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クラスタ内の動的ルートのルート監視

ルートモニタを使用すると、動的に学習されたルートが含まれているか含まれていないかにかかわらず、クラスタノードを内部ルーティングテーブルに依存させることができます。クラスタシステムでは、各ノードのルートモニタが内部ルーティングテーブルをチェックし、特定のネットワークに到達するためのルートエントリが常に存在することを確認します。ルートエントリが存在しない場合、ルートモニタの状態は DOWN に変わります。

クラスタ展開では、ノードのクライアント側またはサーバー側リンクがダウンした場合、トラフィックは処理のためにピアノードを介してこのノードに誘導されます。トラフィックのステアリングは、動的ルーティングを設定し、すべてのノードで各ノードの特殊な MAC アドレスを指すスタティック ARP エントリを追加することによって実装されます。クラスター展開に多数のノードがある場合、すべてのノードで特別な MAC アドレスを持つ静的 ARP エントリを追加および管理するのは面倒な作業です。現在、ノードは暗黙的にパケットをステアリングするために特別な MAC アドレスを使用します。したがって、特別な MAC アドレスを指すスタティック ARP エントリをクラスターノードに追加する必要はなくなりました。

コマンドラインインターフェイスを使用してクラスタノードをバインドするには

コマンドプロンプトで入力します。

bind cluster node <nodeId> \(-routeMonitor <ip\_addr|ipv6\_addr|\*> \[<netmask>])
unbind cluster node <nodeId> \(-routeMonitor <ip\_addr|ipv6\_addr|\*> \[<netmask>])

ノード 1 がルートモニタ 1.1.1.0 255.255.255.0 にバインドされているシナリオを考えてみましょう。ダイナミックルートに障害が発生すると、ノード 1 は INACTIVE になります。ヘルスステータスは、以下に示すように、ノードIDごとにクラスタノードを表示コマンドで確認できます。

Node ID: 1
IP:  10.102.169.96
Backplane:  1/1/2
Health: NOT UP
Reason(s): Route Monitor(s) of the node have failed
Route Monitor -  Network: 1.1.1.0   Netmask: 255.255.255.0   State: DOWN
クラスタ内の動的ルートのルート監視