HDX画面共有
概要
Linux VDAでは、仮想デスクトップの画面をほかの仮想デスクトップのセッションユーザーと共有することができます。
次の例では、画面を共有してほかの人の画面を表示する手順について説明します。
画面を共有する手順:
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仮想デスクトップの通知領域で、画面共有アイコンをクリックし、[自分の画面を共有] を選択します。
![[自分の画面を共有]メニューを選択](/ja-jp/linux-virtual-delivery-agent/2112/media/select-the-share-my-screen-menu.png)
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[コピーして閉じる] をクリックします。
画面の共有を停止して再開するまで、現在の画面共有コードは保持されます。

ヒント:
画面を共有している間は、画面の周囲に赤い境界線が表示されて、共有が進行中であることが示されます。
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コピーしたコードを、画面を共有するほかの仮想デスクトップ上のセッションユーザーと共有します。
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閲覧者が画面を制御できるようにするには、[制御を渡す] を選択してから閲覧者の名前を選択します。制御を停止するには、閲覧者の名前をクリアします。

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画面の共有を停止するには、[画面の共有を停止] を選択します。
![[画面の共有を停止]メニューを選択](/ja-jp/linux-virtual-delivery-agent/2112/media/select-the-stop-sharing-my-screen-menu.png)
ほかのユーザーの画面を表示する手順:
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仮想デスクトップの通知領域で、画面共有アイコンをクリックし、[他のユーザーの画面を表示] を選択します。
![[他のユーザーの画面を表示]メニューを選択](/ja-jp/linux-virtual-delivery-agent/2112/media/select-the-view-someone-else-s-screen-menu.png)
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表示する画面の接続コードを入力し、[接続] をクリックします。

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画面共有者がリクエストを受け入れるのを待ちます。例:

ヒント:
- 共有者側では、Linuxシステムによってリクエストの通知が発行されます。
- 共有者が30秒以内にリクエストを受け入れない場合、リクエストは期限切れになり、プロンプトが表示されます。
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画面共有者が [OK] をクリックしてリクエストを受け入れると、共有画面がDesktop Viewerに表示されます。自分は、自動的に割り当てられたユーザー名で閲覧者として接続されます。

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共有画面の制御をリクエストするには、左上隅にあるマウスアイコンをクリックします。
ヒント:
- 共有者が30秒以内にリクエストを受け入れない場合、リクエストは期限切れになります。
- 一度に1人の閲覧者のみが共有画面を制御できます。
共有画面の制御を解除するには、マウスアイコンをもう一度クリックします。

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ディスプレイの拡大縮小を無効にしたり、ウィンドウサイズに拡大したりするには、マウスアイコンの横にあるアイコンをクリックします。

構成
デフォルトでは、画面共有機能は無効になっています。有効にするには、次の設定を完了します:
- Citrix Studioで[グラフィック状態インジケーター]ポリシーを有効にします。
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Citrix Virtual Apps and Desktops 2112以降の場合は、 Citrix Studioで [画面共有] ポリシーを有効にします。
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(オプション)Citrix Virtual Apps and Desktops 2109以前の場合は、次のコマンドを実行してLinux VDAで画面共有を有効にします:
sudo /opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg update -k "HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Citrix\Thinwire" -v "EnableScreenSharing" -d "0x00000001" <!--NeedCopy--> - ファイアウォールでポート52525〜52625を許可します。
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(オプション)GNOMEとともにインストールされたRHEL 8.xまたはSUSE 15.xを使用している場合は、GNOMEシェルの互換性のある拡張機能をインストールして、AppIndicatorサポートを有効にします:
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gnome-shell --versionコマンドを実行して、GNOMEシェルのバージョンを確認します。 -
https://extensions.gnome.org/extension/615/appindicator-supportからGNOMEシェルと互換性のある拡張機能をダウンロードします。たとえば、シェルのバージョンが3.28の場合、拡張機能のバージョンとして24または26を選択できます。

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ダウンロードしたパッケージを展開します。パッケージ内のmetadata.jsonファイルの 「uuid」 値がappindicatorsupport@rgcjonas.gmail.comに設定されていることを確認します。
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mvコマンドを実行して、appindicatorsupport@rgcjonas.gmail.comのディレクトリを/usr/share/gnome-shell/extensions/配下の場所に移動します。 -
chmod a+r metadata.jsonコマンドを実行して、metadata.jsonファイルをほかのユーザーが読み取れるようにします。ヒント:
デフォルトでは、appindicatorsupport@rgcjonas.gmail.comディレクトリのmetadata.jsonファイルはルートユーザーのみが読み取ることができます。画面共有をサポートするには、metadata.jsonファイルをほかのユーザーも読み取れるようにします。
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GNOME Tweaksをインストールします。
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デスクトップ環境では、
Alt+F2、r、Enterキーを順番に押すか、killall -SIGQUIT gnome-shellコマンドを実行して、GNOMEシェルを再読み込みします。 -
デスクトップ環境で、GNOME Tweaksを実行してから、Tweaksツールで [KStatusNotifierItem/AppIndicator Support] を有効にします。
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(オプション)GNOMEとともにインストールされたDebian 10を使用している場合は、次の手順を実行してGNOMEシステムトレイアイコンをインストールして有効にします:
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sudo apt install gnome-shell-extension-appindicatorコマンドを実行します。GNOMEで拡張機能を表示するには、ログアウトしてから再度ログインする必要がある場合があります。 -
[Activities] 画面でTweaksを検索します。
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Tweaksツールで [Extensions] を選択します。
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[Kstatusnotifieritem/appindicator support] を有効にします。

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注意事項
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画面共有機能では、H.265ビデオコーデックはサポートされていません。
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画面共有機能は、アプリセッションでは使用できません。
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最大10人のセッションユーザーと画面を共有できます。