Citrix Receiver for Webサイトの構成

Citrix Receiver for Webサイトを構成すると、ユーザーがWebページからストアにアクセスできるようになります。以下のタスクでは、Citrix Receiver for Webサイトの設定を変更します。一部の詳細設定を変更するには、サイトの構成ファイルを編集する必要があります。詳しくは、「構成ファイルを使ったCitrix Receiver for Webサイトの構成」を参照してください。

重要:複数サーバーによる展開環境では、複数のサーバー上で同時にサーバーグループの構成を変更しないでください。展開内のほかのサーバー上でCitrix StoreFront管理コンソールを同時に実行していないことを確認してください。変更が完了したら、 構成の変更をサーバーグループに反映させて、展開内のほかのサーバーを更新します。

認証方法の選択

Citrix Receiver for Webサイトに接続するユーザーの認証方法を指定するには、[認証方法]タスクを使用します。Receiver for Webサイトでは、認証方法のサブセットを指定できます。

  1. Windowsの [スタート] 画面または [アプリ] 画面で、[Citrix StoreFront] タイルをクリックします。

  2. Citrix StoreFront管理コンソールの左ペインで [ストア] ノードを選択して、結果ペインで変更するストアを選択します。

  3. [操作]ペインで [Receiver for Webサイトの管理]>[構成] の順にクリックし、[認証方法] を選択して、ユーザーに提供するアクセス方法を選択します。

    注:

    「†」とマークされたCitrix Receiver for Webサイトの認証方法は、ストアの認証方法の設定では定義されていません。これらの認証方法は、Citrix Receiver for Webサイトごとに個別に構成します。ここで説明する他の認証方法は、ストアの認証方法によって定義されます。(つまり、ここでCitrix Receiver for Webサイトに対して行った選択または選択解除は、「新しい展開環境の作成」で説明されているストアの設定に置き換えられます。)

    • 指定ユーザー認証を有効にするには [ユーザー名とパスワード] チェックボックスをオンにします。この場合、ユーザーは資格情報を入力してストアにアクセスします。
    • SAML IDプロバイダーとの統合を有効にするには、[SAML認証] チェックボックスをオンにします。ユーザーはAccess Gatewayにログオンすることによって認証を受け、ストアにアクセスする時は自動的にログオンします。[設定]ボックスの一覧で次を選択します:
      • IDプロバイダー:IDプロバイダーの信頼性を構成する場合。
      • サービスプロバイダー:サービスプロバイダーの信頼性を構成する場合。この情報は、IDプロバイダーから要求されます。
    • ユーザーデバイスからActive Directoryドメイン資格情報がパススルーされるようにするには、[ドメインパススルー] チェックボックスをオンにします。この場合、ユーザーはドメインに参加しているWindowsコンピューターにログオンするときに認証されるため、ストアにアクセスするときは自動的にログオンできます。このオプションを使用する場合は、Citrix Receiver for Windowsをユーザーデバイスにインストールする時にパススルー認証を有効にする必要があります。Citrix Receiver for Webでのドメインパススルー認証は、Internet Explorer、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、およびGoogle Chromeを使用するWindowsオペレーティングシステムでのみサポートされており、WebブラウザーがネイティブのCitrix Workspaceアプリと通信するには、クライアントが問題なく検出される必要があります。これは、ドメインパススルー認証が機能するための前提条件です。
    • スマートカード認証を有効にするには、[スマートカード] チェックボックスをオンにします。ユーザーは、ストアにアクセスするときに、スマートカードとPINを使用して認証されます。
    • NetScaler Gatewayからのパススルー認証を有効にするには、[NetScaler Gatewayからのパススルー]チェックボックスをオンにします。ユーザーはNetScaler Gatewayにログオンするときに認証されるため、ストアにアクセスするときは自動的にログオンできます。
  4. 認証方法の選択後、[OK] をクリックします。

    認証方法の設定を変更する方法について詳しくは、「認証サービスの構成」を参照してください。

ほかのWebサイトにリソースのショートカットを追加する

内部ネットワーク上でホストされている信頼されるWebサイトからデスクトップやアプリケーションにすばやくアクセスできるようにするには、[Webサイトへのショートカットの追加] タスクを使用します。Citrix Receiver for Webサイトで配信するリソースのURLを生成して、これらのリンクをWebサイトに埋め込みます。ユーザーがリンクをクリックすると、Receiver for Webサイトにリダイレクトされます。ここで、ユーザーがReceiver for Webサイトにログオンしていない場合はログオンします。Receiver for Webサイトでは、リソースが自動的に起動します。ユーザーがサブスクライブしていないアプリケーションの場合は、自動的にサブスクライブされます。

リソースのショートカットを生成する前に、Citrix StoreFront管理コンソールまたはPowerShellを使用して、ホストWebサイトのURLを「信頼できるURL」一覧に追加する必要があります。信頼できるURLは、Citrix Receiver for Webサイトのweb.configファイルの<trustedUrls>セクションに一覧表示されています。web.configファイルは通常、C:\inetpub\wwwroot\Citrix\storenameWeb\ディレクトリにあります。ここで、storenameはストアの作成時に指定した名前です。

デフォルトでは、信頼できないWebサイトからのリソースショートカットを起動しようとするユーザーに警告がStoreFrontにより表示されますが、ユーザーは引き続きリソースの起動を選択できます。これらの警告が表示されないようにするには、[ストア]ペインで [Receiver for Webサイトの管理][構成][詳細な設定] を選択して、[信頼できないショートカットについてメッセージを表示する] オプションのチェックをオフにします。

管理コンソールを使用して信頼できるWebサイトを追加する

  1. Windowsの [スタート] 画面または [アプリ] 画面で、[Citrix StoreFront] タイルをクリックします。
  2. Citrix StoreFront管理コンソールの左ペインで [ストア] ノードを選択して、結果ペインでサイトを選択します。
  3. [操作] ペインで [Receiver for Webサイトの管理]>[構成] の順にクリックし、[Webサイトのショートカット] を選択します。
  4. [追加] をクリックして、ショートカットをホストしようとするWebサイトのURLを入力します。URLは、http[s]://hostname[:port]の形式で指定する必要があります。ここで、<hostname>はWebサイトホストの完全修飾ドメイン名です。<port>はホストとの通信に使用するポートで、プロトコルのデフォルトポートを使用できない場合に指定します。Webサイトの特定のページへのパスを指定する必要はありません。URLを変更するには、[Webサイト]の一覧でエントリを選択して [編集] をクリックします。Citrix Receiver for Webサイトのリソースへのショートカットを削除するには、一覧でWebサイトを選択して、[削除] をクリックします。
  5. [ショートカットを取得] をクリックし、変更内容の保存を確認するメッセージが表示されたら、[保存] をクリックします。
  6. Webブラウザーに表示されたCitrix Receiver for Webサイトにログオンして、必要なURLをコピーします。

PowerShellを使用して信頼できるWebサイトを追加する

https://developer-docs.citrix.com/projects/storefront-powershell-sdk/en/latest/Citrix.StoreFront.SubscriptionsStore/の説明どおりにSet-STFWebReceiverApplicationShortcuts PowerShellコマンドレットを使用して「信頼できる」URLを追加できます。

セッションのタイムアウトの設定

デフォルトでは、Citrix Receiver for Webサイト上のユーザーセッションは、アイドル状態が20分続くとタイムアウトします。ユーザーはセッションがタイムアウトしても既に実行中のデスクトップとアプリケーションを引き続き使用できますが、アプリケーションのサブスクライブなどのCitrix Receiver for Webサイトの機能にアクセスするには、再ログオンする必要があります。

[Receiver for Webサイトの管理] の[セッションのタイムアウト]タスクを使って、セッションのタイムアウト値を変更します。

  1. Windowsの [スタート] 画面または [アプリ] 画面で、[Citrix StoreFront] タイルをクリックします。
  2. 左ペインで [ストア] ノードを選択して、[操作] ペインで [Receiver for Webサイトの管理]>[構成] の順にクリックし、[セッション設定] を選択します。セッションタイムアウトの時間と分を指定できます。すべての時間間隔の最小値は1です。最大値は、各時間間隔で1年に相当する値です。

アプリケーションとデスクトップへの異なるビューの指定

[Receiver for Webサイトの管理][Receiver for Webでのアプリケーションおよびデスクトップ表示] タスクを使って、セッションのタイムアウト値を変更します。

  1. Windowsの [スタート] 画面または [アプリ] 画面で、[Citrix StoreFront] タイルをクリックします。
  2. 左ペインで [ストア] ノードを選択して、[操作] ペインで[Receiver for Webサイトの管理]>[構成] の順にクリックし、[クライアントインターフェイス設定] を選択します。
  3. [ビューの選択] および [デフォルトビュー] ドロップダウンメニューから、表示するビューを選択します。

フォルダービューを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsの [スタート] 画面または [アプリ] 画面で、[Citrix StoreFront] タイルをクリックします。
  2. 左ペインで [ストア] ノードを選択して、[操作] ペインで [Receiver for Webサイトの管理]>[構成] の順にクリックします。
  3. [詳細な設定] を選択し、[フォルダービューを有効にする] をオンにします。

ユーザーへのプロビジョニングファイルの提供を停止する

デフォルトでは、Citrix Receiver for Webサイトによりプロビジョニングファイルが提供されます。ユーザーは、このファイルを使用してCitrix Receiverでストアを構成します。このプロビジョニングファイルには、そのReceiver for Webサイトのリソースを提供するストアに接続するための詳細(NetScaler Gateway展開環境やビーコンの詳細など)が定義されています。

[Receiver for Webサイトの管理][Receiver構成を有効にする] タスクを使って、セッションのタイムアウト値を変更します。

  1. Windowsの [スタート] 画面または [アプリ] 画面で、[Citrix StoreFront] タイルをクリックします。
  2. 左ペインで [ストア] ノードを選択して、[操作] ペインで [Receiver for Webサイトの管理] > [構成] の順にクリックし、[クライアントインターフェイス設定] を選択します。
  3. [Receiver構成を有効にする] を選択します。

Citrix Receiverをインストールしていないユーザーがアクセスしたときのサイトの動作を構成する

Citrix ReceiverをインストールしていないWindowsまたはMac OS Xユーザーがアクセスした時のCitrix Receiver for Webサイトの動作を構成するには、[Citrix Receiverの展開] タスクを使用します。デフォルトでは、WindowsまたはMac OS Xを実行しているコンピューターからアクセスすると、Citrix Receiverがインストールされているかどうかが自動的に判別されます。

Citrix Receiverが検出されない場合は、プラットフォームに適したCitrix Receiverをダウンロードしてインストールするためのページが開きます。デフォルトのダウンロード元はCitrix社のWebサイトですが、StoreFrontサーバーにインストールファイルをコピーして、ユーザーにこれらのローカルファイルを提供することもできます。

Citrix Receiverをインストールできないユーザーについては、Citrix Receiver for WebサイトでCitrix Receiver for HTML5を有効にできます。Citrix Receiver for HTML5を使用すると、デスクトップやアプリケーションにHTML5互換のWebブラウザーからアクセスできます。デバイスにCitrix Receiverをインストールする必要はありません。内部ネットワーク接続、および外部ネットワークからNetScaler Gateway経由での接続の両方がサポートされています。ただし、内部ネットワークからの接続の場合、Citrix Receiver for HTML5では特定の製品で提供されるリソースにのみアクセスできます。さらに、社内ネットワークの外から接続できるようにするには、特定のバージョンのNetScaler Gatewayが必要です。詳しくは、「インフラストラクチャの要件」を参照してください。

デフォルトでは、内部ネットワーク上のローカルユーザーがXenDesktopやXenAppで提供されるリソースにCitrix Receiver for HTML5でアクセスすることはできません。Citrix Receiver for HTML5でデスクトップやアプリケーションへのローカルアクセスを有効にするには、XenDesktopおよびXenAppのサーバー側でポリシーの[ICA WebSockets接続]を有効にする必要があります。XenDesktopおよびXenAppでは、Citrix Receiver for HTML5での接続にポート8008が使用されます。ファイアウォールやほかのネットワークデバイスで、このポートへのアクセスが許可されることを確認してください。詳しくは、「WebSocketのポリシー設定」を参照してください。

Citrix Receiver for HTML5は、Internet ExplorerではHTTP接続でのみ使用できます。Mozilla FirefoxでHTTPS接続のCitrix Receiver for HTML5を使用するには、Firefoxのアドレスバーに「about:config」と入力し、[network.websocket.allowInsecureFromHTTPS]trueに設定します。

  1. Windowsの [スタート] 画面または [アプリ] 画面で、[Citrix StoreFront]タイルをクリックします。
  2. Citrix StoreFront管理コンソールの左ペインで [ストア] ノードを選択して、結果ペインでサイトを選択します。[操作] ペインで[Receiver for Webサイトの管理]>[構成]の順にクリックします。
  3. [Citrix Receiverの展開] を選択し、ユーザーのデバイスでCitrix Receiverが検出されない場合の、Citrix Receiver for Webサイトの動作を指定します。
  • プラットフォームに適したCitrix Receiverをダウンロードしてインストールするためのページを表示するには、[ローカルにインストール] を選択します。この場合、ユーザーがReceiver for Webサイトからデスクトップやアプリケーションにアクセスするには、Citrix Receiverのインストールが必要になります。
    • [ユーザーによるHDX エンジン(プラグイン)のダウンロードを許可する] をオンにすると、Citrix Receiverを使用できない場合は、Citrix Receiver for WebによりユーザーはCitrix Receiverをエンドユーザークライアント上にダウンロードしてインストールできます。
    • [ログオン時にプラグインをアップグレードする] を選択すると、Citrix Receiver for Webではユーザーのログオン時にCitrix Receiverクライアントがアップグレードされます。この機能を有効にするには、StoreFrontサーバー上でCitrix Receiverファイルを使用できるようにしてください。
    • ドロップダウンメニューからソースを選択します。
  • Citrix Receiverをダウンロードしてインストールするためのメッセージが表示された時に、インストールができない場合はCitrix Receiver for HTML5が使用できるように、[ローカルのReceiverが使用できない場合はReceiver for HTML5を使用する] を選択します。この場合、Citrix ReceiverをインストールしていないユーザーがReceiver for Webサイトにログオンするたびに、Citrix Receiverをダウンロードしてインストールすることを求めるメッセージが表示されます。
  • Citrix Receiverをダウンロードしてインストールすることを求めるメッセージを表示せずに、Citrix Receiver for HTML5を使用してリソースにアクセスできるようにするには、[常にReceiver for HTML5を使用する] を選択します。この場合、ユーザーは常にCitrix Receiver for HTML5を使用してデスクトップやアプリケーションにアクセスします。ただし、HTML5互換のWebブラウザーが必要です。HTML5互換のWebブラウザーがない場合は、通常のCitrix Receiverをインストールする必要があります。

Citrix Receiverインストールファイルをサーバーから入手できるようにする

デフォルトでは、ユーザーがWindowsまたはMac OS Xが動作するコンピューターからCitrix Receiver for Webサイトにアクセスすると、Citrix Receiverがユーザーデバイスにインストール済みであるかどうかが判別されます。Citrix Receiverが検出されない場合は、プラットフォームに適したCitrix Receiverをダウンロードしてインストールするためのページが開きます。

  1. Windowsの [スタート] 画面または [アプリ] 画面で、[Citrix StoreFront] タイルをクリックします。
  2. Citrix StoreFront管理コンソールの左ペインで [ストア] ノードを選択して、結果ペインでサイトを選択します。[操作] ペインで[Receiver for Webサイトの管理]>[構成]の順にクリックします。
  3. [Citrix Receiverの展開][Receiverのソース] を選択し、インストールファイルを参照します。

ログオン後にプロンプトを実行してCitrix Receiverをインストールする

ユーザーのコンピューターにCitrix Receiverがまだインストールされていない場合(Internet Explorer、Firefox、およびSafariユーザー)、またはユーザーが初めてサイトにアクセスした場合(Chromeユーザー)、Citrix Receiver for Webにより、StoreFrontにログオンする前に最新のCitrix Receiverをインストールするよう求められます。構成により異なりますが、ユーザーのCitrix Receiverインストールがアップグレード可能かどうかも表示される場合があります。

StoreFrontへのログイン後にプロンプトを表示するように、Citrix Receiver for Webを構成できます。

  1. Windowsの [スタート] 画面または [アプリ] 画面で、[Citrix StoreFront] タイルをクリックします。
  2. Citrix StoreFront管理コンソールの左ペインで [ストア] ノードを選択して、結果ペインでサイトを選択します。
  3. [操作] ペインで [Receiver for Webサイトの管理]>[構成] の順にクリックします。
  4. [詳細の設定] を選択し、[ログオン後にCitrix Receiverのインストールメッセージを表示] をオンにします。

Citrix Receiver for Webサイトの削除

[操作] ペインで [Receiver for Webサイトの管理] を使用してCitrix Receiver for Webサイトを削除します。サイトを削除すると、ユーザーはそのWebページを使用してストアにアクセスできなくなります。