Citrix Virtual Apps and Desktops

セッション画面の保持のポリシー設定

[セッション画面の保持] セクションには、セッション画面の保持の管理に関するポリシー設定が含まれています。

セッション画面の保持

この設定では、セッション画面の保持機能を許可または禁止します。セッション画面の保持機能およびクライアントの自動再接続機能によって、ネットワークの中断からの回復後、ユーザーはCitrix Workspaceアプリセッションに自動的に再接続できます。デフォルトでは、セッション画面の保持が許可されます。

Web Studioの設定は、次の場合にクライアントに適用されます:

  • Citrix Workspaceアプリ1808以降
  • Citrix Receiver for Windows 4.7以降。

Web StudioポリシーはクライアントのCitrix Receiverグループポリシーオブジェクトを上書きします。Web Studioでこれらのポリシーを更新すると、サーバーからクライアントにセッション画面の保持が同期されます。

注:

  • Citrix Receiver for Windows 4.7以降、およびWindows向けCitrix Workspaceアプリの場合、Web Studioでポリシーを設定します。
  • 4.7より前のCitrix Receivers for Windowsの場合、Web Studioで複数ポリシーを設定します。また、一貫した動作を実現するために、クライアントでCitrix Receiverのグループポリシーオブジェクトテンプレートを設定します。

セッション画面の保持機能は、ICAセッションをアクティブのまま保持し、ネットワークの接続が切断されても、セッションの画面を表示したままにできます。ユーザーは、接続が回復するまでセッション画面を見ることができます。

セッション画面の保持機能を有効にすると、データを損失することなく、サーバー上のセッションがアクティブのまま保持されます。接続が失われると、ユーザーの表示は不透明になります。中断中にユーザーにフリーズしたセッションが表示される場合があります。ネットワーク接続が回復するとアプリケーションでの作業を再開できるようになります。また、セッションに再接続するときに再認証用のログオン画面が表示されないため、ユーザーは即座に作業を再開できます。

セッション画面の保持機能とクライアントの自動再接続機能を一緒に使用する場合は、次のように処理されます。まず、ネットワークが切断されると、セッション画面の保持機能により、セッションがアクティブのままサーバー上に保持されます。[セッション画面の保持のタイムアウト]設定で指定した時間が経過すると、サーバー上のセッションが終了または切断されます。この後でクライアントの自動再接続のポリシー設定により、切断セッションへの再接続が行われます。

デフォルトでは、セッション画面の保持が許可されます。

注:

Citrix ADCを使用中の場合は、Citrix StoreFront>[Citrix Gatewayの管理]>[Secure Ticket Authority][セッション画面の保持を有効にする] を選択し、ICA接続をプロキシ処理する必要があります。

セッション画面の保持のポート番号

この設定では、セッション画面の保持機能で使用される、受信TCPポートを指定します。

デフォルトでは、ポート番号は、2598に設定されます。

セッション画面の保持のタイムアウト

この設定は、時間の長さを秒単位で指定します。ここで指定した時間が経過しても再接続されないセッションは、「切断セッション」として処理されます。

セッションの持続時間を長く設定することもできますが、この機能は利便性が高く、ユーザーに再認証を求めるメッセージを表示することもありません。セッションの持続時間を長くすると、ユーザーがデバイスを置き去りして承認されていないユーザーに利用される可能性が高まります。

デフォルトでは、タイムアウトは180秒(3分)に設定されています。

セッション画面の保持のポリシー設定