Licensing

ライセンスサーバーのバックアップと冗長性

Citrix製品を重要な基幹業務で使用する場合は、バックアップ用のライセンスサーバーを設定した方がよい場合があります。Citrixからライセンスのバックアップコピーを取得することも可能ですが、多くのライセンスをダウンロードするには時間がかかることがあります。ライセンスサーバーの障害時に備えて、ライセンスのコピーをネットワーク上の共有フォルダーに保存したり、バックアップ用のライセンスサーバーを設定したりできます。

冗長性の設定

基幹業務に使用される環境でなければ、通常は冗長性の設定は不要です。小規模や、業務への影響が少ない環境では、ネットワーク上またはネットワーク外に格納されているライセンスサーバーのコピーを作成して、ライセンスサーバーをバックアップすることができます。

基幹業務環境でのライセンスサーバーの冗長性は、次の方法で確保できます:

  • クラスター化されたライセンスサーバーを作成します。クラスター化とライセンスの設定について詳しくは、「ライセンスサーバーのクラスター化」を参照してください。
  • XenServer 5.6以降の高可用性機能を使用します。
  • ライセンスサーバーおよびライセンスサーバー上のファイルを複製します。バックアップ用のライセンスサーバーに元のライセンスサーバーと同じ名前を付けて、ネットワークに接続せずに保管します。
  • ネットワーク上のバックアップ用のライセンスサーバーに別の名前を付けて保管します。この場合、アクティブなライセンスサーバーの障害時にバックアップ用のライセンスサーバーを使用するには、サーバー名を元のライセンスサーバーの名前に変更する必要があります。
  • ネットワークアプライアンスを使用します。単一のライセンスサーバーでライセンス要求を処理する場合は、サーバーやネットワークの障害を検出するネットワークアプライアンスを使用してバックアップライセンスサーバーにトラフィックが転送されるように構成します。

どの方法を採用しても、猶予期間内にバックアップ用のライセンスサーバーに切り替えれば、ユーザーは製品の使用を継続できます。詳しくは、「猶予期間」を参照してください。

次の重要事項に気をつけてください:

  • ライセンスファイルは、割り当て時に指定したサーバー名を参照するため、同じバインド情報を持つサーバー以外のサーバーでは使用できません。同じバインド情報とは、元のライセンスサーバーと同じサーバー名や完全修飾ドメイン名またはMACアドレス(ポータルではイーサネットアドレスと表示される場合があります)を指します。
  • 同じ名前のライセンスサーバーを、同一ネットワーク内で同時にアクティブにすることはできません。
  • ライセンスを追加するときは、元のライセンスサーバーとバックアップ用のライセンスサーバーの両方にライセンスファイルをコピーしてください。
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