Product Documentation

Provisioning Servicesの製品インフラストラクチャ

Mar 24, 2016

以下の図は、Provisioning Servicesの基本的なインフラストラクチャの概要と、Provisioning Servicesのコンポーネントが環境内にどのように配置されるかを示しています。

ここからは、Provisioning Servicesコンポーネントを簡潔に説明します。

 

ファーム

 

 

ライセンスサーバー

製品のライセンスサーバーは共有インフラストラクチャ内にインストールします。既存のCitrixライセンスサーバーを選択することもできます。
注:Provisioning Servicesサーバーで構成ウィザードを実行するときに、ライセンスサーバーを選択します。 ファーム内のすべてのProvisioning Servicesサーバーがライセンスサーバーと通信できる必要があります。

Provisioning Servicesデータベース

データベースにはファーム内に存在するすべてのシステム構成設定が格納されます。 1つのファームには1つのデータベースのみを設定できます。ファーム内のすべてのProvisioning Servicesサーバーがデータベースと通信できる必要があります。 既存のSQL Serverデータベースを活用することも、SQL Server Expressをインストールすることもできます。SQL Server ExpressはMicrosoftが無償で配布しています。
注:Provisioning Servicesサーバーで構成ウィザードを実行するときに、データベースサーバーを選択します。

コンソール

コンソールはProvisioning Servicesの実装を管理するために使用するユーティリティです。 コンソールを開いたら、接続するファームを選択します。 割り当てられている管理者の役割に応じて、コンソールに表示される項目とファームで管理できる項目が決まります。
注:コンソールは、製品のインストールメディアから別個のコンポーネントとしてインストールされます。 Provisioning ServicesコンソールはMMC(Microsoft Management Console:Microsoft管理コンソール)のスナップインです。 MMC特有のコンソール機能については、このドキュメントでは説明しません。 詳しくは、MicrosoftのMMCのドキュメントを参照してください。

ネットワークサービス

ネットワークサービスには、DHCPサービス、PXE(Preboot eXecution Environment)サービス、およびTFTPサービスがあります。 これらのサービスオプションを起動処理中に使用して、IPアドレスを取得し、Provisioning Servicesサーバーで起動プログラムを検索し、ターゲットデバイスにダウンロードします。 そのほかの起動オプションも使用できます。

注:ネットワークサービスは製品のインストール時にインストールし、構成ウィザードで構成できます。 インフラストラクチャ内の既存のネットワークサービスも活用できます。

ファーム

ファームはProvisioning Servicesのインフラストラクチャの最上位を表します。 ファームはファームの最初のProvisioning Servicesサーバーで構成ウィザードを実行して作成します。
単一のファーム内のすべてのサイトで、Microsoft SQL Serverデータベースを共有します。
コンソールをファームに直接関連付ける必要はありません。ファームのネットワークと通信できるどのコンソールでもリモートからの管理がサポートされるからです。

ストア

ファームには1つまたは複数のストアが含まれます。 ストアは、vDiskの物理または仮想ストレージの場所に付ける論理的な名前です。 ストア名は、ファーム内のすべてのProvisioning Servicesサーバーで共通に使用される名前です。

例1

Windows 10の物理的なvDiskがサイトが存在するProvisioning Servicesサーバーに存在しています。 この物理的な場所に付ける論理的な名前がストアです。

ストア名(論理名)はbostonwin10です。

vDiskへの物理パスはC:\vDisks\です。

例2

Windows 10の物理的なvDiskがファームレベルのネットワーク共有(FinanceVdisks)に存在しています。

ストア名(論理名)はfinancevdisksです。

ファーム内のすべてのProvisioning Servicesサーバーにとって、vDiskへの物理パスは\\financeserver\financevdisks\です。

サイト

ファーム内には複数のサイトを配置できます。 構成ウィザードで最初のサイトが作成され、ファーム内の最初のProvisioning Serverで実行されます。  

サイトはコンソールに次のように表示されます。

 


 

Provisioning Servicesサーバー

Provisioning Servicesサーバーは、ストリーム配信サービスがインストールされているサーバーです。 Stream Servicesを使用して、vDiskからターゲットデバイスにソフトウェアをストリーム配信します。 実装方法によっては、vDiskをProvisioning Servicesサーバー上に直接配置します。 より大規模な実装では、Provisioning Servicesサーバーはネットワーク上の共有ストレージの場所からvDiskを取得する可能性があります。

Provisioning Servicesサーバーは、Provisioning Servicesデータベースとの構成情報の交換もします。 Provisioning Servicesサーバーの構成オプションを使用して、ターゲットデバイス接続の高可用性および負荷分散を保証します。

vDiskプール

vDiskプールはサイトで使用できるvDiskの集合です。 サイトごとに1つのvDiskプールがあります。

vDisk更新の管理

vDisk更新の管理機能を使用して、仮想マシンを使用したvDisk更新の自動化を構成します。 vDiskの自動更新はスケジュールに基づいて、またはコンソールから直接実行できます。 この機能では、ESD(Electronic Software Delivery:電子ソフトウェア配信)サーバーにより検出および配信される更新プログラム、Windows更新プログラム、またはそのほかのプッシュ型の更新プログラムがサポートされます。

デバイスコレクション

デバイスコレクションは、ターゲットデバイスの論理的なグループです。 ネットワーク上のvDiskから起動しソフトウェアを取得する、デスクトップコンピューターやサーバーのようなデバイスをターゲットデバイスと呼びます。 デバイスコレクションにより物理的な場所、サブネットの範囲、またはターゲットの論理的なグループを表すことができます。 デバイスコレクションを作成すると、デバイスではなくコレクションの単位で操作を実行できるので、デバイス管理を簡素化できます。

1つのターゲットデバイスは1つのデバイスコレクションにのみ属することができます。

vDisk

vDiskは、Provisioning Servicesサーバーまたは共有ストレージデバイス上にディスクイメージファイルとして存在します。 vDiskは、.vhdxベースのイメージファイル、関連するプロパティファイル(.pvp)、さらに当てはまる場合は、参照されるVHD差分ディスク(.avhdx)のチェーンから構成されます。

vDiskはターゲットデバイスに割り当てられます。 ターゲットデバイスは割り当てられたvDiskイメージから起動し、ソフトウェアをストリーム配信します。

vDiskのモード

vDiskイメージは、プライベートイメージモード(単一のデバイスで使用され、読み取り/書き込みが可能なモード)または標準イメージモード(複数のデバイスで使用され、さまざまなキャッシュオプションを伴う読み取り専用のモード)に構成されます。

vDiskチェーン

vDiskの基本イメージに対する更新はバージョン付きの差分ディスクに記録され、元の基本ディスクイメージは変更されずに残る場合があります。 次の図に、基本ディスクおよび基本ディスクを参照するバージョンの基本的な関係を示します。

 

vDiskが更新されるたびに新しいバージョンのVHDX差分ディスクを作成することができます。次の表に示すようにファイル名に含まれる数が1つ増えます。
 VHDXファイル名
基本イメージwin7dev.avhdx
Version 1win7dev.1.avhdx
Version 2win7dev.2.avhdx
......
バージョンNwin7dev.N.avhdx

vDiskの起動

次の図に、サーバー共有上のvDiskの検索および起動方法を示します。



  1. ターゲットデバイスはProvisioning Servicesサーバーと通信しライセンスを取得して、起動処理を開始します。
  2. Provisioning ServicesサーバーはvDiskプールを確認してvDisk情報を取得します。この情報にはvDiskをターゲットデバイスに提供できるProvisioning Servicesサーバーの識別情報と、vDiskにアクセスするためにそのサーバーで使用する必要のあるパス情報が含まれます。 この例では、ターゲットデバイスにvDiskを提供できるProvisioning Servicesサーバーはこのサイトに1つしかないことと、vDiskが物理的には(ファームレベルの共有ストレージである)財務部用サーバーに存在していることが、vDiskによって示されます。
  3. Provisioning Servicesサーバーは財務部用サーバー上のvDiskを検索し、そのvDiskを必要に応じてターゲットデバイスにストリーム配信します。

ビュー

ビューを使用すると、ターゲットデバイスのグループをすばやく管理することができます。 通常ビューは、業務上の必要に応じて作成します。 たとえば、ビューで建物などの物理的な場所やユーザーの種類を表すことができます。 1つのターゲットデバイスは、任意の数のビューに属することができますが、属することができるデバイスコレクションは1つだけです。

ビューはコンソールに次のように表示されます。

 


 

ファームビューにはファーム内の任意のターゲットデバイスを含められます。 サイトビューにはそのサイト内のターゲットデバイスのみを含めることができます。