詳細なトラブルシューティングを実行する
問題を修正するために基本的なトラブルシューティングチェックリストの内容を実行し、その後で有用な情報のソースとしてProfile Managementログファイルを参照したら、このチェックリストを使ってさらにトラブルシューティングを実行します。
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分析するマシンのポリシーの結果セット(RSoP)をチェックし、すべてのGPOが正しく適用されるようにします。
レポートを生成するには、マシンで
gpresult
コマンドを実行します。 -
Profile Managementの最新のバージョンがインストールされているかをチェックします。詳しくは、「Profile Managementのバージョンを確認する」を参照してください
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「Profile Managementサポートフォーラム」を確認します。既に同じ問題が報告され、解決されている場合があります。
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問題が発生したマシンと同じオペレーティングシステムをクリーンインストール(新規インストール)したマシン上で問題を再現してみてください。ソフトウェア製品を1つずつインストールし、インストールごとに問題を再現できるかどうかを確認します。詳しくは、「Profile Managementをテスト環境に展開する」を参照してください。
Profile Managementのバージョンを確認する
バージョン情報を調べるには、次の手順に従います:
- WindowsエクスプローラーでUserProfileManager.exeファイルを右クリックします。
- [プロパティ]>[バージョン] をクリックします。
- 最新バージョンでない場合は、My Accountサイトから最新バージョンをダウンロードしてください。Citrix製品を選択し、ソフトウェアをダウンロードするセクションから、Profile Managementをダウンロードします。
ヒント:
アップグレード後、必要に応じて、新規に追加された機能を任意に有効にできます。
Profile Managementをテスト環境に展開する
ログファイルが問題の解決に役立たない場合は、次の例で使用されているトラブルシューティングのアプローチを試してください。このアプローチを使用して、次のことができます:
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どの構成設定が読み取られているかを判別する。
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構成設定がどこから読み取られるかを判別する(複数のADMファイルが存在する場合)。
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プロファイルに加えられた変更をログファイルが正しく追跡しているか確認する。
展開例
この例での展開は次のとおりです:
- Citrix仮想アプリケーション サーバーが、Windows Server 2003で実行されている。
- ユーザーは、Plug-in for Hosted Apps for Windowsを使用して公開リソースに接続している。
- INIファイルベースの構成の代わりに、OUベースのGPOが使用されている。
注意:
レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、オペレーティングシステムの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、シトリックスでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。
トラブルシューティングのワークフロー
この例には、1つのサーバーのみで構成される小さなテストOUが含まれています。サーバーのプロファイル設定を編集できます。次に、ログファイルとポリシーの結果セット(RSoP)レポートで設定の変更を追跡します。
詳細な手順は次のとおりです:
- CitrixユーザープロファイルをホストするCitrix Virtual Appsサーバーを1つ実稼働環境から削除します。次に、サーバーを新しいOUに追加します。
- そのサーバーでProfile Managementをいったんアンインストールしてから再インストールします。再インストールするとき、短いファイル名(いわゆる8.3ファイル名)が次のようにアクティブ化されているかチェックします:
- 以下のレジストリエントリが1(DWORD値)に設定されている場合、これを0に設定してProfile Managementを再インストールします:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\FileSystem\NtfsDisable8Dot3NameCreation。これにより、短いファイル名のサポートが有効になります。
- エントリが1以外に設定されている場合、(c:\prof-manなど)各サブフォルダー名が8文字以下になっている場所でProfile Managementの再インストールを実行します。 これ以降のオペレーティングシステムについては、このレジストリエントリを編集する必要はありません。
- サーバーに対するドメイン管理者としてログオンします。
- ローカルポリシーを調べて、このレベルでADMファイルを削除します。
- 新しいOUに割り当てられているGPOへのリンクをすべて削除します。
- サーバーで、レジストリエディターからキーおよびすべてのサブキーを削除します:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Citrix\UserProfileManager\
。 - Profile ManagementのINIファイルは、いずれも削除します。
- [マイコンピューター]を右クリックして[プロパティ]を選択し、[詳細設定]タブ を開き、テストするプロファイル以外のすべてのプロファイルを削除します。表示されるすべてのエラーについて原因を調査します。
- Authenticated Usersグループにファイルのフルコントロール権限を付与します。これにより、ユーザーとしてログオンしたときにProfile Managementログファイルを確認できます。ログファイルは、C:\Windows\System32\LogFiles\UserProfileManager\<domainname>#<computername>_pm.logです(ここで、<domainname>はコンピューターのドメイン、<computername>はその名称です)。ドメインが確認できない場合、ログファイルはUserProfileManager.logとなります。
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次の設定のみを含むGPOを作成し、それを新しいOUにリンクします。このGPOはAuthenticated Usersグループに割り当てられる必要があります。次の設定を有効にして構成します:
- Profile Managementを有効にします。
- ユーザーストアへのパス。
- ログの有効化。
- ログ設定。すべてのイベントとアクションを選択します。
- 既存のプロファイルの移行。[ローミングおよびローカルプロファイル]を選択します。
- ローカルプロファイル競合の制御。[ローカルプロファイル名を変更]を選択します。
- ログオフ時にローカルでキャッシュしたプロファイルの削除。
- [ローカル管理者のログオン処理] 設定を無効にします。これにより、Profile Managementの不適切な構成によりユーザーがログオンできなくなった場合でも、管理者としてログオンできます。
- OUを右クリックして [継承のブロック] を選択し、GPOリンクをどのようにOUに適用するかを制御します。
- まだログオンを実行したことがなく、かつサーバー上のローカル管理者のグループメンバーではないドメインテストユーザーを作成します。
- このユーザーにフルデスクトップを公開し、ユーザーをRemote Desktop Usersグループに設定します。
- ドメインに複数のドメインコントローラー(DC)がある場合は、サーバーと同じサイトのすべてのDC間で強制的にADを複製します。
- ドメイン管理者としてサーバーにログオンし、ログファイルを削除してCitrix Profile Managementサービスを再開し「
gpupdate /force
」を実行します。 - レジストリをチェックして、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Citrix\UserProfileManager\
の値だけが新しいGPOのものかを確認します。 - 管理者としてログオフします。
- Internet Explorerの一部の設定を変更し、マイドキュメントフォルダーに空のテストファイルを作成します。
- Profile Managementログファイルへのショートカットを作成します。それを開き、エントリを調べます。注意が必要と思われるすべての項目について、調査を行います。
- いったんログオフしてから、ドメイン管理者としてログオンします。
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gpresult
を実行して、テストユーザーおよびサーバーに対するRSoPレポートを作成します。
必要な内容がレポートに含まれていない場合は、対象となる項目について調べます。