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ユースケース2:DataStreamの負荷分散のトークン方式を構成する

DataStream の負荷分散のトークン方式を設定して、クライアント (アプリケーションまたは Web サーバー) リクエストから抽出されたトークンの値に基づいてデータベースサーバーを選択できます。これらのトークンは SQL 式を使用して定義されます。同じトークンを使用した後続のリクエストでは、NetScalerアプライアンスは最初のリクエストを処理したのと同じデータベースサーバーにリクエストを送信します。同じトークンのリクエストは、最大接続制限に達するか、セッションエントリが期限切れになるまで、同じデータベースサーバーに送信されます。

次のサンプル SQL 式を使用してトークンを定義できます。

MySQL MS SQL
MYSQL.REQ.QUERY.TEXT MSSQL.REQ.QUERY.TEXT
MYSQL.REQ.QUERY.TEXT (n) MSSQL. REQ.QUERY.TEXT(n)
MYSQL.REQ.QUERY.COMMAND MSSQL.REQ.QUERY.COMMAND
MYSQL.CLIENT.USER MSSQL.CLIENT.USER
MYSQL.CLIENT.DATABASE MSSQL.CLIENT.DATABASE
MYSQL.CLIENT.CAPABILITIES  

次の例は、負荷分散のトークン方式を構成したときにNetScaler DataStream機能がどのように機能するかを示しています。

図1:DataStream とロードバランシングのトークン方式

負荷分散のトークン方式

この例では、トークンはデータベースの名前です。トークンブックを含むリクエストはデータベースサーバー 1 に送信され、トークンミュージックを含むリクエストはデータベースサーバー 2 に送信されます。それ以降のトークンブックのリクエストはすべてデータベースサーバー 1 に送信され、トークンミュージックを含むリクエストはデータベースサーバー 2 に送信されます。この構成では、データベースサーバーとの疑似パーシスタンスを実現します。

CLI を使用してこの例を設定します

コマンドプロンプトで入力します。

add service Service1 192.0.2.9 MYSQL 3306

add service Service2 192.0.2.11 MYSQL 3306

add lb vserver token_lb_vserver MYSQL 192.0.2.15 3306 -lbmethod token -rule MYSQL.CLIENT.DATABASE

bind lb vserver token_lb_vserver Service1

bind lb vserver token_lb_vserver Service2
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GUI を使用してこの例を設定します

  1. [ トラフィック管理] > [負荷分散] > [仮想サーバー] に移動し、仮想サーバーを構成し、プロトコルを MYSQLとして指定します。
  2. サービスセクションをクリックし 、プロトコルを MYSQL として指定する 2 つのサービスを設定します。これらのサービスを仮想サーバーにバインドします。
  3. 詳細設定」で「 メソッド 」をクリックし、「 負荷分散方法 」リストで「 TOKEN 」を選択し、式を MYSQL.CLIENT.DATABASEとして指定します。
ユースケース2:DataStreamの負荷分散のトークン方式を構成する