合ったしきい値を設定することで、より適切な最適化推奨項目が作成されるようになります。

ワークロードバランス仮想アプライアンスのIPアドレスを調べるには

  1. の[リソース]ペインでワークロードバランス仮想アプライアンスを選択して、[コンソール]タブをクリックします。

  2. 仮想アプライアンスにログインします。これを行うには、仮想アプライアンスのインポート時に作成したアカウント(root)とパスワードを使用します。

  3. 次のコマンドを実行します。

    ifconfig