CISの問題の報告

Citrix Provisioningでは、ソフトウェアの使用中に発生した問題をシトリックスサポートに直接報告することができます。サポートチームは報告された情報をもとに、問題をトラブルシューティングおよび診断してCitrix Provisioningを改善します。この機能は、カスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)とともに、Citrixが継続的に本ソフトウェアを改善するために使用されます。

注:

Citrix Provisioningの改善を手助けするプログラムへの参加は任意です。問題の報告とCEIPはデフォルトで有効です。この文書の情報を、問題の報告を構成して使用するために役立ててください。

問題の報告のしくみ

問題の報告は、Citrix Provisioning内のイベントから得られる診断情報を共有することで機能します。特定のCitrix Provisioningサーバーまたはサイトに対してのみ実行することができます。

  • 複数のProvisioningサーバーがある環境では、それぞれ異なるSOAP Serviceユーザーが存在します。このような環境では、SOAP Serviceユーザーは、診断バンドルを生成するときにネットワーク共有に対して読み取り/書き込み権限を持っている必要があります。
  • 特定のProvisioningサーバーの問題を報告する場合、そのサーバーだけが、イベントを記録する診断バンドルを生成します。
  • サイトの問題を報告する場合、サイトの各Provisioningサーバーが診断バンドルを生成します。
  • 診断バンドルは、Citrixに直接アップロードすることも、共有ネットワークドライブに保存して、後でCitrixに手動でアップロードすることもできます。

注:

診断バンドルは、Citrix CIS Webサイトに手動でアップロードされます。このサイトには、Citrixの資格情報を使用してログインします。

NETWORK SERVICEユーザーアカウントを使用した問題の報告

NETWORK SERVICEユーザーの問題レポートを生成するようにシステムをセットアップできます。

NETWORK SERVICEユーザーが情報を収集してレジストリから読み取ることができるようにするには、最初にNETWORK SERVICEをProvisioningサーバーのローカル管理者にします。次に、ユーザーにレポートが生成されるネットワーク共有への読み取り/書き込み権限を付与します。

NETWORK SERVICEユーザーをProvisioningサーバーのローカル管理者にするには:

  1. ローカル管理者として仮想マシンにログインします。
  2. [スタート]メニューから、[管理ツール]>[コンピューターの管理]>[グループ]>[ユーザー] を選択します。
  3. ユーザーNETWORK SERVICEを追加します。[ユーザーの選択]ダイアログボックスから [場所] を選択し、ユーザーをローカル仮想マシンに追加していることを確認します。
  4. ユーザーNETWORK SERVICEをAdministratorsグループに追加します。[スタート]メニューから、[管理ツール]>[コンピューターの管理]>[グループ]>[Administrators] を選択します。[ユーザーの選択]ダイアログボックスから [場所] を選択し、管理者をローカル仮想マシンに追加していることを確認します。

NETWORK SERVICEユーザーにネットワーク共有への読み取り/書き込み権限を提供するには:

  1. ネットワーク共有フォルダーを右クリックして、[フォルダー]>[プロパティ] を選択します。[共有]タブで、[共有] にフォルダーを設定します。
  2. [セキュリティ]タブで、NETWORK SERVICEユーザーに読み取り/書き込み権限があることを確認します。
  3. Citrix Provisioning構成ウィザードで、Stream ServiceおよびSOAP ServiceのユーザーアカウントとしてNetwork Serviceアカウントを選択しますこれにより、NETWORK SERVICEユーザーにアップロード用のレポートファイルが生成されるProgramData\Citrix\Provisioning Servicesへの読み取り/書き込みアクセス権限を付与します。

セキュリティで保護された通信でのトークンの使用

問題の報告を使用する場合、トークンが生成されて、診断バンドルをMy Citrixアカウントのログイン資格情報に関連付けます。My Citrix資格情報に関連付けられたトークンは、その後の問題の報告のためにデータベースに格納されます。このプロセスにより、ログイン資格情報を格納する必要はなくなります。

注:

問題の報告を初めて使用しようとしていて、ログイントークンをまだ構成していない場合、My Citrixログイン資格情報の入力を求められます。ログイン資格情報を入力すると、データベースでトークンが生成されます。

問題の報告機能の構成

Citrix Provisioning構成ウィザード画面で次の操作を行います:

  1. Citrixのユーザー名とパスワードを入力します。
  2. パスワードを確認入力します。
  3. [次へ] をクリックします。

[問題の報告の構成]画面の図

ヒント:

ログイン資格情報を認証するトークンをセキュリティ保護していない場合、[問題の報告の構成] 画面に次のように表示されます。「問題の報告の提出に必要なトークンが空です。再構成してください。」トークンは、ここで資格情報を入力するか、後でCitrix Provisioningコンソールを使用して生成できます。

指定したパスワードとユーザー名は保存されません。生成されたトークンは、診断バンドルをMy Citrixアカウントに関連付けるために使用されます。

問題の報告

問題を報告するには、まず使用するオプションを指定する必要があります。Citrixのユーザー名を使用して診断情報のバンドルをアップロードすることも、ZIPファイルにローカルに診断情報を生成することもできます。この問題レポートに含まれるすべてのサーバーにアクセス可能な共有ネットワークドライブ上の空のフォルダーを選択してください。

問題を報告するには

  1. Citrix Provisioningコンソールで、[サイト] ノードを展開して、問題を報告するサーバーを表示します。

  2. サーバーを選択して右クリックし、コンテキストメニューを表示します。

  3. [問題を報告する] オプションをクリックします。

    [問題を報告する]オプションの図

  4. [問題の報告] 画面で、診断情報を生成する方法を選択します:

    • 診断をアップロードします - 生成されたトークンを使用して診断バンドル(問題に関連する多数のファイルを含むZIPファイル)をアップロードします。
    • 診断を生成します - 選択したサーバーにアクセスできる共有ネットワークドライブ上の空のフォルダーを選択します。
  5. [次へ] をクリックします。

    [診断をアップロードします]オプションの図

    注:

    選択したサイトの各サーバーにより、それぞれの診断バンドルがアップロードまたは生成されます。

    トークンは、自動アップロードにのみ必要です。ローカルにバンドルを生成する場合、トークンは不要です。

  6. 問題の報告方法を選択したら、問題の説明を助ける情報を指定できます。[問題の詳細を指定します] 画面で、次のいずれかを行います。

    a. 問題を要約した簡単な説明を入力します。この必須フィールドに情報を入力すると、残りのフィールドが編集可能になります。

    b. オプションで、サポートケース番号を入力します。

    c. 問題が発生した日付を選択します。

    d. 問題が発生した、およその時刻を入力します。

    e. 問題の特徴を示す説明を入力します。

  7. [完了] をクリックします。

    最終的な[問題を報告する]画面の図

    ヒント:

    診断レポートが完了すると、サーバー上にバンドルが作成され、アップロードされます。[サーバー]>[プロパティ]>[問題の報告] の順に選択すると、直近の問題の報告のステータスを表示することができます。

[完了] をクリックすると、問題の報告機能により、単一のサーバーか、サイト全体の各サーバーに関する問題点が報告されます。各サーバーはバックグラウンドタスクとして問題の報告を生成し、CISサーバーにアップロードします。または別の方法として、ファイルを共有ネットワークドライブに保存します。

[状況] フィールドには、報告メカニズムの状態に関する情報が表示されます。プロセスが開始されたら、[完了]ボタンを使用してダイアログボックスを閉じ、プロセスがバックグラウンドで続くようにします:

[状況]フィールドの図

ダイアログを閉じないことを選択した場合、プロセスはフォアグラウンドで続行されます。完了すると、[問題報告] 画面に「結果は各サーバーのプロパティをチェックしてください」というメッセージが表示されます。このメッセージとともに、各サーバーは問題の報告の生成プロセスを完了して、結果を保存します。

![[問題の報告]画面の図](/en-us/provisioning/1912-ltsr/media/problem-reporting-status(2).png)

問題の報告が生成されたら、[プロパティ] 画面で結果を参照することができます。レポートを表示するには、[サーバー]>[プロパティ] を選択します。

[問題の報告]タブの図

[問題の報告] タブには、次の情報が表示されます:

  • 最新の問題の報告:このフィールドには、問題の報告の直近の試行の日付と時刻が表示されます。
  • 概要:このフィールドには問題の説明が表示されます。これは、管理者が最初に報告を作成したときに指定された必須の概要フィールドから生成されます。
  • ステータス:直近の報告のステータスが表示されます。以下の内容が示されます。
    • 成功または失敗
    • 報告がアップロードされたか、または共有ネットワークドライブに保存されたか。報告がドライブに保存された場合、ファイルがある場所のフルパスが表示されます
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