Linux Virtual Delivery Agent

Citrix Telemetry Serviceとの統合

Linuz VDAソフトウェアに統合されたCitrix Telemetry Service(ctxtelemetry)でCitrix Scoutを実行し、/opt/Citrix/VDA/bin/xdlcollect.shスクリプトを使用してLinux VDAのログを収集できます。

Citrix Scoutの画像

注:

Linux VDA 1912以前のバージョンからアップグレード後、/opt/Citrix/VDA/sbin/ctxsetup.shを再度実行してCitrix Telemetry Service(ctxtelemetry)の変数を構成します。変数について詳しくは、「簡単インストール」を参照してください。

Citrix Telemetry Serviceの有効化および無効化

  • このサービスを有効にするには、sudo systemctl enable ctxtelemetry.socketコマンドを実行します。
  • このサービスを無効にするには、sudo systemctl disable ctxtelemetry.socketを実行します。

ポート

Citrix Telemetry Service(ctxtelemetry)は、デフォルトではTCP/IPポート7503でCitrix Scoutをリッスンします。Delivery ControllerでTCP/IPポート7502を使用して、Citrix Scoutと通信します。

Linux VDAをインストールするときに、以下の変数でデフォルトのポートを使用するかポートを変更できます。

  • CTX_XDL_TELEMETRY_SOCKET_PORT – Citrix Scoutをリッスンするためのソケットポート。デフォルトのポートは7503です。
  • CTX_XDL_TELEMETRY_PORT – Citrix Scoutと通信するためのポート。デフォルトのポートは7502です。

VDAのインストール後にポートを変更するには、以下を実行します:

  1. Scoutと通信するためのポートを変更するには、以下のコマンドを実行します。

    /opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg update -k "HKLM\Software\Citrix\VirtualDesktopAgent" -v "TelemetryServicePort" -d <port number> -t REG_DWORD
    <!--NeedCopy-->
    
  2. Scoutをリッスンするためのソケットポートを変更するには、以下のコマンドを実行してctxtelemetry.socketファイルを開き、編集します。

    sudo vi /etc/systemd/system/ctxtelemetry.socket
    <!--NeedCopy-->
    

    ソケットポートの画像

  3. ソケットポートを再起動するには、次のコマンドを実行します。

    sudo systemctl daemon-reload
    sudo systemctl stop ctxtelemetry.socket
    sudo systemctl start ctxtelemetry.socket
    <!--NeedCopy-->
    
  4. ファイアウォールの構成で新しいポートを有効にします。

    たとえば、Ubuntuを使用している場合、sudo ufw allow 7503コマンドを実行してポート7503を有効にします。

デバッグモード

Citrix Telemetry Serviceが正常に機能していない場合、デバッグモードで原因を調査できます。

  1. デバッグモードを有効にするには、以下のコマンドを実行してctxtelemetryファイルを開き、DebugModeの値を1に変更します。

    sudo vi /opt/Citrix/VDA/sbin/ctxtelemetry
    <!--NeedCopy-->
    

    デバッグモードを有効にする画像

  2. Citrix Telemetry Serviceを手動で停止するか、サービスが自動的に停止するまで15分間待ちます。

    Telemetry Serviceの停止の画像

    この例では、以下のコマンドを実行してCitrix Telemetry Serviceを停止できます。

    sudo netstat -ntlp
    Kill -9 1958
    <!--NeedCopy-->
    
  3. Citrix Telemetry Serviceを再起動するには、ScoutでLinux VDAを選択し、/var/log/xdl/でtelemetry-debug.logを見つけます。

サービスの待機時間

ソケットポートを開くsystemdデーモンは、デフォルトで起動し、ほとんどリソースを使用しません。Citrix Telemetry Serviceはデフォルトで停止し、Delivery Controllerからログ収集要求があった場合のみ起動します。ログ収集の完了後、サービスは15分間新しい収集要求を待ち、要求がない場合は再度停止します。この待機時間は以下のコマンドで構成できます。最小値は10分です。10分より少ない値を設定すると、最小値の10分が設定されます。待機時間の設定後、サービスを停止し再起動します。

/opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg create -k "HKLM\Software\Citrix\VirtualDesktopAgent" -v "TelemetryServiceIdleTimeoutInMinutes" -d <number> -t REG_DWORD
<!--NeedCopy-->

確認テスト

収集の開始前に、指定した各マシンについて自動で確認テストが実行されます。これらのテストで、要件が満たされているか確認されます。あるマシンでテストが失敗した場合、Scoutには修正アクション案を含むメッセージが表示されます。確認テストについて詳しくは、Citrix Scoutドキュメントの「確認テスト」を参照してください。

Citrix Telemetry Serviceとの統合