Product Documentation

ネットワーク共有を使用しないLUNの管理とアクセス

Jul 06, 2016

通常、Provisioning Servicesと共にSANを使用してvDiskを格納する場合は、SANの前に共有ファイルシステムを配置して、NTFS形式のLUNに対する複数サーバーのアクセスを統合する必要があります。 ただし、場合によっては、共有ファイルシステムなしでProvisioning ServicesでSANを使用することができます。 この機能拡張に加えて、Provisioning Servicesではボリュームを破損せずに複数サーバーから同一LUNにアクセスできます。

Provisioning ServicesからSANのLUNへの共有アクセスは読み取り専用です。 したがって、この機能を使用する場合は、Provisioning Servicesのターゲットデバイスの望ましい起動モードが重要になります。

次の表に、読み取り専用のvDiskストレージを使用する場合の起動モードと制限事項を示します。
起動モード 書き込みキャッシュの制限 制限事項
プライベートイメージ サポートされません サポートされません
サーバーディスクにキャッシュする標準イメージ 共有アクセスによって読み取り/書き込みが行われる書き込みキャッシュの場所が、ストアに別途必要です。 LUNが読み取り専用の間はvDiskプロパティを変更できません。

vDiskをProvisioning Servicesサーバーにマップできません。

ターゲットデバイスのRAMにキャッシュする標準イメージ 制限はありません。 LUNが読み取り専用の間はvDiskプロパティを変更できません。

vDiskをProvisioning Servicesサーバーにマップできません。

ターゲットデバイスのハードドライブにキャッシュする標準イメージ ターゲットデバイスのハードドライブが見つからない、または停止したときに、サーバーディスク上のキャッシュへのフォールバックが機能しません。 LUNが読み取り専用の間はvDiskプロパティを変更できません。

vDiskをProvisioning Servicesサーバーにマップできません。

読み取り専用のストレージにvDiskを配置する場合の主な制限事項は次のとおりです。
  • 読み取り専用のストレージからプライベートイメージを起動することはできません。
  • Provisioning Servicesサーバー上のディスクにキャッシュすることが望ましい場合は、書き込みキャッシュファイルのため、読み取り/書き込みができる共有ストレージの場所が別途必要です。
  • vDiskストレージの場所が読み取り専用の場合は、vDiskプロパティを変更できません。
  • vDiskストレージの場所が読み取り専用の場合は、vDiskをサーバーにマウントできません。

前提条件

この機能を使用するための前提条件は次のとおりです。
  • 読み取り専用の共有LUNにアクセスするProvisioning Servicesサーバーが、サーバーレベルのコンピューターであること。
  • SANにアクセスするすべてのProvisioning Servicesサーバーに、Microsoft iSCSIイニシエーターソフトウェアがインストールされていること。
  • 読み取り専用の共有LUNに配置するvDiskファイルが作成済みで、読み取り/書き込みができる標準的なストレージの場所にあること。 LUN上の定位置にvDiskファイルを作成するより、読み取り/書き込みができる標準的なストアにあらかじめVHDXファイルを作成して共有LUNにコピーするほうがずっと簡単です。
  • 使用するSANに、共有ファイルシステムのフロントエンドがなくても、読み取り/書き込みまたは読み取り専用の共有アクセスに対してLUNをセットアップする機能があること。 通常、共有ファイルシステムのフロントエンドを使用せずに読み取り/書き込みの共有アクセスモードでLUNを使用すると、NTFSボリュームが破損します。 LUNへのアクセスを読み取り専用に制限すると、この問題を回避することができます。

実装

SANで
  1. EqualLogic Group Manager(またはそのほかの関連するSANインターフェイスフロントエンド)を使用して、EquaLogicのSANにボリュームを作成します。 ボリュームのサイズを、Provisioning Servicesサーバーの間で共有されるすべてのVHDXファイルとVHDX-associatedファイルに関連するPVPファイルを格納するのに十分な大きさにします。
  2. ボリュームのアクセスの種類をread/write - shared(読み取り/書き込み - 共有)に設定します。 ボリュームはSANのアクセス権ではなくNTFS属性によって読み取り専用に設定されることに注意してください。 読み取り専用の共有モードでボリュームを使用することもできますが、ソリューションを実装するためにより多くの手順が必要です。 したがってこの手順では、ボリュームが読み取り/書き込み - 共有アクセス用に設定されている場合のプロセスについて説明します。
Provisioning Servicesサーバーで
  1. Provisioning Servicesサーバーのうち1つのサーバーだけを使用して、iSCSIイニシエーターを使用してSANボリュームにログオンします。
    注:ボリュームを読み取り専用にするまでは、複数のサーバーから同時にSANボリュームにログオンしないでください。 ボリュームに読み取り/書き込みができるときに同時に複数のサーバーからiSCSIインターフェイスを介してログオンすると、ボリュームが破損し再フォーマットが必要になります。 ボリューム上のすべてのデータが失われます。
  2. WindowsディスクマネージャーをNTFSファイルシステムと共に使用してボリュームをフォーマットし、ドライブ文字またはマウントポイントを割り当てます。 多くのLUN/ボリュームをサーバーに認識させる場合は、ドライブ文字の制限がないため、マウントポイントパスの方がより適切です。 ボリュームを使用するすべてのサーバーで、必ず同一のドライブ文字/マウントポイントを設定します。 設定を同一にできない場合は、Provisioning Servicesサーバーのストアの上書きパスを使用して、ボリューム用の別のドライブ文字/マウントポイントを特定のサーバーで参照するように設定します。
  3. ボリュームをフォーマットしドライブ文字/マウントポイントを割り当てると、読み取り/書き込みボリュームとしてこの単一のProvisioning Servicesサーバーからアクセスできるようになります。 ボリュームに配置するVHDXファイルとPVPファイルのすべてのプロパティが(高可用性機能の有効化を含めて)正しく設定されていることを確認し、すべてのVHDXファイルおよび関連するPVPファイルをボリュームにコピーします。 ロックファイルをコピーする必要はありません。 PVPファイルはVHDXファイルと共にコピーする必要があります。 ボリュームを読み取り専用にするとすぐに、PVPファイルを作成できなくなります。
  4. すべてのファイルをボリュームにコピーしたら、ボリュームを読み取り専用にする必要があります。 ボリュームにアクセスできるサーバーで、ボリュームを参照しているすべてのエクスプローラーウィンドウを閉じてコマンドプロンプトを開きます。
  5. diskpart.exeを実行します。 これによりdiskpart.exeとの対話型セッションが開始されます。
  6. list volumeコマンドを実行してボリューム番号を取得します。
  7. ボリューム番号を書きとめてselect volume volumeNumberコマンドを実行し、ボリュームを選択します。ここで、volumeNumberはlist volumeコマンドで特定されたボリュームの番号です。
  8. ボリュームを選択したらattributes volume set readonlyコマンドを実行し、ボリュームに読み取り専用属性を設定します。
  9. detail volumeコマンドを実行し、属性が正しく設定されたかどうかを確認します。
  10. exitコマンドを入力して、diskpart.exeを終了します.
  11. 現在のサーバーでiSCSIイニシエーターインターフェイスを使用して、ボリュームからログオフして再ログオンします。 ボリュームが永続ターゲットになっていることを確認します。 ボリューム属性を再読み込みするために、ボリュームからログオフして再ログオンし、NTFS情報を取得する必要があります。これにより、ボリュームが読み取り専用であることがサーバーで認識されます。 ボリュームを永続ターゲットにすることにより、サーバーが再起動したときに必ずボリュームにアクセスできるようにします。
  12. これで、iSCSIボリュームをすべてのProvisioning Servicesサーバーにマウントできるようになりました。 iSCSIイニシエーターアプレットとMicrosoftディスクマネージャーを使用して、ボリュームにアクセスする必要のあるすべてのProvisioning Servicesサーバーにボリュームをマウントします。 iSCSIインターフェイスでターゲットを永続にし、すべてのサーバーが同じドライブ文字またはマウントポイントを使用してボリュームをマウントするように設定します。これにより、Provisioning Servicesのストアの設定が簡単になります。
    注:すべてのサーバーで、Provisioning ServicesのStream ServiceをiSCSIサービスに依存するように設定する必要がある可能性があります。 これにより、サーバーが再起動し、サーバーの再起動中にターゲットデバイスが起動した場合に、確実に適切なタイミングでボリュームが使用できるようになります。 これを行うには、Stream Serviceのレジストリを編集します。 DependsOnService 値のデータとしてiscsiexe.exeで実行されるサービス(MSiSCSI)を指定します。
  13. ボリュームのドライブ文字/マウントポイントを参照するストアを作成するために、Provisioning Servicesサーバーでコンソールを実行します。
  14. ストアのボリュームにアクセスできるProvisioning Servicesサーバーを選択します。
    注:ボリューム上のVHDXについて、サーバー上にキャッシュする、または差分ディスクモードを使用する設定にしている場合は、読み取り専用のSANボリュームを参照しないストアの、デフォルトの書き込みキャッシュパスを入力する必要があります。 このパスは、すべてのProvisioning Servicesサーバーで共有される場所である必要があります。 Windowsネットワーク共有やそのほかの読み取り/書き込みができる共有ストレージデバイスを使用できますが、書き込みキャッシュパスに読み取り専用のボリュームを設定することはできません。 読み取り専用のボリュームにはVHDXファイルとPVPファイルのみを配置できます。 ターゲットデバイスでキャッシュするモード(ローカルハードドライブまたはRAM)を使用する場合は、共有アクセスによって読み取り/書き込みが行われる書き込みキャッシュの場所を、ストアにセットアップする必要はありません。
  15. コンソールでストアを右クリックし、[既存のvDiskの追加]を選択します。ストアがスキャンされ、データベースにVHDXファイルが追加されます。
  16. このストア上のVHDXファイルをターゲットデバイスに割り当て、ターゲットデバイスを通常の方法で起動します。 読み取り専用ボリューム上のVHDXファイルは、コンソールに常にロック状態で表示されます。このときのロックは、「読み取り専用メディア:共有」という種類です。 この種のロックは削除できません。 diskpart.exeで読み取り専用にしたストアで新しいvDiskを作成することはできません。 読み取り専用にしたストア上のVHDXファイルのプロパティを編集することはできません。

vDiskプロパティの変更

SANのLUNの場所が読み取り専用である間は、vDiskプロパティは変更できません。 LUN上のvDiskプロパティを変更したりvDiskファイルを変更したりするには、次の手順に従います。
  1. ストア上のVHDXを使用するすべてのターゲットデバイスをシャットダウンします。
  2. 1つを除き、すべてのProvisioning Servicesサーバー上でiSCSIイニシエーターを使用してボリュームからログオフします。 または、いくつかのサーバーオペレーティングシステムでは、diskpart.exeユーティリティを使用してすべてのProvisioning Servicesサーバーでボリュームをオフラインにします(この機能はすべてのオペレーティングシステムでは使用できません。 必要であればiSCSIイニシエーターを使用してボリュームからログオフします)。
  3. diskpart.exeユーティリティを使用してボリュームを読み取り/書き込みできるようにするには、ボリュームにアクセスできるサーバーでコマンドプロンプトを開き、それからdiskpart.exe. これによりdiskpart.exeとの対話型セッションが開始されます。
  4. list volumeコマンドを実行し、ボリューム番号を取得します.
  5. ボリューム番号を書きとめてselect volume volumeNumber コマンドを実行し、ボリュームを選択します。ここで、volumeNumberはlist volumeコマンドで特定されたボリュームの番号です。
  6. ボリュームを選択したらattributes volume clear readonly.
  7. detail volumeコマンドを実行し、属性が正しく設定されたかどうかを確認します。.
  8. exitコマンドを入力して、diskpart.exeを終了します.
  9. 依然としてボリュームにアクセスできる唯一のサーバーで、ボリュームからログオフしてログオンします。または、diskpartコマンドでボリュームをオフラインにしてオンラインにします。
  10. コンソールでVHDXファイル属性を編集して、新しいファイルをボリュームにコピーします。
  11. すべての編集が完了したら、diskpart.exeユーティリティでボリュームを選択し、attributes volume set readonlyコマンドを実行して読み取り専用属性を設定します。
  12. detail volumeコマンドを実行し、属性が正しく設定されたかどうかを確認します。
  13. exitコマンドを入力して、diskpart.exeを終了します.
  14. 読み取り専用属性を再読みするために、iSCSIイニシエーターを使用してボリュームからログオフして再ログオンします。
  15. すべてのProvisioning Servicesサーバーで、iSCSIイニシエーターを使用してボリュームに再ログオンします。
注: 重要! ボリュームを読み取り専用にするまでは、複数のサーバーから同時にSANボリュームにログオンしないでください。 ボリュームに読み取り/書き込みができるときに同時に複数のサーバーからiSCSIインターフェイスを介してログオンすると、ボリュームが破損し再フォーマットが必要になります。 ボリューム上のすべてのデータが失われます。