Citrix Virtual Apps and Desktops

動画のポリシー設定

[動画] セクションには、動画の圧縮機能を無効にしたり変更したりするためのポリシー設定項目があります。

画質の下限レベル

注: Virtual Delivery Agent 7.xでは、[従来のグラフィックモード] 設定が有効な場合のみこの設定項目が適用されます。

この設定では、アダプティブ表示の最低レベルの画質を指定します。圧縮率が小さいほど、画質は高くなります。超最高、最高、高、通常、または低から選択します。

デフォルトでは、[通常]に設定されています。

動画圧縮

この設定では、アダプティブ表示を有効または無効にします。アダプティブ表示機能では、ビデオやスライドショーのスライド切り替え時の画質が、使用可能な帯域幅に基づいて自動的に調節します。アダプティブ表示を有効にすると、表示品質を劣化させることなくプレゼンテーションをスムーズに実行できます。

デフォルトでは、アダプティブ表示が有効になっています。

VDA 7.0~7.6では、[従来のグラフィックモード]が有効な場合のみこの設定が適用されます。VDA Version 7.6 FP1以降については、従来のグラフィックモードが有効の場合、または従来のグラフィックモードが無効でグラフィックの圧縮にビデオコーデックが使用されていない場合、この設定が適用されます。

従来のグラフィックモードが有効な場合、ポリシーの変更を適用する前にセッションを再起動する必要があります。アダプティブ表示とプログレッシブ表示は相互に排他的です。アダプティブ表示を有効にすると、プログレッシブ表示は無効になり、その逆の場合も同じです。ただし、プログレッシブ表示とアダプティブ表示の両方を同時に無効にすることは可能です。従来からの機能であるプログレッシブ表示はXenAppまたはXenDesktopにはお勧めしません。プログレッシブしきい値レベルを設定するとアダプティブ表示は無効になります。

プログレッシブ圧縮のレベル

注: Virtual Delivery Agent 7.xでは、[従来のグラフィックモード] 設定が有効な場合のみこの設定項目が適用されます。

この設定では、最初にダウンロードされるイメージの品質を落として、初期表示のパフォーマンスを向上させる機能を制御します。

デフォルトでは、プログレッシブ圧縮は適用されません。

プログレッシブ圧縮では、初期表示の後で、より詳細なイメージデータがダウンロードされます(そのイメージの圧縮レベルは非可逆圧縮設定で制御されます)。[最高]または[超最高]を選択すると、写真など帯域幅に負荷のかかるグラフィックの表示パフォーマンスが向上します。

プログレッシブ圧縮による効果を得るには、[非可逆圧縮のレベル]よりも高い圧縮レベルを指定する必要があります。

注: プログレッシブ表示の圧縮レベルを高くすると、セッションでの動的イメージの対話操作性が向上します。この機能を有効にすると、3Dモデルを回転させる場合など、イメージを動かしている間の表示品質は一時的に低下します。イメージを停止させると、非可逆圧縮のレベルで制御される画質が適用されます。

関連する設定項目は以下のとおりです。

  • プログレッシブ圧縮のしきい値
  • プログレッシブヘビーウェイト圧縮

プログレッシブ圧縮のしきい値

注: Virtual Delivery Agent 7.xでは、[従来のグラフィックモード] 設定が有効な場合のみこの設定項目が適用されます。

この設定では、プログレッシブ圧縮を適用する接続の最大帯域幅を、キロビット/秒(Kbps)単位で指定します。この帯域幅に達しないクライアント接続にのみ圧縮が適用されます。

デフォルトのしきい値は、2147483647KB/秒です。

関連する設定項目は以下のとおりです。

  • プログレッシブ圧縮のしきい値
  • プログレッシブヘビーウェイト圧縮

保持する最低フレーム数

この設定では、低帯域幅接続時に確保される動的イメージの最低フレーム数を、フレーム数/秒(fps)単位で指定します。

デフォルトでは、10fpsに設定されています。

VDA 7.0~7.6では、[従来のグラフィックモード]が有効な場合のみこの設定が適用されます。VDA 7.6 FP1以降では、[従来のグラフィックモード]が有効であるか無効であるかにかかわらず、この設定が適用されます。

動画のポリシー設定