Linux Virtual Delivery Agent 2104

XDPing

説明

Linux XDPingツールは、Linux VDA環境での一般的な構成の問題をチェックするプロセスを自動化するコマンドラインベースのアプリケーションです。

Linux XDPingツールは、システム上で150を超える個別のテストを実行します。これらのテストは、大きく次のように分類されます。

  • Linux VDAのシステム要件が満たされているかどうかを確認する
  • Linuxディストリビューションを含むマシン情報を識別して表示する
  • Linuxカーネルの互換性を確認する
  • Linux VDAの動作に影響を与える可能性のある既知のLinuxディストリビューションの問題を確認する
  • Security-Enhanced Linux(SELinux)のモードと互換性を確認する
  • ネットワークインターフェイスを識別し、ネットワーク設定を確認する
  • ストレージのパーティション分割と使用可能なディスク容量を確認する
  • マシンのホストとドメイン名の構成を確認する
  • DNS構成を確認し、参照テストを実行する
  • 基盤となるハイパーバイザーを特定し、仮想マシンの構成を確認します。サポート対象:
    • Citrix Hypervisor
    • Microsoft HyperV
    • VMware vSphere
  • 時刻設定を確認し、ネットワークの時刻同期が機能しているかを確認する
  • PostgreSQLサービスが適切に構成され動作しているかを確認する
  • ファイアウォールが有効になっていて、必要なポートが開いているかを確認する
  • Kerberos構成を確認し、認証テストを実行する
  • グループポリシーサービスエンジンのLDAP検索環境を確認する
  • Active Directory統合が正しくセットアップされ、現在のマシンがドメインに参加しているかどうかを確認します。サポート対象:
    • Samba Winbind
    • Dell Quest Authentication Services
    • Centrify DirectControl
    • SSSD
  • Active Directory内のLinuxコンピューターオブジェクトの整合性を確認する
  • Pluggable Authentication Module(PAM)構成を確認する
  • コアダンプのパターンを確認する
  • Linux VDAに必要なパッケージがインストールされているかを確認する
  • Linux VDAパッケージを特定し、インストールの整合性を確認する
  • PostgreSQLレジストリデータベースの整合性を確認する
  • Linux VDAサービスが適切に構成され動作しているかを確認する
  • VDAおよびHDX構成の整合性を確認する
  • 構成済みの各Delivery Controllerをプローブして、ブローカーサービスが到達可能、操作可能で、応答性があることをテストします。
  • マシンがDelivery Controllerファームに登録されているかを確認する
  • アクティブまたは切断された各HDXセッションの状態を確認する
  • Linux VDA関連のエラーと警告についてログファイルをスキャンする
  • Xorgのバージョンが適切かを確認する

Linux XDPingツールの使用

注:

ctxsetup.shを実行しても、XDPingはインストールされません。sudo /opt/Citrix/VDA/bin/xdpingを実行してXDPingをインストールできます。 このコマンドにより、XDPingに必要なPython 3仮想環境も作成されます。このコマンドでPython 3仮想環境の作成に失敗した場合は、「Python 3仮想環境の作成」の手順に従って手動で作成してください。

XDPingには、コマンドシェルから実行される xdping という名前の単一の実行可能ファイルが付属しています。

コマンドラインオプションを表示するには、--helpオプションを使用します:

sudo /opt/Citrix/VDA/bin/xdping --help
<!--NeedCopy-->

テストの完全なスイートを実行するには、コマンドラインオプションなしでxdpingを実行します:

sudo /opt/Citrix/VDA/bin/xdping
<!--NeedCopy-->

Linux VDAパッケージをインストールする前に環境を確認するには、pre-flightテストを実行します:

sudo /opt/Citrix/VDA/bin/xdping --preflight
<!--NeedCopy-->

時刻テストやKerberosテストなど、特定のテストカテゴリのみを実行するには、-Tオプションを使用します:

sudo /opt/Citrix/VDA/bin/xdping -T time,kerberos
<!--NeedCopy-->

特定のXenDesktopコントローラーをプローブするには:

sudo /opt/Citrix/VDA/bin/xdping -d myddc.domain.net
<!--NeedCopy-->

出力例

以下は、Kerberosテストを実行した場合の出力例です:

Kerberosテストサンプル出力の最初の部分 Kerberosテストサンプル出力の2番目の部分 Kerberosテストサンプル出力の3番目の部分

XDPing