vDiskのアクセスモードの構成
コンソールを使用して、vDiskのアクセスモードを次の中から選択します:
- 標準イメージ - 複数のターゲットデバイスで共有するvDiskにはこのモードを選択します(キャッシュ書き込みオプションが有効になります)。
- プライベートイメージ - 単一のターゲットデバイスのみで使用するvDiskにはこのモードを選択します(読み取り/書き込みアクセスが有効になります)。
標準イメージモード
標準イメージモードでは、複数のターゲットデバイスで単一のvDiskイメージを同時にストリーム配信できます。これにより、vDisk管理の手間とストレージ要件が軽減されます。
vDiskを標準イメージモードに構成すると、読み取り専用になります。各ターゲットデバイスで書き込みキャッシュが作成されます。オペレーティングシステムに必要な書き込みは、このキャッシュに格納されます。キャッシュ書き込みにはいくつかのオプションがあります。vDiskが読み取り専用であるため、ターゲットデバイスが起動するときはいつでも、「クリーンな」vDiskから起動します。コンピューターがウイルスやスパイウェアに感染した場合は、ターゲットデバイスを再起動してイメージを戻すだけで済みます。
標準イメージモードのvDiskに更新を適用すると、基本vDiskイメージに対する変更が差分ディスクファイル(.avhdx)に記録され、それが基本イメージの新しいバージョンになります。新しいバージョンのそれぞれは、基本イメージに直接関連付けられたままで残ります。バージョン管理機能により、差分ディスクに記録された更新は、実稼働デバイスで使用できるようになる前に段階付け(保守、テスト、実稼働)されます。あるバージョンで問題が発生した場合は、そのバージョンを取り消すだけで済みます。詳しくは、「vDiskの更新」を参照してください。
各ターゲットデバイスは同じvDiskを使用しますが、Provisioning Servicesではターゲットデバイスごとに、個人用に設定されたイメージをストリーム配信します。PVSにより、デバイスをネットワーク上で一意に識別するための情報が付与されます。各デバイスに、追加のパーソナリティ設定を指定することもできます:この機能により、アプリケーション特有の値をデータベースに格納し、ターゲットデバイスがロードするときにデバイス固有の値を取得することができます。詳しくは、「ターゲットデバイスのパーソナリティの管理」を参照してください。
プライベートイメージモード
プライベートイメージモードのvDiskは、通常のハードドライブがコンピューターで使用される方法にならって使用されます。つまり、あるプライベートイメージを一度に使用できるのは1つのターゲットデバイスのみです。
次の図では、各プライベートイメージvDisk(読み取りと書き込み)が1台の実稼働デバイスに割り当てられている様子を示しています。また、標準イメージvDisk(読み取り専用)が、実稼働デバイスのコレクションに割り当てられて共有されている様子も示しています。標準イメージのvDiskの書き込みキャッシュオプションに含まれるのは、サーバーへのキャッシュ、デバイスハードドライブへのキャッシュ、またはデバイスRAMへのキャッシュです。
vDiskモードおよび適切なキャッシュの書き込み先を構成するには
注:標準アクセスモードでサポートされるキャッシュの書き込み先のみが有効になります。
- コンソールでアクセスモードを構成するvDiskを右クリックして [vDiskプロパティ] を選択します。[vDiskプロパティ] ダイアログボックスが開きます。
-
[全般] タブをクリックし、[アクセスモード] ボックスの一覧からvDiskに適用するイメージモード(標準またはプライベート)を選択します。
- 標準イメージを選択した場合は、[キャッシュの種類]ボックスの一覧から適切なキャッシュの書き込み先を選択します
-
[OK] をクリックして [vDiskプロパティ] ダイアログボックスを閉じます。
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