ICAのポリシー設定
アダプティブトランスポート
この設定では、EDT上のデータトランスポートをプライマリとし、TCPにフォールバックすることを許可または禁止します。
デフォルトでは、アダプティブトランスポートが有効になり([優先])、可能な場合はEDTが使用されて、TCPにフォールバックします。無効になっていて有効にしたい場合は、次の手順に従います。
- Studioで、ポリシー設定[HDX アダプティブ トランスポート]を有効にします。また、この機能を、サイト内にあるすべてのオブジェクトのユニバーサルポリシーとすることは推奨しません。
- ポリシー設定を有効にするには、値を [優先] に設定し、[OK] をクリックします。
優先。可能な場合、Adaptive transport over EDTが使用され、TCPにフォールバックします。
診断モード。EDTが強制的にオンになり、TCPへのフォールバックは無効になります。この設定はトラブルシューティングでのみお勧めします。
オフ。TCPが強制的にオンになり、EDTが無効になります。
詳しくは、「アダプティブトランスポート」を参照してください。
アプリケーションの起動待機タイムアウト
この設定では、セッションで最初のアプリケーションの起動を待機する待機タイムアウトの値をミリ秒単位で指定します。この時間を超えた後にアプリケーションが起動されると、セッションは終了します。
デフォルトの時間(1万ミリ秒)を選択するか、数値をミリ秒単位で指定できます。
クライアントクリップボードリダイレクト
この設定項目では、クライアント側のクリップボードをサーバーのクリップボードにマップすることを許可または禁止します。
デフォルトでは許可されます。
セッションとローカルのクリップボード間でデータを転送できなくするには、[禁止] を選択します。ただし、セッション内で動作するアプリケーション間でのクリップボードを介したデータ転送は無効になりません。
[許可]に設定した場合は、クライアント接続でクリップボードが使用できる最大帯域幅を構成します。これには、[クリップボードリダイレクトの最大帯域幅(Kbps)] 設定または [クリップボード リダイレクトの最大帯域幅(%)] を使用します。
クライアントクリップボードに書き込みを許可する形式
[クライアントクリップボードの書き込み制限] が [有効] に設定されている場合、ホスト側のクリップボードデータはクライアントエンドポイント側に共有されません。この[クライアント クリップボードに書き込みを許可する形式]設定では、特定の種類のクリップボードデータの共有を許可します。これを行うには、この設定項目を有効にして、許可するデータ形式を追加します。
以下のシステム定義のクリップボードデータ形式を追加できます。
- CF_TEXT
- CF_BITMAP
- CF_METAFILEPICT
- CF_SYLK
- CF_DIF
- CF_TIFF
- CF_OEMTEXT
- CF_DIB
- CF_PALETTE
- CF_PENDATA
- CF_RIFF
- CF_WAVE
- CF_UNICODETEXT
- CF_ENHMETAFILE
- CF_HDROP
- CF_LOCALE
- CF_DIBV5
- CF_OWNERDISPLAY
- CF_DSPTEXT
- CF_DSPBITMAP
- CF_DSPMETAFILEPICT
- CF_DISPENHMETAFILE
- CF_HTML
また、以下のXenAppおよびXenDesktop、Citrix Virtual Apps and Desktops用のカスタム定義のデータ形式を追加できます:
- CFX_RICHTEXT
- CFX_OfficeDrawingShape
- CFX_BIFF8
- CFX_FILE
HTML形式はデフォルトでは無効になっています。この機能を有効にするには、以下の手順に従います。
- [クライアントクリップボードリダイレクト] が [許可] に設定されていることを確認します。
- [クライアントクリップボードの書き込み制限] が [有効] になっていることを確認します。
- [クライアントクリップボードに書き込みを許可する形式] で、[CF_HTML] (およびサポートを希望するほかの形式)のエントリを追加します。
カスタム定義のデータ形式を追加できます。この場合、データ形式の名前がシステムに登録されたものと一致する必要があります。また、形式名の大文字と小文字は区別されます。
[クライアントクリップボードリダイレクト] または [クライアントクリップボードの書き込み制限] で [禁止] が設定されている場合、この設定項目は無視されます。
注
HTML形式のクリップボードコピーのサポート(CF_HTML)を有効にすると、コピーされたコンテンツのソースに含まれるあらゆるスクリプトが、コピー先にコピーされます。コピーを実行する前に、ソースの信頼性を確認してください。スクリプトを含むコンテンツをコピーする場合、コピー先のファイルをHTMLファイルとして保存して実行する場合に限り、ライブになります。
クライアントクリップボードの書き込み制限
この設定項目を [許可] に設定すると、ホスト側のクリップボードデータがクライアントエンドポイント側に共有されなくなります。この場合、特定のデータの共有を許可するには、[クライアントクリップボードに書き込みを許可する形式] 設定を使用します。
デフォルトでは、禁止に設定されています。
セッションクリップボードの書き込み制限
この設定項目を [許可] に設定すると、クライアント側のクリップボードデータがユーザーセッション側に共有されなくなります。この場合、特定のデータの共有を許可するには、[セッションクリップボードに書き込みを許可する形式] 設定を使用します。
デフォルトでは、禁止に設定されています。
セッションクリップボードに書き込みを許可する形式
[セッションクリップボードの書き込み制限] 設定が [許可] の場合、クライアント側のクリップボードデータはセッション内のアプリケーション側に共有されません。この[セッション クリップボードに書き込みを許可する形式]設定では、特定の種類のクリップボードデータの共有を許可します。
以下のシステム定義のクリップボードデータ形式を追加できます。
- CF_TEXT
- CF_BITMAP
- CF_METAFILEPICT
- CF_SYLK
- CF_DIF
- CF_TIFF
- CF_OEMTEXT
- CF_DIB
- CF_PALETTE
- CF_PENDATA
- CF_RIFF
- CF_WAVE
- CF_UNICODETEXT
- CF_ENHMETAFILE
- CF_HDROP
- CF_LOCALE
- CF_DIBV5
- CF_OWNERDISPLAY
- CF_DSPTEXT
- CF_DSPBITMAP
- CF_DSPMETAFILEPICT
- CF_DISPENHMETAFILE
- CF_HTML
また、以下のXenAppおよびXenDesktop、Citrix Virtual Apps and Desktops用のカスタム定義のデータ形式を追加できます:
- CFX_RICHTEXT
- CFX_OfficeDrawingShape
- CFX_BIFF8
HTML形式はデフォルトでは無効になっています。この機能を有効にするには、以下の手順に従います。
- [クライアントクリップボードリダイレクト] が [許可] に設定されていることを確認します。
- [セッションクリップボードの書き込み制限] が [有効] に設定されていることを確認します。
- [セッションクリップボードに書き込みを許可する形式] で、[CF_HTML] (およびサポートを希望するほかの形式)のエントリを追加します。
カスタム定義のデータ形式を追加できます。この場合、データ形式の名前がシステムに登録されたものと一致する必要があります。また、形式名の大文字と小文字は区別されます。
[クライアント クリップボード リダイレクト]設定または[セッション クリップボードの書き込み制限]設定で[禁止]が設定されている場合、この設定項目は無視されます。
注
HTML形式のクリップボードコピーのサポート(CF_HTML)を有効にすると、コピーされたコンテンツのソースに含まれるあらゆるスクリプトが、コピー先にコピーされます。コピーを実行する前に、ソースの信頼性を確認してください。スクリプトを含むコンテンツをコピーする場合、コピー先のファイルをHTMLファイルとして保存して実行する場合に限り、ライブになります。
デスクトップを起動する
この設定により、VDAのDirect Access Usersグループの非管理者ユーザーによるICAコネクションでのVDA上セッションへの接続を許可または禁止します。
デフォルトでは、管理者以外のユーザーはこれらのセッションに接続できません。
この設定は、RDP接続を使用しているVDAのDirect Access Usersグループの非管理者ユーザーには影響がありません。これらのユーザーは、この設定が有効または無効になっているかに関わらずVDAに接続できます。この設定は、VDAのDirect Access Usersグループではない非管理者ユーザーには影響がありません。これらのユーザーは、この設定が有効または無効になっているかに関わらずVDAに接続できません。
ICAリスナー接続タイムアウト
この設定では、ICAプロトコルによる接続が完了するまでの最大待機時間を指定します。
デフォルトの最大待機時間は、120000ミリ秒(2分)です。
ICAリスナーポートの番号
この設定では、サーバー上のICAプロトコルで使用されるTCP/IPポートを指定します。
デフォルトのポート番号は、1494に設定されています。
ほかのポートを指定する場合は、0から65535の範囲で、ほかのウェルノウンポート番号と競合しない番号を使用してください。変更したポート番号を有効にするには、サーバーを再起動する必要があります。サーバー上のポート番号を変更した場合は、そのサーバーに接続するCitrix Workspaceアプリやプラグインソフトウェア側でもポート番号を変更する必要があります。
キーボードと入力システム(IME)
注:
このポリシーは、1912 LTSR CU2以降にのみ適用されます。
この設定は、動的キーボードレイアウト同期、入力システム(IME)、およびUnicodeキーボードレイアウトマッピングを有効または無効にし、キーボードレイアウト切り替え通知ダイアログメッセージを非表示または表示します。
- Studioで [キーボードとIME] を選択します。
-
VDAの動的キーボードレイアウト同期機能と汎用クライアント入力システム(IME)機能を制御するには、[クライアントキーボードレイアウトの同期とIMEの改善] を選択します。以下の項目を構成できます。
無効 - 動的なキーボードレイアウト同期と汎用クライアント入力システム(IME)。
動的クライアントキーボードレイアウト同期をサポート - 動的キーボードレイアウト同期を有効にします。
動的クライアントキーボードレイアウトの同期とIMEの改善をサポート -動的キーボードレイアウトの同期と汎用クライアント入力システム(IME)の両方を有効にします。
- Unicodeキーボードマッピングを有効または無効にするには、[Unicodeキーボードレイアウトマッピングを有効にする]を選択します。
- ユーザーがクライアントのキーボードレイアウトを変更したときに、キーボードレイアウトが同期中であることをメッセージに表示するかどうかを許可または禁止するには、[キーボードレイアウト切り替えポップアップメッセージボックスを非表示] を選択します。
デフォルト設定:
-
クライアントキーボードレイアウトの同期とIMEの改善
- Windows Server 2016とWindows Server 2019では無効。
- Windows Server 2012およびWindows 2010での動的なクライアントキーボードレイアウトの同期とIMEの改善をサポートします。
- Unicodeキーボード レイアウトのマッピングの無効化
- キーボード レイアウトの切り替えポップアップメッセージボックスの表示
このポリシーは、ポリシー設定の [説明] セクションに一覧表示されているレジストリ設定を置き換えます。
ログオフチェッカー起動遅延
この設定では、ログオフチェッカー起動の遅延時間を指定します。このポリシーを使用して、クライアントセッションがセッション切断を待機する時間(秒単位)を設定します。
この設定により、ユーザーがサーバーからログオフするのにかかる時間を長くすることもできます。
ランデブープロトコル
この設定により、Citrix Gateway Serviceの使用時にHDXセッションがプロキシ接続される方法が変更されます。この設定を有効にすると、HDXトラフィックはCitrix Cloud Connectorを経由しなくなります。代わりに、VDAの発信接続は、Citrix Gatewayサービスに対して直接確立されるようになります(Cloud Connectorのスケーラビリティが向上します)。
重要:
この機能は、Citrix Cloudの機能トグルとHDXポリシー設定によって制御されます。HDX設定はデフォルトで無効ですが、Citrix Cloudの機能トグルはデフォルトで有効になっています。HDX設定の影響を受けるのは、Citrix Gatewayサービスを介して確立されたHDXセッションのみです。クライアントとVDA間で直接確立されたセッションまたはオンプレミスCitrix Gateway経由のセッションはこの設定の影響を受けません。
詳しくは、「ランデブープロトコル」を参照してください。
クライアント接続での非公開アプリケーションの起動
この設定項目では、サーバー上のリモートデスクトップを介した開始アプリケーションの起動を許可するかどうかを指定します。
デフォルトでは、サーバー上のリモートデスクトップを介した開始アプリケーションの起動は許可されません。
タブレットモードの切り替えのポリシー設定
タブレットモードの切り替えでは、VDA上でのストアアプリ、Win32アプリ、およびWindowsシェルの外観と動作を最適化します。これは、電話やタブレット(またはタッチ対応デバイス)などの小型のフォームファクタデバイスから接続するときに、仮想デスクトップからタブレットモードに自動的に切り替えることによって行われます。
このポリシーを無効にすると、VDAはクライアントの種類に関係なく、ユーザーが設定したモードになり、ずっと同じモードを維持します。