ターゲットデバイスへのvDiskとバージョンの割り当て

このドキュメントは、vDiskバージョンのアクセスモードがターゲットデバイスの種類にどのように関連するのか、またvDiskのターゲットデバイスへの割り当ておよび割り当て解除方法について説明します。

vDiskのバージョンへのアクセス

1つのvDiskに対して多くの差分ディスクバージョンが存在する可能性があります。特定のバージョンへデバイスからアクセスできるかどうかやそのバージョンを更新できるかどうかは、バージョンのアクセスモード設定とデバイスの種類により異なります。次のセクションでは、バージョンのさまざまなアクセスモードとデバイスの種類、そしてこれらの相互関係について説明します。

バージョンのアクセスモードは[vDiskバージョン]ダイアログボックスで管理します。新しいバージョンのvDiskは、保守、テスト、実稼働の順に昇格されます。次のアクセスモードがあります。

保守 – 読み取り/書き込み可能な新しい差分ディスクバージョンで、更新のためにこのバージョンを起動することを選択した最初の保守デバイスでのみ使用できます。

テスト – テストに使用する読み取り専用バージョンで、テストデバイスまたは保守デバイスでのみ使用できます。

保留 – スケジュールされたリリース日時になっていないため、またはサイト内のすべてのサーバーで使用可能になっていないために、まだ実稼働デバイスで使用できない読み取り専用バージョンです。[実稼働デバイスで起動するバージョン]ボックスの値が[最新リリース]に設定されている場合は、リリース日時になりすべてのサーバーがこのバージョンにアクセスできるようになった後で、[アクセス]が[デフォルト]に変更されます。バージョンの[アクセス]が空白の場合は、実稼働環境にリリースされていますが、現在実稼働デバイスが起動すべきバージョンとして選択されているバージョンではないとみなされます。

デフォルト – すべての種類のデバイスで起動できる、読み取り専用バージョンです。[実稼働デバイスで起動するバージョン]が[最新リリース]に設定されている場合は、最新リリースの実稼働バージョンに緑のチェックマークが表示され、状態が[デフォルト]に設定されます。

オーバーライド – すべての種類のデバイスで起動できる、読み取り専用バージョンです。[実稼働デバイスで起動するバージョン]ボックスの一覧で特定のバージョンを選択すると、そのバージョンに緑のチェックマークが表示され、[アクセス]が[オーバーライド]に変更されます。

最新リリース – すべてのデバイスで起動できる、読み取り専用バージョンです。[実稼働デバイスで起動するバージョン]ボックスの一覧で特定のバージョンを選択すると、そのバージョンに緑のチェックマークが表示され、[アクセス]が[オーバーライド]に変更されます。

マージ中 – この新しいバージョンへのマージを実行中です。このバージョンは、マージが完了するまですべての種類のデバイスで使用できません。マージが完了した後の新しいバージョンの状態は、[マージ後に新しいバージョンに設定するアクセス] ボックスの一覧で選択されているアクセスモード(実稼働、保守、またはテスト)によって異なります。これは [ファームプロパティ] ダイアログボックスの [vDiskバージョン] タブで設定できます。

デバイスの種類

デバイスの種類は、管理対象のvDiskの作成時に自動的に作成される更新デバイス以外は、ターゲットデバイスプロパティ [全般] タブで選択します。次のデバイスの種類があります。

  • 保守デバイス

保守デバイスはvDiskの使用できるどのバージョンにもアクセスできます。保守デバイスは、主にvDiskを手動で更新します。これを行うには、[vDiskバージョン]ダイアログボックスで新しいバージョンを要求します。これにより読み取り/書き込み可能な差分ディスクが作成され、その新しく作成されたバージョンが保守アクセスモードに設定されます。保守モードの間は、vDiskのこのバージョンは単一の保守デバイス(このバージョンにアクセスする最初の保守デバイス)でのみアクセスできます。このデバイスを使用してvDiskを起動し、適用される更新を新しい差分ディスクバージョンに記録します。更新が完了したら、保守バージョンをテストモードまたは実稼働モードに直接昇格できます。

注:保守モードでは、既存のバージョンを新しいバージョンまたは新しい基本ディスクイメージにマージすることによって、新しいバージョンを作成することもできます。vDiskのマージについて詳しくは、「 VHDX差分ディスクのマージ」を参照してください。

  • テストデバイス

テストモードの間は、vDiskのこのバージョンを割り当てられているテストまたは保守デバイスにストリーム配信することのみが可能です。これにより、実稼働環境にリリースする前に新しいバージョンをテストし、実稼働デバイスでは中断なく、引き続き以前のバージョンをストリーム配信することができます。問題が見つかったら、このバージョンを保守モードに戻すことができます。

Personal vDiskを使用するデバイスをテストしている場合、割り当てられたPersonal vDiskテストデバイスを使ってvDiskの更新をテストします。

  • 実稼働デバイス

新しいバージョンをテストした後でそのバージョンを実稼働モードに昇格し、割り当てられている実稼働、テスト、および保守デバイスで使用できるようにすることができます。問題が見つかったら、このバージョンにアクセスしているデバイスをすべてシャットダウンした後で、このバージョンをテストまたは保守モードに戻すことができます。

デバイスがPersonal vDiskに割り当てられている場合、更新されたvDiskがPersonal vDiskテストデバイスを使ってテストされた後、このデバイスをPersonal vDisk実稼働デバイスに変更して、実務環境内での互換性を引き続きテストできます。

  • 更新デバイス

更新デバイスを使用して、管理対象のvDiskを更新します。管理対象vDiskセットアップウィザードを実行すると、更新デバイスが自動的に作成されます。管理対象の各vDiskに対応する更新デバイスは1つにする必要があります。そのvDiskと更新デバイスには同じ名前を付けてください。管理対象のvDiskについて詳しくは、「vDisk更新の管理」を参照してください。

ターゲットデバイスからのvDiskの割り当ての解除

注:[すべてのサイトデバイスからの割り当て解除] で割り当てを解除できるのは、Personal vDisk以外のvDiskです。Personal vDiskを削除すると、そのvDiskの更新デバイスも削除されます。

  1. コンソールでvDiskを右クリックして、[選択したデバイスからの割り当て解除] または[すべてのサイトデバイスからの割り当て解除]を選択します。
  2. 選択したデバイスから割り当てを解除する場合は、[デバイスからの割り当て解除] ダイアログボックスでこのvDiskの割り当てを解除するデバイスを選択して、[割り当て解除] をクリックします。すべてのサイトデバイスから割り当てを解除する場合は、確認ダイアログボックスで [はい] をクリックします。
  3. ターゲットデバイスの割り当てが解除されたら、開いているダイアログボックスを閉じます。

[vDiskバージョン]ダイアログボックス

vDiskのバージョン管理は [vDiskバージョン] ダイアログボックスで行います。このダイアログボックスを開くには、コンソールでvDiskを右クリックして、[バージョン] を選択します。以下は、[vDiskバージョン] ダイアログボックスの概要を示しています:

  • 実稼働デバイスで起動するバージョン

    ボックスの一覧から、実稼働環境のターゲットデバイスで起動するバージョンを選択します。デフォルトは最新バージョンです。

  • バージョン

この列にはバージョンと各バージョンの状態が一覧表示されます:

-  レンチのアイコンは、このバージョンのアクセスモードが保守(読み取り/書き込み可能)に設定されていることを示します。単一の保守デバイスのみでこのバージョンを起動できます。
-  虫眼鏡のアイコンは、このバージョンのアクセスモードがテストに設定されていることを示します。テストデバイスでのみこのバージョンを起動できます。
-  時計のアイコンは、このバージョンのアクセスモードが保留に設定されていることを示します。保留のバージョンは実稼働に昇格されていますが、まだリリース日時に達していません。
-  緑のチェックマークは、このバージョンが[実稼働デバイスで起動するバージョン]ボックスの一覧で選択されている設定に基づく、現在の実稼働バージョンであることを示します。すべての種類のデバイスで実稼働バージョンのvDiskを起動できます。
-  赤いXマークは、このバージョンが廃止され、現在このバージョンを起動しているデバイスが存在せず、より新しいマージされた基本バージョンが作成されたため、削除できることを示します。
  • 作成日時

このバージョンが作成された日時です。日付の形式はYYYY-MM-DDで、時刻の形式はHH:MMです。

  • リリース日時

このバージョンが実稼働環境にリリースされる予定の日時です。日付の形式はYYYY-MM-DDで、時刻の形式はHH:MMです。

  • デバイス

特定のバージョンでセッションをストリーム配信しているターゲットデバイスの数です。

  • アクセス

特定のバージョンに対するターゲットデバイスのアクセス性を示します。

保守 - 読み取り/書き込み可能なバージョンで、このバージョンを起動することを選択した最初の保守デバイスで使用できます。

テスト - テストに使用する読み取り専用バージョンで、テストデバイスまたは保守デバイスでのみ使用できます。

保留 - スケジュールされたリリース日時になっていないため、まだ使用できない読み取り専用バージョンです。

デフォルト - すべてのデバイスで起動できる、読み取り専用バージョンです。[実稼働デバイスで起動するバージョン] が [最新リリース] に設定されている場合は、最新リリースの実稼働バージョンに緑のチェックマークが表示され、[アクセス]が [デフォルト] に設定されます。

オーバーライド - すべてのデバイスで起動できる、読み取り専用バージョンです。[実稼働デバイスで起動するバージョン] ボックスの一覧で特定のバージョンを選択すると、[アクセス]が [オーバーライド] に変更されます。

マージ中 – この新しいバージョンへのマージを実行中です。このバージョンは、マージが完了するまで使用できません。マージが完了した後の新しいバージョンの状態は、[マージ後に新しいバージョンに設定するアクセス]ボックスの一覧で選択されているアクセスモード(実稼働、保守、またはテスト)によって異なります。これは [ファームプロパティ] ダイアログボックスの [vDiskバージョン] タブで設定できます。マージ中のバージョンにはレンチのアイコンが表示されます。

空白 - このバージョンが実稼働環境にリリース済みであることを示します。

  • 種類

vDiskの作成方法を示します。次のオプションがあります。

-  手動 - 保守モードを使用して作成されています。

-  自動 - 自動更新を使用して自動的に作成されています。

-  更新のマージ - 部分マージ操作により作成されています。

-  基本のマージ - 基本マージ操作により作成されています(親バージョンは不要です)。

-  基本 - 元の基本イメージです。
  • 新規

保守バージョンを作成します。

  • 昇格

このバージョンを[テスト]または[実稼働]に昇格するダイアログボックスが開きます。[実稼働]を選択した場合は、リリース日時を設定するか、デフォルト設定(今すぐにリリース)を受け入れます。

  • 取り消し

テストバージョンの取り消し:保守バージョンが存在しない場合は、最新のテストバージョンが保守バージョンに設定されます。

実稼働バージョンの取り消し:取り消しの前に、起動済みのすべてのデバイスがシャットダウンされます。[取り消し] をクリックすると、取り消し後のアクセスを[テスト]または[保守]から選択するダイアログボックスが開きます。

  • 削除

[削除] をクリックすると、削除を確認するダイアログボックスが開きます。選択したバージョンを削除するには [OK] をクリックします。最新バージョンまたは古いバージョンが現在ターゲットデバイスで起動されていない場合にのみ、[削除]を使用できます。

  • 複製

バージョンを選択して[複製]をクリックすると、[vDiskの複製状態] ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスには、このバージョンの各サーバーへの複製状態が表示されます。

  • サーバー名に青いチェックボックスが表示される場合は、このバージョンがそのサーバーに複製されたことを示します。
  • サーバー名にオレンジ色の三角が表示される場合は、このバージョンがまだ複製されていないか、問題があることを示します。三角にカーソルを合わせると、関連するエラーメッセージが表示されます。

各サーバーでのvDiskのすべてのバージョンの複製状態を表示するには、コンソールでvDiskを右クリックして [複製状態] を選択します。

  • プロパティ

[プロパティ] をクリックすると、[vDiskバージョンプロパティ]ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスには、このバージョンに関連する説明を入力することができます。このバージョンが将来実稼働環境にリリースされる予定である場合、つまりこのバージョンを起動したデバイスがまだない場合は、使用可能にする日時も表示されます。

  • テキスト

現在選択しているバージョンの説明が表示されます。