トレースの有効化
概要
ログの収集と問題の再現は、診断を遅らせ、ユーザーエクスペリエンスを低下させます。トレースの有効化機能は、これらの作業を軽減します。Linux VDAでは、トレースはデフォルトで有効になっています。
構成
ctxlogd デーモンと setlog ユーティリティは、Linux VDAリリースパッケージに含まれるようになりました。デフォルトでは、Linux VDAのインストールと構成後に ctxlogd デーモンが起動します。
ctxlogd デーモン
トレースされる他のすべてのサービスは、ctxlogd デーモンに依存します。Linux VDAのトレースを継続したくない場合は、ctxlogd デーモンを停止できます。
setlog ユーティリティ
トレースの有効化は、/opt/Citrix/VDA/bin/ パスにある setlog ユーティリティを使用して構成します。rootユーザーのみが実行権限を持ちます。GUIを使用するか、コマンドを実行して構成を表示および変更できます。setlog ユーティリティのヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
setlog help
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値
デフォルトでは、ログ出力パスは /var/log/xdl/hdx.log に設定され、最大ログサイズは 200 MB に設定されており、ログ出力パスの下に最大2つの古いログファイルを保存できます。
現在の setlog の値を表示します。
setlog values
log_path (Log Output Path) = /var/log/xdl/hdx.log
log_size (Max Log Size (MiB)) = 200
log_count (Max Old Log Files) = 2
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単一の setlog の値を表示または設定します。
setlog value <name> [<value>]
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例:
setlog value log_size 100
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レベル
デフォルトでは、ログレベルは warning (大文字と小文字を区別しない) に設定されています。
さまざまなコンポーネントに設定されているログレベルを表示するには、次のコマンドを実行します。
setlog levels
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ログレベル (Disabled、Inherited、Verbose、Information、Warnings、Errors、Fatal Errors を含む) を設定するには、次のコマンドを実行します。
setlog level <class> [<level>]
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| ログレベル | コマンドパラメーター (大文字と小文字を区別しない) |
|---|---|
| 無効 | none |
| 継承 | inherit |
| 詳細 | verbose |
| 情報 | info |
| 警告 | warning |
| エラー | error |
| 致命的なエラー | fatal |
<class> 変数は、Linux VDAの1つのコンポーネントを指定します。すべてのコンポーネントを対象とするには、all に設定します。例:
setlog level all error
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フラグ
デフォルトでは、フラグは次のように設定されています。
setlog flags
DATE = true
TIME = true
NAME = true
PID = true
TID = false
SID = true
UID = false
GID = false
CLASS = false
LEVEL = false
FUNC = true
FILE = false
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現在のフラグを表示します。
setlog flags
<!--NeedCopy-->
単一のログフラグを表示または設定します。
setlog flag <flag> [<state>]
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デフォルトへの復元
すべてのレベル、フラグ、および値をデフォルト設定に戻します。
setlog default
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重要:
ctxlogdサービスは /var/xdl/.ctxlog ファイルを使用して構成されます。このファイルはrootユーザーのみが作成できます。他のユーザーはこのファイルへの書き込み権限を持ちません。rootユーザーは他のユーザーに書き込み権限を与えないことをお勧めします。これに従わない場合、ctxlogdに対して任意のまたは悪意のある構成が行われ、サーバーのパフォーマンス、ひいてはユーザーエクスペリエンスに影響を与える可能性があります。
トラブルシューティング
/var/xdl/.ctxlog ファイルが見つからない場合 (たとえば、誤って削除された場合)、ctxlogd デーモンが失敗し、ctxlogd サービスを再起動できません。
/var/log/messages:
Apr 1 02:28:21 RH72 citrix-ctxlogd[17881]: Failed to open logging configuration file.
Apr 1 02:28:21 RH72 systemd: ctxlogd.service: main process exited, code=exited, status=1/FAILURE
Apr 1 02:28:21 RH72 systemd: Unit ctxlogd.service entered failed state.
Apr 1 02:28:21 RH72 systemd: ctxlogd.service failed.
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この問題を解決するには、rootユーザーとして setlog を実行して /var/xdl/.ctxlog ファイルを再作成します。その後、他のサービスが依存する ctxlogd サービスを再起動します。