XenApp and XenDesktop

上級設定のポリシー設定

上級設定セクションには、Profile Managementの詳細構成に関するポリシー設定が含まれています。

自動構成を無効にする

この設定項目では、Profile Managementによるグループポリシーの自動構成機能を無効にします。Profile Managementは、環境の構成(Personal vDiskが存在するかどうかなど)を検査してそれに基づいてグループポリシーを自動的に構成します。この機能では、未構成のProfile Management関連の設定だけが自動構成され、カスタマイズした既存の設定は保持されます。これにより、短時間での展開と容易な最適化が可能になります。この自動構成機能には特別な構成は必要ありません。アップグレード(既存の設定を保持する場合)やトラブルシューティングを行うときは、自動構成機能を無効にすることができます。この自動構成機能は、XenAppやほかの環境では使用できません。

自動構成機能は、ランタイムの環境に応じてデフォルトのポリシー設定を自動的に構成する動的な構成チェッカーのようなものです。これによって、設定を手動で構成する必要がなくなります。ランタイム環境には、以下の要素が含まれます:

  • Windows OS
  • Windows OSバージョン
  • Citrix Virtual Desktopsがある
  • Personal vDiskがある

環境が変更されると、自動構成により次のポリシーが変更される場合があります:

  • アクティブライトバック
  • 常時キャッシュ
  • ログオフ時にローカルでキャッシュしたプロファイルの削除
  • キャッシュしたプロファイルを削除する前の待ち時間
  • プロファイルストリーミング

上記のポリシーに関してOSごとのデフォルトの状態については、次の表を参照してください:

  サーバーOS デスクトップOS
アクティブライトバック 有効 無効。Personal vDiskが使用されている場合。それ以外の場合は有効。
常時キャッシュ 無効 無効。Personal vDiskが使用されている場合。それ以外の場合は有効。
ログオフ時にローカルでキャッシュしたプロファイルの削除 有効 無効。Personal vDiskが使用されている場合、Citrix Virtual Desktopsが割り当てられている場合、またはCitrix Virtual Desktopsがインストールされていない場合。それ以外の場合は有効。
キャッシュしたプロファイルを削除する前の待ち時間 0秒 ユーザーの変更が永続的でない場合は60秒。それ以外の場合は0秒。
プロファイルストリーミング 有効 無効。Personal vDiskが使用されている場合。それ以外の場合は有効。

ただし、自動構成機能を無効にすると、上記のすべてのポリシーがデフォルトで無効になります。

デフォルトでは、自動構成が許可されます。

この設定をここで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。

この設定をここまたはINIファイルで構成しない場合、自動構成機能によりProfile Management関連の設定が変更されることがあります(環境の構成に変更があった場合)。

問題が発生する場合にユーザーをログオフ

この設定では、Profile Managementでユーザーストアを使用できないなどの問題が発生したユーザーを自動的にログオフする機能を有効または無効にします。この設定を有効にすると、プロファイルに関する問題が発生したユーザーにエラーメッセージが表示され、強制的にログオフされます。この設定を無効にすると、そのようなユーザーには一時プロファイルが提供されます。

この設定はデフォルトで無効になっており、問題が発生したユーザーに一時プロファイルが提供されます。

この設定をここで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。

この設定をここでまたはINIファイルで構成しない場合は、一時プロファイルが提供されます。

ロックされたファイルにアクセスする場合の試行数

この設定では、ロックされたファイルにProfile Managementがアクセスするときの試行数を指定します。

デフォルトでは、5回に設定されています。

この設定をここで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。

この設定およびINIファイルをここで構成しない場合、デフォルト値が使用されます。

ログオフ時にインターネットCookieファイルを処理

この設定では、ログオフ時にProfile Managementでindex.datを処理して、ファイルシステムに残っているインターネットCookieを削除する機能を有効または無効にします。これにより、継続的なWebブラウズによるCookieでプロファイルが膨張することを避けることができます。ただし、この処理によりログオフに時間がかかることがあるため、問題が生じた場合にのみこの設定を有効にしてください。

この設定はデフォルトで無効になっており、Profile Managementはログオフ時にindex.datを処理しません。

この設定をここで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。

この設定をここまたはINIファイルで構成しない場合、Index.datの処理は実行されません。

上級設定のポリシー設定