Citrix Virtual Apps and Desktops

HDXビデオ会議とWebカメラビデオ圧縮

警告:

レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、オペレーティングシステムの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、シトリックスでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。

Webカメラは、HDX Webカメラビデオ圧縮またはHDXプラグアンドプレイ汎用USBリダイレクトにより、仮想セッション内で実行されるアプリケーションで使用できます。各モードの切り替えは、[Citrix Workspaceアプリ]>[基本設定]>[デバイス]で行えます。 可能であれば常に、HDX Webカメラビデオ圧縮を使用することをお勧めします。 ユーザーが[HDX Webカメラビデオ圧縮]から切り替えられないようにするには、[ICAポリシーの設定]>[USBデバイスのポリシー]のポリシー設定を使用して、USBデバイスのリダイレクトを無効にします。このデフォルト設定は、Citrix Workspaceアプリユーザーが Desktop Viewerの[マイクとWebカメラ] 設定で、[マイクおよびWebカメラを使用しない]を選択すると無効になります。

HDX Webカメラビデオ圧縮

HDX Webカメラビデオ圧縮は、最適化Webカメラモードとも呼ばれます。このWebカメラビデオ圧縮では、クライアントオペレーティングシステムに含まれるマルチメディアフレームワークテクノロジにより、キャプチャデバイスのビデオをインターセプトし、トランスコードおよび圧縮します。各キャプチャデバイスの製造元から、OSカーネルのストリーミングアーキテクチャに組み込まれるドライバーが提供されています。

クライアントは、Webカメラとの通信を処理します。その後、サーバーで適切に表示できるビデオのみを、サーバーに送信します。サーバーがWebカメラと直接やり取りをするわけではありませんが、統合によりデスクトップでも同様のエクスペリエンスが得られます。Citrix Workspaceアプリがビデオを圧縮するため、帯域幅が節約され、WANシナリオでの回復性の向上します。

Webカメラ圧縮

HDX Webカメラビデオ圧縮を使用するには、以下のポリシー設定を有効にする必要があります(これらの設定項目はデフォルトで有効になっています)。

  • マルチメディア会議
  • Windows Mediaリダイレクト

Webカメラでハードウェアエンコード機能がサポートされる場合、HDX Webカメラビデオ圧縮ではデフォルトでそのハードウェアエンコードが使用されます。ハードウェアエンコード機能は、ソフトウェアエンコードより多くの帯域幅を消費する場合があります。ソフトウェア圧縮が使用されるようにするには、レジストリキーに次のDWORDキー値を追加します:

HKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix\HdxRealTime:DeepCompress_ForceSWEncode=1

HDX Webカメラビデオ圧縮の要件

サポートされるクライアント:Citrix Workspaceアプリfor Windows、Citrix Workspaceアプリfor Mac、Citrix Workspaceアプリfor Chrome、Citrix Workspaceアプリfor Linux。

注:

Windows向けCitrix Workspaceアプリ、Chrome向けCitrix Workspaceアプリ、Mac向けCitrix Workspaceアプリ2006以降のみが、64ビットのアプリのためのWebカメラのリダイレクトをサポートしています。

サポートされるビデオ会議アプリケーション(32ビットおよび64ビット)は以下のとおりです:

  • Adobe Connect
  • Cisco WebexおよびWebex for Teams
  • GoToMeeting
  • Google HangoutsおよびHangouts Meet
  • IBM Sametime
  • Microsoft Skype for Business 2015
  • Microsoft Lync 2010および2013
  • Microsoft Skype 7以上
  • Windows 8.x以降およびWindows Server 2012 R2以降で動作するメディアファンデーション形式のビデオアプリケーション

WindowsクライアントでSkypeを使用するには、クライアント側およびサーバー側のレジストリを編集する必要があります:

  • クライアントのレジストリキー:HKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix\HdxRealTime

    値の名前:DefaultHeight

    種類:REG_DWORD

    データ:240

    値の名前:DefaultWidth、種類:REG_DWORD

    データ:320

  • サーバーのレジストリキー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Citrix\Vd3d\Compatibility

    値の名前:skype.exe

    種類:REG_DWORD

    データ:0

そのほかのユーザーデバイス要件:

  • サウンド再生のためのハードウェア
  • DirectShow対応のWebカメラ(Webカメラのデフォルト設定を使用してください)。Webカメラ側のハードウェアエンコーディング機能を使用すると、クライアント側のCPU使用率が軽減されます。
  • HDX Webカメラを使用する場合、可能であれば、Webカメラの製造元から入手したWebカメラドライバーをクライアントにインストールしてください。

高品位Webカメラストリーミング

サーバーのビデオ会議アプリケーションは、サポートされている形式の種類に基づいてWebカメラの形式と解像度を選択します。セッションが開始されると、クライアントはWebカメラ情報をサーバーに送信します。アプリケーションからWebカメラを選択します。Webカメラとアプリケーションが高品位レンダリングをサポートする場合、アプリケーションは高品位解像度を使用します。1920x1080までのWebカメラ解像度がサポートされています。

この機能を使用するには、Windows向けCitrix Workspaceアプリバージョン1808以降、またはCitrix Receiver for Windowsバージョン4.10以降が必要です。

レジストリキーを使用してこの機能を無効にすることができます。次の設定では352x288のデフォルトの解像度が使用されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Citrix\HDXRealTime

値の名前:Enable_HighDefWebcam

種類:REG_DWORD

データ:0(高品位Webカメラストリーミングを無効化)

クライアントのレジストリキーを使用して、特定の解像度を設定することができます。カメラが指定された解像度をサポートしていることを確認してください。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix\HDXRealTime

値の名前:DefaultWidth

種類:REG_DWORD

データ(10進数):必要な幅(1280など)

値の名前:DefaultHeight

種類:REG_DWORD

データ(10進数):必要な高さ(720など)

HDXプラグアンドプレイ汎用USBリダイレクト

HDXプラグアンドプレイ汎用USBリダイレクト(アイソクロナス)は、汎用Webカメラモードとも呼ばれます。HDXプラグアンドプレイ汎用USBリダイレクトの利点は、シンクライアントやエンドポイントにドライバーをインストールする必要がないことです。USBスタックは仮想化されており、ローカルクライアントに接続した周辺機器はすべてリモートVMへ送信されます。リモートデスクトップは、ネイティブ接続の場合と同じように動作します。Windowsデスクトップがハードウェアとのやり取りをすべて処理し、プラグアンドプレイロジックにより適切なドライバーが検出されます。ICAに対応したドライバーが存在する場合、ほとんどのWebカメラを使用できます。汎用Webカメラモードでは、USBプロトコルにより未圧縮のビデオをネットワーク上で送信するため、はるかに多くの帯域幅(大量のMbps)が使用されます。

HDXビデオ会議とWebカメラビデオ圧縮