除外のポリシー設定
このセクションでは、ユーザープロファイル内のファイルやディレクトリを同期処理から除外するためのポリシー設定について説明します。
除外の一覧 - ファイル
同期時に無視されるファイルの一覧。ファイル名は、ユーザープロファイル(%USERPROFILE%)に対する相対パスで指定する必要があります。ワイルドカードはファイル名とフォルダー名でサポートされていますが、再帰的に適用されるのはファイル名のワイルドカードのみです。
例:
-
Desktop\Desktop.ini
は、Desktop
フォルダー内のDesktop.ini
ファイルを無視します。 -
%USERPROFILE%\*.tmp
は、プロファイル全体で.tmp
拡張子を持つすべてのファイルを無視します。 -
AppData\Roaming\MyApp\*.tmp
は、プロファイルの一部で.tmp
拡張子を持つすべてのファイルを無視します。 -
Downloads\*\a.txt
は、Downloads
フォルダーのすぐ下にあるサブフォルダーのa.txt
を無視します。
このポリシーが無効の場合、ファイルは除外されません。このポリシーをここで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。このポリシーをここでまたはINIファイルで構成しない場合、ファイルは除外されません。
デフォルトの除外一覧の有効化 - ディレクトリ
同期時に無視されるディレクトリのデフォルトの一覧。このポリシーは、手動で記入しないでGPO除外ディレクトリを指定するために使用します。
このポリシーを無効にすると、デフォルトでProfile Managementは、いかなるディレクトリも除外しません。
このポリシーをここで構成しない場合、Profile ManagementはINIファイルの値を使用します。このポリシーを、ここでもINIファイルでも構成しない場合、デフォルトでProfile Managementは、いかなるディレクトリも除外しません。
除外の一覧 - ディレクトリ
同期時に無視されるフォルダーの一覧。フォルダー名は、ユーザープロファイル(%USERPROFILE%)に対する相対パスで指定する必要があります。フォルダー名のワイルドカードはサポートされていますが、再帰的に適用されることはありません。
例:
-
Desktop
は、ユーザープロファイルのDesktop
フォルダーを無視します。
このポリシーが無効の場合、フォルダーは除外されません。このポリシーをここで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。このポリシーをここでまたはINIファイルで構成しない場合、フォルダーは除外されません。
ログオン時の除外チェック
この設定は、ユーザーストアのプロファイルに除外されたファイルまたはフォルダーが含まれる場合にProfile Managementがこれをどのように処理するかを構成します。可能なポリシー設定と、それに対応する操作を次の表に示します:
ポリシー設定 | アクション |
---|---|
設定が無効になっているか、[ログオン時に除外されたファイルまたはフォルダーを同期]の値がデフォルトに設定されている | Profile Managementは、ユーザーのログオン時に、ユーザーストアから除外されたファイルまたはフォルダーをローカルプロファイルと同期します。 |
設定が[ログオン時に除外されたファイルまたはフォルダーを無視]に設定されている | Profile Managementは、ユーザーのログオン時に、ユーザーストアの除外されたファイルまたはフォルダーを無視します。 |
設定が[ログオン時に除外されたファイルまたはフォルダーを削除]に設定されている | Profile Managementは、ユーザーのログオン時に、ユーザーストアの除外されたファイルまたはフォルダーを削除します。 |
設定がWeb Studioで構成されていない | .iniファイルの値が使用されます。 |
設定がWeb Studioまたは.iniファイルで構成されていない | ユーザーのログオン時に、ユーザーストアから除外されたファイルまたはフォルダーがローカルプロファイルと同期されます。 |
大きなファイルの処理 - シンボリックリンクとして作成されるファイル
より快適にログオンできるようにしたり大きなサイズのファイルを処理したりするために、Profile Managementはこの一覧のファイルをコピーするのではなくシンボリックリンクを作成します。
ファイルを参照するポリシーではワイルドカードを使用できます。たとえば!ctx_localappdata!\Microsoft\Outlook\*.OST
などです。
Microsoft Outlookでオフラインフォルダーファイル(*.ost
)を処理するために、OutlookフォルダーがProfile Managementから除外されていないことを確認してください。
これらのファイルは、複数のセッションで同時にアクセスできないことに注意してください。