Citrix Virtual Apps and Desktops

マシンカタログの作成

物理マシンまたは仮想マシンのグループは、「マシンカタログ」と呼ばれる単一のエンティティとして管理されます。カタログ内のマシンには、同じ種類のオペレーティングシステム(マルチセッションOSまたはシングルセッションOS)がインストールされています。マルチセッションOSマシンを含むカタログには、WindowsマシンまたはLinuxマシンのいずれかのみを含めることができ、両方を含めることはできません。

サイトを作成した後、Studioでは最初のマシンカタログを作成する手順が表示されます。最初のカタログを作成した後、Studioでは最初のデリバリーグループを作成する手順が表示されます。作成したカタログを後で変更したり、追加のカタログを作成したりすることができます。

ヒント:

Machine Creation Services(MCS)のストレージ最適化機能(MCS I/Oと呼ばれます)を有効にする既存の展開をアップグレードする場合、追加の設定は必要ありません。VDAおよびDelivery Controllerアップグレードにより、MCS I/Oアップグレードが処理されます。

概要

仮想マシンのカタログの作成時には、それらの仮想マシンのプロビジョニング方法を指定します。Machine Creation Services(MCS)やCitrix Provisioning(旧称Provisioning Services)などのCitrixツールを使用できます。または、独自のツールを使用してマシンをプロビジョニングすることもできます。

次の点を考慮してください。

  • MCSは、仮想マシンイメージから1つのシステムディスクをサポートします。このイメージに接続されている残りのデータディスクは無視されます。
  • Citrix Provisioningを使用してマシンを作成する場合の手順については、Citrix Provisioningのドキュメントを参照してください。
  • MCSを使用して仮想マシンをプロビジョニングする場合、カタログ内に同じ仮想マシンを作成するためのマスターイメージ(またはイメージのスナップショット)を提供します。カタログを作成する前に、まずハイパーバイザーまたはクラウドサービスのツールを使用し、マスターイメージを作成して構成します。この処理には、イメージへのVirtual Delivery Agent(VDA)のインストールが含まれます。その後、Studioでマシンカタログを作成します。そのイメージ(またはスナップショット)を選択し、カタログで作成する仮想マシンの数を指定して、追加情報を構成します。
  • マシンが既に提供されている場合でも、マシンに対して1つまたは複数のマシンカタログを作成する必要があります。
  • PowerShell SDKを使用してカタログを直接作成する場合、イメージまたはスナップショットの代わりに、ハイパーバイザーテンプレート(VMTemplates)を指定できます。

MCSまたはCitrix Provisioningを使用して最初のカタログを作成する場合、サイトの作成時に構成したホスト接続を使用します。後で(最初のマシンカタログおよびデリバリーグループを作成した後に)、その接続に関する情報を変更したり、追加接続を作成したりすることができます。

カタログの作成ウィザードを完了すると、テストが自動的に実行され、正しく構成されているかどうかが検証されます。テストが完了したら、テストレポートを表示できます。Studioからテストをいつでも実行できます。

注:

MCSでは、Windows 10 IoT CoreおよびWindows 10 IoT Enterpriseはサポートされていません。詳しくは、Microsoft社のサイトを参照してください。

Citrix Provisioningツールの技術的な詳細については、「Citrix Virtual Apps and Desktopsのイメージ管理」を参照してください。

RDSライセンスチェック

Citrix Studioは現在、WindowsマルチセッションOSマシンが含まれるマシンカタログの作成時にMicrosoft RDSライセンスの有効性をチェックしません。WindowsマルチセッションOSマシン用のMicrosoft RDSライセンスの状態を確認するには、Citrix Directorにアクセスしてください。[マシンの詳細]ページと [ユーザーの詳細] ページの [マシンの詳細] パネルで、Microsoft RDS(Remote Desktop Services)ライセンスの状態を表示します。詳しくは、「Microsoft RDSライセンスの正常性」を参照してください。

VDA登録

仲介セッションを起動する場合、検討対象のDelivery Controller(オンプレミス展開用)またはCloud Connector(Citrix Cloud展開用)にVDAが登録されている必要があります。VDAが登録されていないと、登録されていれば使用されるはずの資源が使用されない場合があります。VDAが登録されない理由はさまざまですが、その多くは管理者がトラブルシューティングできます。Studioでは、カタログ作成ウィザードで、マシンをカタログからDelivery Groupに登録した後に、トラブルシューティング情報が提供されます。

カタログ作成ウィザードで、既存のマシンを追加すると、コンピューターアカウント名の一覧に、各マシンがカタログに追加するのに適しているかどうかが示されます。各マシンの横にあるアイコンにマウスを合わせると、そのマシンに関する情報メッセージが表示されます。

メッセージで問題のあるマシンが示された場合は、該当のマシンを([削除] ボタンを使って)削除することも、そのマシンを追加することもできます。たとえば、(登録されたことがないなどの理由により)マシンに関する情報を取得できない可能性があることを示すメッセージが表示された場合でも、そのマシンを追加します。

詳しくは、次のトピックを参照してください:

MCSカタログ作成の概要

以下は、カタログの作成ウィザードに情報を入力した後のデフォルトのMCS操作の簡単な概要です。

  • (スナップショットではなく)マスターイメージを選択した場合、MCSでスナップショットが作成されます。
  • MCSでスナップショットの完全コピーが作成され、ホスト接続で定義されたストレージの各場所に格納されます。
  • MCSによってマシンがActive Directoryに追加され、そこで一意の識別子が作成されます。
  • ウィザードで指定した数の仮想マシンがMCSによって作成され、各仮想マシンに対して2つのディスクが定義されます。1つの仮想マシンにつき2つのディスクに加えて、同じストレージの場所にマスターも保存されます。ストレージの場所が複数定義されている場合、それぞれの場所に以下の種類のディスクが割り当てられます。
    • スナップショットの完全コピー。読み取り専用であり、作成した仮想マシン間で共有されます。
    • 各仮想マシンに一意の識別子を与える、一意のIDディスク(16MB)。各仮想マシンに対し、1つのIDディスクが割り当てられます。
    • 仮想マシンへの書き込みを保存する、一意の差分ディスク。このディスクは(ホストストレージでサポートされている場合)シンプロビジョニングされ、必要に応じてマスターイメージの最大サイズまで拡大します。各仮想マシンに対し、1つの差分ディスクが割り当てられます。差分ディスクには、セッション中に加えられた変更が保存されます。専用デスクトップの場合、この変更は無期限に保存されます。プールデスクトップの場合、Delivery Controllerによって再起動のたびにこの変更は削除され、新しい変更が作成されます。

または、仮想マシンを作成して静的デスクトップを配信する場合、(カタログの作成ウィザードの [マシン] ページで)シックな(完全なコピーの)仮想マシンのクローンを指定できます。完全なクローンでは、すべてのデータストアにマスターイメージを保持する必要はありません。各仮想マシンに独自のファイルが存在します。

Machine Creation Servicesのストレージの考慮事項

Machine Creation Services(MCS)のストレージソリューション、構成、容量を決定する際には、多くの要因があります。以下に、適切なストレージ容量を決定するための考慮事項を示します:

容量に関する考慮事項:

  • ディスク

    ほとんどのMCS環境において、デルタ(差分)ディスクが各VMの容量を一番多く占めます。MCSにより作成される仮想マシンには、作成時にディスクが2つ以上割り当てられます。

    • ディスク0 = 差分ディスク:マスター基本イメージからコピーしたOSが含まれます。
    • ディスク1 = IDディスク:16MB - 各仮想マシンのActive Directoryデータが含まれます。

    製品の進化にともない、特定のユースケースや機能の消費容量に合わせたディスクの追加が必要になることがあります。例:

    • Personal vDiskを使用すると、管理者が操作を行わなくても、エンドユーザーが仮想マシンに接続されている各ディスクにアプリケーションをインストールできます。
    • AppDiskでは、エンドユーザーは、主にマルチセッションOSカタログ用であった仮想マシンにアプリケーション専用ディスクを接続できます。
    • MCSストレージ最適化では、仮想マシンごとに書き込みキャッシュ形式のディスクが作成されます。
    • 上記のデルタディスクの使用例とは対象的に、MCSには、完全クローンを使用する機能が追加されています。

    Hypervisorの機能も、こうした要因になることがあります。例:

    • Citrix Hypervisor IntelliCacheは、各Citrix Hypervisorがマスターイメージに対するIOPSを保存するための読み取りディスクをローカルストレージ上に作成します。このマスターイメージは、共有ストレージの場所に保存することもできます。
  • ハイパーバイザーのオーバーヘッド

    ハイパーバイザーごとに固有のファイルを使用するため、これが仮想マシンのオーバーヘッドとなります。ハイパーバイザーは、管理操作および一般的なログ記録でストレージを使用します。容量は、以下のオーバーヘッドを考慮して計算してください:

    • ログファイル
    • ハイパーバイザー固有のファイル。例:
      • VMwareにより、VM storageフォルダーにファイルが追加されます。VMwareのベストプラクティスを参照してください。
      • 仮想マシン全体で必要なサイズを計算してください。たとえば、仮想ディスクに20GB、仮想マシンスワップファイルに16GB(割り当てるメモリサイズ)、ログファイルに100MBを使用する仮想マシンでは、合計で36.1GBの容量が必要になります。
    • XenServerのスナップショットおよびVMwareのスナップショット
  • プロセスのオーバーヘッド

    カタログの作成と更新、およびマシンの追加を行なうと、それぞれ以下のようにストレージに影響が及びます。例:

    • カタログを初めて作成する場合、各ストレージの場所に基本ディスクをコピーする必要があります。
    • カタログにマシンを追加する場合は、各ストレージの場所に基本ディスクをコピーする必要はありません。ただし、カタログの作成方法は、選択した機能によって異なります。このため、Personal vDiskまたはAppDiskを選択すると、単純なランダムプールカタログに比べて多くのスペースが必要になります。
    • カタログを更新すると、ストレージの場所ごとに基本ディスクを追加で作成できるようになります。また、カタログに含まれる仮想マシンに一定期間にわたって2つの差分ディスクが割り当てられるため、一時的にストレージ占有量が急増することになります。

そのほかの考慮事項:

  • RAMのサイズ設定: I/O最適化ディスク、書き込みキャッシュ、スナップショットファイルなど、特定のハイパーバイザーファイルとディスクのサイズに影響します。
  • シン/シックプロビジョニング: シンプロビジョニング機能を備えているため、NFSストレージが推奨されます。

Machine Creation Services(MCS)ストレージ最適化

MCS I/Oと呼ばれるMachine Creation Services(MCS)ストレージの最適化機能の特徴:

  • 書き込みキャッシュコンテナは、Citrix Provisioningと同様にファイルベースです。たとえば、Citrix Provisioningの書き込みキャッシュのファイル名は「D:\vdiskdif.vhdx」、MCS I/O書き込みキャッシュのファイル名は「D:\mcsdif.vhdx」です。
  • 書き込みキャッシュディスクへのWindowsクラッシュダンプファイルの書き込みをサポートすることで、診断機能が向上しました。
  • MCS I/Oは、引き続きハードディスクへのオーバーフローありでRAMにキャッシュするテクノロジを利用して、複数層の書き込みキャッシュに関して最適なソリューションを提供します。この機能により、管理者は各層のコスト、RAMとディスク、パフォーマンスのバランスを取りながら、必要なワークロードに対応できます。

書き込みキャッシュの方法をディスクベースからファイルベースに更新するには、以下の変更が必要です:

  1. MCS I/Oでは、RAMのみのキャッシュはサポートされなくなります。マシンカタログの作成中にCitrix Studioでディスクサイズを指定します。
  2. 仮想マシンの初回起動時に、書き込みキャッシュディスクが自動的に作成およびフォーマットされます。仮想マシンが起動すると、書き込みキャッシュファイルmcsdif.vhdxはフォーマット済みボリュームMCSWCDiskに書き込まれます。
  3. Microsoft Azure環境を除き、ページファイルはこのフォーマット済みボリュームMCSWCDiskにリダイレクトされます。そのため、ディスクサイズにはディスク領域の合計容量を考慮します。この合計容量には、ディスクサイズと生成されたワークロードおよびページファイルサイズの差分が含まれます(通常は仮想マシンのRAMサイズに関連します)。Microsoft Azureのページファイルはローカルの一時ディスクを使用するよう事前構成され、MCSストレージ最適化I/O機能によってMCSWCDiskにリダイレクトされることはありません。

MCSストレージ最適化の更新を有効にする

MCS I/Oストレージ最適化機能を有効にするには、Delivery ControllerとVDAを最新バージョンのCitrix Virtual Apps and Desktopsにアップグレードします。

注:

MCS I/Oが有効化された既存の環境をアップグレードする場合、追加の構成は必要ありません。VDAおよびDelivery Controllerアップグレードにより、MCS I/Oアップグレードが処理されます。

MCSストレージ最適化の更新を有効にするときは、次の点を考慮してください:

  • マシンカタログを作成するとき、管理者はRAMとディスクサイズを構成できます。

    マシンカタログのセットアップ

  • 既存のマシンカタログを、Citrix Virtual Apps and Desktopsバージョン1903のVDAを含む新しい仮想マシンスナップショットに更新すると、RAMとディスクサイズに関する既存のカタログのMCS I/O設定が引き続き使用されます。既存の未フォーマットディスクはフォーマットされます。

重要:

MCSストレージ最適化は、Citrix Virtual Apps and Desktopsバージョン1912 LTSRで変更されました。このリリースでは、ファイルベースの書き込みキャッシュテクノロジがサポートされ、パフォーマンスと安定性が向上しています。MCS I/Oで提供される新機能は、Citrix Virtual Apps and Desktopsの過去のリリースと比較して、より高い書き込みキャッシュストレージ要件が必要になることがあります。割り当てられたワークフローと追加のページファイルのサイズ用に十分なディスクスペースがあることを確認するために、ディスクサイズを再評価することをCitrixではお勧めします。ページファイルのサイズは通常、システムRAMの容量に関連しています。既存のカタログのディスクサイズが不十分な場合は、新しいマシンカタログを作成し、より大きな書き込みキャッシュディスクを割り当ててください。

Microsoft Azure環境について

デフォルトでは、MCS I/O書き込みキャッシュディスクは、最初の仮想マシンの起動時にプロビジョニングされ、シャットダウン後に削除されます。これは最もコスト効率の高い設定ですが、書き込みキャッシュディスクのフォーマットと追加の再起動が必要なため、仮想マシンの起動時間が長くなります。起動時間が重視されるワークロードがある環境では、PowerShellを使用して、永続的なMCS I/Oキャッシュディスクの仮想マシンを作成することをCitrixではお勧めします永続的なキャッシュディスクは、電源の再投入時に削除されません。ただし、Azureストレージアカウントでそのために必要なコストを考慮する必要があります。

PowerShellを使用して永続的なライトバックキャッシュディスクのAzureカタログを作成する

永続的なライトバックキャッシュディスクのAzureカタログを構成するには、PowerShellパラメーターNew-ProvScheme CustomPropertiesを使用します。このパラメーターではプロパティPersistWBCを追加することができ、MCSでプロビジョニングされたマシンをホストするAzure Resource Managerでライトバックキャッシュディスクを永続化させる方法を指定できます。PersistWBCプロパティは、UseWriteBackCacheパラメーターが指定され、WriteBackCacheDiskSizeパラメーターがディスクが作成されたことを示すよう設定された場合のみ使用されます。

ヒント:

Azureにはプロビジョニング用の多数のプロパティがあり、CustomPropertiesフィールドはさまざまな設定で使用されます。

以下は、PersistWBCをサポートする前にCustomPropertiesパラメーターで使用されるプロパティの例です:

<CustomProperties xmlns="http://schemas.citrix.com/2014/xd/machinecreation" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<Property xsi:type="StringProperty" Name="UseManagedDisks" Value="true" />
<Property xsi:type="StringProperty" Name="StorageAccountType" Value="Premium_LRS" />
<Property xsi:type="StringProperty" Name="ResourceGroups" Value="benvaldev5RG3" />
</CustomProperties>
<!--NeedCopy-->

これらのプロパティを使用するときは、プロパティがCustomPropertiesパラメーターから省略されている場合にデフォルトの値が含まれるようにしてください。PersistWBCプロパティには、次の2つの値が設定可能です:trueまたはfalse

PersistWBCプロパティをtrueに設定すると、Citrix Virtual Apps and Desktops管理者がCitrix Studioを使用してマシンをシャットダウンしたときにライトバックキャッシュディスクが消去されません。

PersistWBCプロパティをfalseに設定すると、Citrix Virtual Apps and Desktops管理者がCitrix Studioを使用してマシンをシャットダウンしたときにライトバックキャッシュディスクが消去されます。

注:

PersistWBCプロパティを省略する場合、デフォルトはfalseになり、Citrix Studioを使用してマシンをシャットダウンするとライトバックキャッシュは消去されます。

例:CustomPropertiesパラメーターを使用してPersistWBCを「true」に設定した場合:

<CustomProperties xmlns="http://schemas.citrix.com/2014/xd/machinecreation" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<Property xsi:type="StringProperty" Name="UseManagedDisks" Value="true" />
<Property xsi:type="StringProperty" Name="StorageAccountType" Value="Premium_LRS" />
<Property xsi:type="StringProperty" Name="ResourceGroups" Value="benvaldev5RG3" />
<Property xsi:type="StringProperty" Name="PersistWBC" Value="true" />
</CustomProperties>
<!--NeedCopy-->

重要:

PersistWBCプロパティは、New-ProvScheme PowerShellコマンドレットを使用してのみ設定できます。作成後にプロビジョニングスキームのCustomPropertiesを変更しようとしても、マシンがシャットダウンしたときにマシンカタログやライトバックキャッシュディスクの永続性は影響を受けません。PersistWBCの値はAzure Resource Managerで展開されるカタログでのみ使用されます。

例:PersistWBCプロパティをtrueに設定するときにNew-ProvSchemeを設定してライトバックキャッシュを使用した場合:

New-ProvScheme
-CleanOnBoot
-CustomProperties "<CustomProperties xmlns=`"http://schemas.citrix.com/2014/xd/machinecreation`" xmlns:xsi=`"http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance`"><Property xsi:type=`"StringProperty`" Name=`"UseManagedDisks`" Value=`"true`" /><Property xsi:type=`"StringProperty`" Name=`"StorageAccountType`" Value=`"Premium_LRS`" /><Property xsi:type=`"StringProperty`" Name=`"ResourceGroups`" Value=`"benvaldev5RG3`" /><Property xsi:type=`"StringProperty`" Name=`"PersistWBC`" Value=`"true`" /></CustomProperties>"
-HostingUnitName "adSubnetScale1"
-IdentityPoolName "BV-WBC1-CAT1"
-MasterImageVM "XDHyp:\HostingUnits\adSubnetScale1\image.folder\GoldImages.resourcegroup\W10MCSIO-01_OsDisk_1_a940e6f5bab349019d57ccef65d2c7e3.manageddisk"
-NetworkMapping @{"0"="XDHyp:\HostingUnits\adSubnetScale1\virtualprivatecloud.folder\CloudScale02.resourcegroup\adVNET.virtualprivatecloud\adSubnetScale1.network"}
-ProvisioningSchemeName "BV-WBC1-CAT1"
-ServiceOffering "XDHyp:\HostingUnits\adSubnetScale1\serviceoffering.folder\Standard_D2s_v3.serviceoffering"
-UseWriteBackCache
-WriteBackCacheDiskSize 127
-WriteBackCacheMemorySize 256
<!--NeedCopy-->

AWS専用のホストテナントサポート

MCSを使用して、AWS専用のホストをプロビジョニングすることができます。管理者は、PowerShellで定義されたホストテナントを持つマシンのカタログを作成できます。

Amazon [EC2] 専用ホストは、完全に専用の [EC2] インスタンス容量を搭載した物理サーバーです。既存のソケット単位またはVM単位のソフトウェアライセンスを使用することができます。

専用ホストには、インスタンスの種類に基づいて使用率が事前に設定されています。たとえば、C4ラージインスタンスタイプの1つの割り当てられた専用ホストは、16個のインスタンスの実行に限定されます。詳しくは、AWSのサイトを参照してください。

AWSホストへのプロビジョニングの要件は次のとおりです:

  • インポートされたBYOL(ライセンス持ち込み)のイメージ(AMI)。専用ホストでは、既存のライセンスを使用および管理します。
  • プロビジョニング要求を満たすのに十分な使用率を持つ専用ホストの割り当て。
  • 自動配置を有効にします。

PowerShellを使用してAWSの専用ホストにプロビジョニングするには、TenancyTypeパラメーターをHostに設定したNew-ProvSchemeコマンドレットを使用します。

詳しくは、Citrix Developerのドキュメントを参照してください。

ハイパーバイザーまたはクラウドサービスでのマスターイメージの準備

ハイパーバイザーおよびクラウドプロバイダーへの接続の作成については、「接続とリソース」を参照してください。

マスターイメージには、オペレーティングシステム、仮想化しないアプリケーション、VDA、およびそのほかのソフトウェアをインストールしておきます。

ヒント:

  • マスターイメージは、「クローンイメージ」、「ゴールデンイメージ」、「ベース仮想マシン」、または「基本イメージ」と呼ばれることがあります。ホストベンダーとクラウドサービスプロバイダーで、異なる用語を使用します。
  • Citrix Provisioningを使用する場合は、マスターイメージまたは物理コンピューターをマスターターゲットデバイスとして使用できます。Citrix Provisioningでは、イメージを指すのにMCSとは異なる用語を使用します。詳しくは、Citrix Provisioningのドキュメントを参照してください。
  • ハイパーバイザーまたはクラウドサービスに、作成されたマシン数に対応する十分なプロセッサ、メモリ、ストレージがあることを確認してください。
  • デスクトップとアプリケーションで必要な適切な量のハードディスク領域を構成します。この値は、後で、またはマシンカタログ内で変更することはできません。
  • リモートPCアクセスのマシンカタログでは、マスターイメージを使用しません。
  • MCS使用時のMicrosoft KMSライセンス認証に関する注意事項:VDA 7.xをXenServer 6.1、XenServer 6.2、vSphere、またはMicrosoft System Center Virtual Machine Managerホストで使用している場合、Microsoft WindowsやMicrosoft Officeのライセンスを手動でリセットする必要はありません。

マスターイメージに以下のソフトウェアをインストールして構成します。

  • ハイパーバイザー用の統合ツール(Citrix VM Tools、Hyper-V統合サービス、VMware Toolsなど)。この手順を省略すると、アプリケーションやデスクトップが正しく動作しなくなる場合があります。
  • VDA。最新の機能を利用できるように、最新バージョンをインストールすることをCitrixではお勧めします。マスターイメージにVDAをインストールできないと、カタログ作成が失敗します。
  • アンチウイルスプログラムや電子ソフトウェア配信エージェントなどのサードパーティツール(必要に応じて)。ユーザーやマシンの種類に適した設定で、サービス(更新機能など)を構成します。
  • 仮想化せずにユーザーに提供するサードパーティのアプリケーション。ただし、可能な場合はアプリケーションを仮想化することをCitrixではお勧めします。仮想化することで、アプリケーションを追加したり再構成したりするたびにマスターイメージを更新する必要がなくなり、コストが削減されます。また、各デスクトップにインストールするアプリケーションが少なくなるため、マスターイメージのハードディスクのサイズを減らしてストレージコストを節約できます。
  • App-Vアプリケーションを公開する場合は、推奨設定のApp-Vクライアント。App-V Clientは、Microsoft社から提供されます。
  • MCSで作成したマシンカタログで、ローカライズされたMicrosoft Windowsを配信する場合は、マスターイメージに言語パックをインストールして言語オプション(システムロケールや表示言語など)を設定しておく必要があります。これにより、プロビジョニング時にスナップショットが作成されると、その言語パックおよび言語オプションが仮想マシンで使用されます。

重要:

Citrix ProvisioningまたはMCSを使用する場合は、マスターイメージ上でMicrosoft System Preparation Utility(Sysprep)を実行しないでください。

マスターイメージを準備するには

  1. ハイパーバイザーの管理ツールを使用して、マスターイメージを作成してから、オペレーティングシステムと、すべてのサービスパックおよび更新プログラムをインストールします。仮想CPUの数を指定します。また、PowerShellを使用してマシンカタログを作成する場合、仮想CPUの値を指定することもできます。Studioを使用してカタログを作成する場合には、仮想CPUの数は指定できません。デスクトップとアプリケーションで必要な量のハードディスク領域を構成します。この値は、後で、またはカタログ内で変更することはできません。
  2. ハードディスクはデバイスの場所「0」で接続されている必要があります。多くの標準マスターイメージテンプレートでは、デフォルトでこの場所にハードディスクが構成されますが、カスタムテンプレートを使用する場合は注意してください。
  3. マスターイメージに前述のソフトウェアをインストールして構成します。
  4. Citrix Provisioningを使用する場合は、マスターターゲットデバイスをドメインに追加する前に、マスターターゲットデバイスから作成した仮想ディスクのVHDファイルを作成します。詳しくは、Citrix Provisioningのドキュメントを参照してください。
  5. MCSを使用していない場合、マスターイメージはアプリケーションとデスクトップがメンバーとなっているドメインに統合します。マスターイメージが、仮想マシンを作成するホスト上で使用できることを確認してください。MCSを使用している場合、ドメインへのマスターイメージの統合は必要ありません。プロビジョニングされたマシンは、カタログの作成ウィザードで指定されたドメインに統合されます。
  6. マスターイメージのスナップショットを作成して、わかりやすい名前を付けておくことをCitrixではお勧めします。カタログの作成時にスナップショットの代わりにマスターイメージを指定すると、Studioによりスナップショットが作成されますが、そのスナップショットにわかりやすい名前を付けることはできません。

Studioでのカタログの作成

カタログ作成ウィザードを開始する前に、このセクションを確認してください。

マスターイメージを使用している場合、カタログを作成する前に、イメージにVDAがインストールされていることを確認してください。

Studioで以下の操作を行います。

  • サイトは作成したがマシンカタログは作成していない場合は、カタログを作成するための説明がStudioに表示されます。
  • 既存のマシンカタログがあり、別のマシンカタログを作成する場合は、Studioのナビゲーションペインで [マシンカタログ] を選択します。その後、[操作] ペインで [マシンカタログの作成] を選択します。

ウィザードの指示に従って、以下の項目の操作を行います。選択内容によって、異なるウィザードページが表示されます。

オペレーティングシステム

各カタログでは、以下のいずれかの種類のマシンを追加します。いずれかを選択します。

  • マルチセッションOS: マルチセッションOSカタログは、ホストされた共有デスクトップを提供します。マシンでは、サポートされているバージョンのWindowsまたはLinuxオペレーティングシステムを実行できますが、両方をカタログに含めることはできません。(このOSについて詳しくは、Linux VDAのドキュメントを参照してください)。
  • シングルセッションOS: シングルセッションOSカタログでは、さまざまなユーザーに割り当てることができるVDIデスクトップが提供されます。
  • リモートPCアクセス: リモートPCアクセスのカタログでは、オフィスにあるユーザーの物理デスクトップマシンへのリモートアクセスが提供されます。リモートPCアクセスでは、セキュリティを保護するためのVPNが不要です。

マシン管理

このページは、リモートPCアクセスカタログを作成するときには表示されません。

[マシン管理] ページでは、マシンの管理方法と、マシンの展開に使用するツールが示されます。

Studioを使用してカタログ内のマシンの電源を管理するかを選択します。

  • Studioで電源管理したりクラウド環境でプロビジョニングしたりするマシン(仮想マシンやブレードPCなど)。このオプションは、ハイパーバイザーやクラウドサービスへの接続が構成済みの場合にのみ使用可能です。
  • Studioで電源管理しないマシン(物理マシンなど)。

マシンがStudioで電源管理されるか、クラウド環境でプロビジョニングされるよう指定した場合、仮想マシンの作成に使用するツールを選択します。

  • Citrix MCS(Machine Creation Services): マスターイメージを使用して仮想マシンを作成および管理します。クラウド環境内のマシンカタログではMCSが使用されます。MCSは物理マシンでは使用できません。
  • Citrix Provisioning(旧称Provisioning Services): 複数のターゲットデバイスを単一のデバイスコレクションとして管理します。マスターターゲットデバイスからイメージ作成されたCitrix Provisioning仮想ディスクを使用して、デスクトップとアプリケーションを配信します。

    注:

    このオプションはサポートされなくなりました。Citrix Provisioning ターゲット デバイスを Citrix Virtual Apps and Desktops カタログにインポートするには、 Citrix Provisioningデバイス のエクスポートウィザードを使用します。

  • その他: 上記以外のツールでデータセンター内の既存のマシンを管理します。この場合、Microsoft System Center Configuration Managerまたはほかのサードパーティアプリケーションを使用してカタログ内のマシン構成の一貫性を保つことをCitrixではお勧めします。

デスクトップの種類(デスクトップエクスペリエンス)

このページは、シングルセッション​OSマシンを含むカタログを作成しているときにのみ表示されます。

[デスクトップエクスペリエンス] ページでは、ユーザーのログオンのたびに行われる処理を指定できます。次のいずれかを選択します。

  • ユーザーがログオンするたびに新しい(ランダムの)デスクトップに接続します。
  • ユーザーがログオンするたびに同じ(静的な)デスクトップに接続します。

2つ目のオプションを選択し、MCSを使用してマシンをプロビジョニングしている場合、デスクトップへのユーザーによる変更の処理方法を構成できます:

  • ユーザー変更を個別のPersonal vDisk上のデスクトップに保存する。(Personal vDiskは廃止されました)。
  • ユーザー変更をローカルディスク上のデスクトップに保存する。
  • ユーザーがログオフしたらユーザー変更を破棄し、仮想デスクトップをクリアする。ユーザー個人設定レイヤーを使用している場合は、このオプションを選択します。

マスターイメージ

このページは、MCSを使用して仮想マシンを作成するときにのみ表示されます。

[マスターイメージ] ページで、ホストハイパーバイザーまたはクラウドサービスへの接続を選択してから、過去に作成したスナップショットまたは仮想マシンを選択します。最初のカタログを作成する場合、サイトの作成時に構成した接続のみを使用できます。

注意事項:

  • MCSまたはCitrix Provisioningを使用する場合は、マスターイメージ上でMicrosoft System Preparation Utility(Sysprep)を実行しないでください。
  • スナップショットの代わりにマスターイメージを指定すると、Studioでスナップショットが作成されますが、そのスナップショットにわかりやすい名前を付けることはできません。

最新の製品機能を使用できるようにするため、マスターイメージに最新のVDAバージョンがインストールされていることを確認してください。デフォルトで選択されている最小VDAは変更しないでください。ただし、以前のバージョンのVDAを使用する必要がある場合には、「VDAバージョンと機能レベル」を参照してください。

ウィザードで過去に選択したマシン管理テクノロジとの互換性がないスナップショットまたは仮想マシンを選択すると、エラーメッセージが表示されます。

クラウドプラットフォームとサービス環境

仮想マシンをホストするのにクラウドサービスやプラットフォームを使用している場合(Azure Resource Manager、Nutanix、Amazon Web Servicesなど)、カタログの作成ウィザードにホストに特有の追加ページが含まれます。

詳しくは、「接続の種類に関する情報の参照先」を参照してください。

デバイスコレクション

このページは、Citrix Provisioningを使用して仮想マシンを作成するときにのみ表示されます。

[デバイスコレクション] ページには、まだカタログに追加されていないデバイスコレクションおよびデバイスが表示されます。

使用するデバイスコレクションを選択します。

マシン

このページは、リモートPCアクセスカタログを作成するときには表示されません。

このページのタイトルは、[マシン管理] ページで選択した項目: [マシン][仮想マシン][仮想マシンとユーザー] によって変わります。

MCSを使用する場合:

  • 作成する仮想マシンの数を指定します。
  • 各仮想マシンのメモリ量(MB単位)を選択します。
  • 作成された各仮想マシンにハードディスクがあります。そのサイズはマスターイメージに設定されます。カタログでハードディスクのサイズを変更することはできません。
  • [デスクトップエクスペリエンス] ページでユーザーによる静的デスクトップへの変更を専用のPersonal vDiskに保存することを指定した場合は、仮想ディスクサイズ(GB単位)とドライブ文字を指定します。
  • 環境に複数のゾーンがある場合は、カタログのゾーンを選択できます。
  • 静的なデスクトップ仮想マシンを作成する場合は、仮想マシンコピーモードを選択します。「仮想マシンコピーモード」を参照してください。
  • Personal vDiskを使用しないランダムなデスクトップ仮想マシンを作成する場合は、各マシンの一時データに対して使用するキャッシュを構成できます。「一時データ用キャッシュの構成」を参照してください。

Citrix Provisioningを使用する場合:

[デバイス] ページには、前のウィザードページで選択したデバイスコレクションにあるマシンが一覧表示されます。このページでは、マシンを追加または削除することができません。

他のツールを使用する場合:

Active Directoryマシンアカウント名の追加(またはアカウント名一覧のインポート)仮想マシンのActive Directoryアカウント名は、追加またはインポートした後に変更できます。[デスクトップエクスペリエンス] ページで静的なマシンを指定すると、追加する各仮想マシンにオプションでActive Directoryユーザー名を指定できます。

名前を追加またはインポートした後で、[削除] ボタンを使用して、ユーザーはページ上のままで一覧から名前を削除できます。

Citrix Provisioningまたは他のツール(MCS以外)を使う場合:

追加(またはCitrix Provisioningデバイスコレクションからインポート)した各マシンに表示されるアイコンとツールチップにより、カタログに追加できない可能性のあるマシン、またはDelivery Controllerで登録できない可能性のあるマシンを特定できます。詳しくは、「VDAバージョンと機能レベル」を参照してください。

仮想マシンコピーモード

[マシン] ページで指定するコピーモードによって、MCSがマスターイメージからシン(簡易コピー)クローンまたはシック(完全なコピー)クローンのどちらを作成するかが決まります。(デフォルトはシンクローン)

  • 簡易コピークローンは、効率的にストレージを使用し、すばやくマシンを作成したい場合に使います。
  • 完全コピークローンは、マシン作成後にIOPSが潜在的に低下した場合に、質の高いデータの復元と移行サポートが必要な場合に使います。

VDAバージョンと機能レベル

カタログの機能レベルにより、どの製品機能がカタログにあるマシンで利用可能かが制御されます。新しい製品バージョンで導入された機能を使用するには、新しいVDAが必要です。機能レベルを設定すると、そのバージョン(機能レベルが変更されない場合はそのバージョン以降)で導入されたすべての機能がカタログで利用できるようになります。ただし、以前のVDAバージョンのカタログにあるマシンは登録できません。

[マシン] (または [デバイス])ページの下部近くにあるメニューを使って、最小VDAレベルを選択できます。これにより、カタログの最小機能レベルが設定されます。デフォルトで、オンプレミスの展開には最新の機能レベルが選択されます。Citrixの推奨事項に従ってVDAとコアコンポーネントを常に最新のバージョンでインストールおよびアップグレードする場合は、この選択を変更する必要がありません。以前のVDAバージョンを使用し続ける必要がある場合は、正しい値を選択してください

Citrix Virtual Apps and Desktopsのリリースには、新しいVDAバージョンが含まれないことがあります。または、新しいVDAは、機能レベルに影響を与えません。このような場合、機能レベルは、インストールまたはアップグレードされたコンポーネントより以前のVDAバージョンであることを示します。たとえば、バージョン7.17には7.17 VDAが含まれますが、デフォルトの機能レベル(7.9以降)が最新のまま保持されます。このため、コンポーネントのインストール、または7.9~7.16から7.17へのアップグレード後に、デフォルトの機能レベルを変更する必要はありません。

(Citrix Cloudの展開では、Studioは最新の機能レベルより古い可能性のあるデフォルトの機能レベルを使用します)。

選択した機能レベルは、このレベルのマシンの一覧に影響します。一覧で、各エントリの横にあるツールチップは、マシンのVDAがその機能レベルでカタログと互換性があるかどうかを示します。

各マシンのVDAが選択した最小機能レベルを満たさない、または超過している場合、ページにメッセージが表示されます。ウィザードは続行できますが、これらのマシンは後でControllerによって登録できない可能性があります。代わりに、以下を行うことができます。

  • 古いVDAが含まれるマシンを一覧から削除し、VDAをアップグレードしてからマシンをカタログに追加し直します。
  • 低い機能レベルを選択します。これによって最新の製品機能にアクセスできなくなります。

マシンの種類が正しくないためにマシンがカタログに追加されなかった場合には、メッセージも表示されます。たとえば、シングルセッションOSカタログにサーバーを追加しようとした場合や、ランダム割り当て用に作成されたシングルセッションOSマシンを静的マシンのカタログに追加した場合などです。

重要:

リリース1811では、次の機能レベルが追加されました:1811(またはそれ以降)。このレベルは、今後のCitrix Virtual Apps and Desktops機能での使用を想定しています。7.9(またはそれ以降) の選択はデフォルトのままです。このデフォルトは、すべての環境で有効になりました。

1811(またはそれ以降) を選択した場合、そのカタログの以前のVDAバージョンはControllerとCloud Connectorには登録できません。ただし、バージョン1811以降のサポート対象バージョンでカタログにVDAのみが含まれている場合は、それらはすべて登録対象です。

一時データ用キャッシュの構成

仮想マシンでローカルに行う一時データのキャッシュはオプションです。MCSを使用してカタログ内のプールされた(専用ではない)マシンを管理するときに、マシンの一時データキャッシュの使用を有効にできます。カタログで一時データのストレージを指定する接続を使用する場合は、カタログ作成時に一時データキャッシュ情報を有効にして構成できます。

重要:

この機能を使用するには、最新のMCS I/Oドライバーが必要です。このドライバーは、VDAのインストール時またはアップグレード時にオプションとしてインストールできます。デフォルトでは、このドライバーはインストールされません。

カタログで使用する接続を作成するときに、一時データ用に共有ストレージとローカルストレージのどちらを使用するかを指定します。詳しくは、「接続およびリソース」を参照してください。各マシンで一時データのキャッシュを構成する場合、次の2つのオプションを使用できます:[キャッシュに割り当てられたメモリ(MB)][ディスク キャッシュ サイズ(GB)]。デフォルトでは、2つのオプションはオフになっています。[キャッシュに割り当てられたメモリ(MB)]オプションを有効にするには、[ディスクキャッシュサイズ(GB)]チェックボックスを選択します。[ディスクキャッシュサイズ] チェックボックスがオンになっていない場合、[キャッシュに割り当てられたメモリ] オプションは灰色表示になります。接続の種類によっては、これらのオプションのデフォルト値が異なる場合があります。通常は、デフォルト値で十分です。ただし、以下のデータ用に必要な容量について注意してください:

  • Windowsページファイルなどの、Windows自体が作成する一時データファイル
  • ユーザープロファイルデータ
  • ユーザーのセッションに同期されるShareFileデータ
  • セッションユーザーによって作成またはコピーされるデータや、ユーザーがセッション内にインストールするアプリケーション

Windowsでは、マシンカタログのマシンがプロビジョニングされる元のマスターイメージの空き容量より大きいキャッシュディスクをセッションで使用することはできません。たとえば、マスターイメージの空き容量が10GBしかないのに、20GBのキャッシュディスクを指定してもメリットはありません。

一時ストレージとイメージストレージ

各マシンで一時データ用のキャッシュを構成する場合、次の3つの点に注意してください:

  • [ディスクキャッシュサイズ]チェックボックスと[キャッシュに割り当てられたメモリ]チェックボックスを選択しない場合、一時データはキャッシュされません。各仮想マシンの差分ディスク(OSストレージにあります)に直接書き込まれます(これはバージョン7.8以前のプロビジョニングアクションです)。
  • [ディスクキャッシュサイズ]チェックボックスをオンにし、[キャッシュに割り当てられたメモリ]チェックボックスをオフにすると、一時データはメモリキャッシュの最小量に達するまでキャッシュディスクに直接書き込まれます。
  • [ディスクキャッシュサイズ]チェックボックスと[キャッシュに割り当てられたメモリ]チェックボックスを選択する場合、一時データは最初にメモリキャッシュに書き込まれます。メモリキャッシュが、構成された制限 ([キャッシュに割り当てられたメモリ]の値) に達すると、古いデータから先に一時データキャッシュディスクに移動されます。

重要:

  • ディスクキャッシュの容量が不足すると、ユーザーセッションは利用できなくなります。
  • このカタログを使用してAppDiskを作成しようとしている場合は、キャッシュを有効にしないでください。
  • Nutanixホスト接続を使用している場合、この機能は使用できません。
  • マシンの作成後は、マシンカタログのキャッシュ値を変更できません。

注:

  • メモリキャッシュは、各マシンの合計メモリ容量の一部です。そのため、[キャッシュに割り当てられたメモリ]チェックボックスをオンにする場合は、各マシンの合計メモリ容量を増やすことを検討してください。
  • [ディスクキャッシュサイズ]をデフォルト値から変更すると、パフォーマンスに影響することがあります。サイズはユーザー要件とマシンの負荷に合わせる必要があります。

ネットワークインターフェイスカード(NIC)

このページは、リモートPCアクセスカタログを作成するときには表示されません。

[ネットワークインターフェイスカード] ページで、複数のNICを使用する場合は、各NICに仮想ネットワークを関連付けます。たとえば、特定のセキュアネットワークへのアクセスに1つのNICを割り当てて、より一般的なネットワークへのアクセスに別のNICを割り当てることができます。また、このページでNICを追加または削除することもできます。

マシンアカウント

このページは、リモートPCアクセスカタログを作成するときにのみ表示されます。

[マシンアカウント] ページで、ユーザーまたはユーザーグループに対応するActive Directoryマシンアカウントまたは組織単位(OU)を指定して追加します。組織単位名にはスラッシュ(/)を使用しないでください。

構成済みの電源管理接続を選択するか、電源管理を使用しないことを選択します。電源管理に必要な接続が構成済みでない場合は、マシンカタログの作成後に新しい接続を作成してから、そのマシンカタログを編集して電源管理設定を更新できます。

コンピューターアカウント

このページは、MCSを使用して仮想マシンを作成するときにのみ表示されます。

カタログ内の各マシンには、対応するActive Directoryコンピューターアカウントを割り当てる必要があります。[コンピューターアカウント] ページで、アカウントを作成するか既存のものを選択して、アカウントの場所を指定します。

  • アカウントを作成する場合は、マシンが存在するOUにコンピューターアカウントを作成する権限が必要です。

    作成するマシンのアカウント名前付けスキームを指定します。番号記号(#)により、名前に追加される連番または文字とその位置が定義されます。組織単位名にはスラッシュ(/)を使用しないでください。名前の先頭に番号記号を配置することはできません。たとえば、名前付けスキームとして「PC-Sales-##」を指定して[0~9]を選択すると、PC-Sales-01、PC-Sales-02、PC-Sales-03などのコンピューターアカウント名が作成されます。

  • 既存のアカウントを使用する場合、アカウントを参照するか、[インポート] をクリックしてアカウント名が含まれるCSVファイルを指定します。インポートするファイルでは、次の形式を使用する必要があります:

[ADComputerAccount]
ADcomputeraccountname.domain
...
<!--NeedCopy-->

追加するマシンに十分な数のアカウントをインポートする必要があります。これらのアカウントはStudioで管理されるため、すべてのアカウントのパスワードのリセットをStudioに許可するか、アカウントのパスワードを指定します(すべてのアカウントで同じパスワードを使用する必要があります)。

物理マシンまたは既存のマシン用のカタログでは、既存のアカウントを選択またはインポートして、各マシンをActive Directoryコンピューターアカウントおよびユーザーアカウントに割り当てます。

Citrix Provisioningで作成されたマシンでは、ターゲットデバイスのコンピューターアカウントは異なる方法で管理されます。詳しくは、Citrix Provisioningのドキュメントを参照してください。

概要、名前、および説明

[概要] ページで、指定した設定を確認します。カタログの名前と説明を入力します。これらの情報はStudioに表示されます。

完了したら、[完了]をクリックしてカタログの作成を開始します。

トラブルシューティング

重要:

Citrix Studioを使用してマシンカタログを作成すると、それ以降はGet-ProvTask PowerShellコマンドを使用してマシンカタログの作成に関連するタスクを取得することができなくなります。これはマシンカタログが正常に作成されたかどうかにかかわらず、取得対象のタスクがStudioによって削除されることから生じる制限です。

サポートチームが解決策を提供するのに役立つログをCitrixで収集することをお勧めします。Citrix Provisioningを使用する場合、以下の手順でログファイルを生成します:

  1. マスターイメージで次のレジストリキーを作成し、値(DWORD(32ビット)の値)を1に設定します:HKLM\Software\Citrix\MachineIdentityServiceAgent\LOGGING

  2. マスターイメージを閉じて、スナップショットを作成します。

  3. Delivery Controllerで、次のPowerShellコマンドを実行します:Set-ProvServiceConfigurationData -Name ImageManagementPrep_NoAutoShutdown -Value $True

  4. このスナップショットに基づいてカタログを作成します。
  5. ハイパーバイザーで準備用仮想マシンが作成されたら、ログインしてC:\:Image-prep.log and PvsVmAgentLog.txtのルートから次のファイルを抽出します。
  6. マシンをシャットダウンすると、その時点でエラーが報告されます。
  7. 次のPowerShellコマンドを実行して、イメージ準備用マシンの自動シャットダウンを再度有効にします:Remove-ProvServiceConfigurationData -Name ImageManagementPrep_NoAutoShutdown

次の手順

最初のカタログを作成すると、Studioではデリバリーグループを作成する手順が表示されます。